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Solaris のシステム管理 (上級編) Oracle Solaris 10 8/11 Information Library (日本語) |
3. サービスアクセス機能によるシリアルポートの管理 (手順)
各デバイス当たりの割り込み数を表示する方法 (vmstat -i)
拡張ディスク統計情報を表示する方法 (iostat -xtc)
sa1 スクリプトを使用した sadc コマンドの定期的な実行
18. ソフトウェアで発生するさまざまな問題の解決 (手順)
システム動作についてのデータを編成し表示します。
特別な要求に基づいて、システム動作データにアクセスします。
システムパフォーマンスを測定および監視するレポートを自動的に生成します。また、特定のパフォーマンス障害を正確に突き止めるための、特別な要求レポートも生成します。sar コマンドを設定してシステム上で実行する方法と、これらのツールの説明については、「システム動作データの自動収集 (sar)」を参照してください。
このコマンドの詳細については、sar(1) のマニュアルページを参照してください。
$ sar -a SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 00:00:00 iget/s namei/s dirbk/s 01:00:00 0 3 0 02:00:00 0 3 0 03:00:00 0 3 0 04:00:00 0 3 0 05:00:00 0 3 0 06:00:00 0 3 0 07:00:00 0 3 0 08:00:00 0 3 0 08:20:01 0 3 0 08:40:00 0 3 0 09:00:00 0 3 0 09:20:01 0 10 0 09:40:01 0 1 0 10:00:02 0 5 0 Average 0 4 0
次に、sar -a コマンドによって表示される、フィールド名とオペレーティングシステムのルーチンを示します。
ディレクトリ名検索キャッシュ (DNLC) 内に入っていない i ノードに対して出された要求数
1 秒当たりのファイルシステムパスの検索数。namei で DNLC 内にディレクトリ名が見つからない場合は、iget が呼び出され、ファイルまたはディレクトリの i ノードが取得される。したがって、ほとんどの igets は DNLC が欠落した結果である
1 秒間に実行されたディレクトリブロックの読み取り回数
これらのオペレーティングシステムルーチンに対して表示される値が大きいほど、カーネルはユーザーファイルへのアクセスに長い時間を費やしています。この時間には、プログラムとアプリケーションによるファイルシステムの使用量が反映されます。-a オプションを使用すると、アプリケーションのディスク依存度を表示できるので便利です。
バッファーは、メタデータをキャッシュするために使用されます。メタデータには、i ノード、シリンダグループブロック、間接ブロックなどがあります。
$ sar -b 00:00:00 bread/s lread/s %rcache bwrit/s lwrit/s %wcache pread/s pwrit/s 01:00:00 0 0 100 0 0 55 0 0
例 13-5 バッファー動作をチェックする (sar -b)
次の sar -b コマンド出力の例は、%rcache バッファーと %wcache バッファーが処理速度を低下させていないことを示します。すべてのデータは許容範囲に収まっています。
$ sar -b SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 00:00:04 bread/s lread/s %rcache bwrit/s lwrit/s %wcache pread/s pwrit/s 01:00:00 0 0 100 0 0 94 0 0 02:00:01 0 0 100 0 0 94 0 0 03:00:00 0 0 100 0 0 92 0 0 04:00:00 0 1 100 0 1 94 0 0 05:00:00 0 0 100 0 0 93 0 0 06:00:00 0 0 100 0 0 93 0 0 07:00:00 0 0 100 0 0 93 0 0 08:00:00 0 0 100 0 0 93 0 0 08:20:00 0 1 100 0 1 94 0 0 08:40:01 0 1 100 0 1 93 0 0 09:00:00 0 1 100 0 1 93 0 0 09:20:00 0 1 100 0 1 93 0 0 09:40:00 0 2 100 0 1 89 0 0 10:00:00 0 9 100 0 5 92 0 0 10:20:00 0 0 100 0 0 68 0 0 10:40:00 0 1 98 0 1 70 0 0 11:00:00 0 1 100 0 1 75 0 0 Average 0 1 100 0 1 91 0 0
次の表は、-b オプションを指定したときに表示されるバッファー動作を示します。
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もっとも重要なエントリは、キャッシュヒット率 %rcache と %wcache です。これらのエントリは、システムバッファリングの有効性を測定します。%rcache が 90% 未満の場合や、%wcache が 65% 未満の場合は、バッファー領域を大きくすればパフォーマンスを改善できる可能性があります。
$ sar -c 00:00:00 scall/s sread/s swrit/s fork/s exec/s rchar/s wchar/s 01:00:00 38 2 2 0.00 0.00 149 120
例 13-6 システムコールの統計情報をチェックする (sar -c)
次の例は、sar -c コマンドからの出力を示します。
