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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド
11g リリース1 (10.3.3)
B60986-01
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4 コンソール・モードでのインストール・プログラムの実行

コンソール・モードでWebLogic Serverをインストールする場合、各セクションでのプロンプトに応えて選択肢の番号を入力するか、[Enter]キーを押してデフォルトを受け入れます。インストール・プロセスを終了するには、任意のプロンプトに応えて「exit」(または「x」)を入力します。選択内容を確認または変更する場合は、プロンプトに「previous」(または「p」)を入力します。次のウィンドウに進むには、「next」(または「n」)を入力します。


注意:

この項で提供されるサンプルのコンソール・テキストおよびディレクトリのパス名では、Windowsの規約(パス名におけるバックスラッシュなど)が使用されています(例: C:\Oracle\MW_HOME\wlserver_version)。UNIXシステムでパス名を入力する場合は、UNIXの規約を使用する必要があります。たとえば、パス名にはフォワードスラッシュを使用します(例: C:/Oracle/MW_HOME/wlserver_version)。

この章では、次の節について説明します。

コンソール・モードでのインストール・プログラムの起動

この項では、様々な環境においてコンソール・モードでインストール・プログラムを使用する方法について説明します。次の項が含まれます。

Windows上でコンソール・モードでのインストール・プログラムの起動

Windowsプラットフォーム上でコンソール・モードでのインストール・プログラムを起動するには、次の手順に従います。

  1. 対象のWindowsシステムにログインします。

  2. コマンド・プロンプト・ウィンドウを開きます。

  3. インストール・プログラムを含むディレクトリに移動します。

  4. インストール・プログラム名を入力して、インストールを開始します。

    たとえば、コンソール・モードでWindows用のWebLogic Serverパッケージ・インストーラを開始するには、次のように入力します。

    wls1033_win32.exe -mode=console


注意:

コマンド・ラインに-log=full_path_to_log_fileオプションを追加すると、詳細なインストール・ログが作成されます。

詳細は、「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。


しばらくすると、インストール・プログラムがソフトウェアのインストールを開始します。続行するには、「コンソール・モードでのWebLogic Serverのインストール」に進みます。

コンソール・モードでの.binインストール・プログラムの起動

.binインストール・ファイルを使用してコンソール・モードでインストール・プログラムを開始するには、次の手順に従います。

  1. 対象のUNIXシステムにログインする。

  2. インストール・プログラムを含むディレクトリに移動します。

  3. 次のコマンドを入力して、インストールを開始します。

    chmod a+x file_name.bin

    ./file_name.bin -mode=console

しばらくすると、インストール・プログラムがソフトウェアのインストールを開始します。続行するには、「コンソール・モードでのWebLogic Serverのインストール」に進みます。

コンソール・モードでの.jarインストール・プログラムの起動

.jarインストール・ファイルを使用してコンソール・モードでインストール・プログラムを起動するには、次の手順に従います。

  1. 対象のUNIXシステムにログインします。

  2. ターゲット・システムのPATH変数定義の先頭に、該当するJDKのbinディレクトリを追加します。たとえば:

    PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATHexport PATH

  3. インストール・プログラムがダウンロードされたディレクトリに移動します。

  4. 次のコマンドを入力して、インストールを開始します。

    java -jar file_name.jar -mode=console

    file_name.jarはインストール・ファイルの名前です。


注意:

64ビット・プラットフォームでWebLogic Serverをインストールする場合、詳細は、「64ビットJDKを使用した64ビット・プラットフォームでのWebLogic Serverのインストール」を参照してください。

しばらくすると、インストール・プログラムがソフトウェアのインストールを開始します。続行するには、「コンソール・モードでのWebLogic Serverのインストール」に進みます。

64ビットJDKを使用した64ビット・プラットフォームでのWebLogic Serverのインストール

.jarのインストール・プログラムを使用して64ビット・プラットフォームでWebLogic Serverをインストールする場合、次の手順に従います。

  • 32/64ビット・ハイブリッドJDK(HP-PA、HPIAおよびSolaris64プラットフォームなど)を使用する場合、インストール・コマンドに-d64フラグを含めます。たとえば、パッケージ・インストールを使用してグラフィック・モードでインストールする場合は次のとおりです。

    java -d64 -jar wlsversion_generic.jar -mode=console

  • JAVA_HOMEが64ビットJDKを参照していることを確認するには、java -versionコマンド(または32/64ビット・ハイブリッドJDKを使用したプラットフォーム上のjava -d64 -versionコマンド)を実行します。

