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Image Packaging System のマニュアルページ Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
- Image Packaging System 取得クライアント
/usr/bin/pkg [options] command [cmd_options] [operands]
/usr/bin/pkg refresh [--full] [publisher ...]
/usr/bin/pkg install [-nvq] [-g path_or_uri ...] [--accept] [--licenses] [--no-be-activate] [--no-index] [--no-refresh] [--no-backup-be | --require-backup-be] [--backup-be-name name] [--deny-new-be | --require-new-be] [--be-name name] [--reject pkg_fmri_pattern ...] pkg_fmri_pattern ...
/usr/bin/pkg uninstall [-nvq] [--no-be-activate] [--no-index] [--no-backup-be | --require-backup-be] [--backup-be-name name] [--deny-new-be | --require-new-be] [--be-name name] pkg_fmri_pattern ...
/usr/bin/pkg update [-fnvq] [-g path_or_uri ...] [--accept] [--licenses] [--no-be-activate] [--no-index] [--no-refresh] [--no-backup-be | --require-backup-be] [--backup-be-name name] [--deny-new-be | --require-new-be] [--be-name name] [--reject pkg_fmri_pattern ...] [pkg_fmri_pattern ...]
/usr/bin/pkg list [-Hafnsuv] [-g path_or_uri ...] [--no-refresh] [pkg_fmri_pattern ...]
/usr/bin/pkg info [-lr] [-g path_or_uri ...] [--license] [pkg_fmri_pattern ...]
/usr/bin/pkg contents [-Hmr] [-a attribute=pattern ...] [-g path_or_uri ...] [-o attribute ...] [-s sort_key] [-t action_type ...] [pkg_fmri_pattern ...]
/usr/bin/pkg search [-HIaflpr] [-o attribute ...] [-s repo_uri] query
/usr/bin/pkg verify [-Hqv] [pkg_fmri_pattern ...]
/usr/bin/pkg fix [--accept] [--licenses] [pkg_fmri_pattern ...]
/usr/bin/pkg revert [-nv] [--no-be-activate] [--no-backup-be | --require-backup-be] [--backup-be-name name] [--deny-new-be | --require-new-be] [--be-name name] (--tagged tag-name ... | path-to-file ...)
/usr/bin/pkg mediator [-aH] [-F format] [mediator ...]
usr/bin/pkg set-mediator [-nv] [-I implementation] [-V version] [--no-be-activate] [--no-backup-be | --require-backup-be] [--backup-be-name name] [--deny-new-be | --require-new-be] [--be-name name] mediator ...
/usr/bin/pkg unset-mediator [-nvIV] [--no-be-activate] [--no-backup-be | --require-backup-be] [--backup-be-name name] [--deny-new-be | --require-new-be] [--be-name name] mediator ...
/usr/bin/pkg variant [-H] [variant.variant_name ...]
/usr/bin/pkg change-variant [-nvq] [-g path_or_uri ...] [--accept] [--licenses] [--no-be-activate] [--no-backup-be | --require-backup-be] [--backup-be-name name] [--deny-new-be | --require-new-be] [--be-name name] variant_name=value ...
/usr/bin/pkg facet [-H] [facet_name ...]
/usr/bin/pkg change-facet [-nvq] [-g path_or_uri ...] [--accept] [--licenses] [--no-be-activate] [--no-backup-be | --require-backup-be] [--backup-be-name name] [--deny-new-be | --require-new-be] [--be-name name] facet_name=[True|False|None] ...
/usr/bin/pkg avoid [pkg_fmri_pattern ...]
/usr/bin/pkg unavoid [pkg_fmri_pattern ...]
/usr/bin/pkg freeze [-n] [-c reason] [pkg_fmri_pattern] ...
/usr/bin/pkg unfreeze [-n] [pkg_name_pattern] ...
/usr/bin/pkg property [-H] [propname ...]
/usr/bin/pkg set-property propname propvalue
/usr/bin/pkg add-property-value propname propvalue
/usr/bin/pkg remove-property-value propname propvalue
/usr/bin/pkg unset-property propname ...
/usr/bin/pkg publisher [-HPn] [publisher ...]
/usr/bin/pkg set-publisher [-Ped] [-k ssl_key] [-c ssl_cert] [-g origin_to_add | --add-origin origin_to_add ...] [-G origin_to_remove | --remove-origin origin_to_remove ...] [-m mirror_to_add | --add-mirror mirror_to_add ...] [-M mirror_to_remove | --remove-mirror mirror_to_remove ...] [--enable] [--disable] [--no-refresh] [--reset-uuid] [--non-sticky] [--sticky] [--search-after publisher] [--search-before publisher] [--search-first] [--approve-ca-cert path_to_CA] [--revoke-ca-cert hash_of_CA_to_remove] [--unset-ca-cert hash_of_CA_to_remove] [--set-property name_of_property=value] [--add-property-value name_of_property=value_to_add] [--remove-property-value name_of_property=value_to_remove] [--unset-property name_of_property_to_delete] publisher
/usr/bin/pkg set-publisher -p repo_uri [-Ped] [-k ssl_key] [-c ssl_cert] [--non-sticky] [--sticky] [--search-after publisher] [--search-before publisher] [--search-first] [--approve-ca-cert path_to_CA] [--revoke-ca-cert hash_of_CA_to_remove] [--unset-ca-cert hash_of_CA_to_remove] [--set-property name_of_property=value] [--add-property-value name_of_property=value_to_add] [--remove-property-value name_of_property=value_to_remove] [--unset-property name_of_property_to_delete] [publisher]
/usr/bin/pkg unset-publisher publisher ...
