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Solaris のシステム管理 (上級編) Oracle Solaris 10 8/11 Information Library (日本語) |
3. サービスアクセス機能によるシリアルポートの管理 (手順)
対話型ログインセッション中に consadm コマンドを使用する
システムリブート後も補助 (リモート) コンソールを有効にする方法
18. ソフトウェアで発生するさまざまな問題の解決 (手順)
システムのメッセージはコンソールデバイスに表示されます。ほとんどのシステムメッセージは次の形式で表示されます。
[ID msgid facility. priority]
次に例を示します。
[ID 672855 kern.notice] syncing file systems...
カーネルから出されるメッセージには、カーネルモジュール名が次のように表示されます。次に例を示します。
Oct 1 14:07:24 mars ufs: [ID 845546 kern.notice] alloc: /: file system full
システムがクラッシュすると、システムのコンソールに次のようなメッセージが表示されることがあります。
panic: error message
まれに、パニックメッセージではなく次のメッセージが表示されることがあります。
Watchdog reset !
エラー記録デーモン syslogd は、さまざまなシステムの警告やエラーをメッセージファイルに自動的に記録します。デフォルトでは、これらのシステムメッセージの多くは、システムコンソールに表示されて、/var/adm ディレクトリに格納されます。システムメッセージ記録を設定することによって、これらのメッセージを格納する場所を指示できます。詳しくは、「システムのメッセージ記録のカスタマイズ」を参照してください。これらのメッセージは、失敗の予兆のあるデバイスなど、システム障害をユーザーに警告できます。
/var/adm ディレクトリには、いくつかのメッセージファイルが含まれています。もっとも新しいメッセージは、/var/adm/messages (および messages.*) にあり、もっとも古いメッセージは、messages.3 にあります。一定の期間 (通常は 10 日) ごとに、新しい messages ファイルが作成されます。messages.0 のファイル名は messages.1 に、messages.1 は messages.2 に、messages.2 は messages.3 にそれぞれ変更されます。その時点の /var/adm/messages.3 は削除されます。
/var/adm ディレクトリは、メッセージやクラッシュダンプなどのデータを含む大きなファイルを格納するため、多くのディスク容量を消費します。/var/adm ディレクトリが大きくならないようにするために、そして将来のクラッシュダンプが保存できるようにするために、不要なファイルを定期的に削除しなければなりません。crontab ファイルを使用すれば、この作業は自動化できます。この作業の自動化については、「クラッシュダンプファイルを削除する方法」および第 8 章システムタスクのスケジュール設定 (手順)を参照してください。
$ dmesg
あるいは、more コマンドを使用して、メッセージを 1 画面ごとに表示します。
$ more /var/adm/messages
例 15-1 システムメッセージの表示
$ dmesg Jan 3 08:44:41 starbug genunix: [ID 540533 kern.notice] SunOS Release 5.10 ... Jan 3 08:44:41 starbug genunix: [ID 913631 kern.notice] Copyright 1983-2003 ... Jan 3 08:44:41 starbug genunix: [ID 678236 kern.info] Ethernet address ... Jan 3 08:44:41 starbug unix: [ID 389951 kern.info] mem = 131072K (0x8000000) Jan 3 08:44:41 starbug unix: [ID 930857 kern.info] avail mem = 121888768 Jan 3 08:44:41 starbug rootnex: [ID 466748 kern.info] root nexus = Sun Ultra 5/ 10 UPA/PCI (UltraSPARC-IIi 333MHz) Jan 3 08:44:41 starbug rootnex: [ID 349649 kern.info] pcipsy0 at root: UPA 0x1f0x0 Jan 3 08:44:41 starbug genunix: [ID 936769 kern.info] pcipsy0 is /pci@1f,0 Jan 3 08:44:41 starbug pcipsy: [ID 370704 kern.info] PCI-device: pci@1,1, simba0 Jan 3 08:44:41 starbug genunix: [ID 936769 kern.info] simba0 is /pci@1f,0/pci@1,1 Jan 3 08:44:41 starbug pcipsy: [ID 370704 kern.info] PCI-device: pci@1, simba1 Jan 3 08:44:41 starbug genunix: [ID 936769 kern.info] simba1 is /pci@1f,0/pci@1 Jan 3 08:44:57 starbug simba: [ID 370704 kern.info] PCI-device: ide@3, uata0 Jan 3 08:44:57 starbug genunix: [ID 936769 kern.info] uata0 is /pci@1f,0/pci@1, 1/ide@3 Jan 3 08:44:57 starbug uata: [ID 114370 kern.info] dad0 at pci1095,6460 . . .
参照
詳細は、dmesg(1M) のマニュアルページを参照してください。