この付録では、オペレーション・デプロイメント・ディスクリプタ要素の詳細なリファレンスを提供し、これらの要素が表示されるデプロイメント・ディスクリプタ・ファイルについて簡単に説明します。
この付録は、次の各項で構成されています。
tangosol-coherence.xml
オペレーション・デプロイメント・ディスクリプタでは、クラスタ化、通信およびデータ管理サービスを制御する操作設定および実行時設定を指定します。このオペレーション・デプロイメント・ディスクリプタはcoherence.jar
ライブラリのルートにあります。カスタムのtangosol-coherence.xml
ファイルを作成できますが、操作設定の変更に推奨される方法は、後述の「オペレーション・オーバーライド・ファイル」で説明するように、tangosol-coherence-override.xml
オペレーション・オーバーライド・ファイルを使用することです。
オペレーション・デプロイメント・ディスクリプタ・スキーマはcoherence-operational-config.xsd
ファイルで定義します。これがcoherence-operational-config-base.xsd
ファイルをインポートし、これがさらにcoherence-config-base.xsd
ファイルを暗黙的にインポートします。このオペレーション・デプロイメント・ディスクリプタ・スキーマ・ファイルは、coherence.jar
ライブラリのルートおよび次のWeb URLにあります。
http://xmlns.oracle.com/coherence/coherence-operational-config/1.0/coherence-operational-config.xsd
<cohrence>
要素はオペレーション・ディスクリプタのルート要素であり、XSDおよびCoherenceネームスペース・リファレンスと、coherence-operational-config.xsd
ファイルの場所が含まれます。例:
<?xml version='1.0'?> <coherence xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns="http://xmlns.oracle.com/coherence/coherence-operational-config" xsi:schemaLocation="http://xmlns.oracle.com/coherence/ coherence-operational-config coherence-operational-config.xsd">
注意:
|
操作設定の構成に推奨される方法は、オペレーション・オーバーライド・ファイルを使用することです。オーバーライド・ファイルのスキーマは、すべての要素がオプションであることを除き、オペレーション・デプロイメント・ディスクリプタと同一です。欠落している要素はすべてtangosol-coherence.xml
オペレーション・デプロイメント・ディスクリプタからロードされます。オーバーライド・ファイルのデフォルト名はtangosol-coherence-override.xml
です。実行時に、このファイルがクラスパス内のcoherence.jar
ライブラリの前に置かれている必要があります。
追加のオーバーライド・ファイルは、<coherence>
要素内のxml-override
属性を使用して構成できます。これにより、ステージングと本番など、類似のデプロイメント環境間で追加のチューニングが可能になります。この機能の例は、coherence.jar
内のtangosol-coherence-override-eval.xml
、tangosol-coherence-override-dev.xml
およびtangosol-coherence-override-prod.xml
の各ファイルを参照してください。xml-override
属性の使用方法の詳細は、「属性リファレンス」を参照してください。
表A-1は、オペレーション構成のすべての非終端要素を示しています。
表A-1 オペレーション構成の非終端要素
要素 | 使用場所 |
---|---|
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ルート要素 |
configurable-cache-factory-config |
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access-controller、address-provider、callback-handler、configurable-cache-factory-config、service |
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socket-provider、service-failure-policy |
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使用場所: security-config
説明
access-controller
要素には、com.tangosol.net.security.AccessController
インタフェースを実装するクラスの構成情報が含まれます。Coherenceセキュリティ・フレームワークはこれを使用してアクセス権をチェックしたり、ノード間の通信を暗号化または復号化します。
要素
表A-2で、access-controller
要素のサブ要素を説明します。
表A-2 access-controllerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
|
< |
オプション |
<init-params> <init-param id="1"> <param-type>java.io.File</param-type> <param-value system-property="tangosol.coherence.security.keystore"></param-value> </init-param> <init-param id="2"> <param-type>java.io.File</param-type> <param-value system-property="tangosol.coherence.security.permissions"></param-value> </init-param> </init-params> デフォルトの |
使用場所: well-known-addresses
説明
com.tangosol.net.AddressProvider
インタフェースを実装するアドレス・ファクトリの構成情報を記述します。
要素
表A-3で、address-provider
要素のサブ要素を説明します。
表A-3 address-providerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
オプション |
この要素は、 |
< |
オプション |
アドレス・プロバイダ・インスタンスを作成するための、ファクトリ・クラスの完全修飾名を指定します。インスタンスは、 この要素は、 |
< |
オプション |
オブジェクトのインスタンス化を実行する、ファクトリ・クラスのstaticなファクトリ・メソッドの名前を指定します。 |
オプション |
|
使用場所: cluster-config
説明
これを指定すると、クラスタ・メンバーシップが、ユニキャスト・アドレスのコレクションまたはアドレス範囲で指定されたクラスタ・ノードに制限されます。ユニキャスト・アドレスは、認可されたクラスタ・ノードのunicast-listener
要素のアドレス値です。任意の数のhost-address
要素およびhost-range
要素を指定できます。
要素
表A-4で、authorized-hosts
要素のサブ要素を説明します。
表A-4 authorized-hostsのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
オプション |
IPアドレスまたはホスト名を指定します。これを指定すると、host-addressが指定されたホスト、または指定されたhost-range内のホストのみがクラスタに参加できます。内容のオーバーライド属性 |
オプション |
IPアドレスの範囲を指定します。これを指定すると、host-addressが指定されたホスト、または指定されたhost-range内のホストのみがクラスタに参加できます。内容のオーバーライド属性 |
|
|
オプション |
新しいクラスタ・メンバーを受け入れるかどうかを判断するためクラスタによって使用される |
使用場所: coherence
説明
cache-factory-builder-config
要素には、com.tangosol.net.CacheFactoryBuilder
インタフェースのインスタンスを作成するための構成情報を記述します。デフォルトの実装はcom.tangosol.net.DefaultCacheFactoryBuilder
クラスで、高度な用途では、これを拡張してConfigurableCacheFactory
インスタンスを作成および管理するためのよりドメイン固有なロジックを提供できます。
複数のクラス・ローダーにわたる複数のキャッシュ・ファクトリ構成を構築および管理するには、カスタムのCacheFactoryBuilder
実装を使用します。これは、異なるクラス・ローダーによってスコープ設定されるアプリケーションが、異なるキャッシュ構成ファイルを使用できるようにする高度な使用例(JavaEEおよびOSGIと同様)です。たとえば、次のコードでは、2つのクラス・ローダーのカスタムConfigurableCacheFactory
実装を使用します。
CacheFactoryBuilder cfb = CacheFactory.getCacheFactoryBuilder(); //load the first configuration cfb.getConfigurableCacheFactory("example-config.xml", loader0); CacheFactory.ensureCluster(); NamedCache cache = CacheFactory.getCache("dist-example"); //load the second configuration cfb.getConfigurableCacheFactory("example-config1.xml", loader1); CacheFactory.ensureCluster(); NamedCache cache1 = CacheFactory.getCache("dist-example1");
要素
表A-5で、cache-factory-builder-config
要素のサブ要素を説明します。
表A-5 cache-factory-builder-configのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
|
オプション |
キャッシュ・ファクトリ・ビルダー実装の初期化パラメータを記述します。 |
|
|
オプション |
キャッシュ構成ファイル内でスコープ名を指定する方法の詳細は、 |
使用場所: security-config
表A-6で、callback-handler
要素のサブ要素を説明します。
表A-6 callback-handlerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
|
オプション |
|
使用場所: <coherence>
説明
通信パラメータやサービス・パラメータなどのクラスタ構成情報を記述します。
要素
表A-7で、cluster-config
要素のサブ要素を説明します。
表A-7 cluster-configのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
オプション |
クラスタ・メンバーの位置とロールの定義に有用な、詳細な識別情報を指定します。 |
|
必須 |
Point-to-Pointネットワーク通信の受信に使用するユニキャスト・リスナーの構成情報を指定します。 |
|
必須 |
Point-to-Multipointネットワーク通信の受信に使用するマルチキャスト・リスナーの構成情報を指定します。 |
|
必須 |
停止検出に使用するTCPリング・リスナーの構成情報を指定します。 |
|
必須 |
外部シャットダウン・リクエストを受信したときに実行するアクションを指定します。 |
|
必須 |
サービスのデッドロックの検出と解決に使用されるサービス・ガーディアンの構成情報を指定します。 |
|
必須 |
ネットワーク・データ転送に使用するパケット・スピーカーの構成情報を指定します。 |
|
必須 |
ネットワーク・データ転送の管理に使用するパケット・パブリッシャの構成情報を指定します。 |
|
必須 |
受信するクラスタ通信のディスパッチに使用する受信メッセージ・ハンドラの構成情報を指定します。 |
|
必須 |
送信するクラスタ通信のディスパッチに使用する送信メッセージ・ハンドラの構成情報を指定します。 |
|
オプション |
クラスタに参加できるホストを指定します。 |
|
|
必須 |
使用可能なCoherenceサービスすべての宣言データを指定します。 |
オプション |
|
|
必須 |
ソケット・プロバイダの定義を記述します。 |
|
オプション |
クラスタ・サービスのクォーラムベース・アクション・ポリシーの構成情報を記述します。 |
|
オプション |
ジャーナル・サブシステムの構成を指定します。 |
使用場所: <cluster-config>
説明
cluster-quorum-policy
要素には、クラスタ・サービス用のクォーラム・ポリシー設定を記述します。
要素
表A-8で、cluster-quorum-policy
要素のサブ要素を説明します。
表A-8 cluster-quorum-policy-schemeのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