/usr/bin/pkg history [-Hl] [-t [time | time-time],...] [-o column,...] [-n number]
/usr/bin/pkg purge-history
/usr/bin/pkg rebuild-index
/usr/bin/pkg update-format
/usr/bin/pkg version
/usr/bin/pkg help
/usr/bin/pkg image-create [-FPUfz] [--force] [--full | --partial | --user] [--zone] [-k ssl_key] [-c ssl_cert] [--no-refresh] [--variant variant_name=value ...] [-g path_or_uri | --origin path_or_uri ...] [-m uri | --mirror uri ...] [--set-property name_of_property=value] [--facet facet_name=(True|False) ...] [(-p | --publisher) [name=]repo_uri] dir
pkg は Image Packaging System 用の取得クライアントです。有効な構成では、pkg を呼び出すことにより、パッケージをインストールする場所を作成し、イメージを呼び出し、パッケージをイメージにインストールすることができます。パッケージはパブリッシャーによって公開され、パブリッシャーはそれらのパッケージを 1 つ以上のリポジトリで、またはパッケージアーカイブで入手可能にすることができます。pkg はパブリッシャーのリポジトリまたはパッケージアーカイブからパッケージを取得し、パッケージをイメージにインストールします。
パブリッシャーの名前によって、人、人のグループ、または組織が 1 つ以上のパッケージのソースとして識別されます。パブリッシャーの名前の競合を避け、パブリッシャーを識別しやすくするために、パッケージを公開するエンティティーを表すドメイン名をパブリッシャーの名前として使用することがベストプラクティスです。
リポジトリは、クライアントがパッケージの内容 (プログラムやドキュメントなど、パッケージの内部に含まれるファイル) とメタデータ (パッケージの名前や説明など、パッケージについての情報) を公開および取得できる場所です。たとえば、example.org という名前のパブリッシャーは、http://example.org/repository という URI にリポジトリを配置することができます。
pkg では、パッケージをアンインストールしたり、(利用可能なパッケージの一覧などの) パブリッシャーメタデータを更新したり、イメージにインストールされたパッケージを検証したり、イメージからさまざまなトークンを照会したりすることもできます。これらのクエリーは pkg(5) リポジトリで構成することもできます。
イメージには 3 つの種類があります。完全なシステムを提供できるフルイメージ、フルイメージ (親イメージ) にリンクされるがそれ自身では完全なシステムを提供しない部分イメージ、およびユーザーイメージです。
サポートしているオプションは、次のとおりです。
dir をルートとするイメージを操作します。ディレクトリが指定されなかったか、または環境に基づいて決定される場合、デフォルトは / です。詳細は、「環境変数」のセクションを参照してください。
使用方法に関するメッセージを表示します。
サポートされているサブコマンドは次のとおりです。
指定されたパブリッシャーごとに、クライアントの利用可能パッケージの一覧およびパブリッシャーメタデータを更新します。パブリッシャーを指定しない場合、すべてのパブリッシャーを対象に操作が実行されます。
--full を指定すると、増分更新を試みる代わりにすべてのパブリッシャーメタデータを強制的に完全取得し、操作中に使用されるすべてのプロキシでキャッシュデータを無視するように要求します。このオプションはトラブルシューティング目的に用意されており、通常時は使用しないでください。
パッケージをインストールし、イメージにインストールされたパッケージで許容されている pkg_fmri_pattern と一致する最新バージョンにパッケージを更新します。パッケージの最新バージョンを明示的に要求するには、pkg_fmri_pattern のバージョン部分に latest を使用します。たとえば、vim@latest のように指定します。
インストールプロセスの間に、一部の構成ファイルの名前変更または置換が行われる場合があります。どのファイルを保持するかをパッケージシステムが決定する方法と、パッケージ操作中にファイルが保持されるしくみについては、pkg(5) のマニュアルページのファイルアクションに関する項目を参照してください。
パッケージが回避リストにある場合は、インストールすると回避リストから削除されます。
-g を指定すると、パッケージデータの取得元である指定のパッケージリポジトリまたはアーカイブが、イメージ内のソースのリストに一時的に追加されます。指定されたソースからのパッケージが、イメージ内に構成されているパブリッシャーからも入手できる場合でも、クライアントは指定されたソースのみからパッケージの内容を取得します。どのバージョンのパッケージを使用するかを決定するときは、イメージ内に構成されているけれども指定されたソースに見つからないパブリッシャーが優先されます。インストールまたは更新のあとに、パブリッシャーによって提供され、イメージ内に見つからないパッケージがある場合は、起点なしでイメージ構成に追加されます。このオプションは複数回指定できます。
-n を指定すると、パッケージの変更は行わずに試しに操作を実行します。
-q を指定すると、要求された操作の実行中、進捗状況メッセージを表示しません。
-v を指定すると、要求された操作の実行中に詳細な進捗状況メッセージを出力し、詳細な計画情報 (ファセット、メディエータ、バリアントの変更など) を表示します。このオプションを複数回指定して、表示される計画情報の量を増やすことができます。
--accept は、更新またはインストールされるパッケージのライセンス条項に同意することを示します。このオプションを指定しないと、パッケージのライセンスに同意が必要になった場合、インストール操作は失敗します。
--licenses を指定すると、この操作の一環としてインストールまたは更新されるパッケージのすべてのライセンスを表示します。
--no-backup-be を指定すると、バックアップブート環境を作成しません。
--no-be-activate を指定すると、ブート環境が作成される場合に、それを次回ブート時にアクティブ BE として設定しません。詳細は、beadm(1M) を参照してください。
--no-index が指定されている場合、操作が正常に完了したあとに検索インデックスを更新しません。
--no-refresh を指定すると、入手可能パッケージやその他のメタデータの最新リストを取得するために、イメージのパブリッシャー用のリポジトリへのアクセスを試みません。
--backup-be-name を指定すると、指定された引数を使用して、作成されたバックアップブート環境に名前を付けます。--backup-be-name を使用すると --require-backup-be が暗黙的に指定されます。beadm(1M) も参照してください。
--be-name を指定すると、新たに作成されたブート環境の名前を、指定された引数になるように変更します。--be-name の使用は、暗黙的に --require-new-be を示します。beadm(1M) も参照してください。
--require-backup-be を指定すると、新しいブート環境が作成されない場合に常にバックアップブート環境を作成します。このオプションを指定しないと、イメージポリシーに基づいてバックアップブート環境が作成されます。バックアップブート環境がいつ自動的に作成されるかについての説明は、次の「イメージプロパティー」の be-policy を参照してください。
--require-new-be を指定すると、常に新しいブート環境を作成します。このオプションを指定しないと、イメージポリシーに基づいてブート環境が作成されます。ブート環境がいつ自動的に作成されるかについての説明は、次の「イメージプロパティー」の be-policy を参照してください。このオプションを --require-backup-be と組み合わせることはできません。
--deny-new-be を指定すると、新しいブート環境を作成しません。新しいブート環境が必要な場合、この操作は実行されません。
--reject を指定すると、指定されたパターンと一致する名前を持つパッケージはインストールされません。一致するパッケージがすでにインストールされている場合、それらはこの操作の一環として削除されます。グループ依存関係のターゲットである拒否対象パッケージは回避リストに登録されます。
pkg_fmri_pattern に一致するインストール済みパッケージを削除します。
パッケージがグループ依存関係の対象である場合、パッケージをアンインストールするとそのパッケージは回避リストに登録されます。後述する avoid サブコマンドを参照してください。
その他すべてのオプションの使用法および効果については、前述した install コマンドを参照してください。
