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Oracle® Enterprise Manager Exadata管理スタート・ガイド
リリース12.1.0.6.0
B69691-09
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3 Exadata Database Machineの検出

この章では、Enterprise Manager Cloud Control 12cを介してOracle Exadata Database Machineを検出する手順について説明します。

次の項では、Exadata Database Machineおよびサポートされているその他のターゲットを検出する方法について説明します。

  1. ガイドされた検出の前提条件

  2. Exadata Database Machineの検出

  3. Exadata Database MachineとしてのOracle SuperClusterの検出

  4. グリッド・インフラストラクチャおよびRACの検出


注意:

Oracle Exadata Database Machineのコンポーネント検出方法のビデオの表示:
https://apex.oracle.com/pls/apex/f?p=44785:24:114267128212806::NO:24:P24_CONTENT_ID%2CP24_PREV_PAGE:6318%2C1

3.1 ガイドされた検出の前提条件

検出プロセスを開始する前に、スムーズな検出のために実行する必要のあるチェックがいくつかあります。検出の前に多数の共通の問題領域を自動的に確認するために、検出事前チェック・スクリプトを使用できます。「Exadata Database Machineの検出」に進む前に、次の項で説明されている手順を実行する必要があります。

  1. 検出事前チェック・スクリプト

  2. 手動での確認

3.1.1 ターゲット監視資格証明の安全な保存

検出プロセスの開始時には、セル監視のために、ログインおよびパスワード資格証明の入力が必要になります。これらの資格証明は、次のように処理されます。

  • cellmonitorユーザーの場合: cellmonitorユーザーとagentユーザーとの間にSSH等価が設定されます。検出時に求められるルート資格証明は、その後のメトリック収集では必要ありません。オプションで、セル・ルート・パスワードを名前付き資格証明としてEnterprise Managerリポジトリに保存することもできます。

  • 計算ノードILOMユーザーの場合(oemuser): このモニタリング資格証明は暗号化されて、Enterprise Managerリポジトリとエージェントのtargets.xmlファイルに保存されます。

  • インフィニバンド・スイッチ・ユーザーの場合(nm2user): nm2userユーザーとagentユーザーとの間にSSH等価が設定されます。検出時に求められるnm2user資格証明は、その後のメトリック収集では必要ありません。オプションで、nm2userパスワードを名前付き資格証明としてEnterprise Managerリポジトリに保存することもできます。

3.1.2 検出事前チェック・スクリプト

Oracle Enterprise Manager 12cにおけるExadata検出を行うと、ソフトウェア設定時の様々な構成の不一致のために問題が発生することがあります。共通の構成の問題を解決するために、検出事前チェック・スクリプトが開発されました。すべてのDatabase Machine検出の前にスクリプトを実行し、十分に出力結果を調査してから、「Exadata Database Machineの検出」に進みます。

3.1.2.1 検出事前チェック・スクリプトのダウンロード

次のいずれかの方法を使用してスクリプトを取得できます。

  • 次のURLにあるMy Oracle SupportのOracle Enterprise Manager Cloud Control 12cにおけるExadata検出のための前提条件スクリプト (ドキュメントID 1473912.1)からスクリプトを、ダウンロードします。

    https://support.oracle.com
    
  • Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c自動設定キット(Exakit) 12.1.0.3.0の一部として、スクリプトにアクセスします。キットの詳細は、My Oracle SupportのドキュメントID 1440951.1を参照してください。

    https://support.oracle.com
    
  • プラグインをエージェントにデプロイした後、Exadataプラグイン12.1.0.3.0の一部としてスクリプトにアクセスします。

    <agent installation directory>/plugins/oracle.sysman.xa.discovery.plugin_12.1.0.3.0/discover/dbmPreReqCheck/exadataDiscoveryPreCheck.pl
    

3.1.2.2 検出事前チェック・スクリプトの実行

スクリプトを実行する手順は次のとおりです。

$ <agent installation directory>/plugins/oracle.sysman.xa.discovery.plugin_12.1.0.3.0/discover/dbmPreReqCheck/
$ $ORACLE_HOME/perl/bin/perl ./exadataDiscoveryPreCheck.pl