根本原因に関係なく、ネットワークのタイムアウトの検出により1つ以上のクラスタ・メンバーを終了するために保持する必要のある、クラスタ・メンバーの最小数を指定します。値は負ではない整数である必要があります。 ( <timeout-survivor-quorum role="Server">50 |
|
オプション |
カスタム・クォーラム・ポリシーを提供するクラスを指定します。この要素は、 クラスは、 |
|
オプション |
カスタム・アクション・ポリシー・インスタンスを作成するためのファクトリ・クラスを指定します。この要素は、 この要素は、 |
ルート要素
説明
coherence
要素は、オペレーション・デプロイメント・ディスクリプタtangosol-coherence.xml
のルート要素です。
要素
表A-9で、coherence
要素のサブ要素を説明します。
表A-9 coherenceのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
必須 |
クラスタ構成情報を記述します。この要素では、ほとんどの通信およびサービスのパラメータを定義します。 |
|
必須 |
ロギング機能の構成情報を記述します。 |
|
必須 |
構成可能なキャッシュ・ファクトリの構成情報を記述します。これにより、キャッシュ構成設定のロード元およびロード方法を制御します。 |
|
必須 |
キャッシュ・ファクトリ・ビルダーの構成情報を記述します。これにより、複数のクラス・ローダーにわたり、複数のキャッシュ・ファクトリ構成の構築および管理が可能になります。 |
|
必須 |
Coherenceの管理フレームワークの構成情報を記述します。詳細は、Oracle Coherence管理ガイドを参照してください。 |
|
オプション |
Coherenceのセキュリティ・フレームワークの構成情報を記述します。 |
|
オプション |
エディションおよび操作モードの構成を記述します。 |
使用場所: coherence
説明
configurable-cache-factory-config
要素には、com.tangosol.net.ConfigurableCacheFactory
インタフェースのインスタンスを作成するための構成情報を記述します。デフォルトの実装は、com.tangosol.net.DefaultConfigurableCacheFactory
クラスです。
カスタムのConfigurableCacheFactory
実装の使用は高度な使用例で、通常、異なるクラス・ローダーによってスコープ設定されるアプリケーションが、異なるキャッシュ構成ファイルを使用できるようにするために使用されます(JavaEEおよびOSGIと同様)。通常、そのような場合には、DefaultConfigurableCacheFactory
クラスが拡張されます。
次の例では、異なるキャッシュ定義を含み、異なるClassLoaders
を使用する2つの構成ファイルをロードします。
//load the first configuration and use a cache ConfigurableCacheFactory dccf= new DefaultConfigurableCacheFactory("example-config.xml", loader0); NamedCache cache = dccf.ensureCache("dist-example", loader0); cache.put(key, value); //load the second cache configuration and use a cache ConfigurableCacheFactory dccf1= new DefaultConfigurableCacheFactory("example-config1.xml", loader1); NamedCache cache1 = dccf1.ensureCache("dist-example1", loader1); cache1.put(key, value);
注意: この例では、各キャッシュ定義が異なるサービス名を使用する必要があります。異なるサービス名を使用しない場合、異なる構成ディスクリプタのファクトリによりサービスが開始されたことを示す例外がスローされます。 |
要素
表A-10で、configurable-cache-factory-config
要素のサブ要素を説明します。
表A-10 configurable-cache-factory-configのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
|
オプション |
キャッシュ構成ファクトリ実装の初期化パラメータを記述します。デフォルトのキャッシュ構成ファクトリ・クラスの場合、次のように1つのパラメータが使用されます。 <init-param> <param-type>java.lang.String</param-type> <param-value>coherence-cache-config.xml</param-value> </init-param> . 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
使用場所: journaling-config
説明
<flashjournal-manager>
要素には、フラッシュ・ジャーナル・リソース・マネージャの構成が含まれており、これによって一時的なジャーナルベースのファイルからソリッド状態のデバイスへのI/Oが管理されます。
要素
表A-11で、flashjournal-manager
要素のサブ要素を説明します。
表A-11 flashjournal-managerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
フラッシュ・ジャーナルに格納されるバイナリ値の最大サイズをバイト単位で指定します。64MB以下の値を指定する必要があります。デフォルト値は |
|
オプション |
書込みバッファがここで指定したサイズに達すると、基礎となるディスク・ファイルへの書き込みが発生します。このサイズは、物理デバイスの最適ブロック・サイズと一致するか、その倍数であり、2の累乗である必要があります。値は4KBから1MBの範囲にする必要があります。デフォルト値は |
|
オプション |
基礎となるジャーナル・ファイルの最大ファイル・サイズを指定します。この値は2の累乗であり、ブロック・サイズの倍数である必要があります。値は1MBから4GBの範囲にする必要があります。デフォルト値は |
|
オプション |
バッファ・プールのサイズをバイト単位で指定します。このサイズによって、割当て可能または特定の時点で存在可能なバッファの数が制限されることはありません。このサイズによって決まるのは、再利用されるバッファの数のみです。プールの最大サイズは1GBです。デフォルト値は |
|
オプション |
ジャーナル・ファイルを配置するディレクトリを指定します。既存のディレクトリを指定する必要があります。実行時には作成されません。ディレクトリが存在しないか、指定されていない場合は、JVMまたはオペレーティング・システムのデフォルトの一時ディレクトリが使用されます。推奨される場所は、ローカルのフラッシュ(SSD)ドライブです。 他のアプリケーションまたはシステム操作によって共有されているドライブ上にあるディレクトリを指定すると、予定外の領域使用量になる可能性が高くなります。より予測可能な環境を確保するために、共有されていないディスク・パーティション上のディレクトリを使用してください。 |
|
オプション |
バックログの最大サイズをバイト単位で指定します。バックログは、まだ永続化されていないデータの量です。クライアント・スレッドは、指定されている制限を超えるとブロックされ、バックログが制限を下回るまでブロックされたままになります。これは、メモリー不足の状態を回避するのに役立ちます。注意: バックログで使用するメモリーの最大容量は、指定されている容量の2倍以上にする必要があります。これは、データがバイナリ形式であり、ライトビハインド・バッファにレンダリングされるからです。値は4KBから1GBの範囲にする必要があります。デフォルト値は |
使用場所: packet-delivery
説明
flow-control要素には、パケット速度の調整およびリモートGCの検出に関連する構成情報を記述します。
要素
表A-12で、flow-control
要素のサブ要素を説明します。
表A-12 flow-controlのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
オプション |
フロー制御を有効にするかどうかを指定します。デフォルト値は |
オプション |
応答のないクラスタ・ノードに再送信するパケットの数を定義します。このパケット数を超過すると、そのノードは一時停止していると見なされます。 |
|
オプション |
クラスタ・ノードに送信する未確認パケットの数を定義します。このパケット数を超過すると、そのノードを送信先とするパケットは遅延されます。 |
使用場所: authorized-hosts
説明
クラスタに参加できるノードのユニキャスト・アドレスの範囲を指定します。
要素
表A-13で、各host-range
要素のサブ要素を説明します。
表A-13 host-rangeのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
ホスト・アドレスの範囲の開始IPアドレスを指定します(例: 198.168.1.1)。 |
< |
必須 |
ホストの範囲の終了IPアドレスを指定します(例: 198.168.2.255)。 |
使用場所: security-config
説明
<identity-asserter>
要素には、com.tangosol.net.security.IdentityAsserter
インタフェースを実装するクラスの構成情報を記述します。このクラスは、ユーザーのIDを確立するためIDトークンを検証する際にコールされ、Coherence*Extendプロキシ・サーバーで使用されます。IDアサーション・プロバイダが(Coherence*Extendクライアント上で使用される)IDトランスフォーマとともに使用され、有効なクライアントのみが拡張プロキシに接続できるようにします。
要素
表A-14で、<identity-asserter>
要素のサブ要素を説明します。
表A-14 identity-asserterのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
|
|
オプション |
asserterインスタンスを作成するためのファクトリ・クラスを指定します。このインスタンスは、 この要素は、 |
< |
オプション |
オブジェクトのインスタンス化を実行する、ファクトリ・クラスのstaticなファクトリ・メソッドの名前を指定します。 |
オプション |
アサーション・プロバイダ実装のクラス初期化パラメータを記述します。 |
使用場所: ssl
説明
<identity-manager>
要素には、javax.net.ssl.KeyManager
インスタンスを初期化するための構成情報を記述します。
アイデンティティ・マネージャは、そのピアへのローカル接続を認証するために使用されるキー・マテリアルの管理を行います。キー・マテリアルが使用できない場合、その接続では認証資格証明を提示できません。
要素
表A-15で、identity-manager
要素のサブ要素を説明します。
表A-15 identity-managerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
アイデンティティ・マネージャによって使用されるアルゴリズムを指定します。デフォルト値は |
|
オプション |
セキュリティ・プロバイダ・インスタンスの構成を指定します。 |
オプション |
キー・ストア実装の構成を指定します。 |
|
|
必須 |
秘密鍵のパスワードを指定します。 |
使用場所: security-config
説明
<identity-transformer>
要素には、com.tangosol.net.security.IdentityTransformer
インタフェースを実装するクラスの構成情報を記述します。このクラスは、Subject
(.NETではPrincipal
)を、IDをアサートしCoherence*Extendクライアントで使用されるトークンに変換する際にコールされます。IDトランスフォーマが(Coherence*Extendプロキシ・サーバー上で使用される)IDアサーション・プロバイダとともに使用され、有効なクライアントのみが拡張プロキシに接続できるようにします。
要素
表A-16で、<identity-transformer>
要素のサブ要素を説明します。
表A-16 identity-transformerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
|
|
オプション |
asserterインスタンスを作成するためのファクトリ・クラスを指定します。このインスタンスは、 この要素は、 |
< |
オプション |
オブジェクトのインスタンス化を実行する、ファクトリ・クラスのstaticなファクトリ・メソッドの名前を指定します。 |
オプション |
トランスフォーマ実装のクラス初期化パラメータを記述します。 |
使用場所: cluster-config
説明
incoming-message-handler
は、UDPパケットを論理メッセージにアセンブルして、それを適切なCoherenceサービスにディスパッチして処理させます。
要素
表A-17で、incoming-message-handler
要素のサブ要素を説明します。
表A-17 incoming-message-handlerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