引数を指定しないか、または提供されたパターンの 1 つがアスタリスク (*) である場合、現在のイメージ内のすべてのインストール済みパッケージを、インストール済みパッケージおよびパブリッシャー構成によってシステムに適用される制約で許可される最新のバージョンに更新します。パッケージの最新バージョンを明示的に要求するには、pkg_fmri_pattern のバージョン部分に latest を使用します。たとえば、vim@latest のように指定します。
pkg_fmri_pattern を指定した場合、update は、pkg_fmri_pattern に一致するインストール済みパッケージを、パターンによって許可され、さらにインストール済みパッケージおよびパブリッシャー構成によってシステムに課せられる制約によって許可される、最新のバージョンに置き換えます。すでにインストールされているものより古い、または新しいバージョンを指定することで、特定のパッケージのインプレースダウングレードまたはアップグレードを実行できます。パッケージの名前変更または廃止の境界をまたがった特定パッケージの更新はサポートされていません。
保持される構成ファイルのうち、update によってダウングレードされるパッケージの一部であり、元のバージョンがインストールされたあとに変更されたファイルは、拡張子 .update を使用して名前が変更されます。どのファイルを保持するかをパッケージシステムが決定する方法と、パッケージアップグレード中にファイルが保持されるしくみについては、pkg(5) のマニュアルページのファイルアクションに関する項目を参照してください。
-f オプションを指定すると、すべてのインストール済みパッケージを更新するときにクライアントに対する最新状態チェックを実行しません。
その他すべてのオプションの使用法および効果については、前述した install コマンドを参照してください。
引数が指定されていない場合、バージョンやインストール状態などの情報を含む、現在のイメージ内のパッケージのリストを表示します。引数が指定されている場合、指定されたパッケージの情報を表示します。デフォルトでは、異なるアーキテクチャーまたはゾーンタイプのパッケージバリアントは除外されます。通常の出力は 3 列形式です。
NAME (PUBLISHER) VERSION IFO system/core-os 0.5.11-0.169 i-- x11/wm/fvwm (fvwm.org) 2.6.1-3 i--
最初の列にはパッケージの名前が表示されます。パッケージのインストール元 (または、インストールされていない場合は提供元) であるパブリッシャーがパブリッシャー検索順で先頭でない場合、パッケージ名のあとに一覧表示されるパブリッシャー名は括弧で囲まれています。2 番目の列にはパッケージのリリースバージョンとブランチバージョンが表示されます。リリースバージョンとブランチバージョンについて、およびバリアントについては、pkg(5) のマニュアルページを参照してください。
最後の列には、パッケージのステータスを示す一連のフラグが表示されます。
I 列の i は、パッケージがインストールされていることを示します。
F 列の f は、パッケージが凍結されていることを示します。
O 列の o は、パッケージが廃止されていることを示します。O 列の r は、パッケージの名前が変更されたことを示します (廃止の形態の 1 つです)。
-H が指定されている場合は、リストのヘッダーを省略します。
-a を指定すると、インストール済みパッケージと、インストールのために入手可能なパッケージの最新バージョンを一覧表示します。インストール済みの incorporation によって、またイメージのバリアントによって許可されている場合、そのパッケージはインストールのために入手可能であるとみなされます。1 つ以上のパターンを指定した場合、指定されたパターンに一致し、インストール済みの incorporation およびイメージのバリアントによって許可されている最新バージョンが一覧表示されます。-a を指定しない場合、インストール済みパッケージのみを一覧表示します。
-f および -a を指定した場合、incorporation の制約またはインストール状態に関係なく、すべてのバリアントについてすべてのパッケージのすべてのバージョンを一覧表示します。これらのオプションを使用するとき、パッケージの最新バージョンを明示的に一覧表示するには、pkg_fmri_pattern のバージョン部分に latest を使用します。たとえば、vim@latest のように指定します。
-g を指定すると、指定されたパッケージリポジトリまたはアーカイブを、操作のためのパッケージデータのソースとして使用します。このオプションは複数回指定できます。-n を指定しない場合、-g を使用すると -a が暗黙的に指定されます。
-n を指定すると、インストール状態に関係なく、すべての既知のパッケージの最新バージョンを表示します。
-s を指定すると、パッケージ名とサマリーを示す 1 行の短縮形式を表示します。このオプションは -a、-n、-u、または -v とともに使用できます。
-u を指定すると、新しいバージョンが入手可能なパッケージのみを一覧表示します。このオプションは -g とともに使用できません。
-v を指定すると、パブリッシャーと完全バージョンを含む、フルパッケージ FMRI をすべて最初の列に表示します (VERSION 列は消えます)。このオプションは -a、-n、または -u とともに使用できます。
--no-refresh を指定すると、入手可能なパッケージの最新リストを取得するために、イメージのパブリッシャー用のリポジトリへのアクセスを試みません。
パッケージについての情報を人間が判読できる形式で表示します。複数の FMRI パターンを指定できます。パターンを指定しない場合、イメージ内のすべてのインストール済みパッケージについての情報を表示します。
-g を指定すると、指定されたパッケージリポジトリまたはアーカイブを、操作のためのパッケージデータのソースとして使用します。このオプションは複数回指定できます。-g を使用すると -r が暗黙的に指定されます。
-l を指定すると、インストール済みパッケージの情報のみを表示します。これはデフォルトです。
-r を指定すると、最新の入手可能バージョンに基づいてパッケージを照合し、イメージの構成済みパブリッシャーのリポジトリから、現在インストールされていないパッケージの情報を取得します (必要な場合)。このオプションを使用するときは、少なくとも 1 つのパッケージを指定する必要があります。-r を指定しない場合、デフォルトでインストール済みパッケージのみが表示されます。
--license を指定すると、パッケージのライセンステキストを表示します。このオプションは -l または -r と組み合わせることができます。
パッケージの内容 (アクション属性) を表示します。オプションまたはオペランドが指定されていない場合、現在のイメージにインストールされているアクションの path 属性の値をアルファベット順で並べ替えて表示します。アクションとそれらの属性については、pkg(5) のマニュアルページのアクションに関する項目を参照してください。下の疑似属性名のリストも参照してください。
-a を指定すると、名前がオプション引数で指定され、値がオプション引数 (属性名と等号に続く部分) の (glob) パターンに一致する属性を持つアクションに出力を限定します。複数の -a オプションを指定した場合、それらのいずれかに一致するアクションが表示されます。
-g が指定されている場合、指定されたパッケージリポジトリまたはアーカイブからこのイメージにインストール可能なパッケージの情報を表示します。インストール可能なパッケージには、現在インストールされているパッケージと、バリアントやファセットの制限などのこのイメージへのインストールの条件を満たすその他のパッケージが含まれます。このオプションは複数回指定できます。-g を使用すると -r が暗黙的に指定されます。
-m が指定された場合、このイメージにインストールできないアクションを含めて、指定されたパッケージのすべてのアクションのすべての属性を表示します。
-o が指定されている場合、リストの先頭に表示されている値に従って並べ替えられた属性を表示します。-o オプションは複数回指定できます。または、属性名をコンマで区切ることにより、1 つの -o オプションの引数として複数の属性を指定できます。要求された属性を持つアクションのみが表示されます。
-r が指定されている場合、このイメージに構成された発行元のリポジトリからこのイメージにインストール可能なパッケージの最新バージョンの情報を表示します。インストール可能なパッケージには、現在インストールされているパッケージと、バリアントやファセットの制限などのこのイメージへのインストールの条件を満たすその他のパッケージが含まれます。このオプションを使用するときは、少なくとも 1 つのパッケージを指定する必要があります。
-s を指定すると、指定されたアクション属性によってアクションをソートします。このオプションを指定しない場合、デフォルトではパスによって、または -o オプションで最初に指定された属性によってソートします。-s オプションは複数回指定できます。
-t を指定すると、指定されたタイプのアクションのみを一覧表示します。複数のタイプをコンマ区切りリストで指定できます。このオプションは複数回指定できます。
-H が指定されている場合は、リストのヘッダーを省略します。
pkg_fmri_pattern が指定された場合、それらの名前付きパッケージの情報のみを表示します。
利便性のために、いくつかの特殊な疑似属性名を使用できます。
アクションがペイロードを伝送する場合、アクションのハッシュの値です。
