13.10. XRender を有効または無効にする方法

Sun Ray Software には X サーバープロセス Xnewt がデフォルト X サーバーとして含まれています。Xnewt には、クライアント上のアプリケーションが Porter-Duff 合成に基づくレンダリングモデルを使用できる、X Rendering 機能拡張 (Render) を使用する機能も含まれています。多くの新しい X アプリケーションにはパフォーマンスを改善したり正しく機能したりするために XRender が必要であるため、XRender はデフォルトで有効になっています。

ただし、XRender を使用する一部のアプリケーションは、Sun Ray プロトコルの最適化と競合する可能性があり、CPU 負荷とネットワーク帯域幅消費を増加させます。これらの例では、XRender 機能拡張を無効にすることで、アプリケーションのパフォーマンスで利点が見られる場合があります。

デフォルトで XRender は有効になっています。特定のアプリケーションで Sun Ray クライアントのパフォーマンスが低下した場合、次の手順を使用して XRender を無効にします。

Note

XRender を有効または無効にしたあと、ユーザーは現在の Sun Ray セッション (Ctrl-Alt-Bksp-Bksp) を再起動して変更を有効にする必要があります。または、現在のセッションからログアウトしてからログインし直します。

クライアントで XRender を無効にするには

% utxconfig -n off

クライアントで XRender を有効にするには

% utxconfig -n on
Note

-A オプションを使用して、すべてのユーザー構成およびシステムデフォルト設定をオーバーライドできます。