$ sar -c SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 00:00:04 scall/s sread/s swrit/s fork/s exec/s rchar/s wchar/s 01:00:00 89 14 9 0.01 0.00 2906 2394 02:00:01 89 14 9 0.01 0.00 2905 2393 03:00:00 89 14 9 0.01 0.00 2908 2393 04:00:00 90 14 9 0.01 0.00 2912 2393 05:00:00 89 14 9 0.01 0.00 2905 2393 06:00:00 89 14 9 0.01 0.00 2905 2393 07:00:00 89 14 9 0.01 0.00 2905 2393 08:00:00 89 14 9 0.01 0.00 2906 2393 08:20:00 90 14 9 0.01 0.01 2914 2395 08:40:01 90 14 9 0.01 0.00 2914 2396 09:00:00 90 14 9 0.01 0.01 2915 2396 09:20:00 90 14 9 0.01 0.01 2915 2396 09:40:00 880 207 156 0.08 0.08 26671 9290 10:00:00 2020 530 322 0.14 0.13 57675 36393 10:20:00 853 129 75 0.02 0.01 10500 8594 10:40:00 2061 524 450 0.08 0.08 579217 567072 11:00:00 1658 404 350 0.07 0.06 1152916 1144203 Average 302 66 49 0.02 0.01 57842 55544
次の表は、-c オプションを指定したときに報告されるシステムコールのカテゴリを示します。一般に、読み取りと書き込みがシステムコール合計の約半分を占めます。ただし、システムで実行中の動作によってこの割合は大幅に変動します。
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$ sar -d 00:00:00 device %busy avque r+w/s blks/s avwait avserv
例 13-7 ディスク動作をチェックする
次の例は、sar -d コマンドからの一部省略した出力を示します。
$ sar -d SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 12:36:32 device %busy avque r+w/s blks/s avwait avserv 12:40:01 dad1 15 0.7 26 399 18.1 10.0 dad1,a 15 0.7 26 398 18.1 10.0 dad1,b 0 0.0 0 1 1.0 3.0 dad1,c 0 0.0 0 0 0.0 0.0 dad1,h 0 0.0 0 0 0.0 6.0 fd0 0 0.0 0 0 0.0 0.0 nfs1 0 0.0 0 0 0.0 0.0 nfs2 1 0.0 1 12 0.0 13.2 nfs3 0 0.0 0 2 0.0 1.9 nfs4 0 0.0 0 0 0.0 7.0 nfs5 0 0.0 0 0 0.0 57.1 nfs6 1 0.0 6 125 4.3 3.2 nfs7 0 0.0 0 0 0.0 6.0 sd1 0 0.0 0 0 0.0 5.4 ohci0,bu 0 0.0 0 0 0.0 0.0 ohci0,ct 0 0.0 0 0 0.0 0.0 ohci0,in 0 0.0 7 0 0.0 0.0 ohci0,is 0 0.0 0 0 0.0 0.0 ohci0,to 0 0.0 7 0 0.0 0.0
次の表は、-d オプションを指定したときに報告されるディスクデバイスの動作を示します。
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待ち行列内に何かがあるときは、待ち行列の長さと待ち時間が計測されるので注意してください。%busy の値が小さい場合に、待ち行列とサービス時間が大きければ、変更されたブロックをディスクに随時書き込むために、システムが定期的に処理していることを示す場合があります。
$ sar -g 00:00:00 pgout/s ppgout/s pgfree/s pgscan/s %ufs_ipf 01:00:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00
sar -g コマンドで表示される出力は、より多くのメモリーが必要かどうかを判断するのに役立ちます。ps -elf コマンドを使用すると、page デーモンに使用される CPU サイクル数が表示されます。サイクル数が大きく、pgfree/s フィールドと pgscan/s フィールドの値が大きければ、メモリー不足を示します。
また、sar -g を使用すると、i ノードの再利用間隔が短すぎるために、再利用可能なページが失われているかどうかも表示されます。
例 13-8 ページアウトとメモリーをチェックする (sar -g)
次の例は、sar -g コマンドからの出力を示します。