新しいクラスタ・メンバーのシステム時刻とクラスタ時刻との間の差異を測定する際に、ブロードキャスト・メッセージの送受信間の最大時刻差異を指定します。差異が小さいほど、クラスタ内で稼働する複数のシステム間でクラスタ時刻がより近いことが確実となります。ただし、クラスタに参加するプロセスは、指定された差異内でメッセージの交換が実行できるまで拡張されます。通常は、20ミリ秒程度の値で十分ですが、負荷の高いクラスタや複数のネットワーク・ホップでは、より大きな値が必要になる場合があります。デフォルト値は |
必須 |
Coherenceがバッファリングする受信パケットの数を指定します。この数を超過すると、受信パケットはブロックされます。 |
|
< |
必須 |
パケットの受信側で否定応答(パケット・リクエスト)を使用して、欠落パケットを認識したときに積極的に応答するかどうかを指定します。詳細と構成は、「notification-queueing」を参照してください。有効な値は、 |
< |
必須 |
受信メッセージ・ハンドラの実行スレッドの優先度を指定します。有効な値は1から10ですデフォルト値は |
使用場所: init-params
説明
個別の初期化パラメータを定義します。
要素
表A-18で、init-param
要素のサブ要素を説明します。
表A-18 init-paramのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
オプション |
初期化パラメータの名前を指定します。例: <init-params> <init-param> <param-name>sTableName</param-name> <param-value>EmployeeTable</param-value> </init-param> <init-param> <param-name>iMaxSize</param-name> <param-value>2000</param-value> </init-param> </init-params>
|
< |
オプション |
初期化パラメータのJavaタイプを指定します。次の標準タイプがサポートされています。
例: <init-params> <init-param> <param-type>java.lang.String</param-type> <param-value>EmployeeTable</param-value> </init-param> <init-param> <param-type>int</param-type> <param-value>2000</param-value> </init-param> </init-params>
|
< |
必須 |
初期化パラメータの値を指定します。この値は、パラメータのJavaタイプに固有の形式にします。 |
|
オプション |
初期化パラメータの説明を指定します。 |
使用場所: address-provider
、service
、configurable-cache-factory-config
、access-controller
およびcallback-handler
説明
一連の初期化パラメータを定義します。
要素
表A-19で、init-params
要素のサブ要素を説明します。
使用場所: socket-provider、service-failure-policy、scope-resolverおよびpartition-assignment-strategy
説明
<instance>
要素には、カスタム機能をプラグインするために使用される実装クラスまたはクラス・ファクトリの構成を記述します。
要素
表A-20で、instance
要素のサブ要素を説明します。
表A-20 instanceのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
実装クラスの完全修飾名を指定します。 この要素は、 |
|
オプション |
実装クラス・インスタンスを作成するための、ファクトリ・クラスの完全修飾名を指定します。 この要素は、 |
< |
オプション |
オブジェクトのインスタンス化を実行する、ファクトリ・クラスのstaticなファクトリ・メソッドの名前を指定します。 |
オプション |
実装クラスのクラス初期化パラメータを記述します。 |
使用場所: cluster-config
説明
<journaling-config>
要素には、フラッシュおよびRAMメモリーにバイナリ形式でデータを格納する役割を持つリソース・マネージャの構成が含まれます。
要素
表A-20で、journaling-config
要素のサブ要素を説明します。
表A-21 journaling-configのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
必須 |
RAMジャーナル・リソース・マネージャの構成を指定します。 |
|
必須 |
フラッシュ・ジャーナル・リソース・マネージャの構成を指定します。 |
使用場所: identity-manager、trust-manager
説明
key-store
要素は、SSLの実装時に使用するキー・ストア実装の構成を指定します。キー・ストア実装は、java.security.KeyStore
クラスのインスタンスです。
要素
表A-22で、key-store
要素のサブ要素を説明します。
表A-22 key-storeのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
必須 |
キー・ストアへのUniform Resource Locator(URL)を指定します。 |
|
オプション |
キャッシュ・ストアのパスワードを指定します。 |
|
オプション |
|
使用場所: coherence
表A-23で、license-config
要素のサブ要素を説明します。
表A-23 license-configのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
オプション |
メンバーが使用する製品のエディションを指定します。この方法では、使用するエディションをメンバーごとに指定することで、同じクラスタの中で複数の製品エディションを使用できます。有効な値は、 |
< |
オプション |
製品を開発モードと本番モードのいずれで使用するかを指定します。有効な値は、 |
使用場所: coherence
要素
次の表で、logging-config
要素のサブ要素を説明します。
表A-24 logging-configのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
ロギング・システムで使用する出力デバイスを指定します。有効な値は次のとおりです。
事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
オプション |
Coherence関連のメッセージを記録するよう選択されたロギング・システム内でのロガー名を指定します。この値は、JDKおよびlog4jロギング・システムでのみ使用されます。デフォルト値は 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
必須 |
どのログ・メッセージをログ出力先に出力するかを指定します。有効な値は 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
必須 |
ログ出力先に渡す前に、ロギング・レベルが指定されたメッセージをフォーマットする方法を指定します。このフォーマットには、静的テキストおよび {date}/{uptime} {product} {version} <{level}> (thread={thread}, member={member}): {text} |
< |
必須 |
ログ出力デーモンがメッセージ・キューから処理する文字の最大数を指定します。この数を超過すると、キューに残っているメッセージがすべて破棄されます。破棄されたメッセージはすべて、ロギング・システムによって、破棄されたメッセージの数と合計サイズの詳細を説明する1つのログ・エントリでまとめられます。有効な値は、正の整数または 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
使用場所: coherence
要素
表A-25で、management-config
要素のサブ要素を説明します。
表A-25 management-configのサブ要素
要素 | オプション/ 必須 |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
クラスタ・ノードのJVMに
事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
必須 |
このクラスタ・ノードで、管理オブジェクトをリモートのMBeanサーバーに公開するかどうかを指定します。有効な値は、 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
|
オプション |
リモート管理情報のリフレッシュに使用されるメソッドを指定します。有効な値は、 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
|
オプション |
管理ノードでリモートのMBean情報が無効化されるまでの時間間隔(ミリ秒単位)を指定します。有効な値は、時間間隔を表す文字列です。デフォルト値は 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
|
オプション |
MBean情報のリフレッシュ時に管理ノードがリモート・ノードからのレスポンスを待つ期間を指定します。この値はrefresh-expiryの間隔より小さくする必要があります。有効な値は、時間間隔を表す文字列です。デフォルト値は 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
オプション |
このクラスタ・ノードで公開された管理オブジェクトに、実行時属性の変更操作を許可するかどうかを指定します。有効な値は、trueまたはfalseです。デフォルト値は、 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
オプション |
Coherence管理フレームワークにより公開されるMBeanを登録するために使用されるMBeanサーバーのデフォルトのドメイン名を指定します。この値は、インプロセスMBeanサーバーを持ち、ローカルまたはその他のノードの管理オブジェクトの管理を可能にするクラスタ・ノードによってのみ使用されます。この値が指定されていない場合、最初に存在したMBeanサーバーが使用されます。この要素は、CoherenceでMBeansの登録に使用する既存のMBeanサーバーを特定する目的でのみ使用してください。 この要素は、 |
< |
オプション |
リモート管理に使用する起動サービスの名前を指定します。この要素は、 |
|
オプション |
|
|
オプション |
ノードがクラスタに参加するときに登録されるMBeanのリストを記述します。 |
オプション |
登録前にMBeanをフィルタ処理するために使用されるフィルタ・クラスの構成情報を記述します。 |
|
|
オプション |
Reporterの構成を記述します。 |
使用場所: mbeans
説明
mbean
要素には、Coherence管理フレームワークでインスタンス化および登録される要素のリストを記述します。
要素
表A-26で、mbean
要素のサブ要素を説明します。
表A-26 mbeanのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
Coherence管理フレームワークでインスタンス化および登録する標準MBeanのフル・クラス名を指定します。正しくインスタンス化するには、クラスパスにMBeanクラスを指定する必要があります。 この要素は、 |
|
オプション |
Coherence管理フレームワークに登録するMBeanを取得するために使用するクラス・ファクトリの名前を指定します。正しくインスタンス化するには、クラスパスにファクトリ・クラスを指定する必要があります。この要素は、 この要素は、 |
|
オプション |
JMX <mbean-query>java.lang:*</mbean-query> この要素は、 |
|
オプション |
ソースMBeanサーバーのデフォルト・ドメインの名前を指定します。これは、mbean-queryを実行する必要のあるMBeanサーバーを見つけるために使用されます。 |
|
オプション |
MBeanのインスタンス化に使用されるファクトリ・クラス( |
|
必須 |
Coherence管理フレームワークに登録するMBeanのJMX |
|
オプション |
MBeanをクラスタ全体で参照可能にするかどうかを指定します。有効な値は、 |
|
オプション |
このインスタンスでMBeanをインスタンス化および登録するかどうかを指定します。有効な値は、 |
|
オプション |
MBeanがノード接続のライフ・サイクルを超えるかどうかを指定します。有効な値は、 |
使用場所: management-config
説明
mbeans
要素は、カスタムMBeanを定義するためのルート要素で、カスタムMBean構成ファイルのルート要素です。これには、Coherence管理フレームワークでインスタンス化および登録されるmbean要素のリストを記述します。
要素
表A-27で、mbeans
要素のサブ要素を説明します。
表A-27 mbeansのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
Coherence管理フレームワークでインスタンス化および登録されるMBeanのタイプ、実装および |
使用場所: management-config
説明
mbean-filter
要素は、MBeanサーバーに登録する前にMBean名を評価するフィルタの指定に使用します。com.tangosol.net.management.ObjectNameExcludeFilter
クラスはデフォルトのフィルタで、標準のRegexパターンを使用するJMXオブジェクト名に基づいて、MBeanが登録されないように除外する場合に使用します。リストは、空白文字により区切られた名前のリストとして入力されます。次のMBeanは、出荷状態の構成では除外されています。
