Oracle SALTをインストールすると、Oracle SALTのサンプル・ディレクトリにUNIXおよびWindowsのサンプル・アプリケーションが格納されます。各サンプルには詳細なreadme
ファイルがあります。
Oracle SALTでは、外部Webアプリケーションを使用してネイティブなTuxedoサービス(受信)を呼び出したり、Tuxedoアプリケーションを使用して外部Webサービス(送信)を呼び出したりできます。 Oracle SALTには、10種類のWebサービス・サンプル・アプリケーションがバンドルされています。これらのアプリケーションは、Oracle WebLogic、Apache Axis、またはMicrosoft .NETツールキットを使用してOracle SALTを呼び出す方法を示します。
基本サンプルでは、単純なTuxedoサービスをWebサービスとしてエクスポートする方法を示します。 Webサービスとしてエクスポートする既存のアプリケーションとして、Tuxedoのsimpapp
サンプルを使用します。
このサンプルには、simpserv
サーバーのTOUPPER
サービスをWebサービスとして構成およびエクスポートするために必要なすべてのファイルが含まれています。Webサービスは、1つの文字列パラメータを受け付けて大文字に変換します。クライアントはサービスを呼び出し、返された文字列を出力します。
このサンプルを使用すると、GWWSサーバーおよびそのWebサービスの実行とアクセスの基本を習得できます。
使用できるクライアント・プログラム : Oracle WebLogic、Apache Axis for Java、Microsoft .NET。
添付ファイル・サンプルでは、SALT WebサービスでCARRAYバッファ・タイプをMIME添付ファイルとしてSwA (SOAP with Attachment)プロトコルに従ってトランスポートする方法を示します。Webサービスとしてエクスポートする既存のアプリケーションとして、Tuxedoのsimpapp
サンプルを使用します。このサンプルには、simpserv
サーバーのTOUPPER
サービスをWebサービスとして設定およびエクスポートするために必要なすべてのファイルが含まれています。
使用できるクライアント・プログラム : Oracle WebLogic。
Oracle SALTカスタム・タイプ・プラグイン・サンプルでは、SALTプラグインの拡張機能を使用して、Tuxedoカスタム・タイプ・バッファとXMLドキュメント間のマッピング・ルールをカスタマイズする方法を示します。
使用できるクライアント・プログラム : Oracle WebLogic。
日付型サンプルでは、Oracle SALTでTuxedoタイプのバッファを使用する方法を示します。FMLおよびVIEWバッファとそれらのサブフィールドをTuxedoサービス・メタデータ・リポジトリでどのように定義するか、また、WSDLドキュメントでどのように表現するかを示します。このサンプルでは、WSDLドキュメント・ファイルの生成ユーティリティとしてtmwsdlgen
を使用します。
このサンプルには、Webサービス・クライアント・プログラミングの理解に役立つWebLogicクライアント・プログラムも含まれています。 Tuxedoアプリケーション・サーバーは、FMLまたはVIEWバッファを確認して入力データを返す単純なエコー・サービスです。
使用できるクライアント・プログラム : Oracle WebLogic。
このReliableMessagingサンプルでは、Oracle SALTのWS-Reliable MessagingサポートとWS-Addressingとの非同期通信を使用する方法を示します。 Tuxedoアプリケーション・サービス・プロバイダとしてTuxedoのbankapp
サンプルを使用します。 WebLogic ServerのWebサービス・クライアントおよびスタンドアロンJava Webサービス・クライアントもこのサンプルに含まれています。
Weblogic Serverの信頼性のあるメッセージングの使用法については、http://e-docs.bea.com/wls/docs103/webserv_adv_rpc/rm.htmlを参照してください。
使用できるクライアント・プログラム : Oracle WebLogic。
セキュリティ・サンプルでは、株価照会シナリオで既存のTuxedoのxmlstockapp
サンプルを利用します。 GWWSサーバーを使用して、STOCKQUOTE
サービスをWebサービスとしてエクスポートします。