アクションのキー属性の値です。たとえば、file アクションの場合、キー属性はファイルのパスです。キー属性のないアクションもあります。
アクションの名前です。たとえば、ファイルアクションの場合、これは file です。
一致するアクションのすべての属性。
アクションを包含しているパッケージのフル形式 FMRI (たとえば、pkg://solaris/web/amp@0.5.11,5.11-0.169:20110705T153434Z) です。
アクションを包含しているパッケージの名前 (たとえば、web/amp) です。
アクションを包含しているパッケージの発行元 (たとえば、solaris) です。
アクションを包含しているパッケージの短縮形式 FMRI (たとえば、pkg://solaris/web/amp@0.5.11,5.11-0.169) です。
関連するサブコマンドは contents および search であり、どちらもパッケージの内容についてシステムをクエリーします。contents サブコマンドは、1 つまたは複数のインストールされているか、インストール可能なパッケージ内のアクションを、指定されたオプションに基づいて出力をフィルタ処理して表示します。search サブコマンドは逆方向からクエリーを行い、ユーザーが指定したトークンを含むすべてのパッケージの名前を表示します。
各サブコマンドで実行できるクエリーの一部は、他方でも実行できます。サブコマンドの選択は慎重に行ってください。クエリーによっては、もう一方のほうがより自然に実行できる場合があります。
query の一致を検索し、結果を表示します。どのトークンがインデックス化されるかはアクションに依存しますが、コンテンツハッシュとパス名を含めることができます。アクションとそれらの属性については、pkg(5) のマニュアルページのアクションに関する項目を参照してください。上記の pkg contents および下記の -o の疑似属性名のリストも参照してください。
デフォルトでは、クエリーは完全一致する一連の条件として解釈されます。? および * 文字を glob(3C) 形式のワイルドカードとして使用でき、より柔軟なクエリー一致が可能になります。
-H を指定するとヘッダーを省略します。
-I を指定すると、大文字と小文字を区別する検索を使用します。
デフォルトでは、-a を一緒に指定すると、検索を実行し、一致したアクションについての情報を表示します。
search はデフォルトで、現在インストールされているバージョンよりも古いパッケージ、および現在の incorporation によって除外されているパッケージバージョンからの結果を取り除きます。パッケージバージョンに関係なくすべての結果を表示するには -f を使用します。
-l を指定すると、イメージのインストール済みパッケージを検索します。
-o を使用して結果の列を制御できます。-o オプションは複数回指定できます。または、属性名をコンマで区切ることにより、1 つの -o オプションの引数として複数の属性を指定できます。前述した疑似属性に加えて、検索結果用の次の属性が定義されています。
検索クエリーに一致した文字列に対応します。
検索クエリーに一致した文字列を含んでいた属性に対応します。
-p を指定すると、一部のアクションが各クエリー条件に一致するパッケージを表示します。このオプションを使用することは、クエリーの各条件を山括弧 (<>) で囲むことと等価です。<> 演算子についての説明は後述します。
デフォルトでは、-r を一緒に指定すると、イメージのパブリッシャーに対応するリポジトリを検索します。
-s を指定すると、指定された URI に位置する pkg(5) リポジトリを検索します。これは複数回指定できます。パッケージアーカイブはサポートされていません。
-l と -r (または -s) の両方を同時に指定できます。この場合、ローカル検索とリモート検索の両方が実行されます。
単純なトークン一致およびワイルドカード検索に加えて、より複雑なクエリー言語がサポートされています。単一引用符または二重引用符 (' または ") を使用することにより、語句を検索できます。pkg が実際に ' または " を認識するように、必ずシェルを考慮に入れてください。
AND と OR を使用する論理検索がサポートされています。フィールド (構造化された) クエリーがサポートされています。これらのための構文は pkg_name: action_type:key:token です。欠けているフィールドは、暗黙的にワイルドカード化されます。:basename:pkg の検索は、basename というキーを持ち、トークン pkg に一致するすべてのパッケージ内のすべてのアクションタイプに一致します。pkg_name および token フィールドでは明示的ワイルドカードがサポートされます。action_type および key は正確に一致する必要があります。
そのアクションを包含するパッケージにアクションを変換するには、<> を使用します。-a オプションを使用する場合、token を検索した結果は token に一致したアクションについての情報である一方で、<token> を検索した結果は、token に一致したアクションを包含しているパッケージの一覧です。
現在のイメージ内でパッケージのインストールを検証します。関連するパブリッシャーの現在の署名ポリシーが ignore でない場合、各パッケージの署名がポリシーに基づいて検証されます。署名ポリシーが適用されるしくみについては、後述する「イメージプロパティー」の signature-policy で説明します。
-H を指定すると、検証の出力からヘッダーを省略します。
-q を指定すると何も出力しませんが、致命的なエラーがある場合はエラーを返します。
-v を指定すると、パッケージに関する情報メッセージを含めます。
pkg verify で報告されたエラーをすべて修正します。インストール済みパッケージの内容は、独自の内容解析に基づいて検証されるため、ほかのプログラムの場合とは異なる結果が返されることがあります。
--accept は、更新またはインストールされるパッケージのライセンス条項に同意することを示します。このオプションを指定しないと、パッケージのライセンスに同意が必要になった場合、操作は失敗します。
--licenses を指定すると、この操作の一環としてインストールまたは更新されるパッケージのすべてのライセンスを表示します。
ファイルを配布時の状態に戻します。特定の値でタグ付けされたすべてのファイル、または個別ファイルを元に戻すことができます。ファイルの所有権および保護も復元されます。
注意 - 一部の編集可能ファイルをデフォルト値に戻すと、システムがブート不可になったり、その他の異常動作の原因になったりする可能性があります。 |
その他すべてのオプションの使用法および効果については、前述した install コマンドを参照してください。
すべてのメディエータの、または引数が使用されている場合は指定されたメディエータのみの、現在選択されているバージョンと実装を表示します。
-a を指定すると、現在インストールされているパッケージに設定可能なメディエーションを一覧表示します。
-F が指定されている場合は、代替の出力形式を指定します。現時点では tsv (タブ区切り値) のみが有効です。
-H が指定されている場合は、リストのヘッダーを省略します。
現在のイメージ内の指定されたメディエータのバージョンと実装を設定します。
-I は、使用するメディエート対象インタフェースの実装を設定します。デフォルトでは、バージョンが指定されない場合、すべての実装バージョンが許可されます。バージョンなしで実装を指定するには、アット記号 (@) を付加します。
-V は、使用するメディエート対象インタフェースのバージョンを設定します。
指定されたメディエータのバージョンと実装のどちらかまたは両方が現在入手できない場合、指定されたメディエータを使用するリンクはすべて削除されます。
その他すべてのオプションの使用方法および効果については、前述の install コマンドを参照してください。
指定されたメディエータのバージョンと実装をシステムデフォルトに戻します。
-I は、メディエート対象インタフェースの実装のみを元に戻します。
-V は、メディエート対象インタフェースのバージョンのみを元に戻します。
その他すべてのオプションの使用方法および効果については、前述の install コマンドを参照してください。
引数が指定されていない場合、このイメージに設定されたすべてのバリアントの現在値を表示します。引数が指定されている場合、このイメージに設定され、指定されている各 variant.variant_name の値を表示します。
-H が指定されている場合は、リストのヘッダーを省略します。
バリアントの詳細については、pkg(5) のマニュアルページのファセットとバリアントに関する項目を参照してください。
現在のイメージに設定され、指定されているバリアントの値を変更します。
オプションの使用法および効果については、前述の install コマンドを参照してください。
バリアントの値を変更すると、パッケージの内容が削除、更新、またはインストールされることがあります。バリアントの値を変更すると、新しいイメージ構成を満たすために、パッケージ全体がインストール、更新、または削除されることもあります。バリアントの詳細については、pkg(5) のマニュアルページのファセットとバリアントに関する項目を参照してください。
引数が指定されていない場合、pkg change-facet コマンドを使用してこのイメージに明示的に設定されたすべてのファセットの現在の値を表示します。引数が指定されている場合、このイメージに設定され、指定された各 facet_name の値を表示します。