$ sar -g SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 00:00:00 pgout/s ppgout/s pgfree/s pgscan/s %ufs_ipf 01:00:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 02:00:00 0.01 0.01 0.01 0.00 0.00 03:00:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 04:00:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 05:00:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 06:00:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 07:00:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 08:00:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 08:20:01 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 08:40:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 09:00:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 09:20:01 0.05 0.52 1.62 10.16 0.00 09:40:01 0.03 0.44 1.47 4.77 0.00 10:00:02 0.13 2.00 4.38 12.28 0.00 10:20:03 0.37 4.68 12.26 33.80 0.00 Average 0.02 0.25 0.64 1.97 0.00
次の表に -g オプションからの出力について説明します。
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KMA を使用すると、カーネルサブシステムが必要に応じてメモリーを割り当てたり、解放したりできます。
KMA では、負荷のピーク時に必要と思われる最大メモリー容量を静的に割り当てることをせず、メモリーの要求を次の 3 つのカテゴリに分けます。
「小」 (256 バイト未満)
「大」 (512 バイト - 4K バイト)
「サイズ超過」 (4K バイト超)
KMA は、2 つのメモリープールを管理して、「小」要求と「大」要求を満たします。「サイズ超過」要求は、システムページアロケータからメモリーを割り当てることで満たされます。
KMA 資源を使用するドライバや STREAMS の作成に使用中のシステムを調査する場合は、sar -k コマンドを使用すると便利です。それ以外の場合は、このコマンドで提供される情報は不要です。KMA 資源を使用するが、終了前には特に資源を返さないドライバやモジュールがあると、メモリーのリークが生じることがあります。メモリーリークが発生すると、KMA によって割り当てられるメモリーは時間が経つにつれて増大します。したがって、sar -k コマンドの alloc フィールドの値が時間が経つにつれ増える場合は、メモリーリークの可能性があります。メモリーリークのもう 1 つの兆候は、要求が失敗することです。この問題が発生した場合は、メモリーリークのために KMA がメモリーを予約したり割り当てたりできなくなっている可能性があります。
メモリーリークが発生した場合は、KMA からメモリーを要求したが返していないドライバや STREAMS がないかどうかをチェックする必要があります。
$ sar -k 00:00:00 sml_mem alloc fail lg_mem alloc fail ovsz_alloc fail 01:00:00 2523136 1866512 0 18939904 14762364 0 360448 0 02:00:02 2523136 1861724 0 18939904 14778748 0 360448 0
例 13-9 カーネルメモリーの割り当てをチェックする(sar -k)
次の例は、sar -k 出力を示します。
$ sar -k SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 00:00:04 sml_mem alloc fail lg_mem alloc fail ovsz_alloc fail 01:00:00 6119744 4852865 0 60243968 54334808 156 9666560 0 02:00:01 6119744 4853057 0 60243968 54336088 156 9666560 0 03:00:00 6119744 4853297 0 60243968 54335760 156 9666560 0 04:00:00 6119744 4857673 0 60252160 54375280 156 9666560 0 05:00:00 6119744 4858097 0 60252160 54376240 156 9666560 0 06:00:00 6119744 4858289 0 60252160 54375608 156 9666560 0 07:00:00 6119744 4858793 0 60252160 54442424 156 9666560 0 08:00:00 6119744 4858985 0 60252160 54474552 156 9666560 0 08:20:00 6119744 4858169 0 60252160 54377400 156 9666560 0 08:40:01 6119744 4857345 0 60252160 54376880 156 9666560 0 09:00:00 6119744 4859433 0 60252160 54539752 156 9666560 0 09:20:00 6119744 4858633 0 60252160 54410920 156 9666560 0 09:40:00 6127936 5262064 0 60530688 55619816 156 9666560 0 10:00:00 6545728 5823137 0 62996480 58391136 156 9666560 0 10:20:00 6545728 5758997 0 62996480 57907400 156 9666560 0 10:40:00 6734144 6035759 0 64389120 59743064 156 10493952 0 11:00:00 6996288 6394872 0 65437696 60935936 156 10493952 0 Average 6258044 5150556 0 61138340 55609004 156 9763900 0