スクリプトを実行すると、様々な入力を要求されます。すべての組込みチェックを実行し、実行ログとともに標準出力にすべてのメッセージが表示されます。

検出事前チェック・スクリプトでは、次の情報をチェックします。

  • Enterprise Managerエージェントを実行しているユーザーに、11.2以上のデータベースのOracleホーム・ディレクトリ<ORACLE_HOME>/bin/kfodバイナリの少なくとも1つに対する読取り権限と実行権限があることを確認します。

  • 管理サーバーとセル・サーバーが稼働していて、Exadataセル上で実行中であることを確認します。次のように実行すると、ステータスを確認できます。

    $ cellcli -e 'list cell attributes cellsrvStatus,msStatus'
    
  • 次の内容を含む、Exadataリリース11.2.3.1、11.2.3.2以上のDatabase Machineのスキーマ・ファイルの要件を確認します。

    • このスキーマ・ファイルは、次のようにExadata Database Machineの検出で選択されたエージェント・ホストに存在している必要がある。

      /opt/oracle.SupportTools/onecommand/databasemachine.xml
      
    • エージェント・ユーザーがスキーマ・ファイルを読み取ることができるように、スキーマ・ファイルに誰からも読取り可能な権限がある。

    • バージョンが503以上である。(スキーマ・ファイルのバージョンはファイルのヘッダーにあります。)

    • スキーマ・ファイル内の<ADMINNAME><ADMINIP>の値は、計算ノード、Exadataセル、インフィニバンド・スイッチ、KVM、PDUおよびCiscoスイッチの現在のホスト名および管理IPアドレスになっている必要がある。

  • 資格証明のログを確認します。検出プロセスを完了するためには、次の資格証明が必要です。検出プロセスを開始する前に、次の資格証明の情報が揃っていることを確認してください。

    • エージェント・ホスト資格証明: 計算ノード上でエージェントを実行しているユーザーのユーザー名およびパスワード

    • 監視資格証明:

      • セル・ルート・パスワード

      • ILOMユーザー名およびパスワード

      • インフィニバンド・スイッチNm2userパスワード


        注意:

        M6-32の場合、nm2userユーザーは、標準M6-32インストールの一部としてACSによってアクティブ化されません。かわりにrootまたはilom-adminを使用してください。ユーザーがシステムに存在しますが、事前チェック・スクリプトを正常に完了するためにパスワードをusableに設定する必要があります。

    • インフィニバンド・スイッチ・ルート資格証明: ユーザー名およびパスワード

  • Exadataリリース11.2.3.2以上のDatabase Machineのスキーマ・ファイルの要件を確認します。

    • このスキーマ・ファイルは、次の場所にあるExadata Database Machineの検出で選択されたエージェント・ホストに存在していることを確認してください。

      /opt/oracle.SupportTools/onecommand/catalog.xml
      
    • エージェント・ユーザーがスキーマ・ファイルを読み取ることができるように、スキーマ・ファイルには誰からも読取り可能な権限があることを確認してください。

    • スキーマ・ファイルはバージョン868以上であることを確認してください。(スキーマ・ファイルのバージョンはファイルのヘッダーにあります。)

    • また、スキーマ・ファイル内の<ADMINNAME><ADMINIP>の値は、計算ノード、Exadataセル、インフィニバンド・スイッチ、KVM、PDUおよびCiscoスイッチの現在のホスト名および管理IPアドレスになっている必要があります。

      クライアント・ネットワーク・ネーミングはExadataプラグインのリリース12.1.0.3.0以上でのみサポートされています。


    注意:

    Database Machineのスキーマ・ファイルが存在しない場合、またはそのバージョンが要件を満たしていない場合は、Oracle Supportでサービス・リクエストを開いて、最新バージョンのスキーマ・ファイルを取得してください。

