デフォルトでは、制限容量を超えてもユーザーまたはドメインには何の影響もなく、制限容量超過の通知が設定されている場合に通知を受信するだけです。制限容量を適用すると、ディスク容量が制限容量レベルを下回るまで、それ以上メッセージを受信しないようメールボックスをロックします。
制限容量の適用を有効にするには、コンソールまたはコマンド行を使用します。
「制限容量」タブをクリックします。
「容量制限実施の有効化」ボックスにチェックマークを付けます。制限容量の適用を無効にする場合はこのボックスのチェックマークを外します。
「保存」をクリックします。
コマンド行
制限容量の適用を有効または無効にするには、以下のようにします。
configutil -o store.quotaenforcement -v [ on | off] |
制限容量を超過すると、メッセージは MTA キューに保存され、メッセージが配信されなかったが、あとで再配信が試行されることを示す通知が差出人へ送信されます。配信の再試行は、猶予期間の期限が切れて、すべてのメッセージが差出人に戻されるまで、またはディスク使用量が制限容量を下回り、メッセージを MTA キューから取り出してメッセージストアに配信できるようになるまで続行されます。制限容量を超えた場合に、メッセージをキューに入れる前にメッセージを返す場合は、次のコマンド行を使用します。
configutil -o store.overquotastatus -v on |
特定のドメインの制限容量を適用するには、次のコマンドを使用します。
すべてのドメインについて有効にするには、-d オプションを除外します。ドメインがその制限容量を超過すると、maildomainstatus 属性が overquota に設定され、このドメインへの全配信が停止します。ドメインが overquota でない場合、値は active に設定されます。
ユーザーの制限容量が適用されているようである場合は、制限容量を無効にした場合でも、次のパラメータを確認してください。
次の configutil パラメータは、オフにするか設定しないようにする必要があります。
store.overquotastatus が on の場合、常に store.quotaoverdraft が on であるとみなし、そうでない場合はユーザーは制限容量を超過して拒否を引き起こすことはありません。また、store.quotaoverdraft が on の場合、ユーザーは制限容量よりも小さいメッセージを 1 つだけ許可されます。すなわち、ユーザーの制限容量よりも大きいメッセージは受け入れません。
これらのパラメータを変更したあとは、必ずメッセージングサービスを再起動してください。
次のメッセージストア属性はアクティブにする必要があります。
メッセージがメールボックスの制限容量よりも大きい場合は、制限容量の適用設定とは無関係にバウンスされます。