次の表に -k オプションからの出力について説明します。
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$ sar -m 00:00:00 msg/s sema/s 01:00:00 0.00 0.00
通常、これらの数字は、メッセージやセマフォーを使用するアプリケーションを実行していない限りゼロ (0.00) です。
次の表に -m オプションからの出力について説明します。
1 秒当たりのメッセージ処理 (送受信) 数
1 秒当たりのセマフォー処理数
例 13-10 プロセス間通信をチェックする (sar -m)
次の例は、sar -m コマンドからの一部省略した出力を示します。
$ sar -m SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 00:00:00 msg/s sema/s 01:00:00 0.00 0.00 02:00:02 0.00 0.00 03:00:00 0.00 0.00 04:00:00 0.00 0.00 05:00:01 0.00 0.00 06:00:00 0.00 0.00 Average 0.00 0.00
$ sar -p 00:00:00 atch/s pgin/s ppgin/s pflt/s vflt/s slock/s 01:00:00 0.07 0.00 0.00 0.21 0.39 0.00
例 13-11 ページイン動作をチェックする (sar -p)
次の例は、sar -p コマンドからの出力を示します。
$ sar -p SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 00:00:04 atch/s pgin/s ppgin/s pflt/s vflt/s slock/s 01:00:00 0.09 0.00 0.00 0.78 2.02 0.00 02:00:01 0.08 0.00 0.00 0.78 2.02 0.00 03:00:00 0.09 0.00 0.00 0.81 2.07 0.00 04:00:00 0.11 0.01 0.01 0.86 2.18 0.00 05:00:00 0.08 0.00 0.00 0.78 2.02 0.00 06:00:00 0.09 0.00 0.00 0.78 2.02 0.00 07:00:00 0.08 0.00 0.00 0.78 2.02 0.00 08:00:00 0.09 0.00 0.00 0.78 2.02 0.00 08:20:00 0.11 0.00 0.00 0.87 2.24 0.00 08:40:01 0.13 0.00 0.00 0.90 2.29 0.00 09:00:00 0.11 0.00 0.00 0.88 2.24 0.00 09:20:00 0.10 0.00 0.00 0.88 2.24 0.00 09:40:00 2.91 1.80 2.38 4.61 17.62 0.00 10:00:00 2.74 2.03 3.08 8.17 21.76 0.00 10:20:00 0.16 0.04 0.04 1.92 2.96 0.00 10:40:00 2.10 2.50 3.42 6.62 16.51 0.00 11:00:00 3.36 0.87 1.35 3.92 15.12 0.00 Average 0.42 0.22 0.31 1.45 4.00 0.00
次の表に -p オプションから報告される統計情報を示します。
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待ち行列に要求が入っている間の平均待ち行列の長さ
待ち行列に要求が入っている時間の割合
$ sar -q 00:00:00 runq-sz %runocc swpq-sz %swpocc
次の表に -q オプションからの出力について説明します。
CPU を実行するためにメモリー内で待機中のカーネルスレッド数。通常、この値は 2 未満になる。値が常に 2 より大きい場合は、システムが CPU の限界に到達している可能性がある
ディスパッチ待ち行列が使用されている時間の割合
スワップアウトされるプロセスの平均数
プロセスがスワップアウトされている時間の割合
例 13-12 待ち行列動作をチェックする
次の例は、sar -q コマンドからの出力を示します。%runocc の値が大きく (90 パーセント超)、runq-sz の値が 2 より大きい場合は、CPU の負荷が大きく、応答速度が低下しています。この場合は、CPU の容量を増やしてシステムの応答速度を適正化する必要があります。
# sar -q SunOS system2 5.10 Generic_142909-13 sun4u 06/28/2010 00:00:00 runq-sz %runocc swpq-sz %swpocc 01:00:00 1.0 7 0.0 0 02:00:00 1.0 7 0.0 0 03:00:00 1.0 7 0.0 0 04:00:00 1.0 7 0.0 0 05:00:00 1.0 6 0.0 0 06:00:00 1.0 7 0.0 0 Average 1.0 7 0.0 0
$ sar -r 00:00:00 freemem freeswap 01:00:00 2135 401922
次の表では、-r オプションからの出力について説明します。
コマンドによるサンプル収集間隔の間にユーザープロセスに利用できる平均メモリーページ数。ページサイズはマシンに応じて異なる
ページスワップに使用可能な 512 バイトのディスクブロック数
例 13-13 未使用のメモリーをチェックする (sar -r)
次の例は、sar -r コマンドからの出力を示します。