3.1.3 手動での確認

検出事前チェック・スクリプトの実行後、次のチェックも手動で実行する必要があります。

  • 「Exadata Database Machineの検出」で要求された場合、この11.2以上のデータベースのOracleホーム・ディレクトリを使用します。

  • プラットフォームおよびDatabase Machineバージョンの前提条件。

  • Enterprise Managerホストのターゲットとして計算ノードが最初に検出される必要があります。このために、Enterprise Managerエージェントをこれらのホストにインストールします。

    • Enterprise Managerエージェントは、Exadata Database Machineのすべての計算ノードにデプロイする必要があります。計算ノードのホスト・ターゲット名は、完全修飾ホスト名(dbm1db01.mydomain.comなど)にする必要があります。計算ノードのホスト・ターゲット名に、完全修飾ホスト名でない名前(dbm1db01など)やIPアドレスは使用しないでください。

    • Exadataプラグインのリリース12.1.0.1.0または12.1.0.2.0を使用している場合、計算ノードのホスト・ターゲットのターゲット名は、クライアント・ネットワークではなく管理ネットワーク内のホスト名にする必要があります。

    • Exadataプラグインのリリース12.1.0.3.0以上を使用している場合、計算ノードのホスト・ターゲットのターゲット名は、クライアント・ネットワークではなく管理ネットワーク内のホスト名にできます。

  • 計算ノードのホスト名と各データベース・マシンのExadataセルには、一意の接頭辞を付ける必要があります。すなわち、1つのDBマシンを形成するための同一インフィニバンド・ネットワークで接続されていないExadataデータベース・マシン・ラックは、同一のホスト名接頭辞を共有できません。

  • Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース12.1.0.1.0のユーザーの場合、またはインストールされたプラグインのバージョンをリリース12.1.0.1.0から12.1.0.2.0にアップグレードした場合、ユーザーが手動でExadataプラグインをエージェントに送信する必要があります。

3.2 Exadata Database Machineの検出

Database Machineターゲットを検出するには、次の手順に従います。

  1. Enterprise Managerホームページで「設定」メニュー(右上隅)を選択し、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」を選択します。図3-1は、「ターゲットの手動追加」ページを示しています。

    図3-1 ターゲットの手動追加

    「ターゲットの手動追加」ページの例
  2. 「ガイド付きプロセスを使用して非ホスト・ターゲットを追加(関連ターゲットも追加)」オプションを選択します。「ターゲット・タイプ」ドロップダウンから「Oracle Exadataデータベース・マシン」を選択します。「ガイドされた検出を使用した追加」をクリックします。

    「Oracle Exadataデータベース・マシンの検出」ページが表示されます。ここから、Oracle Exadata Database MachineのExadata Storage Serverおよびインフィニバンド・スイッチなどのハードウェア・コンポーネントを管理対象ターゲットとして追加できます。新しいDatabase Machineおよびそのハードウェア・コンポーネント、または既存のDatabase Machineに新しく追加したハードウェア・コンポーネントをターゲットとして検出できます。

  3. 「Oracle Exadataデータベース・マシンの検出」ページで、「新規データベース・マシンとそのハードウェア・コンポーネントをターゲットとして検出」オプションを選択します。「ターゲットの検出」をクリックします。

    Database Machineの検出プロセスを実行するデータベース・マシンの検出ウィザードが表示されます。ウィザードの最初のページである「入力の検出」ページが表示されます。

  4. スキーマ・ファイルが存在する計算ノードの1つで、エージェントを選択します。

    検索アイコン検索アイコンの例をクリックします。「検索と選択」ポップアップで、デプロイしたターゲットの名前を入力し(「pushメソッドを使用したEnterprise Managerエージェントのインストール」を参照)、「検索」をクリックします。結果のリストからターゲット名を選択し、「選択」をクリックします。


    注意:

    これがパーティション化されたExadataマシンである場合、このDatabase Machineターゲットが示すパーティションの一部である計算ノードを選択してください。

  5. 「検出入力」ページで、次の情報を入力します。

    • 「検出エージェント」セクションには、次のように入力します:

      • エージェントURL: 計算ノードにデプロイされたエージェント検索アイコンをクリックして、使用可能なURLから選択できます。

      • データベースのOracleホーム: 計算ノードのデータベースのOracleホーム


        注意:

        エージェント・ユーザーには、指定したOracleホームの$ORACLE_HOME/bin/kfodバイナリに対する実行権限が必要です。(Oracle Databaseはリリース11.2以上である必要があります。)

    • 「構成図ファイル」セクションには、次のように入力します:

      • エージェントURLを指定すると、新しい行(ホスト名およびスキーマ・ファイル情報)が自動的に追加されます。デフォルトのスキーマ・ファイルdatabasemachine.xmlでは、Exadata Database Machineのハードウェア・コンポーネントについて説明されています。

      • 「資格証明の設定」をクリックして、ホストに対して資格証明を設定します。

      • スキーマ・ファイルの場所を確認または変更します。

      • スキーマ・ファイルの名前をドロップダウン・メニューから選択します。

    「次へ」をクリックします。

  6. 「インフィニバンド検出」ページで、次の情報を入力します。

    • IBスイッチ・ホスト名: インフィニバンド・スイッチのホスト名(exa01sw-ib2.mycompany.comなど)

    • Nm2userパスワード: インフィニバンド・スイッチのパスワード

  7. 「前提条件」ページで、自動的に次のチェックが実行されます。

    • エージェントがKFODを実行できるかどうか。

    • スキーマ・ファイルが存在する場合、名前、場所およびホスト名が表示されます。次に例を示します。

      Schematic File /opt/oracle.SupportTools/onecommand/databasemachine.xml on <hostname>
      
  8. 「コンポーネント」ページでは、次のコンポーネントがすでに選択されています。必要でないコンポーネントは選択解除できます。

    • 計算ノード: Oracle Exadata Database Machineの計算ノードであるホストを選択します。

    • Oracle Exadata Storage Server: Oracle Exadata Database Machineターゲットの一部であるOracle Exadata Storage Serverを選択します。

    • インフィニバンド・スイッチ: Oracle Exadata Database Machineの一部であるインフィニバンド・スイッチを選択します。これらは管理対象ターゲットとしても追加されます。

    • イーサネット・スイッチ: Oracle Exadata Database Machineの一部であるイーサネット・スイッチを選択します。イーサネット・スイッチは管理対象ターゲットとして追加されます。

    • 計算ノードILOM: このOracle Exadata Database Machineの一部である計算ノードのIntegrated Lights Out Manager (ILOM)を選択します。これらのIntegrated Lights Out Managerは、管理対象ターゲットとして追加されます。

    • KVM: Oracle Exadata Database Machineの一部であるKVMスイッチを選択します。KVMスイッチは、管理対象ターゲットとして追加されます。


    注意:

    パーティション化されたラックは、手動で選択解除する必要のある他のコンポーネント(計算ノードなど)を示すことができます。

    「次へ」をクリックして、「監視エージェント」ページを表示します。

  9. 「監視エージェント」ページで、ドロップダウン選択ボックスからエージェントを選択するか、「リセット」をクリックして再度割り当てます。「次へ」をクリックして、「エージェント資格証明」ページを表示します


    注意:

    ベスト・プラクティスは、「監視エージェント」ページで(「エージェントを自動的に選択する」オプションではなく)「エージェントを手動で選択する」オプションを使用すること、また、すべてのターゲットについて、「監視エージェント」には計算ノード1のエージェントを使用し、「監視エージェントのバックアップ」には計算ノード2のエージェントを使用することです。

    この構成は、Exadataストレージ・セルおよびインフィニバンド・スイッチ・ターゲットに対してSNMPを構成する際に使用するエージェントがわかるようにするためです(Enterprise Manager監視のためのストレージ・セルSNMPの構成に関する項およびインフィニバンド・スイッチ・ターゲットのSNMPの構成および確認に関する項を参照)。


  10. 「エージェント資格証明」ページで、エージェント・ホストのユーザーおよびパスワードをすべてのエージェントで同じにするどうかを指定します。エージェントとエージェントで監視されるセルとの間にパスワードレスSSHを設定するには、エージェントのユーザーおよびパスワードが必要です。

