以下の項では、UNIXサーバー・システム上のOracle Tuxedo ATMIとWindows Server 2003システム上のOracle Tuxedo ATMIの基本的な使い方の違いを説明します。
Oracle Tuxedo ATMIをWindowsシステムで使用する場合、以下の点に注意してください。
C:
など)を使用します。.exe
を指定する必要はありません。この拡張子は、常にOracle Tuxedo ATMI for Windows用であるとみなされます。.dll
が付いたファイルは、ダイナミック・リンク・ライブラリを示します。また、.lib
は、スタティック・リンク・ライブラリまたはインポートされたライブラリを示し、.cmd
は、コマンド・スクリプトを示します。%TUXDIR%¥bin
に格納されています。 スタティック・リンク・ライブラリは、%TUXDIR%\lib
に格納されています。
Oracle Tuxedo ATMIソフトウェアをWindows Server 2003システムにセットアップする場合は、以下の点に注意してください。
UBBCONFIG
)内のOPENINFO
文字列は、次の形式で指定する必要があります。 OPENINFO="resource managers
:resource
(s
)"
OPENINFO="TUXEDO\SQL:APPDIR1\bankdl3;bankdb;readwrite"
注意: | 上記の例では、最初の区切り文字としてコロン(:)を使用し、以降の区切り文字としてセミコロン(;)を使用しています。 |
構成ファイルのMACHINES
セクションで、次の3つのエントリを指定します。
注意: | UNIXシステムの場合は、異なる値を設定します。 |
UNIXシステムとWindows 2003システムが混在する環境の場合は、構成内のすべてのWindows Server 2003ノードに対して、MACHINES
セクションで上記の3つのエントリを指定してください。
信頼性を確保するため、ネットワーク・ドライブは使用しないことをお薦めします。ただし、TUXCONFIG
ファイルをネットワーク・ドライブに持つWindows Server 2003マシン上でOracle Tuxedo ATMIアプリケーションを起動する場合は、パーミッションに関する次の規則に従う必要があります。
Windows Server 2003システムでメモリー・バッファの割り当てや解放を行う場合は、必ずメモリー・バッファを割り当てたヒープを解放してください。 これ以外のヒープを解放しようとすると、セグメント・エラーが発生します。
たとえば、Falloc()
を使用して割り当てたメモリー・バッファを解放するには、Ffree()
を使用します。 malloc()
を使用して割り当てたメモリー・バッファをFfree()
で解放しようとすると、セグメント・エラーが発生します。 この場合は、free()
を使用して解放します。
Falloc、Falloc32(3fml)およびFfree、Ffree32(3fml)の詳細は、『Oracle Tuxedo ATMI FML関数リファレンス』を参照してください。 malloc()
およびfree()
の詳細は、オペレーティング・システムに付属のドキュメントを参照してください。
bankapp
プログラムは、Oracle Tuxedo ATMI for Windows 2003に同梱される小規模なサンプル・アプリケーションです。 このサンプル・アプリケーションでは、Oracle Tuxedo ATMIの操作を試したり、Oracle Tuxedo ATMIのアプリケーション・コードの例を参照することができるほか、bankapp
ドライバを使用して生成した%APPDIR%\UBB
ファイルを、新しいアプリケーションのテンプレートとして適用できます。driver.exe
は、%TUXDIR%\APPS\bankapp\2003\driver
に格納されています。
Oracle Tuxedo ATMIがWindows Server 2003システムにインストールされている場合は、MicrosoftのResource Kit for Windows 2003に格納されているsrvany.exe
ユーティリティ・プログラムを使用して、システムの起動時にOracle Tuxedo ATMIアプリケーションが自動的に起動されるようマシンを構成しておくと便利です。この手順の詳細は、srvany.wri
とrktools.hlp
を参照してください。
Oracle Tuxedo ATMIプログラムの起動時にプログラムを正しく自動起動させるには、Oracle Tuxedoシステムの環境変数である%TUXDIR%
および%NLSPATH%
を設定する必要があります。 これらの環境変数は、通常のWindows 2003の方法、またはOracle Administrationプログラムを使用して設定します(「環境変数を設定および修正する」を参照)。
Windows Server 2003システムにOracle Tuxedo ATMIをインストールする方法については、『Oracle Tuxedoシステムのインストール』を参照してください。 Oracle Tuxedoシステムの詳細は、以下のドキュメントを参照してください。