管理コンソールの使用は必須ではありません。管理コンソールを使用しない場合は、クラスタ内の特定のノードから管理作業を行います。
このソフトウェアを使用して Sun Logical Domains (LDoms) のゲストドメインに接続することはできません。
この手順では、管理コンソールにクラスタコントロールパネル (CCP) ソフトウェアをインストールする方法を説明します。CCP は、cconsole、 cssh、ctelnet、および crlogin ツール。これらの各ツールは、共通ウィンドウや一連のノードとの多重ウィンドウ接続を提供します。共通ウィンドウを使用すると、すべてのノードに入力を一括送信できます。詳細は、ccp(1M) のマニュアルページを参照してください。
Sun Cluster 3.2 11/09 ソフトウェアがサポートする特定のバージョンの Solaris OS が動作する任意のデスクトップマシンを管理コンソールとして使用できます。Sun Cluster をSPARC ベースのシステムで使用している場合は、管理コンソールを Sun Management Center コンソールやサーバーとして使用することもできます。 Sun Management Center ソフトウェアをインストールする方法については、 Sun Management Center のマニュアルを参照してください。
サポートされている Solaris OS 環境のバージョンと Solaris パッチが管理コンソールにインストールされていることを確認してください。すべてのプラットフォームで、少なくとも End User Solaris ソフトウェアグループが必要です。
管理コンソールでスーパーユーザーになります。
DVD-ROM ドライブに Sun Java Availability Suite DVD-ROM を挿入します。
ボリューム管理デーモン vold(1M) が実行中で、CD-ROM または DVD デバイスを管理するよう構成されている場合、このデーモンは自動的にメディアを /cdrom/cdrom0/ ディレクトリにマウントします。
/cdrom/suncluster_3_0Packages/ ディレクトリ (ここで、arch は sparc または x86、ver は Solaris 10 の場合 10
adminconsole# cd /cdrom/cdrom0//cdrom/suncluster_3_0/Packages/ |
SUNWccon パッケージをインストールします。
adminconsole# pkgadd -d . SUNWccon |
(省略可能) Sun Cluster マニュアルページのパッケージをインストールします。
adminconsole# pkgadd -d . pkgname … |
パッケージ名 |
説明 |
---|---|
SUNWscman |
Sun Cluster フレームワークのマニュアルページ |
SUNWscdsman |
Sun Cluster データサービスのマニュアルページ |
SUNWscqsman |
Sun Cluster 定足数サーバー のマニュアルページ |
Sun Cluster マニュアルページパッケージを管理コンソールにインストールする場合、Sun Cluster ソフトウェアをクラスタノードまたは定足数サーバーにインストールする前に、それらのパッケージを管理コンソールから表示できます。
DVD-ROM ドライブから Sun Java Availability Suite DVD-ROM を取り出します。
管理コンソールに /etc/clusters ファイルを作成します。
クラスタ名と、各クラスタノードの物理ノード名をファイルに追加します。
adminconsole# vi /etc/clusters clustername node1 node2 |
詳細については、/opt/SUNWcluster/bin/clusters(4)マニュアルページを参照してください。
このファイルに、クラスタ内の各ノード用のエントリを追加します。物理ノード名、コンソールアクセスデバイスのホスト名、およびポート番号を指定します。コンソールアクセスデバイスの例として、端末集配信装置 (Terminal Concentrator、TC)、システムサービスプロセッサ (System Service Processor、SSP)、および Sun Fire システムコントローラがあります。
adminconsole# vi /etc/serialports node1 ca-dev-hostname port node2 ca-dev-hostname port |
クラスタノードの物理名
コンソールアクセスデバイスのホスト名
Secure Shell 接続のためのシリアルポート番号、 または Secure Shell ポート番号。
/etc/serialports ファイルを作成するためには、次の注意事項に従ってください。
Sun Fire 15000 システムコントローラでは、各エントリのシリアル番号に telnet(1)ポート番号 23 を使用します。
その他すべてのコンソールアクセスデバイスの場合、telnet 接続を使用してコンソールに接続するには、物理ポート番号ではなく、telnet シリアルポート番号を使用します。 telnet シリアルポート番号は、物理ポート番号に 5000 を加えた値です。たとえば、物理ポート番号が 6 の場合、telnet シリアルポート番号は 5006 になります。
Sun Enterprise 10000 サーバーの詳細と注意事項については、 /opt/SUNWcluster/bin/serialports(4) のマニュアルページを参照してください。
ノードコンソールへの Secure Shell 接続の場合は、各ノードで保護付きの接続に使用するコンソールアクセスデバイスの名前とポート番号を指定します。Secure Shell のデフォルトポート番号は 22 です。
管理コンソールを直接クラスタノードに接続したり、管理ネットワーク経由で接続する場合は、ノードごとにそのノードが管理コンソールや管理ネットワークへの接続に使用するホスト名とポート番号を指定します。
adminconsole# /opt/SUNWcluster/bin/ccp & |
CCP ウィンドウで、cconsole、cssh、crlogin、または ctelnet ボタンをクリックしてツールを起動します。これらのツールは直接起動することもできます。たとえば、ctelnet を起動するには、次のコマンドを入力します。
adminconsole# /opt/SUNWcluster/bin/ctelnet & |
CCP ソフトウェアは、次の Secure Shell 接続に対応しています。
ノードコンソールへの保護付きの接続の場合、cconsole ツールを起動します。次にクラスタコンソールウィンドウの「オプション」メニューから「Use SSH」チェックボックスをオンにします。
クラスタノードへの保護付きの接続の場合、cssh ツールを使用します。
CCP ユーティリティーを使用する方法については、『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』の「クラスタ管理の開始」の 「How to Remotely Log In to Sun Cluster」 を参照してください。詳細については、ccp(1M)マニュアルページも参照してください。
Solaris OS がインストールされており、Sun Cluster ソフトウェアの必要条件を満たしているかどうかを確認します。Solaris OS に関する Sun Cluster のインストール要件については、「Solaris OS の計画」を参照してください。
Solaris OS が Sun Cluster の要件を満たしている場合は、「Sun Cluster フレームワークおよびデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする 」に進みます。
必要条件を満たしていない場合は、必要に応じて Solaris OS をインストール、再構成または再インストールします。
Solaris OS だけをインストールする場合は、「Solaris ソフトウェアをインストールする」に進みます。
scinstall カスタム JumpStart メソッドを使用して Solaris OS と Sun Cluster ソフトウェアをインストールする場合は、「Solaris と Sun Cluster ソフトウェアをインストールする (JumpStart)」に進みます。