  • Sun 64ビットJDKを使用している場合、WebLogic Serverをインストールするために次のコマンドを使用します。

    java -Xmx1024m -jar wlsversion_generic.jar -mode=console

コンソール・モードでのWebLogic Serverのインストール

インストール・プログラムの起動後、次の手順に従ってインストールを行います。

  1. 「ようこそ:」のプロンプトが表示されたら、「next」(または、「n」)を入力するか、[Enter]キーを押して、インストール・プロセスを続行します。

    「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」のプロンプトが表示されます。

  2. ターゲット・システムにインストールされるすべてのFusion Middleware製品(WebLogic Serverを含む)のためのセントラル・サポート・ディレクトリとして機能するミドルウェア・ホーム・ディレクトリを指定します。ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの詳細は、「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」を参照してください。

    次のいずれかがシステムに表示されます。

    • システム上に既存のホーム・ディレクトリがある場合は、ディレクトリのリストが表示されます。

      既存のホーム・ディレクトリを使用するには、ホーム・ディレクトリと関連付けられた番号を入力します。

      ホーム・ディレクトリを作成するには、「1」を入力するか、[Enter]キーを押します。

    • システムにミドルウェア・ホーム・ディレクトリが存在しない場合、または「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択した場合、次のいずれかを実行します。

      デフォルトのホーム・ディレクトリを使用するには、「next」(または、「n」)を入力するか、[Enter]キーを押します。

      ホーム・ディレクトリを作成するには、ホーム・ディレクトリのフルパス(たとえば、C:\Oracle\Middleware)を入力します。指定したディレクトリが存在しない場合は、インストール・プログラムによってそのディレクトリが作成されます。

    インストール・プログラムにより、指定したホーム・ディレクトリが表示されます。

    コマンドラインで自分の選択を確定するには、[Enter]キーを押します。また、「1」「2」を入力して「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」パネルに戻ると、そこで入力を修正できます。

    ホーム・ディレクトリを選択して選択の確認を完了すると、「セキュリティ更新のための登録」のプロンプトが表示されます。

  3. セキュリティ更新のための登録には、アクティブなMy Oracle Supportアカウントが必要です。登録が完了すると、ご使用のインストールに関するセキュリティ更新がある場合は、Oracleサポートがすぐに通知します。

    セキュリティ更新のための登録をするには:

    1. 「1」を入力し、My Oracle Supportアカウントの電子メール・アドレスを入力します。

    2. 「2」を入力し、My Oracle Supportアカウントのパスワードを入力します。

    3. 「セキュリティ・アップデートの受信」「Yes」に設定されていることを確認します。「No」に設定されている場合、「3」を入力して、「Yes」を入力します。

    セキュリティ更新のための登録をしない場合、「3」を入力して、「No」を入力します。構成マネージャの起動をバイパスするように求められるので「Yes」を入力します。

  4. セキュリティ更新のためのオプションを選択して、[Enter]キーを押します。

    • 初めてインストールを実行する場合、「インストール・タイプの選択」のプロンプトが表示されます。ステップ5に進みます。

    • 既存のインストールにコンポーネントを追加する場合、「製品とコンポーネントの選択」のプロンプトが表示されます。ステップ6に進みます。

  5. (このステップは、初めてインストールする場合のみ表示されます。)インストール・タイプと関連付けられた番号を入力して、実行するインストール・タイプを指定します。

    • 標準インストールを選択する場合、「1」を入力するか、[Enter]キーを押してステップ8に進みます。

    • カスタム・インストールを選択する場合、「2」を入力します。インストールする製品とコンポーネントの選択のプロンプトが表示されます。ステップ6に進みます。

    標準およびカスタム・インストールの詳細は、「インストール・タイプの選択」を参照してください。

  6. (このステップは、カスタム・インストールを実行する場合のみ適用されます) インストールするコンポーネントを選択します。選択されたコンポーネントにはチェックマークが付きます。デフォルトでは、次の項目がインストールのためにすでに選択されています。