<management-config> <mbean-filter> <class-name>com.tangosol.net.management.ObjectNameExcludeFilter</class-name> <init-params> <init-param> <param-type>string</param-type> <param-value system-property="tangosol.coherence.management.exclude"> .*type=Service,name=Management,.* .*type=Platform,Domain=java.lang,subType=ClassLoading,.* .*type=Platform,Domain=java.lang,subType=Compilation,.* .*type=Platform,Domain=java.lang,subType=MemoryManager,.* .*type=Platform,Domain=java.lang,subType=Threading,.* </param-value> </init-param> </init-params> </mbean-filter> </management-config>
要素
表A-43で、mbean-filter
要素のサブ要素を説明します。
表A-28 mbean-filterのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
MBeanをフィルタ処理するためのフィルタ・クラスの名前を指定します。 この要素は、 |
|
オプション |
フィルタ・インスタンスを作成するためのファクトリ・クラスを指定します。 この要素は、 この要素は、 |
< |
オプション |
オブジェクトのインスタンス化を実行する、ファクトリ・クラスのstaticなファクトリ・メソッドの名前を指定します。 |
オプション |
フィルタ実装のクラス初期化パラメータを記述します。 |
使用場所: cluster-config
member-identity
要素には、クラスタ・メンバーの位置とロールの定義に有用な、詳細な識別情報を記述します。
要素
表A-29で、member-identity
要素のサブ要素を説明します。
表A-29 member-identityのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
オプション |
事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
オプション |
事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
オプション |
事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
オプション |
事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
オプション |
事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
オプション |
事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
オプション |
事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
オプション |
事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
使用場所: outgoing-message-handler
説明
<message-pool>
要素を使用して、メッセージ転送用にプールされるメッセージ・バッファの数を制御します。メッセージ・バッファをプールすると、メッセージングに必要なメモリー・リソースがプールされ、JVMガベージ・コレクタの圧力が緩和されます。
要素
表A-30で、message-pool
要素のサブ要素を説明します。
表A-30 message-poolのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
バッファを格納するためにメッセージ・プールが使用するセグメント数を指定します。各セグメントが特定のサイズのバッファを格納します。セグメント間のバッファ・サイズの違いは、 |
|
オプション |
単一のプール・セグメントの最大サイズを指定します。プール全体の最大サイズは、セグメント総数とセグメントの最大サイズを掛けたものです。デフォルト値は |
|
オプション |
セグメントに格納できる最小バッファ・サイズを指定します。この値は、1024の倍数である必要があります。したがって、可能な最小バッファは1024バイトとなります。デフォルト値は |
|
オプション |
連続するセグメント間の成長率を(ビット単位の左シフトとして)指定します。デフォルト値は |
使用場所: cluster-config
説明
マルチキャスト・リスナーの構成情報を指定します。この要素は、クラスタ全体およびPoint-to-Pointの通信のためにクラスタで使用するアドレスおよびポートを指定するために使用します。クラスタ内のノードはすべて、同じマルチキャスト・アドレスおよびポートを使用する必要があります。同じネットワークの別のクラスタは、別のマルチキャスト・アドレスを使用する必要があります。マルチキャストを使用する際のクラスタの構築に問題がある場合は、Oracle Coherence管理者ガイドでマルチキャスト接続テストの実行方法を参照してください。
マルチキャストフリーのクラスタ化
デフォルトでは、クラスタの形成時に他のノードを検出するためにマルチキャスト・プロトコルが使用されます。マルチキャスト・ネットワーキングが適さない場合、または環境内で使用できない場合には、well-known-addresses
機能を使用するとマルチキャスト・トラフィックを使用する必要がなくなります。
要素
表A-31で、multicast-listener
要素のサブ要素を説明します。
表A-31 multicast-listenerのサブ要素
要素 | 必須 /オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
マルチキャスト・ソケットがバインドされるIPアドレスを指定します。デフォルトでは、マルチキャスト・ソケットにはunicast-listenerのIPアドレスのインタフェース(NIC)が使用されます。このオプションにより、マルチキャスト用に別のインタフェースを指定できます。このアドレスを |
< |
必須 |
ソケットがリスニングまたは公開を行うマルチキャストIPアドレスを指定します。有効な値は224.0.0.0から239.255.255.255です。デフォルト値は、リリースおよびビルド・レベルによって異なり、一般的に 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
必須 |
ソケットがリスニングまたは公開を行うポートを指定します。有効な値は1から65535ですデフォルト値は、リリースおよびビルド・レベルによって異なり、一般的に 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
必須 |
マルチキャストの有効時間設定を指定します。これにより、パケットが横断するホップの最大数を決定します。ホップは、あるネットワーク・セグメントから別のネットワーク・セグメントへの、ルーターを使用した横断として測定されます。有効な値は0から255です。デフォルト値は 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
必須 |
オペレーティング・システムがバッファリングを要求される受信パケットの量を指定します。この値はパケット数またはバイト数で表します。 |
|
< |
必須 |
マルチキャスト・リスナーの実行スレッドの優先度を指定します。有効な値は1から10ですデフォルト値は8です。 |
< |
必須 |
新しいメンバーがクラスタの形跡を見つけないで待機する時間を指定します(ミリ秒単位)。この時間を超過すると、自身のクラスタが開始され、上位クラスタ・メンバーに自身が昇格されます。有効な値は1000から1000000ですデフォルト値は 注意: 本番で使用する場合、推奨値は |
< |
必須 |
パケットをユニキャストとマルチキャストのいずれで送信するかを決定する際に使用するしきい値(%)を指定します。この割合は1 - 100%で指定します。n個のノードで構成されるクラスタにおいて、特定のノードが他の送信先ノードのセット(送信者自身を除く)のサイズをdとすると(dは0からn-1)、次の両方とも当てはまる場合にのみ、パケットはマルチキャストで送信されます。
有効な値は1から100ですデフォルト値は 注意: この要素は |
使用場所: packet-publisher
説明
notification-queueing
要素は、他のクラスタ・ノードに送信される通知パケットのタイミングを指定するために使用します。通知パケットは、確認が要求されているパケットを受信したことの肯定応答に使用されます。
要素
次の表で、notification-queuing
要素のサブ要素を説明します。
表A-32 notification-queuingのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
パケット・パブリッシャの最大遅延時間を指定します(ミリ秒単位)。この時間を超過すると、ACKパケットが送信されます。ACKパケットは、バッチ化された肯定応答数がACKパケットを満たした場合に、早期に送信されることがあります。この値はリモート・ノードの |
< |
必須 |
パケット・パブリッシャの遅延時間を指定します(ミリ秒単位)。この時間を超過すると、NACKパケットが送信されます。デフォルト値は |
使用場所: cluster-config
説明
outgoing-message-handler
要素には、送信メッセージ・ハンドラ(ディスパッチャとも呼ばれる)関連の構成情報を記述します。
要素
表A-33で、outgoing-message-handler
要素のサブ要素を説明します。
使用場所: flow-control
説明
クラスタ・ノードに送信する未確認パケットの数を定義します。このパケット数を超過すると、そのノードを送信先とするパケットは遅延されます。これにより、送信側が原因で受信側のネットワーク・バッファがオーバーフローすることがなくなります。
要素
表A-34で、outstanding-packets
要素のサブ要素を説明します。
表A-34 outstanding-packetsのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
オプション |
クラスタ・ノードに送信する未確認パケットの最大数です。このパケット数を超過すると、そのノードを送信先とするパケットは遅延されます。この値を256未満に設定しないことをお薦めします。デフォルト値は |
< |
オプション |
クラスタ・ノードに送信する未確認パケット数の範囲の下限です。このパケット数を超過すると、そのノードを送信先とするパケットは遅延されます。この値を16未満に設定しないことをお薦めします。デフォルト値は |
使用場所: unicast-listener
、multicast-listener
、packet-publisher
説明
データグラム・ソケットに使用するオペレーティング・システムのバッファのサイズを指定します(パケットまたはバイト単位)。
要素
表A-35で、packet-buffer
要素のサブ要素を説明します。
表A-35 packet-bufferのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
<maximum-packets> |
オプション |
unicast-listener、multicast-listenerおよびpacket-publisherの場合: データグラム・ソケット自身がバッファに求められるサイズのpacket-sizeのパケット数を指定します。
|
|
オプション |
基礎になるソケット・バッファの要求されるサイズを、パケット数ではなくバイト数で指定します。
|
使用場所: packet-delivery
説明
packet-bundling
要素には、ネットワーク切替えインフラストラクチャにかかる負荷を軽減するために、複数の小さなパケットを1つの大きなパケットにバンドルする操作に関連する構成情報を記述します。
要素
表A-36で、packet-bundling
要素のサブ要素を説明します。
表A-36 packet-bundlingのサブ要素
要素 | 必須/オプション | 説明 |
---|---|---|
< |
オプション |
追加のパケットがバンドルされるまで待機する間のパケットの最大遅延時間。この値を0に設定すると、待機のないアルゴリズムとなり、即座にアクセスできるパケットのみがバンドルされます。0より大きい値を設定すると、追加のパケットが得られるまで待機する間に、多少の送信遅延が発生します。スループットに有害な影響が出ないように、通常この値は250マイクロ秒未満に設定します。単位を指定しない場合は、ナノ秒と見なされます。デフォルト値は |
< |
オプション |
パケット遅延アルゴリズムのアグレッシブさを指定します。maximum-deferral-time要素では遅延時間の上限を定義しますが、aggression-factorは平均の遅延時間に影響します。アグレッシブさの値が高いほど、パブリッシャが追加のパケットを待つ時間が長くなります。この係数は実数で表します。多くの場合は待機時間を最小に抑えながらパケットの使用率を上げることができるように、0.0から1.0の値を使用します。デフォルト値は |
使用場所: packet-publisher
説明
パケット配信に関連するタイミングおよび転送レートのパラメータを指定します。
要素
表A-37で、packet-delivery
要素のサブ要素を説明します。
表A-37 packet-deliveryのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