-H が指定されている場合は、リストのヘッダーを省略します。
ファセットの詳細については、pkg(5) のマニュアルページのファセットとバリアントに関する項目を参照してください。
現在のイメージに設定され、指定されたファセットの値を変更します。
ファセットは True または False に設定できます。ファセットを None に設定すると、True のデフォルト値がそのファセットに適用されるため、ファセットに依存するすべてのアクションがインストールされます。アクションについては、pkg(5) のマニュアルページのアクションに関する項目を参照してください。
オプションの使用法および効果については、前述の install コマンドを参照してください。
ファセットの値を変更すると、パッケージの内容が削除、更新、またはインストールされることがあります。ファセットの値を変更すると、新しいイメージ構成を満たすために、パッケージ全体がインストール、更新、または削除されることもあります。ファセットの詳細については、pkg(5) のマニュアルページのファセットとバリアントに関する項目を参照してください。
指定されたパターンに現在一致するパッケージ名を回避リストに登録することにより、それらがグループ依存関係のターゲットである場合にそれらを回避します。現在インストールされていないパッケージのみを回避できます。パッケージが現在グループ依存関係のターゲットである場合、パッケージをアンインストールするとそのパッケージは回避リストに登録されます。
引数を指定しない場合、回避対象の各パッケージを、そのパッケージにグループ依存関係を持つパッケージとともに表示します。
回避リストに登録されているパッケージは、要求された依存関係を満たすために必要であればインストールされます。その依存関係が削除された場合、パッケージはアンインストールされます。
指定されたパッケージを回避リストから削除します。回避リストに登録されており、インストール済みパッケージのグループ依存関係に一致するパッケージは、このサブコマンドを使用して削除できません。グループ依存性に一致するパッケージを回避リストから削除するには、パッケージをインストールします。
引数を指定しない場合、回避対象パッケージの一覧を表示します。
指定されたパッケージを指定されたバージョンに凍結します。バージョンを指定しない場合、パッケージがインストールされている必要があり、そのインストール済みバージョンで凍結されます。凍結されているパッケージをインストールまたは更新するときは、凍結された時点のバージョンと一致するバージョンである必要があります。たとえば、パッケージが 1.2 で凍結された場合、1.2.1、1.2.9、1.2.0.0.1 などのバージョンに更新することはできます。そのパッケージは 1.3 または 1.1 で終了することはできません。pkg_fmri_pattern に指定された発行元を使用して、一致するパッケージを検索します。ただし、パブリッシャー情報は凍結の一環として記録されません。パッケージは発行元ではなくバージョンのみに関して凍結されます。すでに凍結されているパッケージを凍結すると、新しく指定されたバージョンによって凍結バージョンが置き換えられます。
パッケージを提供しない場合、現在凍結されているパッケージについての情報 (パッケージ名、バージョン、パッケージがいつ凍結されたか、関連付けられた理由があればその理由) が表示されます。
パッケージを凍結しても、そのパッケージを削除できなくなるわけではありません。パッケージが削除される場合に警告は表示されません。
-c を指定すると、凍結されるパッケージとともに理由を記録します。凍結が原因でインストールまたは更新に失敗する場合、その理由が示されます。
-n を指定すると、操作を試しに実行し、凍結されるパッケージの一覧を表示しますが、実際にはどのパッケージも凍結しません。
凍結によって適用される制約を、指定されたパッケージから削除します。バージョンを提供しても無視されます。
-n を指定すると、凍結解除を試しに実行し、凍結解除されるパッケージの一覧を表示しますが、実際にはどのパッケージも凍結解除しません。
イメージプロパティー情報を表示します。引数を指定しない場合、すべてのイメージプロパティーの名前および値を表示します。プロパティー名の特定のリストが要求された場合、それらのプロパティーの名前および値を表示します。イメージプロパティーの説明については、下の「イメージプロパティー」を参照してください。
-H が指定されている場合は、リストのヘッダーを省略します。
既存のイメージプロパティーを更新するか、または新しいイメージプロパティーを追加します。
既存のイメージプロパティーに値を追加するか、または新しいイメージプロパティーを追加します。
既存のイメージプロパティーから値を削除します。
既存のイメージプロパティーを削除します。
発行元情報を表示します。引数を指定しない場合、すべてのパブリッシャー、それらの起点 URI、およびミラーの一覧を、検索の優先順に従って表示します。特定のパブリッシャーが要求された場合、それらのパブリッシャーの詳細な構成を表示します。
-H が指定されている場合は、リストのヘッダーを省略します。
-P を指定すると、パブリッシャー検索順の先頭のパブリッシャーのみを表示します。
-n を指定すると、有効になっているパブリッシャーのみを表示します。
既存のパブリッシャーを更新するか、パッケージパブリッシャーを追加します。検索順に影響するオプションを指定しない場合、新しいパブリッシャーは検索順の末尾に付加され、最後に検索されます。
-P または --search-first を指定すると、指定されたパブリッシャーを検索順の先頭に設定します。新しいパッケージをインストールするとき、このパブリッシャーが最初に検索されます。インストール済みパッケージの更新は、そのパブリッシャーが sticky であるかぎり、そのパッケージを最初に提供した同じパブリッシャーから取得されます。-P または --search-first を -p とともに使用すると、追加されたパブリッシャーのみが検索順序の先頭に配置されます。
--non-sticky は、このパブリッシャーよりも上位にランクされるパブリッシャーが、このパブリッシャーから最初にインストールされたパッケージに更新を提供できることを指定します。
--sticky は、このパブリッシャーからインストールされたパッケージへの更新を引き続きこのパブリッシャーから取得する必要があることを指定します。これはデフォルトの動作です。
--search-before は、変更されるパブリッシャーが指定されたパブリッシャーの前に検索されるように、パブリッシャー検索順序を変えます。-p とともに使用すると、--search-before は追加されるパブリッシャーのみに適用されます。
--search-after は、変更されるパブリッシャーが指定されたパブリッシャーのあとに検索されるように、パブリッシャー検索順序を変えます。-p とともに使用すると、--search-after は追加されるパブリッシャーのみに適用されます。
--approve-ca-cert を指定すると、指定された証明書を、信頼できる CA 証明書として追加します。ユーザーが承認した CA 証明書の PEM 表現のハッシュは、pkg publisher コマンドの詳細出力に一覧表示されます。
--revoke-ca-cert を指定すると、指定された PEM 表現のハッシュを持つ証明書を失効済みとして扱います。ユーザーが失効させた CA 証明書のハッシュは、pkg publisher コマンドの詳細出力に一覧表示されます。
--unset-ca-cert を指定すると、指定されたハッシュを持つ証明書を、承認済み証明書のリストおよび失効済み証明書のリストから削除します。
--set-property は、既存のパブリッシャープロパティーを更新するか、新しいパブリッシャープロパティーを追加します。
--add-property-value は、既存のパブリッシャープロパティーに値を追加するか、新しいパブリッシャープロパティーを追加します。
--remove-property-value は、既存のパブリッシャープロパティーから値を削除します。
--unset-property は、既存のパブリッシャープロパティーを削除します。
-c はクライアント SSL 証明書を、-k は SSL 鍵をそれぞれ指定します。
-g (--add-origin) は、指定された URI またはパスを、指定されたパブリッシャーの起点として追加します。これはパッケージのリポジトリまたはアーカイブの場所にしてください。
-G (--remove-origin) は、指定されたパブリッシャーの起点のリストから URI またはパスを削除します。特殊値 * を使用して、すべての起点を削除することができます。
--no-refresh を指定すると、入手可能パッケージやその他のメタデータの最新リストを取得するために、イメージのパブリッシャー用のリポジトリへのアクセスを試みません。
--reset-uuid は、このイメージをそのパブリッシャーに対して識別する新しい一意識別子を選択します。
-m (--add-mirror) は、指定されたパブリッシャーのミラーとして URI を追加します。
-M (--remove-mirror) は、指定されたパブリッシャーのミラーのリストから URI を削除します。特殊値 * を使用して、すべてのミラーを削除することができます。
