メッセージがサーバーまたはチャネル間でバウンスされていることを MTA が検出すると、配信は停止され、メッセージは /msg_svr_base/data/queue/channel にある、サフィックスが .HELD のファイルに格納されます。通常、メッセージのループが発生するのは、各サーバーまたはチャネルがメッセージの配信をほかのサーバーやチャネルが担当するとみなしたときです。
たとえば、エンドユーザーが、2 つの別々のメールホスト上のメッセージを互いのホストに転送するオプションを設定しているとします。sesta.com アカウントに対して、varrius.com アカウントへのメール転送を有効にしています。また、この設定が有効であることを忘れて、varrius.com アカウントに対して sesta.com アカウントへのメール転送を有効にしています。
ループは、MTA の設定に誤りがあるために発生することもあります。たとえば、MTA ホスト X は、mail.sesta.com のメッセージがホスト Y に送信されるとみなします。しかし、ホスト Y はホスト X が mail.sesta.com のメッセージを処理すべきとみなし、結果としてホスト Y はホスト X にメールを返信することになります。
このような場合、MTA はメッセージを無視し、それ以上配信は試行されません。このような問題が発生したときは、メッセージ内のヘッダー行を見て、サーバーまたはチャネルがメッセージをバウンスしているかどうか確認します。必要であればエントリを修正してください。
imsimta qm release を実行するか、または次の手順に従って .HELD メッセージを再試行することもできます。
拡張子 .HELD を 00 以外の任意の 2 桁の数字 (たとえば、06) に変更します。
.HELD ファイルの名前を変更する前に、メッセージのループが停止していることを確認してください。
imsimta cache -sync を実行します。このコマンドを実行すると、キャッシュが更新されます。
imsimta submit channel または imsimta run channel を実行します。
これらの手順は何回か実行することが必要かもしれません。これは、Received: ヘッダー行が蓄積され、それによってメッセージに再度 .HELD とマークが付けられている可能性があるためです。