確認が要求されるパケットの場合、対応するACKパケットを待つ最小時間をミリ秒単位で指定します。この時間を超過すると、パケットが再送信されます。デフォルト値は |
< |
必須 |
確認が要求されるパケットの場合、最大時間をミリ秒単位で指定します。この時間を超過すると、パケットが再送信されます。このタイムアウトが経過した後、Coherenceでは受信側が終了していると見なすかどうかが決定されます。これを決定するには、他のノードがその受信者と通信できているかどうかなど、他のデータも考慮されます。デフォルト値は |
< |
必須 |
ハートビートの間隔を指定します。各メンバーはユニキャストのハートビートを発行し、最も上位のメンバーは、ブロードキャスト・メッセージとなるクラスタ・ハートビートを発行します。ハートビートは、高速な停止検出の一環として |
オプション |
ノード当たりのパケット速度の調整およびリモートのGCの検出を構成します。 |
|
オプション |
Coherenceでパケット使用率の最大化を試行するアグレッシブさを構成します。 |
使用場所: incoming-message-handler
、packet-publisher
説明
パケット・プールは、UDPパケットの送受信に使用するバッファです。パケット・バッファ(「packet-buffer
」を参照)と異なり、これらのバッファはオペレーティング・システムではなくCoherenceで管理され、JVMのヒープに割り当てられます。
要素
表A-38で、packet-pool
要素のサブ要素を説明します。
表A-38 packet-poolのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
プールの最大サイズを指定します。この値はバイト単位で入力します。デフォルトでは、
|
使用場所: cluster-config
説明
ネットワーク・データ転送を管理するパケット・パブリッシャの構成情報を指定します。
信頼性のあるパケット配信
パケット・パブリッシャは、送信したパケットが送信先のクラスタ・ノードに確実に届くように管理します。パブリッシャは肯定応答を待つ一連のパケットを保持し、ACKがpacket-delivery
再送信タイムアウトまでに届かない場合、そのパケットは再送信されます(<packet-delivery>
サブ要素を参照)。受信側ノードはACKを遅延して、一連のACKを1つのレスポンスにバッチ化します(<notification-queuing>
サブ要素を参照)。
要素
表A-39で、packet-publisher
要素のサブ要素を説明します。
表A-39 packet-publisherのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
オプション |
使用するUDPパケットのサイズを指定します。 |
|
必須 |
Coherenceがバッファリングする送信パケットの数を指定します。この数を超過すると、送信パケットはブロックされます。 |
|
必須 |
信頼性のあるパケット配信に関連するタイミングのパラメータを指定します。 |
|
必須 |
通知キューに関連する構成情報を記述します。 |
|
必須 |
パブリッシャのキューに配置できるパケットの最大数を指定します。この数を超過すると、クライアント・スレッドによってブロックされます。 |
|
必須 |
オペレーティング・システムがバッファリングを要求される送信パケットの数を指定します。この値はパケット数またはバイト数で表します。 |
|
< |
必須 |
パケット・パブリッシャの実行スレッドの優先度を指定します。有効な値は1から10ですデフォルト値は |
|
オプション |
TCMPクラスタ化を有効にするかどうかを指定します。Coherence*ExtendベースとCoherence TCMPベース両方のクラスタ化を使用している場合、この機能を使用してTCMPを無効化し、ノードがExtendプロトコルのみを使用して接続するようにできます。デフォルト値は 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
使用場所: packet-publisher
説明
packet-size要素は、UDPパケットの最大サイズと最適サイズを指定します。クラスタ・ノードは、いずれも同一の最大パケット・サイズを使用する必要があります。
要素
表A-40で、packet-size
要素のサブ要素を説明します。
表A-40 packet-sizeのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
すべてのクラスタ・メンバーが問題なく処理できるパケット・サイズをバイト単位で指定します。この値は、クラスタ内のすべてのメンバーで同一にする必要があります。小さい値を設定することでクラスタの最大サイズを意図的に制限できます。これには512以上の値を指定する必要があります。デフォルト値は64KBです。 |
< |
必須 |
ユニキャスト・ソケットおよびマルチキャスト・ソケットで送受信される これには この値は512以上にする必要があり、ローカル・ノードMTUに基づいてデフォルト設定されます。MTUを取得できない場合、MTU値は1500と見なされ、値は1448となります。 |
使用場所: cluster-config
説明
ネットワーク・データ転送に使用するパケット・スピーカーの構成情報を指定します。
要素
表A-41で、packet-speaker
要素のサブ要素を説明します。
表A-41 packet-speakerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
オプション |
スピーカーの起動に必要なパケットの負荷を指定します。 |
|
< |
必須 |
パケット・スピーカーの実行スレッドの優先度を指定します。有効な値は1から10ですデフォルト値は |
使用場所: flow-control
説明
Coherenceでリモート一時停止検出を使用すると、(GCが長いなどが原因で)応答のないクラスタ・ノードを検出し、それに対して反応できます。ノードが一時停止としてマークされた場合、そのノードを送信先とするパケットは、ノードが応答を再開するまでは、通常より遅い速度で送信されます。リモートGCの検出を使用すると、ノードが応答できない間にノードがあふれないようにできます。
要素
表A-42で、pause-detection
要素のサブ要素を説明します。
表A-42 pause-detectionのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
オプション |
応答のないクラスタ・ノードに再送信するパケットの最大数です。このパケット数を超過すると、そのノードは一時停止していると見なされます。この値を0に指定すると、一時停止検出が無効になります。デフォルト値は |
使用場所: ssl、identity-manager、trust-manager
説明
provider要素には、java.security.Provider
クラスを拡張するセキュリティ・プロバイダの構成情報を記述します。
要素
表A-43で、provider
要素のサブ要素を説明します。
表A-43 providerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
クラス名は、この要素を使用するか、 |
|
オプション |
この要素は、 |
|
オプション |
この要素は、 この要素は、 |
< |
オプション |
オブジェクトのインスタンス化を実行する、ファクトリ・クラスのstaticなファクトリ・メソッドの名前を指定します。 |
オプション |
プロバイダ実装のクラス初期化パラメータを記述します。 この要素は、 |
使用場所: journaling-config
説明
<ramjournal-manager>
要素には、RAMジャーナル・リソース・マネージャの構成を記述します。これは、ジャーナルベースのストレージのメモリー・バッファをメモリー内で管理します。RAMジャーナル・リソース・マネージャは、常にフラッシュ・ジャーナル・リソース・マネージャを使用してラージ・オブジェクトを格納し、RAMジャーナルに割り当てられている合計メモリー量に達したときにはオーバーフローとしても使用されます。RAMジャーナルでは、ジャーナルのガベージ・コレクションが一時的に要求に従うことができない場合にも、フラッシュ・ジャーナルを使用します。フラッシュ・ジャーナル・リソース・マネージャの構成の詳細は、「flashjournal-manager」を参照してください。
要素
表A-44で、ramjournal-manager
要素のサブ要素を説明します。
表A-44 ramjournal-managerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
RAMジャーナルに格納するバイナリ値の最大サイズをバイト単位で指定します。4MB以下の値を指定する必要があります。デフォルト値は フラッシュ・ジャーナルを使用してRAMジャーナルをバックアップすると、最大サイズを超えるバイナリ値は自動的にフラッシュ・ジャーナルに委任されます。 |
|
オプション |
ジャーナルで使用するRAMの最大量を指定します。この値は、使用可能なヒープの最大量の割合として、または特定のメモリー量として指定できます。値にパーセント記号(%)が含まれている場合は、JVM最大ヒープの割合として解釈されます(JVM最大ヒープは通常、Javaコマンドラインで |
使用場所: management-config
説明
Reporterには、JMXのレポート作成機能が用意されています。Reporterは、すぐに利用可能なレポートを提供し、さらにカスタムのレポートの作成をサポートします。レポートは、管理者および開発者が容量管理や問題のトラブルシューティングを行う際に役立ちます。
要素
表A-45で、reporter
要素のサブ要素を説明します。
表A-45 reporterのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
必須 |
レポート・グループ・デプロイメント・ディスクリプタの場所を指定します。デフォルト・ファイルは |
|
必須 |
ノードの起動時にReporterを自動的に起動させるかどうかを指定します。有効な値は、 |
|
必須 |
Reporterを複数の管理ノード上で実行するかどうかを指定します。有効な値は、 |
|
オプション |
レポート内に表示するタイムスタンプのタイムゾーンを指定します。サポートされるタイムゾーン書式の詳細は、 |
|
オプション |
レポート内に表示するタイムスタンプの日時の書式を指定します。 |
使用場所: coherence
要素
表A-46で、security-config
要素のサブ要素を説明します。
表A-46 security-configのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
アクセス・コントローラ・セキュリティ機能が有効かどうかを指定します。有効な値は、 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
必須 |
コール元の認証に使用するJAAS LoginModuleの名前を指定します。この名前は、JAASで使用される構成ファイルのモジュールと一致している必要があります( |
必須 |
|
|
オプション |
|
|
オプション |
ユーザーIDを確立するためIDトークンの検証の際にコールされる |
|
オプション |
|
|
<subject-scope> |
オプション |
リモート・キャッシュまたはサービス参照がサブジェクトによって共有されるかどうかを指定します。有効な値は、 |
使用場所: serializers
説明
serializer
要素には、シリアライザ・クラス構成を記述します。シリアライザ・クラスはcom.tangosol.io.Serializer
を実装する必要があります。JavaシリアライザとPOFシリアライザが事前に定義されています。
<cluster-config> <serializers> <serializer id="java"> <class-name>com.tangosol.io.DefaultSerializer</class-name> </serializer> <serializer id="pof"> <class-name>com.tangosol.io.pof.ConfigurablePofContext</class-name> <init-params> <init-param> <param-type>String</param-type> <param-value>pof-config.xml</param-value> </init-param> </init-params> </serializer> </serializers> </cluster-config>
シリアライザの定義は、個々のキャッシュ・スキーム定義で参照され(「serializer」を参照)、また明示的にシリアライザを定義しないサービスのデフォルト・シリアライザでも参照されます(「defaults」を参照)。
必要に応じて、オペレーション・オーバーライド・ファイルで追加のシリアライザを定義できます。
要素
表A-47で、serializer
要素のサブ要素を説明します。
表A-47 serializerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
|
|
オプション |
カスタムのシリアライザ・インスタンスを作成するためのファクトリ・クラスを指定します。このインスタンスは、 この要素は、 |
< |
オプション |
オブジェクトのインスタンス化を実行する、ファクトリ・クラスのstaticなファクトリ・メソッドの名前を指定します。 |
オプション |
シリアライザ実装のクラス初期化パラメータを記述します。 |
使用場所: cluster-config
説明
serializers
要素には、各シリアライザの宣言データを記述します。
要素
表A-48で、serializers
要素のサブ要素を説明します。
使用場所: services
.