    • Serverサンプル(1.11)を除くWebLogic Serverとそのすべてのサブコンポーネント

    • Oracle Coherence/Oracle Coherence製品ファイル

    • Oracle Enterprise Pack for Eclipse (インストーラにこの製品が含まれている場合)

    コンポーネントまたは製品を追加する場合、現在のミドルウェア・ホーム・ディレクトリにすでにインストールされているすべてのコンポーネントに対して、「インストール完了」が表示されます。


    注意:

    選択したコンポーネントのインストールの予測サイズが表示されます。

    まだ選択されていないコンポーネントを選択するには、それに関連付けられた番号を入力します。たとえば、「WebLogic Server: Serverサンプル」を選択する場合、「1.11」を入力します。コンポーネントの横にチェック・マークが表示されます。

    すでに選択されているコンポーネントの選択を解除するには、それに関連付けられた番号を入力します。たとえば、「サード・パーティJDBCドライバ」コンポーネントがすでに選択されている場合、選択を解除するには、「1.7」を入力します。

    コンポーネントを選択または選択解除すると、インストール・プログラムはコンポーネント間の依存関係を確認して、選択されたコンポーネントのリストを自動的に変更します。

    必要なコンポーネントを選択した後、「n」を入力するか、[Enter]キーを押します。

  7. (このステップは、初めてカスタム・インストールを実行する場合のみ適用されます。) 「JDKの選択」のプロンプトが表示されます。追加するJDKを選択します。現在選択されているJDKにはチェック・マークが付いています。

    • ローカルJDKを追加するには、「1」を入力して、JDKの場所を指定します。

    • 既存のJDKの選択を切り替えるには、適切な数字(2以上)を入力します。

    • 現在の選択を保存してインストールを続行するには、[Enter]キーを押します。

    インストーラが必要なアーカイブ・ファイルを検索するまで、お待ちください。

  8. 「製品インストール・ディレクトリの選択」のプロンプトが表示されます。ソフトウェアをインストールするディレクトリを指定します。


    注意:

    既存のインストールにコンポーネントを追加する場合、「製品インストール・ディレクトリの確認」のプロンプトが表示されます。ディレクトリは変更できません。新規コンポーネントは元の製品インストール・ディレクトリにインストールされます。[Enter]キーを押して続行します。

    • デフォルト製品のディレクトリを受け入れるには、[Enter]キーを押して続行します。

    • 製品インストール・ディレクトリを変更するには:

      1. インストール・ディレクトリを変更する製品の番号を入力します。

      2. インストール・ディレクトリのフルパスを入力して、[Enter]キーを押します。

      3. 完了したら、[Enter]キーを押してインストールを続行します。

  9. (このステップは、管理者権限を持ち、Windows上でカスタム・インストールを初めて実行する場合のみ適用されます。) 「ノード・マネージャをWindowsのサービスとしてインストール」のプロンプトが表示されます。ノード・マネージャをWindowsのサービスとしてインストールするかどうかを指定するには:

    • ノード・マネージャをWindowsサービスとしてインストールするには、「1」を入力します。次に、プロンプトでノード・マネージャのリスニング・ポートを入力するか、[Enter]キーを押してデフォルト値(5556)をそのまま使用します。指定したリスニング・ポートが実行中のアプリケーションによって使用中の場合は、インストール・プログラムから別のノード・マネージャ・リスニング・ポート番号を入力するよう求められます。選択内容を確認するよう求められます。

    • ノード・マネージャをWindowsサービスとしてインストールしない場合は、「2」を入力します。

  10. (このステップは、管理者権限を持ち、Windows上で初めてインストールを実行する場合のみ適用されます。) 「ショートカットの場所の選択」のプロンプトが表示されます。「スタート」メニューのショートカットを作成するフォルダを指定します。

