クラスタ内のディスクデバイスやテープデバイス上で動的再構成 (Dynamic Reconfiguration、DR) を実行するときには、いくつかの問題を考慮する必要があります。
Sun Cluster の動的再構成 (DR) のサポートには、Solaris の DR 機能に述べられている必要条件、手順、および制限がすべて適用されます。ただし、オペレーティングシステムの休止操作は除きます。したがって、Sun Cluster ソフトウェアで DR 機能を使用する前に、必ず、Solaris の DR 機能についての説明を参照してください。特に、DR の切り離し操作中に、ネットワークに接続されていない入出力デバイスに影響する問題について確認してください。
主ノードのアクティブなデバイス上では Sun Cluster が DR 削除操作を実行できません。DR 操作を実行できるのは、主ノードのアクティブでないデバイスか、二次ノードの任意のデバイス上でだけです。
DR 操作が終了すると、クラスタのデータアクセスが前と同じように続けられます。
Sun Cluster は、定足数デバイスの使用に影響を与える DR 操作を拒否します。詳細については、「定足数デバイスへの動的再構成」を参照してください。
二次ノードに対して DR 操作を行っているときに現在の主ノードに障害が発生すると、クラスタの可用性が損なわれます。新しい二次ノードが提供されるまで、主ノードにはフェイルオーバーする場所がありません。
グローバルデバイス上で DR 操作を実行するには、次の手順をその順番どおりに行います。
表 5–1 作業マップ: ディスクデバイスとテープデバイスでの動的再構成
作業 |
説明 |
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1. アクティブなデバイスグループに影響するような DR 操作を現在の主ノードに実行する必要がある場合、DR 削除操作をデバイス上で実行する前に、主ノードと二次ノードの切替えを実行 | |
2. 削除するデバイス上で DR 削除操作を実行 |
「Solaris 9 on Sun Hardware」コレクションと「Solaris 10 on Sun Hardware」コレクションの『Sun Enterprise 10000 DR 構成マニュアル』と『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration リファレンスマニュアル』 |