    ユーザーおよびパスワードが同じ場合、「すべてのエージェントで同一」を選択して、ユーザーおよびパスワードの組合せを入力します。各エージェントで異なる場合、「すべてエージェントで異なる」を選択して、各エージェントの組合せを入力します。

    「次へ」をクリックして、「監視資格証明」ページを表示します。

  11. 「監視資格証明」ページで、次の資格証明を構成します。

    • Oracle Exadata Storage Server: 「すべてのセルで同一」オプションを選択します。「セル・ルート・パスワード」を入力します。

    • インフィニバンド・スイッチ: 「すべてのインフィニバンド・スイッチで同一」オプションを選択します。「インフィニバンド・スイッチNm2userパスワード」を入力します。

    • ILOM: 「すべてのILOMで同じ」オプションを選択します。「ILOMパスワード」を入力します。


    注意:

    どのような場合でも、すべてのコンポーネントに同じユーザー/パスワードの組合せを入力するか、発生するたびに個別に資格証明を入力できます。

    「次」をクリックすると、「SNMPサブスクリプション」ページが表示されます。

  12. 「SNMPサブスクリプション」ページで、SNMPサブスクリプションが自動的にセル・ターゲットおよびインフィニバンド・スイッチ・ターゲットで設定されます。図3-2に、「SNMPサブスクリプション」オプションの例を示します。「SNMPコミュニティ文字列」フィールドには、パブリックを入力します(コミュニティ文字列セットは、セルとインフィニバンド・スイッチ上で一致する必要があります)。

    図3-2 SNMPサブスクリプション

    周囲のテキストで図3-2を説明しています。

    「次へ」をクリックして、「コンポーネント・プロパティ」ページを表示します。

  13. 「コンポーネント・プロパティ」ページで、様々なコンポーネントのターゲット・プロパティを指定します。コンポーネントごとに必要な情報を入力します。

    「次へ」をクリックして確認ページを表示します。

  14. 「確認」ページで、各セクションが正しいことを確認します。図3-3は、正しい確認の例を示しています。

    図3-3 Database Machine検出の「確認」ページ

    図3-3については周囲のテキストで説明しています。
  15. 情報に間違いがなければ、「発行」をクリックします。

  16. 「ターゲット作成サマリー」ページで、「OK」をクリックします。

現在の管理対象ターゲットを表示するターゲット昇格のサマリー・ページが表示されます。

Oracle Exadata Database Machineの検出が完了しました。

3.3 Exadata Database MachineとしてのOracle SuperClusterの検出

Exadataプラグインを使用して、Enterprise Managerスキーマ・ファイル(databasemachine.xmlまたはcatalog.xml)を使用したOracle SuperClusterシステムを検出およびモニターできます。モニターできるのは、LDOMおよびゾーンにインストールされているOracle SuperClusterのデータベースおよびExadataコンポーネントのみです。オペレーティング・システム・レベルで特定のLDOMまたは仮想化構成を監視する場合は、Oracle Enterprise Manager Ops Center 12cを使用してください。

Exadata Database MachineとしてOracle SuperClusterを検出する方法:

  1. databasemachine.xmlファイルまたはcatalog.xmlファイルが存在しない場合、サービス・リクエスト(SR)を開きます。


    重要:

    新しい構成で上書きするため、/opt/oracle.SupportTools/onecommandディレクトリのバックアップを作成します。

  2. Oracle Supportによって、構成ファイルに提供されている情報に基づいてファイルが生成されます。すべてのファイルを/opt/oracle.SupportTools/onecommandディレクトリにコピーします。

  3. このディレクトリ内のみでなく、/opt/oracle.SupportTools/emディレクトリ内のすべてのファイルにも、読取り権限が許可されていることを確認します。エージェントが、検出中にこれらのファイルを読取る必要があります。