    次のいずれかを行います。

    • 「All Users」フォルダに「スタート」メニューのショートカットを作成するには、「1」を入力するか、[Enter]キーを押します。これで、マシンに登録されたすべてのユーザーに、インストールされたソフトウェアへのアクセス権が与えられます。ただし、管理者権限のあるユーザーだけが「All Users」フォルダにショートカットを作成できます。したがって、管理者権限を持たないユーザーが構成ウィザードを使用してWebLogicドメインを作成した場合、それらのドメインに対する「スタート」メニューのショートカットは作成されません。この場合、必要であれば、ローカルの「スタート」メニュー・フォルダに手動でショートカットを作成できます。

    • ローカル・ユーザーの「スタート」メニュー・フォルダにショートカットを作成するには、「2」を入力します。その場合、このマシンに登録されている他のユーザーは、このインストールの「スタート」メニューのエントリにアクセスできません。

    選択内容を確定するよう求められたら、「1」を入力するか、[Enter]キーを押してインストールに続行します。または、「2」を入力すると、前のパネルに戻ってエントリを変更できます。

  11. (このステップは、アップグレード・インストーラを実行する場合は適用されません。) インストールする製品とJDKのリストおよびインストールの予測サイズが表示されます。

    [Enter]キーを押して続行します。

  12. インストール・プログラムによって指定されたコンポーネントのシステムへのコピーが開始されます。


    注意:

    インストール・プログラムが長時間停止するのは、特に終盤では普通のことです。これが発生している間も、インストール・プログラムは動作しています。

    インストールが完了すると、次のメッセージが表示されます。

    Installation Complete
    Congratulations! Installation is complete.
    Press [Enter]to continue or type [Exit]>
    

コンソール・モードでのアップグレード・インストーラの実行

アップグレード・インストーラを使用する場合、コンソール・モードでインストーラをアップグレードするには、次の手順に従います:

  1. WebLogic Serverのホーム・ディレクトリで作成されたすべてのファイルまたはアプリケーションのバックアップ・コピーを取得します。アップグレード・プロシージャの一部として、インストール・プログラムはこのディレクトリで作成されたアプリケーションを含むすべてのファイルを自動的にオーバーライドします。


    注意:

    アップグレード・リリース間で、各ドメインのconfig.xmlファイルが変更される場合があります。あとでアップグレードのインストールをロールバックまたはアンインストールする場合に備えて、すべてのドメインで作成されたconfig.xmlファイルのバックアップ・コピーを取得することもできます。

  2. 実行中のすべてのサーバーを停止します。

  3. 次のいずれかの項の説明に従って、アップグレード・インストーラを開始します。

  4. 「ようこそ」」のプロンプトで、「n」を入力するか、[Enter]キーを押して続行します。

  5. 「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」のプロンプトで、アップグレードするWebLogic Serverインストールを含むミドルウェア・ホーム・ディレクトリの番号を入力するか、「1」を入力してミドルウェア・ホーム・ディレクトリのフルパスを入力します。「次へ」をクリックします。

  6. セキュリティ更新のための登録は、アクティブなMy Oracle Supportアカウントが必要です。登録が完了すると、ご使用のインストールに関するセキュリティ更新がある場合は、Oracleサポートがすぐに通知します。

    セキュリティ更新を登録するには、「セキュリティ更新のための登録」のプロンプトで:

    1. 「1」を入力し、My Oracle Supportアカウントの電子メール・アドレスを入力します。

    2. 「2」を入力し、My Oracle Supportアカウントのパスワードを入力します。

    3. 「セキュリティ・アップデートの受信」「Yes」に設定されていることを確認します。「No」に設定されている場合、「3」を入力して、「Yes」を入力します。

    セキュリティ更新のための登録をしない場合、「3」を入力して、「No」を入力します。構成マネージャの起動をバイパスするように求められるので「Yes」を入力します。

  7. セキュリティ更新のオプションを選択して、[Enter]キーを押します。

  8. 製品インストール・ディレクトリの確認のプロンプトで、「次へ」をクリックします。

  9. 「ステータス」画面で、インストールの進捗状態が表示されます。インストールが完了すると、「インストール完了のメッセージが表示されます。いずれかのキーを押して、インストール・プログラムを終了します。

  10. JRockit SDKを使用する場合、最新の製品版を使用するためにドメインをアップグレードすることをお薦めします。「JRockitの最新バージョンを使用するドメインの構成」を参照してください。