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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理
11g リリース1 (10.3.5)
B60997-03
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12 WebLogic ServerでのJDBCドライバの使い方

WebLogic Serverは、以下の機能を提供するJDBCドライバと連携して動作します。

SerializableまたはRemoteインタフェースを実装しないJDBCドライバは、リモート・クライアント・アプリケーションにオブジェクトを渡すことができません。

この章では、WebLogic ServerでJDBCドライバを設定および使用する方法を説明します。この項の内容は以下のとおりです。

WebLogic ServerでインストールされるJDBCドライバ

Oracle Thin driver (JDK 6向けojdbc6.jar)の11gバージョンが、Oracle WebLogic Serverにインストールされます。


注意:

DataDirectからのOracleタイプ4のJDBCドライバもWebLogic Serverにインストールされます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverタイプ4 JDBCドライバ』を参照してください。

Oracle Thin Driverに加えて、mySQL 5.0.x (mysql-connector-java-commercial-5.0.x-bin.jar) JDBCドライバがWebLogic Serverとともにインストールされます。

これらのドライバは、weblogic.jarと一緒にWL_HOME\server\libフォルダ(WL_HOMEはWebLogic Serverのインストール先フォルダ)にインストールされます。weblogic.jarのマニフェストには、このファイルがリストされており、weblogic.jarのロード時(サーバーの起動時)にロードできます。したがって、CLASSPATHにこのJDBCドライバを追加する必要はありません。WebLogic Serverでインストールされていないサード・パーティJDBCドライバを使用する予定がある場合は、それらのドライバをインストールする必要があります。インストール作業には、ドライバ・ファイルへのパスでCLASSPATHを更新することが含まれます。また、データベース・クライアント・ファイルへのパスでPATHを更新する場合もあります。「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」ページ(http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html)の「Supported Database Configurations」を参照してください。

WebLogic Serverでインストールされる別バージョンのドライバを使用する予定がある場合は、WL_HOME\server\lib内のドライバ・ファイルを更新バージョンに置き換えるか、またはCLASSPATHの前に新しいファイルを追加することができます。

WebLogic ServerでインストールされるMySQLおよびOracle Thinドライバのコピーや、その他のサポート・ファイルは、WL_HOME\server\ext\jdbc\にインストールされます。このフォルダには、各DBMS用にサブディレクトリがあります。WebLogic Serverでインストールされたドライバのバージョンに戻す必要がある場合は、ファイルをWL_HOME\server\ext\jdbc\DBMSからWL_HOME\server\libにコピーできます。


注意:

WebLogic Serverでは、WebLogic ServerサンプルとともにインストールされるDerby DBMSのバージョンもWL_HOME\common\derbyのディレクトリに含まれています。DerbyはすべてのJavaのDBMS製品であり、WebLogic Serverサンプルのデモをサポートする目的でのみWebLogic Server配布に含まれています。Derbyの詳細は、http://db.apache.org/derbyを参照してください。

タイプ4サード・パーティJDBCドライバに対する環境設定

WebLogic Serverにインストールされていないサード・パーティJDBCドライバを使用する予定がある場合、WebLogic Serverのクラスパスを更新し、それにJDBCドライバ・クラスの場所を入力する必要があります。WL_HOME/common/bin内のcommEnv.cmd/shスクリプトを編集し、『Oracle WebLogic Serverコマンド・リファレンス』のクラスパスの変更に関する項に記載のとおりクラスを追加します。

Oracle 11g Thin Driverのグローバリゼーション・サポート

11gバージョンのOracle Thin Driverのグローバリゼーション・サポートとして、Oracleではnls_charset.zipに代わるorai18n.jarファイルを提供しています。Oracleのオブジェクト型およびコレクションにおいてCHARおよびNCHAR型のデータに、US7ASCII、WE8DEC、WE8ISO8859P1、およびUTF8以外の文字セットを使用している場合には、CLASSPATHorai18n.jarおよびorai18n-mapping.jarを含める必要があります。

orai18n.jarおよびorai18n-mapping.jarは、WebLogic Serverのインストール時にWL_HOME\server\ext\jdbc\oracle\11gフォルダに格納されます。このファイルはweblogic.jarマニフェスト・ファイルからは参照されないため、CLASSPATHに追加しなければ使用できません。