$ sar -r SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 00:00:04 freemem freeswap 01:00:00 44717 1715062 02:00:01 44733 1715496 03:00:00 44715 1714746 04:00:00 44751 1715403 05:00:00 44784 1714743 06:00:00 44794 1715186 07:00:00 44793 1715159 08:00:00 44786 1714914 08:20:00 44805 1715576 08:40:01 44797 1715347 09:00:00 44761 1713948 09:20:00 44802 1715478 09:40:00 41770 1682239 10:00:00 35401 1610833 10:20:00 34295 1599141 10:40:00 33943 1598425 11:00:00 30500 1561959 Average 43312 1699242
$ sar -u 00:00:00 %usr %sys %wio %idle 01:00:00 0 0 0 100
オプションを指定しない sar コマンドは、sar -u コマンドと同じです。プロセッサの状態には、「ビジー」と「アイドル」があります。ビジー状態のときは、プロセッサはユーザーモードまたはシステムモードになっています。アイドル状態のときは、プロセッサは入出力の完了を待っているか、何も処理することがないので「待機」している状態です。
次の表では、-u オプションからの出力について説明します。
プロセッサがユーザーモードになっている時間の割合が表示されます。
プロセッサがシステムモードになっている時間の割合が表示されます。
プロセッサがアイドル状態で入出力の完了を待っている時間の割合が表示されます。
プロセッサがアイドル状態で入出力を待っていない時間の割合が表示されます。
一般に、%wio の値が大きい場合は、ディスクの処理速度が低下していることを意味します。
例 13-14 CPU の使用状況をチェックする (sar -u)
次の例は、sar -u コマンドからの出力を示します。
$ sar -u SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 00:00:04 %usr %sys %wio %idle 01:00:00 0 0 0 100 02:00:01 0 0 0 100 03:00:00 0 0 0 100 04:00:00 0 0 0 100 05:00:00 0 0 0 100 06:00:00 0 0 0 100 07:00:00 0 0 0 100 08:00:00 0 0 0 100 08:20:00 0 0 0 99 08:40:01 0 0 0 99 09:00:00 0 0 0 99 09:20:00 0 0 0 99 09:40:00 4 1 0 95 10:00:00 4 2 0 94 10:20:00 1 1 0 98 10:40:00 18 3 0 79 11:00:00 25 3 0 72 Average 2 0 0 98
$ sar -v 00:00:00 proc-sz ov inod-sz ov file-sz ov lock-sz 01:00:00 43/922 0 2984/4236 0 322/322 0 0/0
例 13-15 システムテーブルの状態をチェックする (sar -v)
次の例は、sar -v コマンドからの一部省略した出力を示します。この例は、すべてのテーブルに十分なサイズがあり、オーバーフローは発生しないことを示します。これらのテーブルには、いずれも物理メモリーの容量に基づいて領域が動的に割り当てられます。
$ sar -v SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 00:00:04 proc-sz ov inod-sz ov file-sz ov lock-sz 01:00:00 69/8010 0 3476/34703 0 0/0 0 0/0 02:00:01 69/8010 0 3476/34703 0 0/0 0 0/0 03:00:00 69/8010 0 3476/34703 0 0/0 0 0/0 04:00:00 69/8010 0 3494/34703 0 0/0 0 0/0 05:00:00 69/8010 0 3494/34703 0 0/0 0 0/0 06:00:00 69/8010 0 3494/34703 0 0/0 0 0/0 07:00:00 69/8010 0 3494/34703 0 0/0 0 0/0 08:00:00 69/8010 0 3494/34703 0 0/0 0 0/0 08:20:00 69/8010 0 3494/34703 0 0/0 0 0/0 08:40:01 69/8010 0 3494/34703 0 0/0 0 0/0 09:00:00 69/8010 0 3494/34703 0 0/0 0 0/0 09:20:00 69/8010 0 3494/34703 0 0/0 0 0/0 09:40:00 74/8010 0 3494/34703 0 0/0 0 0/0 10:00:00 75/8010 0 4918/34703 0 0/0 0 0/0 10:20:00 72/8010 0 4918/34703 0 0/0 0 0/0 10:40:00 71/8010 0 5018/34703 0 0/0 0 0/0 11:00:00 77/8010 0 5018/34703 0 0/0 0 0/0
次の表に -v オプションからの出力について説明します。
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$ sar -w 00:00:00 swpin/s bswin/s swpot/s bswot/s pswch/s 01:00:00 0.00 0.0 0.00 0.0 22
次に、 sar -w コマンド出力の対象となる値と説明を示します。
メモリーに転送される 1 秒当たりの軽量プロセス数
スワップイン用に転送される 1 秒当たりのブロック数。 /* (float)PGTOBLK(xx->cvmi.pgswapin) / sec_diff */.