-p は、指定されたリポジトリ URI からパブリッシャー構成情報を取得します。パブリッシャーを指定した場合、一致するパブリッシャーのみが追加または更新されます。パブリッシャーを指定しない場合、すべてのパブリッシャーが必要に応じて追加または更新されます。このオプションは -g、 --add-origin、 --G、 --remove-origin、 -m、 --add-mirror、 -M、 --remove-mirror、 --disable、 --enable、 --no-refresh、 または --reset-uuid の各オプションとは組み合わせることができません。
-e (--enable) はパブリッシャーを有効にします。-d (--disable) はパブリッシャーを無効にします。無効にされたパブリッシャーは、パッケージリストの生成時に、または特定のパッケージ操作 (インストール、アンインストール、および更新) で使用されません。ただし、無効なパブリッシャーのプロパティーを設定または表示することはできます。発行元が 1 つだけの場合は、無効にすることはできません。
-p は、指定されたリポジトリ URI からパブリッシャー構成情報を取得します。パブリッシャーを指定した場合、一致するパブリッシャーのみが追加または更新されます。パブリッシャーを指定しない場合、すべてのパブリッシャーが必要に応じて追加または更新されます。-p オプションと一緒に使用できるほかのオプションについては、上記の pkg set-publisher を参照してください。-p オプションは、-g、 --add-origin、 -G、 --remove-origin 、 -m、 --add-mirror、 -M、 --remove-mirror、 --disable、 --enable、 --no-refresh、 または --reset-uuid オプションと組み合わせることはできません。
指定されたパブリッシャーに関連付けられた構成を削除します。
該当するイメージのコマンド履歴を表示します。
-H が指定されている場合は、リストのヘッダーを省略します。
-t を指定すると、%Y-%m-%dT%H:%M:%S 形式のタイムスタンプのコンマ区切りリストでログレコードを表示します ( strftime(3C) を参照)。日時の範囲を指定するには、開始と終了のタイムスタンプの間にハイフン (-) を使用します。キーワード now は、現在の日時の別名として使用できます。指定されたタイムスタンプに、重複したタイムスタンプまたは重複する日付範囲が含まれる場合、重複した各履歴イベントの 1 つのインスタンスのみが出力されます。
-l を指定すると、長い形式でログレコードを表示します。これには標準形式に加えて、コマンドの結果、コマンドが完了した日時、使用されたクライアントのバージョンと名前、操作を実行したユーザーの名前、およびコマンドの実行中に発生したすべてのエラーが含まれます。
-n は、最新のものから順に指定された数のエントリのみを表示します。
-o は、列名を指定するコンマ区切りリストを使用して出力を表示します。有効な列名は次のとおりです。
この操作が開始されたブート環境の名前。
この操作が開始されたブート環境の UUID。
クライアントの名前。
クライアントのバージョン。
この操作のために使用されたコマンド行。
この操作が完了した日時。
この操作を開始したユーザー ID。
この操作によって作成された新しいブート環境。
この操作によって作成された新しいブート環境の UUID。
操作の名前。
この操作の結果のサマリー。
この操作の結果に関する追加情報。
この操作中に作成されたスナップショット。これは、操作が正常に完了したあとにスナップショットが自動削除されなかった場合にのみ記録されます。
この操作が開始した日時。
この操作の実行にかかった合計時間。1 秒未満の操作については 0:00:00 と表示されます。
この操作を開始したユーザー名。
command または reason 列を指定する場合、出力フィールドの区切りを維持するためには、それらの列が -o リストの最終項目である必要があります。同じ history コマンドでこれら 2 つの列を表示することはできません。
ブート環境がシステムに存在しなくなった場合、be または new_be の値のあとにアスタリスク (*) が表示されます。
be および new_be の値は、be_uuid または new_be_uuid フィールドを使用して現在のブート環境名を検索することによって取得されます。その後、ブート環境の名前が変更されたあとにその環境が削除された場合、be および new_be に表示される値は、pkg 操作の時点で記録された値です。
既存の履歴情報をすべて削除します。
pkg search によって使用されるインデックスを再構築します。これは復旧操作であり、一般的に使用することは想定されていません。
イメージの形式を現在のバージョンに更新します。この操作が完了したあとは、古いバージョンの pkg(5) システムと組み合わせてイメージを使用することはできなくなります。
pkg(1) のバージョンを識別する一意な文字列を表示します。この文字列は、バージョン間で何らかの方法で比較可能であることは保証されていません。
dir によって指定された場所に、パッケージ操作に適したイメージを作成します。デフォルトのイメージタイプはユーザーであり、-U (--user) オプションによって指定されます。イメージタイプはフルイメージ (--F または --full)、または指定された dir パスを包含するフルイメージにリンクされた部分イメージ (-P または --partial) に設定できます。-g または --origin を使用して追加の起点を指定できます。--m または --mirror を使用して追加のミラーを指定できます。
パッケージリポジトリの URI は、-p または --publisher オプションを使用して提供する必要があります。パブリッシャーの名前も提供した場合、イメージの作成時にそのパブリッシャーのみが追加されます。パブリッシャーの名前を提供しない場合、指定されたリポジトリによって認識されているすべてのパブリッシャーがイメージに追加されます。このパブリッシャーに関連付けられたカタログは、初期作成操作に続いて取得が試みられます。
クライアント SSL 認証を使用するパブリッシャーの場合、クライアント鍵およびクライアント証明書は -c および -k オプションを通して登録できます。この鍵と証明書は、イメージ作成中に追加されるすべてのパブリッシャーのために使用されます。
イメージが非大域ゾーンコンテキストの内部で実行される予定の場合、-z (--zone) オプションを使用して適切なバリアントを設定できます。
-f (--force) を指定すると、強制的に既存のイメージを上書きしてイメージを作成します。このオプションは慎重に使用してください。
--no-refresh を指定すると、入手可能パッケージやその他のメタデータの最新リストを取得するために、イメージのパブリッシャー用のリポジトリへのアクセスを試みません。
--variant は、指定されたバリアントを指定された値に設定します。バリアントの詳細については、pkg(5) のマニュアルページのファセットとバリアントに関する項目を参照してください。
--facet は、指定されたファセットを指定された値に設定します。ファセットの詳細については、pkg(5) のマニュアルページのファセットとバリアントに関する項目を参照してください。
--set-property が指定されている場合、指定されたイメージプロパティーに指示された値を設定します。イメージプロパティーの説明については、下の「イメージプロパティー」を参照してください。
次のプロパティーはイメージの特性を定義します。これらのプロパティーは、イメージの目的、内容、および動作に関する情報を格納します。イメージ内のこれらのプロパティーの現在の値を表示するには、pkg property コマンドを使用します。これらのプロパティーの値を変更するには、pkg set-property コマンドおよび pkg unset-property コマンドを使用します。
(文字列) パッケージ操作中にいつブート環境が作成されるかを指定します。次の値が許可されます。
デフォルトの BE 作成ポリシー create-backup を適用します。
次のブート時にアクティブに設定されている新しい BE でパッケージ操作を実行するため、すべてのパッケージ操作に対してリブートを必要とします。明示的に要求されないかぎり、バックアップ BE は作成されません。
このポリシーはもっとも安全ですが、リブートしないとパッケージを追加できないため、ほとんどのサイトの要求よりも厳格です。
リブートを必要とするパッケージ操作で、新しい BE が作成され、次のブート時にアクティブに設定されます。パッケージが変更されるか、カーネルに影響する可能性のあるコンテンツがインストールされて操作がライブ BE に影響する場合、バックアップ BE は作成されますがアクティブには設定されません。バックアップ BE を明示的に要求することもできます。
このポリシーは、新しくインストールされたソフトウェアによりシステムが不安定になっている場合にのみ潜在的に危険です。この可能性はありますが、比較的まれです。
リブートを必要とするパッケージ操作で、新しい BE が作成され、次のブート時にアクティブに設定されます。明示的に要求されないかぎり、バックアップ BE は作成されません。
パッケージの変更によりライブ BE へのこれ以上の変更が不可能になると、フォールバックできる新しい BE がなくなる可能性があるため、このポリシーはもっとも大きな危険を伴います。
