Sun Cluster データサービス開発ガイド (Solaris OS 版)

メソッドがゾーンで呼び出される仕組み

Global_zone リソースタイププロパティーは、RTR ファイルで宣言すると、リソースタイプのメソッドが大域ゾーン内で実行されるかどうかを示します。Global_zone プロパティーが TRUE に等しい場合、リソースを含むリソースグループが非大域ゾーンで動作するように構成されているときでも、メソッドは大域ゾーンで実行されます。

Global_zoneTRUE に等しいリソースが非大域ゾーン内で構成されている場合、大域ゾーン内で呼び出されるメソッドは -Z zonename オプション付きで呼び出されます。zonename オペランドは、リソースが実際に構成されている非大域ゾーンの Solaris ゾーン名を表します。このオペランドの値がメソッドに渡されます。

リソースが大域ゾーン内で構成されている場合には、-Z zonename オプションは呼び出されず、非大域ゾーン名がメソッドに渡されることはありません。

Global_zone リソースタイププロパティーの詳細は、「資源タイプのプロパティー」および rt_properties(5)のマニュアルページを参照してください。