説明
Coherenceサービスの構成を指定します。
サービス・コンポーネント
構成可能なサービスの種類は、次のとおりです。
ReplicatedCache
: サービスを実行する全クラスタ・ノードの全キャッシュ・エントリのコピーを保持するキャッシュ・サービス。
ReplicatedCache.Optimistic
: 最適なロックを使用するReplicatedCache
のバージョン。
PartitionedService.PartitionedCache
: サービスを実行する複数のクラスタ・ノードにわたって、キャッシュ・エントリを均一にパーティション化するキャッシュ・サービス。このサービスは、多くの場合、分散キャッシュ・サービスと呼ばれます。
SimpleCache
: 並行処理制御なしのReplicatedCache
のバージョン。
LocalCache
: すべてのキャッシュ・エントリが1つのクラスタ・ノードに存在するキャッシュのキャッシュ・サービス。
InvocationService
: リモート・クラスタ・ノードでのカスタム操作の実行に使用されるサービス。
ProxyService
: Coherence*Extendクライアントからの接続を受け入れるサービス。
要素
表A-49で、services
要素のサブ要素を説明します。
表A-49 serviceのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
サービスの正規名を指定します。これにより、キャッシュ構成のキャッシング・スキームの |
< |
必須 |
サービスの完全修飾クラス名、またはベースのサービス・コンポーネントに対する再配置可能なコンポーネントの相対名を指定します。有効な値は次のとおりです。
|
オプション |
各サービスに固有の初期化パラメータを指定します。各パラメータの説明を次に示します。 |
サービスの初期化パラメータは、Coherenceのオペレーション構成デプロイメント・ディスクリプタの<init-param>
要素によって定義されます。init-param
の下に表示されるパラメータは、サービスによって異なります。
次の各項では、各サービスに構成可能なパラメータについて説明します。
各項の表では、各サービスに構成可能な具体的な<param-name>
と<param-value>
のペアについて説明します。「パラメータ名」列には<param-name>
要素の値が、「パラメータ値の説明」列には対応する<param-value>
要素に指定できる値が示されています。
DistributedCache <service
>の要素では、表A-50に記載されたパラメータがサポートされます。これらの設定の多くは、coherence-cache-config.xml
ディスクリプタ内の<distributed-scheme
>要素の一部としても指定できます。
表A-50 DistributedCacheサービスのパラメータ
パラメータ名 | パラメータ値の説明 |
---|---|
|
リース所有権の精度を指定します。有効な値は次のとおりです。
値が |
|
パーティション(分散)キャッシュを分割するパーティションの数を指定します。パーティション・キャッシュ・サービスを実行し、local-storage( パーティションの数は素数とし、いずれのパーティションも50MBを超えることのないように十分なパーティション数を指定する必要があります。 次に、サービス記憶域サイズに応じた適切なデフォルト設定を示します。 service storage partition-count _______________ ______________ 100M 257 1G 509 10G 2039 50G 4093 100G 8191 最初の1,000個の素数のリストについては、次のサイトを参照してください。 有効値は正の整数です。デフォルト値は |
|
この 通常、構成ファイル内ではこの値を未指定にしておき、システム・プロパティ 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
|
プライマリ・バケット分散のしきい値をキロバイト単位で指定します。分散キャッシュ・サービスに新しいノードが結合する場合、またはサービスのメンバーのいずれかの結合が解除される場合、残りのノードによって、バケット所有権の再分散タスクが実行されます。このプロセスでは、所有権情報とともに既存のデータの均衡化が再実行されます。このパラメータでは、データ転送通信で優先されるメッセージ・サイズを示します。この値を低く設定すると、分散プロセスの所要時間は長くなりますが、このアクティビティ実行中のネットワーク帯域幅の使用量は軽減されます。有効な値は、ゼロより大きな整数です。デフォルト値は0.5MBです。 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
|
DistributedCacheサービスのうち、各保存単位のバックアップ・データをキャッシュに保持するメンバーの数を指定します。この値が0になっていると、異常終了した場合にキャッシュ内のデータの一部が失われます。この値がNになっていると、即座に終了したクラスタ・ノードの数がN以内の場合、キャッシュ・データが保持されます。サイズMの分散キャッシュを維持する場合、クラスタ内の合計メモリー使用量はクラスタ・ノードの数に依存するのではなく、M*(N+1)となります。推奨値は、0、1または2です。デフォルト値は1です。 |
|
分散キャッシュ・サービスで使用されるデーモン・スレッドの数を指定します。ゼロの場合、関連するタスクはすべて、サービス・スレッドで実行されます。有効な値は、正の整数またはゼロです。デフォルト値は 単にインメモリー・データを使用する(リードスルー、ライトスルーおよびライトビハインドを使用しない)シナリオまたは単純なアクセスを使用する(入力プロセッサや集計などを使用しない)シナリオでは、値を 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
|
|
|
|
|
|
|
タスクが実行できる時間をミリ秒単位で指定します。この時間を超過すると、ハングしたと見なされます。有効な値は、正の整数またはゼロです(ゼロの場合は、デフォルト・タイムアウトがないことを示します)。 注意: ポストされたタスクがまだ開始されていない場合は、ハングとみなされません。この属性は、スレッド・プールが使用されている( |
|
タイムアウト可能なタスク(たとえば、 |
|
レスポンスがくるまでクライアントが待機する最大時間を指定します。この時間を超過すると、元のリクエストが破棄されます。リクエスト時間はクライアント側で測定されるもので、対応するサーバー・ノードに対して実行のためのリクエストが送信されてからの経過時間に次の時間を加えたものです。
この要素の値は、
値に単位が含まれていない場合は、ミリ秒が単位として適用されます。有効な値は、正の整数またはゼロです(ゼロの場合は、デフォルト・タイムアウトがないことを示します)。デフォルト値は、クラスタ・クライアント・リクエストの場合は無限タイムアウト( |
|
オブジェクト・シリアライゼーション用のシリアライザ・クラスを指定します。シリアライザ・クラスは |
|
ライトビハインドを必要としないキャッシュ内の各保存単位のバックアップ・データ(つまり、クラスタ全体がシャットダウンしても失われにくいデータ)を保持する、パーティション・キャッシュ・サービスのメンバー数を指定します。ライトビハインドが必要とマークされている保存単位は、 この要素の値は0に設定するか、要素の指定を完全に省略する必要があります。論理的な根拠として、このデータは別のデータ・ストアにバックアップされるため、書込み対象のライトビハインド・キューにデータが一時的に配置される場合を除いて、メモリー内でのバックアップは必要ありません。値0は、ライトビハインドが発生した場合に、そのデータのバックアップ・コピーが破棄されることを意味します。ただし、ライトビハインドが発生するまでは、 推奨値は0です。 |
|
サービスおよび依存するスレッドをガードするために使用するガーディアンのタイムアウト値を指定します。パラメータが指定されていない場合、デフォルトのガーディアンのタイムアウト( この要素の値は、次の形式で指定する必要があります。 [\d]+[[.][\d]+]?[MS|ms|S|s|M|m|H|h|D|d]? 前述の文字は(左から右へ)それぞれ、次の時間間隔の単位を示しています。
値に単位が含まれていない場合は、ミリ秒が単位として適用されます。 |
|
動作が異常なサービス・スレッドをサービス・ガーディアンが正常に終了できないときに実行するアクションを指定します。すべてのサービスに関してサービス・ガーディアンをグローバルに構成する方法の詳細は、service-guardian要素を参照してください。 有効な値は次のとおりです。
|
|
|
|
パーティション・キャッシュ・サービス用のクォーラム・ポリシー設定を指定します。「partitioned-quorum-policy-scheme」を参照してください。 |
|
パーティション・サービスでパーティション分散を管理する際に使用する方針を指定します。有効な値は、 |
|
バックアップ更新をデルタ形式で圧縮するか、全体を送信するかを指定します。デルタ更新は、バックアップ・エントリの一部を表しており、プライマリ・エントリと同期させるには変更が必要です。有効な値は次のとおりです。
事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
|
customタイプにのみ適用されます。カスタム記憶域実装のクラス名を指定します。クラスに |
|
off-heapタイプおよびfile-mappedタイプにのみ適用されます。バッファの初期サイズをバイト単位で指定します。この要素の値は、
値に係数が含まれていない場合は、 |
|
file-mappedタイプにのみ適用されます。ディスク永続マネージャ( |
|
off-heapタイプおよびfile-mappedタイプにのみ適用されます。バッファの最大サイズをバイト単位で指定します。この要素の値は、
値に係数が含まれていない場合は、 |
|
schemタイプにのみ適用されます。 |
|
バックアップ・データの保持に使用する記憶域のタイプを指定します。有効な値は次のとおりです。
事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
ReplicatedCache service
の要素では、表A-51に記載されたパラメータがサポートされます。この設定は、coherence-cache-config.xml
ディスクリプタ内のreplicated-scheme
要素の一部として指定することもできます。
表A-51 ReplicatedCacheサービスのパラメータ
パラメータ名 | 値の説明 |
---|---|
|
リース所有権の精度を指定します。リリース2.3以降で使用できます。有効な値は次のとおりです。
値が |
|
レスポンスがくるまでクライアントが待機する最大時間を指定します。この時間を超過すると、元のリクエストが破棄されます。リクエスト時間はクライアント側で測定されるもので、対応するサーバー・ノードに対して実行のためのリクエストが送信されてからの経過時間に次の時間を加えたものです。
この要素の値は、
値に単位が含まれていない場合は、ミリ秒が単位として適用されます。有効な値は、正の整数またはゼロです(ゼロの場合は、デフォルト・タイムアウトがないことを示します)。デフォルト値は、クラスタ・クライアント・リクエストの場合は無限タイムアウト( |
|
リースの問題を最新のロック・ホルダーに転送するかどうかを指定します。有効な値は、 |
|
標準的なリースの継続時間をミリ秒単位で指定します。リースがこのミリ秒数を超過すると、ロックは自動的に解放されます。期限切れが発生しないリースを指定するには、この値をゼロに設定します。この設定の目的は、スタック・スレッドを原因とするデッドロックまたはブロックが発生しないようにすることです。最長の予想ロック継続時間より高い(たとえば、トランザクション・タイムアウトより高い)値を設定する必要があります。また、packet-delivery/timeout-millisecondsの値より高い値を設定することをお薦めします。有効な値は、桁数の多い正の数値またはゼロです。デフォルト値は |