(文字列) SSL 操作用の CA 証明書が格納されたディレクトリを指すパス名。このディレクトリの形式は、ベースとなる SSL 実装に固有です。信頼できる CA 証明書のために別の場所を使用するには、別のディレクトリを指すようにこの値を変更します。CA ディレクトリの要件については、SSL_CTX_load_verify_locations(3openssl) の CApath に関する項目を参照してください。
デフォルト値: /etc/openssl/certs
(ブール型) True に設定されている場合、パッケージクライアントは、署名検証のために使用される証明書の CRL 配布ポイントへのアクセスを試み、発行時よりもあとに証明書が失効していないかどうかを調べます。
デフォルト値: False
(ブール型) True に設定されている場合、パッケージクライアントは、インストールまたは更新操作の完了時にその内容キャッシュ内のファイルを削除します。更新操作の場合、内容はソース BE からのみ削除されます。出力先 BE でパッケージ操作が次に発生したとき、このオプションが変更されていなければ、パッケージクライアントはその内容キャッシュをフラッシュします。
このプロパティーを使用して、ディスク容量の限られたシステムで内容キャッシュを小さく保つことができます。このプロパティーを使用すると、操作が完了するまでの時間が長くなる可能性があります。
デフォルト値: True
(ブール型) このプロパティーは、mDNS および DNS-SD を使用してリンクローカル内容ミラーを検出するようにクライアントに命令します。このプロパティーを True に設定すると、クライアントはミラーを動的に検出し、そのミラーからパッケージ内容のダウンロードを試みます。mDNS を介してその内容を通知するミラーの実行方法については、pkg.depotd(1M) を参照してください。
デフォルト値: False
(ブール型) ネットワーク操作の実行時にイメージの汎用一意識別子 (UUID) を送信します。ユーザーはこのオプションを無効にできますが、一部のネットワークリポジトリは UUID を供給しないクライアントとのやり取りを拒否する場合があります。
デフォルト値: True
(文字列) イメージ内のパッケージのインストール、更新、修正、または検証時にマニフェストに対してどのチェックが実行されるかを決定します。パッケージに適用される最終的なポリシーは、イメージポリシーと発行元ポリシーの組み合わせに依存します。この組み合わせの厳格さは、少なくとも、この 2 つのポリシーが個別に適用された場合の厳格な方と同じです。デフォルトでは、パッケージクライアントは証明書が失効済みかどうかをチェックしません。そのようなチェック (クライアントから外部 Web サイトへのアクセスが必要な場合がある) を有効にするには、check-certificate-revocation イメージプロパティーを True に設定します。次の値が許可されます。
すべてのマニフェストの署名を無視します。
署名が含まれているすべてのマニフェストが有効に署名されていることを確認しますが、インストール済みパッケージがすべて署名されている必要はありません。これがデフォルト値です。
新しくインストールされたすべてのパッケージに、有効な署名が少なくとも 1 つ含まれている必要があります。インストール済みパッケージに有効な署名が含まれていない場合は、pkg fix および pkg verify コマンドでも警告が表示されます。
require-signatures と同じ要件に従いますが、signature-required-names プロパティーで一覧表示される文字列が、署名の信頼のチェーンを検証するために使用される証明書の共通名としても表示される必要があります。
(文字列のリスト) パッケージの署名の検証中に、証明書の共通名として表示される必要のある名前の一覧です。
(文字列) イメージの信頼アンカーを格納するディレクトリのパス名です。このパスはイメージに対して相対的です。デフォルト値は ignore です。
(ブール型) このプロパティーではシステムリポジトリを、イメージおよびパブリッシャー構成のソースとして、および提供されたパブリッシャーと通信するためのプロキシとしてイメージで使用するべきかどうかを指定します。デフォルト値は False です。システムリポジトリについては、pkg.sysrepo(1M) を参照してください。
次のプロパティーは、特定の発行元の署名ポリシーを定義します。同じ名前のイメージプロパティーはイメージの署名ポリシーを定義します。特定の発行元のこれらのプロパティーの現在の値を表示するには、pkg publisher publisher_name コマンドを使用します。これらの発行元の署名ポリシープロパティーの値を変更するには、pkg set-publisher コマンドの --set-property オプションと --unset-property オプションを使用します。
(文字列) このプロパティーの機能は、特定のパブリッシャーからのパッケージのみに適用されることを除いて、同じ名前のイメージプロパティーと同じです。
(文字列のリスト) このプロパティーの機能は、特定のパブリッシャーからのパッケージのみに適用されることを除いて、同じ名前のイメージプロパティーと同じです。
例 1 パブリッシャーを構成してイメージを作成する
パブリッシャーを example.com として新しいフルイメージを作成し、/aux0/example_root に格納します。
$ pkg image-create -F -p example.com=http://pkg.example.com:10000 \ /aux0/example_root
例 2 追加の起点とミラーを指定してイメージを作成する
パブリッシャーを example.com として新しいフルイメージを作成し、1 つのミラーと 2 つの起点を追加し、/aux0/example_root に格納します。
$ pkg image-create -F -p example.com=http://pkg.example.com:10000 \ -g http://alternate1.example.com:10000/ \ -g http://alternate2.example.com:10000/ \ -m http://mirror.example.com:10000/ \ /aux0/example_root
例 3 パブリッシャーを構成せずにイメージを作成する
パブリッシャーを構成せずに、新しいフルイメージを /aux0/example_root に作成します。
$ pkg image-create -F /aux0/example_root
例 4 パッケージのインストール
widget パッケージの最新バージョンを現在のイメージにインストールします。
$ pkg install application/widget
例 5 パッケージの指定された内容を一覧表示する
system/file-system/zfs パッケージの内容を一覧表示します。アクション名、ファイルのモード (定義されている場合)、サイズ (定義されている場合)、パス、およびターゲット (リンクの場合) を表示します。すべてのアクションで利用可能な action.name 属性を指定するとすべてのアクションの行が表示されますが、ここでは望ましくないため、dir、file、link、および hardlink の各タイプにアクションを限定します。
$ pkg contents -t dir,file,link,hardlink \ -o action.name,mode,pkg.size,path,target system/file-system/zfs ACTION.NAME MODE PKG.SIZE PATH TARGET dir 0755 etc dir 0755 etc/fs dir 0755 etc/fs/zfs link etc/fs/zfs/mount ../../../usr/sbin/zfs link etc/fs/zfs/umount ../../../usr/sbin/zfs dir 0755 etc/zfs dir 0755 kernel dir 0755 kernel/drv dir 0755 kernel/drv/amd64 file 0755 1706744 kernel/drv/amd64/zfs file 0644 980 kernel/drv/zfs.conf dir 0755 kernel/fs dir 0755 kernel/fs/amd64 hardlink kernel/fs/amd64/zfs ../../../kernel/drv/amd64/zfs ...
例 6 2 つのパッケージの指定された内容を一覧表示する
web/browser/firefox および mail/thunderbird の内容を一覧表示します。path 属性の末尾が .desktop または .png であるアクションのパッケージ名属性およびパス属性のみに表示を限定します。
$ pkg contents -o pkg.name,path -a path=\*.desktop \ -a path=\*.png web/browser/firefox mail/thunderbird PKG.NAME PATH web/browser/firefox usr/share/applications/firefox.desktop mail/thunderbird usr/share/applications/thunderbird.desktop web/browser/firefox usr/share/pixmaps/firefox-icon.png mail/thunderbird usr/share/pixmaps/thunderbird-icon.png ...
