Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

双方向 SMS の設定例

動作についての仮定

この例では、次の動作を設定するものと仮定します。

この動作を実現するために、次の仮定と指示に従ってください。

追加の仮定と指示

SMS チャネルの設定

上記の動作を有効にするには、次に示す SMS チャネルの設定を imta.cnf ファイルで使用します (以下の行をファイルの最下部に追加)。

(空白行)
sms
sms.domain.com

SMS チャネルオプションファイル

チャネルのオプションファイル sms_option には、次の設定を含めます。

SMPP_SERVER=gateway.domain.com
SMPP_PORT=503
USE_HEADER_FROM=0
DEFAULT_SOURCE_ADDRESS=000
GATEWAY_PROFILE=sms1
SMSC_DEFAULT_CHARSET=UCS2

SMS Gateway Server の設定

Gateway Server の設定ファイル sms_gateway.cnf は次のようになります。


HISTORY_FILE_DIRECTORY=/sms_gateway_cache/
[SMPP_RELAY=relay1]
LISTEN_PORT=503SERVER_HOST=smpp.domain.com
SERVER_PORT=377

[SMPP_SERVER=server1]
LISTEN_PORT=504

[GATEWAY_PROFILE=sms1]
SELECT_RE=000([0-9]{10,10}){0,1}
SMSC_DEFAULT_CHARSET=UCS2

この設定をテストする

テストに使用する SMSC がない場合は、ループバックテストを実行する必要があります。sms_option ファイルにいくつか追加で設定すると、上記の設定の単純なループバックテストを実行できます。

sms_option ファイルへの追加設定

sms_option ファイルへの追加設定は、次のとおりです。

! テキストをSMS メッセージの本文に追加しないようにする設定 FROM_FORMAT= SUBJECT_FORMAT= CONTENT_PREFIX=

この設定を行わないと、次の内容の電子メールは、

user@domain.com (Sample subject) Sample text

次の SMS メッセージに変換されます。

From:user@domain.com Subject:Sample Subject Msg:Sample text

これは、モバイルから電子メールのコードで期待される形式にはなりません。期待される形式は次のとおりです。

user@domain.com (Sample subject) Sample text

したがって、ループバックテストを行う場合は、空の文字列を FROM_FORMATSUBJECT_FORMAT、および CONTENT_PREFIX オプションに指定する必要があります。

ループバックテストを実行する

次のようなテスト電子メールメッセージを 000@sms.domain.com 宛に送信します。

user@domain.com (Test message) This is a test message which should loop back

その結果、この電子メールメッセージは電子メール受信者 user@domain.com にルートバックされます。このテストに使用する DNS またはホストテーブルには、sms.domain.com を必ず追加しておいてください。