Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

非同期 LDAP 動作

非同期検索では、パフォーマンス問題の原因となる可能性のある大きな LDAP 結果全体をメモリ内に保存する必要がありません。MTA では、さまざまなタイプの検索を非同期で実行するための機能が提供されます。

非同期 LDAP 検索の使用は、MTA オプション LDAP_USE_ASYNC で制御します。このオプションはビットエンコードされた値です。各ビットは、設定されている場合、MTA 内の特定の LDAP の使用と連動して、非同期 LDAP 検索の使用を有効にします。

表 9–11 に、option.dat ファイルの LDAP_USE_ASYNC MTA オプションに設定するビットと値を示します。

表 9–11 LDAP_USE_ASYNC MTA オプションの設定

ビット 

値 

LDAP の具体的な使用法 

LDAP_GROUP_URL1 (mgrpDeliverTo) URL

LDAP_GROUP_URL2 (memberURL) URL

LDAP_GROUP_DN (UniqueMember) DN

auth_listmoderator_listsasl_auth_list、および sasl_moderator_list の非定位置リストパラメータ URL

16 

cant_listsasl_cant_list 非定位置リストパラメータ URL

32 

originator_reply 非定位置リストパラメータ URL

64 

deferred_listdirect_listhold_listnohold_list 非定位置リストパラメータ URL

128 

username_auth_listusername_moderator_listusername_cant_list 非定位置リストパラメータ URL

256 

エイリアスファイルリストの URL 

512 

エイリアスデータベースリストの URL 

10 

1024 

LDAP_CANT_URL (mgrpDisallowedBroadcaster) 外部レベル URL

11 

2048 

LDAP_CANT_URL 内部レベル URL

12 

4096 

LDAP_AUTH_URL (mgrpAllowedBroadcaster) 外部レベル URL

13 

8192 

LDAP_AUTH_URL 内部レベル URL

14 

16384 

LDAP_MODERATOR_URL (mgrpModerator) URL

LDAP_USE_ASYNC MTA オプションのデフォルトは 0 です。つまり、非同期 LDAP 検索はデフォルトでは無効です。