  4. Enterprise Managerから自己更新を実行して、OMS上にSolaris SPARCエージェント・ソフトウェアをダウンロードします。ダウンロードしたソフトウェアをOMSに適用して、デプロイに使用可能にします。

    1. Enterprise Managerで、「設定」「拡張性」「自己更新」の順にクリックします。「エージェント・ソフトウェア」をクリックします。

    2. 「SPARC (64ビット)上のOracle Solaris」を選択します。

    3. ステータスが「使用可能」の場合、「アクション」メニューから「ダウンロード」をクリックします。

    4. 一度ダウンロードすると、同じ「自己更新」ページからOMSに適用する必要があります。

    オンラインまたはオフライン・モードでの自己更新の詳細は、『Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「Cloud Controlの更新」の章を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/self_update.htm
    
  5. Oracle SuperClusterの各データベース・ノードにエージェントをインストールします。

    1. Enterprise Managerで、「設定」「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順に選択します。

    2. 「ホスト・ターゲットの追加」(デフォルトで選択されています)を選択し、「ホストの追加」をクリックします。

    3. インストール・ウィザードを続行し、インストールの完了後、ノードでroot.shを実行したことを確認してください。


    注意:

    /etc/ssh/sshd_configにある暗号エントリを編集して、sshを再起動する必要がある既知の問題が発生する場合があります(詳細は、バグ13822068を参照)。My Oracle Supportで、『SSHD Connection Errors After Upgrading To Exadata Version 11.2.3.1.0』(Doc ID 1437596.1)を参照してください。
    https://support.oracle.com
    

  6. Database Machineの検出のため、データベース・ノードを構成します。

    この手順は、set_nodedesc.shを使用して、DBノードのIPアドレス、ホスト・チャネルのアダプタID、インフィニバンド構成内の管理ホスト名を更新して、各DBノードの説明を設定するために必要です。Enterprise Managerエージェントは、Database Machineを検出する際にこの情報を検索します。

    次のコマンドを実行します。

    # ibnetdiscover | grep your_db_nodes
    

    何も出力が戻されない場合は、すべてのデータベース・ノードから次のコマンドを実行して、ノードの説明を設定します。

    # /bin/ib_set_node_desc_ssc.sh
    
  7. Enterprise Managerで、Manual Discoveryウィザードを使用して、Exadata Database Machineを検出します。この検出の手順は、その他のExadata DBMターゲットでも同じです。「Exadata Database Machineの検出」を参照してください。

  8. HA RAC Clusterおよびクラスタ・データベースを検出して、ターゲットを通常どおりに構成します。

3.4 グリッド・インフラストラクチャおよびRACの検出

次の項では、グリッド・インフラストラクチャおよびOracle Real Application Clustersターゲットの検出の手順について説明します。

3.4.1 グリッド・インフラストラクチャ(クラスタ)ターゲットの検出

グリッド・インフラストラクチャ・ターゲットを検出するには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順にクリックします。

  2. 「ターゲットの手動追加」ページで、「ガイド付きプロセスを使用して非ホスト・ターゲットを追加(関連ターゲットも追加)」Target Type as Oracle Cluster and High Availability Servicesの順に選択します。

  3. 「ガイドされた検出を使用した追加」をクリックして、ウィザードの各手順に従います。

  4. 「クラスタ・ターゲットの追加」:「ホストの指定」ページで、最初のデータベース・ノードを選択し、「続行」をクリックします。

  5. クラスタ・ホームの詳細が表示されます。「選択したホスト」セクションにすべてのデータベース・ノードが表示されていることを確認します。

  6. 「追加」をクリックします。

3.4.2 Oracle Real Application Clusters (RAC)ターゲットの検出

RACターゲットを検出するには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順にクリックします。

  2. 「ターゲットの手動追加」ページで、「ガイド付きプロセスを使用して非ホスト・ターゲットを追加(関連ターゲットも追加)」Target Type as Oracle Database, Listener and Automatic Storage Managementの順に選択します。

  3. 「ガイドされた検出を使用した追加」をクリックして、ウィザードの各手順に従います。

  4. ウィザードのページで、クラスタ・データベース(dbsnmpパスワードは必須)およびクラスタASM(asmsnmpパスワードは必須)を構成します。