InvocationService
service
の要素では、表A-52に記載されたパラメータがサポートされます。この設定は、coherence-cache-config.xml
ディスクリプタ内のinvocation-scheme
要素の一部として指定することもできます。
表A-52 InvocationServiceのパラメータ
パラメータ名 | 値の説明 |
---|---|
|
タイムアウト可能なリクエスト(たとえば、
この要素の値は、
値に単位が含まれていない場合は、ミリ秒が単位として適用されます。有効な値は、正の整数またはゼロです(ゼロの場合は、デフォルト・タイムアウトがないことを示します)。デフォルト値は、クラスタ・クライアント・リクエストの場合は無限タイムアウト( |
|
タスクが実行できる時間をミリ秒単位で指定します。この時間を超過すると、ハングしたと見なされます。注意: ポストされたタスクがまだ開始されていない場合は、ハングと見なされません。この属性は、スレッド・プールが使用されている( |
|
タイムアウト可能なタスク(たとえば、 |
|
起動サービスで使用されるデーモン・スレッドの数を指定します。ゼロの場合、関連するタスクはすべて、サービス・スレッドで実行されます。有効な値は、正の整数またはゼロです。デフォルト値は0です。 単にインメモリー・データを使用する(リードスルー、ライトスルーおよびライトビハインドを使用しない)シナリオまたは単純なアクセスを使用する(入力プロセッサや集計などを使用しない)シナリオでは、値を 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
ProxyService service
の要素では、表A-53に記載されたパラメータがサポートされます。この設定は、coherence-cache-config.xml
ディスクリプタ内のproxy-scheme
要素の一部として指定することもできます。
表A-53 ProxyServiceのパラメータ
パラメータ名 | 値の説明 |
---|---|
|
プロキシ・サービスで使用されるデーモン・スレッドの数を指定します。ゼロの場合、関連するタスクはすべて、サービス・スレッドで実行されます。有効な値は、正の整数またはゼロです。デフォルト値は プロキシ・サービス・スレッドは、アプリケーションのコールのかわりに操作を実行します。したがって、値は発生している同時操作と同じ数に設定します。 |
|
レスポンスがくるまでクライアントが待機する最大時間を指定します。この時間を超過すると、元のリクエストが破棄されます。リクエスト時間はクライアント側で測定されるもので、対応するサーバー・ノードに対して実行のためのリクエストが送信されてからの経過時間に次の時間を加えたものです。
この要素の値は、
値に単位が含まれていない場合は、ミリ秒が単位として適用されます。有効な値は、正の整数またはゼロです(ゼロの場合は、デフォルト・タイムアウトがないことを示します)。デフォルト値は、クラスタ・クライアント・リクエストの場合は無限タイムアウト( |
|
タスクが実行できる時間をミリ秒単位で指定します。この時間を超過すると、ハングしたと見なされます。有効な値は、正の整数またはゼロです(ゼロの場合は、デフォルト・タイムアウトがないことを示します)。 注意: ポストされたタスクがまだ開始されていない場合は、ハングとみなされません。この属性は、スレッド・プールが使用されている( |
|
タイムアウト可能なタスク(たとえば、 |
|
プロキシ・スキームの一環として方針が明示的に構成されていない場合にプロキシ・サービスで使用するデフォルトのロード・バランシング方針を指定します。有効な値は次のとおりです。
|
使用場所: cluster-config
説明
サービスのデッドロックを検出して解決を試みるサービス・ガーディアンの構成を指定します。
要素
表A-54で、service-guardian
要素のサブ要素を説明します。
表A-54 service-guardianのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
動作が異常なサービス・スレッドをサービス・ガーディアンが正常に終了できないときに実行するアクションを指定します。 有効な値は次のとおりです。
|
|
オプション |
サービスがデッドロックされたり応答しなくなったりするのを回避するために使用されるタイムアウト値。 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
内容のオーバーライド属性xml-override
を使用して、この要素の内容の全部または一部を、ベース・ドキュメントの外部にあるXMLドキュメントでオーバーライドすることもできます。詳細は、「属性リファレンス」を参照してください。
使用場所: cluster-config
説明
services要素には、各サービスの宣言データを記述します。
要素
表A-49で、services
要素のサブ要素を説明します。
使用場所: cluster-config
説明
外部シャットダウン・リクエストを受信したときにクラスタ・ノードで実行するアクションを指定します。外部シャットダウンには、UNIXのkillコマンドやWindowsおよびUNIXのCtrl-C
などがあります。
要素
表A-56で、shutdown-listener
要素のサブ要素を説明します。
表A-56 shutdown-listenerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
外部JVMシャットダウンの際に実行するアクションの種類を指定します。有効な値は次のとおりです。
注意: 本番で使用する場合、外部シャットダウンに対する動作が目的どおりであることがテストで検証されている場合を除き、この値をnoneに設定することをお薦めします。 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
使用場所: well-known-addresses
要素
表A-57で、socket-address
要素のサブ要素を説明します。
表A-57 socket-addressのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
ソケットがリスニングまたは公開するIPアドレスを指定します。 注意: localhostをループバック・アドレスとして定義しているシステムではlocalhostの設定が機能しない場合があります。その場合は、コンピュータ名または特定のIPアドレスを指定します。 |
< |
必須 |
ソケットがリスニングまたは公開を行うポートを指定します。有効な値は1から65535ですWKAメンバーを設定する場合、このポート値は、ユニキャスト・リスナー・ポート用に指定されているポート値と一致する必要があります。 |
使用場所: socket-providers、unicast-listener
説明
<socket-provider>
要素には、com.tangosol.net.SocketProvider
インタフェースを実装するソケットおよびチャンネル・ファクトリの構成情報を記述します。次の事前定義のソケット・プロバイダがデフォルトで含まれており、定義済のid
属性名を使用して参照されます。
<socket-providers> <socket-provider id="system"> <system/> </socket-provider> <socket-provider id="tcp"> <tcp/> </socket-provider> <socket-provider id="ssl"> <ssl> <identity-manager> <key-store> <url system-property="tangosol.coherence.security.keystore"> file:keystore.jks</url> <password system-property="tangosol.coherence.security.password"/> </key-store> <password system-property="tangosol.coherence.security.password"/> </identity-manager> <trust-manager> <algorithm>PeerX509</algorithm> <key-store> <url system-property="tangosol.coherence.security.keystore"> file:keystore.jks</url> <password system-property="tangosol.coherence.security.password"/> </key-store> </trust-manager> </ssl> </socket-provider> </socket-providers>
必要に応じて、追加のソケット・プロバイダの実装を作成できます。より詳細なSSL構成をサポートするために、別のSSL定義を作成できます。
要素
表A-58で、socket-provider
要素のサブ要素を説明します。
表A-58 socket-providerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
JVMのデフォルトのソケットおよびチャンネル実装のインスタンスを作成するソケット・プロバイダを指定します。これがデフォルトのソケット・プロバイダです。 |
|
オプション |
SSLを使用するソケットおよびチャンネル実装を作成するソケット・プロバイダを指定します。 |
|
オプション |
TCPベースのソケットおよびチャンネル実装を生成するソケット・プロバイダを指定します。 |
|
オプション |
|
使用場所: cluster-config
説明
socket-providers
要素には、ソケット・プロバイダ実装ごとの宣言データを記述します。Coherenceには、system
、tcp
、およびssl
の事前定義ソケット・プロバイダが含まれています。必要に応じて追加のソケット・プロバイダを作成できます。
要素
表A-59で、socket-providers
要素のサブ要素を説明します。
表A-59 socket-providersのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
オプション |
|
使用場所: socket-provider
説明
<ssl>
要素には、SSLを使用するソケットおよびチャンネル実装を作成するソケット・プロバイダの構成情報を記述します。SSLがユニキャスト・リスナー用に構成されている場合、リスナーはwell-known-addressesを使用して構成する必要があります。
要素
表A-60で、ssl
要素のサブ要素を説明します。
表A-60 sslのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
SSLソケット・プロバイダによって作成されたソケットおよびチャンネル実装が使用するプロトコルの名前を指定します。デフォルト値は |
|
オプション |
セキュリティ・プロバイダ・インスタンスの構成を指定します。 |
|
オプション |
|
オプション |
アイデンティティ・マネージャ・インスタンスを初期化するための構成情報を指定します。 |
|
オプション |
トラスト・マネージャ・インスタンスを初期化するための構成情報を指定します。 |
|
|
オプション |
|
使用場所: cluster-config
説明
TCPリングを使用すると、クラスタ内の別のノードの停止を迅速に検出できます。これを有効にすると、そのクラスタ・ノードでは、クラスタ全体に及ぶTCP接続のリングを1つ使用します。クラスタ・ノードは、TCP接続を使用して1つのハートビート間隔内で別のノードの停止を検出できます(デフォルト値は1秒です。packet-delivery
の<heartbeat-milliseconds>