メモリーからスワップアウトされる 1 秒当たりの平均プロセス数。この数値が 1 より大きい場合は、メモリーを増やす必要がある
スワップアウト用に転送される 1 秒当たりのブロック数
1 秒当たりのカーネルスレッド切り替え数
注 - すべてのプロセスのスワップインには、プロセスの初期化が含まれます。
例 13-16 スワップ動作をチェックする (sar -w)
次の例は、sar -w コマンドからの出力を示します。
$ sar -w SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 00:00:04 swpin/s bswin/s swpot/s bswot/s pswch/s 01:00:00 0.00 0.0 0.00 0.0 132 02:00:01 0.00 0.0 0.00 0.0 133 03:00:00 0.00 0.0 0.00 0.0 133 04:00:00 0.00 0.0 0.00 0.0 134 05:00:00 0.00 0.0 0.00 0.0 133 06:00:00 0.00 0.0 0.00 0.0 133 07:00:00 0.00 0.0 0.00 0.0 132 08:00:00 0.00 0.0 0.00 0.0 131 08:20:00 0.00 0.0 0.00 0.0 133 08:40:01 0.00 0.0 0.00 0.0 132 09:00:00 0.00 0.0 0.00 0.0 132 09:20:00 0.00 0.0 0.00 0.0 132 09:40:00 0.00 0.0 0.00 0.0 335 10:00:00 0.00 0.0 0.00 0.0 601 10:20:00 0.00 0.0 0.00 0.0 353 10:40:00 0.00 0.0 0.00 0.0 747 11:00:00 0.00 0.0 0.00 0.0 804 Average 0.00 0.0 0.00 0.0 198
$ sar -y 00:00:00 rawch/s canch/s outch/s rcvin/s xmtin/s mdmin/s 01:00:00 0 0 0 0 0 0
大量の端末入出力がある場合は、このレポートを使用して不良な回線がないかどうかを判別できます。次に、記録される動作を示します。
1 秒当たりの入力文字数 (raw 待ち行列)。
標準待ち行列で処理される 1 秒当たりの入力文字数。
1 秒当たりの出力文字数 (出力待ち行列)。
1 秒当たりの受信側ハードウェア割り込み数。
1 秒当たりの送信側ハードウェア割り込み数。
1 秒当たりのモデム割り込み数。
1 秒当たりのモデム割り込み数 (mdmin/s) は、0 に近い値になります。また、1 秒当たりの送受信側ハードウェア割り込み数 ( xmtin/s と rcvin/s) は、それぞれ着信または発信文字数以下になります。そうでない場合は、不良回線がないかどうかをチェックしてください。
例 13-17 端末動作をチェックする (sar -y)
次の例は、sar -y コマンドからの出力を示します。
$ sar -y SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 00:00:04 rawch/s canch/s outch/s rcvin/s xmtin/s mdmin/s 01:00:00 0 0 0 0 0 0 02:00:01 0 0 0 0 0 0 03:00:00 0 0 0 0 0 0 04:00:00 0 0 0 0 0 0 05:00:00 0 0 0 0 0 0 06:00:00 0 0 0 0 0 0 07:00:00 0 0 0 0 0 0 08:00:00 0 0 0 0 0 0 08:20:00 0 0 0 0 0 0 08:40:01 0 0 0 0 0 0 09:00:00 0 0 0 0 0 0 09:20:00 0 0 0 0 0 0 09:40:00 0 0 1 0 0 0 10:00:00 0 0 37 0 0 0 10:20:00 0 0 0 0 0 0 10:40:00 0 0 3 0 0 0 11:00:00 0 0 3 0 0 0 Average 0 0 1 0 0 0