Oracle SALTでは、SSL/HTTPSを使用してトランスポートやメッセージを保護します。HTTP基本認証によるTuxedo認証もサポートしています。このサンプルを使用して、セキュリティ・トランスポートの設定方法と2つのTuxedo認証パターン(アプリケーション・パスワードとユーザー認証)によるユーザーの認証方法を習得できます。
サンプル・コードと、WSDLドキュメントから生成されたスタブ・コードを組み合せて、クライアント・プログラムを開発できます。WSDLドキュメント・ファイルは、SALT構成ファイルとtmwsdlgen
ユーティリティを使用して生成されます。
使用できるクライアント・プログラム : Oracle WebLogic。
フォルトの処理サンプルでは、SALTにおいてFAULTとユーザー・データの処理方法を示します。
Oracle SALTはWS-Security 1.1の一部を実装しています。 ユーザー名トークンおよびX.509トークンの認証ならびに着信メッセージ署名の検証がサポートされます。 このサンプルでは、GWWSを通じてTuxedoドメインによってエクスポートされたWebサービスとWS-Securityポリシーのバインド方法を示します。 このサンプルでは、3つのタイプのセキュリティをそれぞれ3つのWebサービスに適用されています。
必須のACLセキュリティはTuxedo domainで適用されます。 X.509トークンは、ユーザー名として証明書の共通名を使用してTuxedoユーザーにマッピングされます。
使用できるクライアント・プログラム : Oracle WebLogic。
Oracle SALT着信認証マッピング・プラグイン・サンプルでは、SALTプラグインの拡張機能を使用して、TuxedoユーザーidおよびグループidからHTTP基本認証マッピングを実装する方法を示します。
このサンプルでは、Oracle SALTの発信Webサービス機能を使用してWebサービスを呼び出すためにTuxedoクライアント・プログラムの開発方法を示します。 環境でAxis2を使用して単純なWebサービスの「計算機」をデプロイできます。 この「計算機」サービスでは、「追加」の作業があり、2つの入力整数を追加し、結果を返します。
バンドルされている3つのSCAサンプル・アプリケーションでは、SCAプログラミング・モデルを使用してアプリケーションを開発する方法や、Oracle SALT SCAコンテナを構成する方法を示します。
基本サンプルでは、単純なSCAアプリケーションを記述する方法を示します。このアプリケーションは、Tuxedoインフラストラクチャ経由でSCAコンポーネントを呼び出すクライアント・アプリケーションで構成されます。このサンプルには、TuxedoサーバーでホストするSCAコンポーネントを構成およびデプロイするために必要なファイルと、そのコンポーネントを呼び出すSCAクライアント・プログラムをコンパイルおよび構成するために必要なファイルがすべて含まれています。SCAテクノロジのエンドツーエンド・アプリケーションを表現したサンプルといえます。
基本サンプルでは、通常のTuxedo ATMIサービスを呼び出したり、SCAコンポーネントを通常のATMIクライアントから呼び出したりできます。また、同じSCAコードをSCDL構成内で<binding.atmi>
を使用せずに実行できます。この点からも、セットアップをいかに柔軟に行えるかが分かります。
この応用サンプルには、TuxedoサーバーでホストするSCAコンポーネントを構成およびデプロイするために必要なファイルと、そのコンポーネントを呼び出すSCAクライアント・プログラムをコンパイルおよび構成するために必要なファイルがすべて含まれています。クライアントとコンポーネントの間で交換するデータの型はcommonj::sdo::DataObject
で、基礎となるトランスポートはSTRINGおよびFML32 Tuxedoバッファを使用したTuxedo ATMIです。SCAおよびSDOテクノロジのエンドツーエンド・アプリケーションを表現したサンプルといえます。
応用サンプルでは、通常のTuxedo ATMIサービスを呼び出したり、SCAコンポーネントを通常のATMIクライアントから呼び出したりできます。また、同じSCAコードをSCDL構成内で<binding.atmi>
を使用せずに実行できます。この点からも、セットアップをいかに柔軟に行えるかが分かります。
Webサービス・サンプルでは、外部のWebサービスを呼び出すSCAクライアント・プログラムを開発する方法を示します。このサンプルには、実行時のSCA構成が必要とするOracle SALT構成を実現するためのファイルがすべて含まれています。