サブ要素を参照)。これを無効にすると、別のノードがUDPパケットへの応答を停止したことを非常に長い間隔で検出する方法に頼る必要があります(packet-delivery
の<timeout-milliseconds>
サブ要素を参照)。停止が検出されると、他のすべてのクラスタ・ノードに送信されます。
要素
表A-61で、tcp-ring-listener
要素のサブ要素を説明します。
表A-61 tcp-ring-listenerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
<enabled> |
オプション |
ノードの障害を迅速に検出するためにTCPリング・リスナーを有効にするかどうかを指定します。有効な値は、 |
< |
オプション |
クラスタ・メンバーをホストするコンピュータに接続できないことを決定するために使用するタイムアウトを指定します。マシンに接続できないメンバーを削除する必要があることを決定する前に、指定した回数の接続を試行できます。有効な値は、時間間隔を表す文字列です。タイムアウトを
この機能は、 |
|
オプション |
クラスタ・メンバーをホストするコンピュータが使用できなくなり、これらのクラスタ・メンバーを削除する必要があることを決定する前に試行する接続の回数を指定します。
|
|
オプション |
TCP/IPサーバー・ソケットのバックログ・キューのサイズを指定します。有効値は正の整数です。デフォルト値はOSに依存します。 |
< |
必須 |
TCPリング・リスナーの実行スレッドの優先度を指定します。有効な値は1から10ですデフォルト値は6です。 |
使用場所: packet-publisher
説明
traffic-jam
要素は、クライアント・スレッドでパケット・パブリッシャがパケットをエンキューしてネットワークに転送する速度を制御するために使用します。この制限を超えると、未処理のパケット数が指定された制限を下回るまで、任意のクライアント・スレッドは強制的に一時停止されます。パブリッシャのパケット転送速度を制限するには、flow-control
要素を参照してください。
要素
表A-62で、traffic-jam
要素のサブ要素を説明します。
表A-62 traffic-jamのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
パブリッシャで容認される保留パケットの最大数を指定します。この数を超過すると、パブリッシャが詰まり、クライアント・リクエスト(ローカルにあるシステム以外のスレッド)の速度を落とす必要があると判断されます。ゼロは制限がないことを示します。このプロパティで再送信キューのサイズを制限することにより、予期しないメモリー不足状態のほとんどは発生しなくなります。デフォルト値は |
< |
必須 |
パブリッシャが詰まったときに、メッセージの送信を試みるクライアント・スレッドをパブリッシャが一時停止する時間(ミリ秒)です。パブリッシャの詰まりが解消されるまでメッセージは送信されず、このプロパティで指定された期間中はスレッドの休止が繰り返されます。デフォルト値は |
使用場所: ssl
説明
<trust-manager>
要素には、javax.net.ssl.TrustManager
インスタンスを初期化するための構成情報を記述します。
トラスト・マネージャは、信頼の決定を行う際に使用されるトラスト・マテリアルを管理し、ピアが提示した資格証明を受け入れるかどうかを決定します。
有効なtrust-manager構成には、少なくとも1つの子要素が記述されます。
要素
表A-63で、trust-manager
要素のサブ要素を説明します。
表A-63 trust-managerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
トラスト・マネージャによって使用されるアルゴリズムを指定します。デフォルト値は |
|
オプション |
セキュリティ・プロバイダ・インスタンスの構成を指定します。 |
オプション |
キー・ストア実装の構成を指定します。 |
使用場所: cluster-config
説明
ユニキャスト・リスナーの構成情報を指定します。この要素は、Point-to-Pointのクラスタ通信をリスニングするためにクラスタ・ノードでバインドするアドレスおよびポートを指定するために使用します。
マルチキャストフリーのクラスタ化
デフォルトでは、クラスタの形成時に他のノードを検出するためにマルチキャスト・プロトコルが使用されます。マルチキャスト・ネットワーキングが適さない場合、または環境内で使用できない場合には、well-known-addresses機能を使用するとマルチキャスト・トラフィックを使用する必要がなくなります。
要素
表A-64で、unicast-listener
要素のサブ要素を説明します。
表A-64 unicast-listenerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
オプション |
<socket-provider>ssl</socket-provider> 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
|
|
オプション |
信頼性の高いPoint-to-Point通信を実現するためにTCMPで使用されるトランスポートの名前を指定します。有効な値は、 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
オプション |
マルチキャスト・ブロードキャストを使用してクラスタ・メンバーを検出するかわりに、クラスタ検出プロトコルで使用される「Well Known」アドレス(WKA)のリストを記述します。 |
|
< |
必須 |
ソケットがリスニングまたは公開するIPアドレスを指定します。注意: localhostをループバック・アドレスとして定義しているシステムではlocalhostの設定が機能しない場合があります。その場合は、コンピュータ名または特定のIPアドレスを指定します。また、デフォルトで、マルチキャスト・リスナーは、このアドレスによって定義されたインタフェースと同じインタフェースにバインドします。デフォルト値は 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
必須 |
ソケットがリスニングまたは公開を行うポートを指定します。第2ポートは自動的に開かれ、次に使用可能なポートにデフォルト設定されます。有効な値は1から65535です第1ポートのデフォルト値は 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
< |
必須 |
指定したポートがすでに使用されているためにバインドできない場合に、ユニキャスト・ポートを自動的に増分するかどうかを指定します。有効な値は、 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
必須 |
オペレーティング・システムがバッファリングを要求される受信パケットの量を指定します。この値はパケット数またはバイト数で表します。 |
|
< |
必須 |
ユニキャスト・リスナーの実行スレッドの優先度を指定します。有効な値は1から10ですデフォルト値は |
使用場所: packet-speaker
説明
スピーカー・デーモンの起動に必要な送信パケットの最小量を指定します。
パフォーマンスへの影響
要素
表A-65で、packet-speaker
要素のサブ要素を説明します。
表A-65 packet-speakerのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
< |
必須 |
スピーカー・デーモンを起動するために送信の準備を整える必要のあるパケットの最小数を指定します。値を0に指定するとスピーカーが常に強制的に使用され、高い値を指定すると使用されなくなります。指定しない場合(デフォルト)は、 |
使用場所: unicast-listener
注意: これは、セキュリティ関連の機能ではなく、クラスタに参加できるアドレスを制限するものではありません。クラスタ・メンバーシップの制限の詳細は、authorized-hosts要素を参照してください。マルチキャストを使用する際のクラスタの構築に問題がある場合は、Oracle Coherence管理者ガイドでマルチキャスト接続テストの実行方法を参照してください。 |
説明
デフォルトでは、クラスタの形成時に他のノードを検出するためにマルチキャスト・プロトコルが使用されます。マルチキャスト・ネットワーキングが適さない場合、または環境内で使用できない場合には、well-known-addresses機能を使用するとマルチキャスト・トラフィックを使用する必要がなくなります。使用中は、クラスタの開始が許可され、クラスタの存続期間を通して使用できる見込みのあるノードの比較的小さなリストでクラスタが構成されます。すべてのWKAノードが任意の時点で同時にアクティブである必要はありません。このリストは、マルチキャストを使用しないでクラスタの経路を見つけるために他のすべてのノードで使用され、他のノードが参加できるように既知のノードとして構成されているノードが少なくとも1つは稼働している必要があります。
例
例A-1は、デフォルトのポートがある2つのwell-known-addressesの構成を示しています。
例A-1 2つのwell-known-addressesの構成
<cluster-config> <unicast-listener> <well-known-addresses> <socket-address id="1"> <address>192.168.0.100</address> <port>8088</port> </socket-address> <socket-address id="2"> <address>192.168.0.101</address> <port>8088</port> </socket-address> </well-known-addresses> </unicast-listener> </cluster-config>
要素
表A-66で、well-known-addresses
要素のサブ要素を説明します。
表A-66 well-known-addressesのサブ要素
要素 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
オプション |
マルチキャスト・ブロードキャストを使用するかわりにクラスタ検出プロトコルで使用されるWKAのリストを指定します。1つ以上のWKAを指定した場合、メンバーがクラスタに参加するようにするには、そのメンバーがWKAになるか、または少なくとも1つのWKAメンバーが稼働している必要があります。また、すべてのクラスタ通信はユニキャストを使用して実行されます。空の場合または指定していない場合は、マルチキャスト通信が使用されます。 事前構成のシステム・プロパティのオーバーライド値は |
|
オプション |
WKAを提供する |
表A-67で、オペレーション・デプロイメント・ディスクリプタを説明します。
表A-67 オペレーション・デプロイメント・ディスクリプタの属性
属性 | 必須/ オプション |
説明 |
---|---|---|
|
オプション |
この属性で参照されるオーバーライドXMLドキュメントは、存在しなくてもかまいません。ただし、存在する場合は、そのルート要素の名前が、オーバーライドする要素の名前と同じである必要があります。名前の同じ要素が複数ある場合(例、< 次の要素は、自身のXMLオーバーライド・ファイルでオーバーライドできます。
|
|
オプション |
|
|
オプション |
この属性は、任意の要素のシステム・プロパティ名を指定するために使用します。システム・プロパティは、Javaコマンドラインから要素の値を上書きする際に使用します。この機能により、すべてのクラスタ・ノードで同じオペレーション・ディスクリプタ(およびオーバーライド・ファイル)を使用し、システム・プロパティで各ノードをカスタマイズできます。この機能の詳細は、付録C「コマンドラインのオーバーライド」を参照してください。 |