Oracle Thin Driverのデバッグ・モードでの使い方

WL_HOME\server\ext\jdbc\oracle\11gフォルダには、ojdbc6_g.jarファイル(JDK 6用)およびojdbc5_g.jarファイル(JDK 5用)が入っています。これは、デバッグおよび追跡をサポートするクラスを備えたバージョンの、Oracle Thin Driverです。Oracle Thin Driverをデバッグ・モードで使用するには、CLASSPATHの先頭にこれらのファイルへのパスを追加します。

SSLを介したOracle Thin Driverの使用

この項では、SSLを介してOracle Thin Driverを使用する場合のWebLogic Serverのデータ・ソースの構成方法について説明します。

WebLogic Serverでデータ・ソースを構成するには、以下の手順を実行します。

  1. 管理コンソールのナビゲーション・ペインで、プラス記号をクリックして「サービス」を展開します。

  2. プラス記号をクリックして「JDBC」を展開します。

  3. 「データ・ソース」を選択します。

  4. 「JDBCデータ・ソースの概要」ページで「新規作成」を選択します。

  5. 新しいJDBCデータ・ソースの作成ページで、JDBCデータ・ソース名および (オプション) JNDI名を指定します。

    データベースの種類としてOracleを選択し、使用するOracleデータベース・ドライバ(Thin XAまたはThin)を選択します。

  6. 「次へ」をクリックします。

  7. 必要に応じて、トランザクション・オプションを選択します。「次へ」をクリックします。

  8. 「接続プロパティ」ページで、「データベース名」、「ホスト名」、「ポート」、および「データベース・ユーザー名」と「パスワード」を入力します。これらの値は、データ・ソースのURLを作成するために使用されます。このURLは次のページで変更しますが、ここでは続行するために値を入力する必要があります。「次へ」をクリックします。

  9. 「構成のテスト」ページで、次のように変更します。

    1. ドライバ・クラス名がoracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSourceまたはoracle.jdbc.OracleDriverであることを確認します。

    2. 以下の構文と形式を使用するようにURLを変更します。

      URL : jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = tcps)
      (HOST = <hostname>)(PORT = <sslport>))) (CONNECT_DATA = (SERVICE_NAME = <service_name>))
      (SECURITY=(SSL_SERVER_CERT_DN=\"CN=<.......>\")))
      

      (SECURITY=(SSL_SERVER_CERT_DN=\"CN=<.....>\"))はオプションであり、サーバーDNの照合にのみに使用されます。

    3. 以下のプロパティを入力します。

      User =<username> (Should already be present.)
      javax.net.ssl.trustStore=<absolute path location of jks file>
      javax.net.ssl.trustStoreType=JKS
      javax.net.ssl.keyStore=<absolute path location of jks file>
      javax.net.ssl.keyStoreType=JKS
      javax.net.ssl.keyStorePassword=<password>
      oracle.net.ssl_server_dn_match=true
      

      javax.net.ssl.keyStorejavax.net.ssl.keyStoreType、およびjavax.net.ssl.keyStorePasswordは、データベースのlistener.oraおよびsqlnet.oraで、双方向SSL用にSSL_CLIENT_AUTHENTICATION=TRUEが設定されている場合にのみ必要です。

      oracle.net.ssl_server_dn_matchはサーバーDNの照合が必要な場合にのみ設定する必要があります。

  10. 「表名のテスト」を入力します(またはそのまま受け入れます)。

  11. 必要に応じて、「構成のテスト」をクリックして構成をテストします。

  12. 「完了」をクリックします。