システムのシャットダウンに関するガイドライン

システムをシャットダウンするときは、次の点に注意してください。

• システムをシャットダウンするには、shutdown または init コマンドを使用してください。どちらのコマンドも、すべてのシステムプロセスとサービスを正常に終了させてから、システムを正常にシャットダウンします。

• shutdown および init コマンドを使用するには、root の役割である必要があります。

• shutdown および init コマンドはどちらも実行レベルを引数に指定します。

  もっともよく使用される実行レベルは次の 3 つです。

  • 実行レベル 3 – すべてのシステムリソースを使用でき、ユーザーもログインできます。デフォルトでは、システムをブートすると実行レベル 3 になります。通常の運用で使用されます。この実行レベルは、NFS リソースを共有するマルチユーザー状態とも呼ばれます。

  • 実行レベル 6 – システムをシャットダウンして実行レベル 0 にしたあと、SMB または NFS リソースを共有するマルチユーザーレベル (または inittab ファイルでデフォルトに指定された任意の実行レベル) にシステムをリブートします。

  • 実行レベル 0 – オペレーティングシステムがシャットダウンされ、安全に電源が切断されます。システムの設置場所を変更したり、ハードウェアを追加または削除したりする場合は、システムを実行レベル 0 にする必要があります。

  実行レベルについては、「実行レベルの動作」で詳細に説明されています。

システムシャットダウンコマンド

shutdown および init コマンドが、システムのシャットダウンに使用される主なコマンドです。どちらのコマンドも、システムを正常にシャットダウンします。そのため、ファイルシステムに対するすべての変更がディスクに書き込まれ、さらにすべてのシステムサービス、プロセス、およびオペレーティングシステムが正常に終了します。

システムをオフにしてオンにすることは、正常な状態のシャットダウンではありません。これは、システムサービスが突然終了するためです。しかし、緊急時には、これらの方法が必要となる場合もあります。

次の表に、各種シャットダウンコマンドとその用途を要約します。

表 3-2 シャットダウンコマンド