例 7 パッケージを検索する
パッケージデータベースからトークン bge を検索します。
$ pkg search bge INDEX ACTION VALUE PACKAGE driver_name driver bge pkg:/driver/network/bge@0.5.11-0.169 basename file kernel/drv/sparcv9/bge pkg:/driver/network/bge@0.5.11-0.169 basename file kernel/drv/amd64/bge pkg:/driver/network/bge@0.5.11-0.169 pkg.fmri set solaris/driver/network/bge pkg:/driver/network/bge@0.5.11-0.169
このトークンはパッケージ driver/network/bge 内に、/kernel/drv/ arch/bge を表すファイルアクションのベース名として、およびドライバ名として存在します。
例 8 指定されたパッケージに依存するパッケージを検索する
package/pkg に依存するインストール済みパッケージを検索します。
$ pkg search -l 'depend::package/pkg' INDEX ACTION VALUE PACKAGE incorporate depend package/pkg@0.5.11-0.169 pkg:/consolidation/ips/ips-incorporation @0.5.11-0.169 require depend package/pkg@0.5.11-0.169 pkg:/system/install@0.5.11-0.169 require depend package/pkg@0.5.11-0.169 pkg:/package/pkg/system-repository@0.5.11-0.169
例 9 依存関係を検索する
インストール済みパッケージ内のすべての incorporate 依存関係を検索します。
$ pkg search -l 'depend:incorporate:' INDEX ACTION VALUE PACKAGE incorporate depend pkg:/BRCMbnx@0.5.11,5.11-0.133 pkg:/consolidation/osnet/osnet- incorporation@0.5.11-0.169 incorporate depend pkg:/BRCMbnxe@0.5.11,5.11-0.133 pkg:/consolidation/osnet/osnet- incorporation@0.5.11-0.169 ...
例 10 発行元を追加
新しいパブリッシャー example.com を追加し、リポジトリの場所を http://www.example.com/repo に設定します。
$ pkg set-publisher -g http://www.example.com/repo example.com
例 11 鍵と証明書を指定してパブリッシャーを追加する
新しいパブリッシャー example.com を追加し、セキュリティー保護されたリポジトリの場所を https://secure.example.com/repo に設定し、鍵および証明書をディレクトリ /root/creds に格納します。
$ pkg set-publisher -k /root/creds/example.key \ -c /root/creds/example.cert -g https://secure.example.com/repo \ example.com
例 12 パブリッシャーを追加して自動構成する
自動構成を使用して新しいパブリッシャーを追加し、リポジトリの場所を /export/repo に構成します。
$ pkg set-publisher -p /export/repo
例 13 パブリッシャーを追加して手動構成する
手動構成を使用して新しいパブリッシャー example.com を追加し、リポジトリの場所を /export/repo/example.com に構成します。
$ pkg set-publisher -g /export/repo example.com
例 14 すべての署名付きパッケージを検証する
すべての署名付きパッケージを検証するようにイメージを構成します。
$ pkg set-property signature-policy verify
例 15 すべてのパッケージで署名を必須にする
すべてのパッケージで署名を必須とするように、また、いずれかの証明書で文字列 example.com が共通名として信頼チェーンに出現することを必須とするようにイメージを構成します。
$ pkg set-property signature-policy require-names example.com
例 16 指定したパブリッシャーからのすべてのパッケージで署名を必須にする
パブリッシャー example.com からインストールされるすべてのパッケージで署名を必須とするようにイメージを構成します。
$ pkg set-publisher --set-property signature-policy=require-signatures \ example.com
例 17 信頼チェーンで指定された文字列を必須にする
有効とみなされるために署名の信頼チェーンに存在する必要がある文字列 foo をイメージの共通名の一覧に追加します。
$ pkg add-property-value signature-require-names foo
例 18 指定されたパブリッシャーの信頼チェーンから文字列を削除する
パブリッシャー example.com の署名を検証するために存在する必要がある文字列 foo を共通名の一覧から削除します。
$ pkg set-publisher --remove-property-value signature-require-names=foo \ example.com
例 19 信頼できる CA 証明書を追加する
/tmp/example_file.pem に格納された証明書を、パブリッシャー example.com の信頼できる CA 証明書として追加します。
$ pkg set-publisher --approve-ca-cert /tmp/example_file.pem \ example.com
例 20 証明書を失効させる
a12345 というハッシュを持つ、パブリッシャー example.com 用の証明書を失効させ、example.com からのパッケージの署名をその証明書で検証しないようにします。
$ pkg set-publisher --revoke-ca-cert a12345 example.com
例 21 証明書を抹消する
証明書 a12345 がユーザーによって追加または失効させられたことを pkg から抹消します。
$ pkg set-publisher --unset-ca-cert a12345 example.com
例 22 パッケージをダウングレードする
インストール済みパッケージ foo@1.1 を古いバージョンにダウングレードします。
$ pkg update foo@1.0
例 23 競合するパッケージインストールを切り替える
2 つのパッケージが競合している場合に、どちらのパッケージがインストールされるかを切り替えます。パッケージ A がパッケージ B または C のどちらかに依存し、B および C は相互排他であるとします。A と B がインストールされる場合に、次のコマンドを使用して、A をアンインストールせずに B の代わりに C を使用するように切り替えます。
$ pkg install --reject B C
例 24 パッケージアーカイブ内のパッケージを一覧表示する
パッケージアーカイブ内のすべてのパッケージのすべてのバージョンを一覧表示します。
$ pkg list -f -g /my/archive.p5p
例 25 パッケージリポジトリ内のパッケージを一覧表示する
リポジトリ内のすべてのパッケージのすべてのバージョンを一覧表示します。
$ pkg list -f -g http://example.com:10000
例 26 パッケージアーカイブ内のパッケージについての情報を表示する
パッケージアーカイブ内のパッケージの最新バージョンのパッケージ情報を表示します。パッケージが現在インストールされていてもいなくてもかまいません。
$ pkg info -g /my/archive.p5p pkg_name
例 27 パッケージアーカイブ内のパッケージの内容を表示する
パッケージアーカイブ内のパッケージの内容を表示します。パッケージは現在インストールされていません。
$ pkg contents -g /my/archive.p5p pkg_name
例 28 パブリッシャーの起点とミラーをすべて削除する
パブリッシャーのすべての起点およびミラーを削除し、新しい起点を追加します。
$ pkg set-publisher -G '*' -M '*' -g http://example.com:10000 \ example.com
パッケージ操作に使用するイメージが含まれるディレクトリ。-R を指定した場合は無視されます。
トランスポート操作中に接続しようとするのを待機する秒数 (試行ごと)。これが経過するとクライアントは操作を中止します。値 0 は無制限に待機することを意味します。
デフォルト値: 60
トランスポート操作中に lowspeed 制限 (1024 バイト/秒) を下回っていられる秒数。これが経過するとクライアントは操作を中止します。値 0 は、操作を中止しないことを意味します。
デフォルト値: 30
一時的なトランスポートエラーの最大数。これを上回るとクライアントは操作を中止します。値 0 は、操作を中止しないことを意味します。
デフォルト値: 4
トランスポート操作中に許可される HTTP または HTTPS リダイレクトの最大数。これを上回ると接続が中止されます。値 0 は、操作を中止しないことを意味します。
デフォルト値: 5
ホストあたりのトランスポート試行の最大数。これを上回るとクライアントは操作を中止します。値 0 は、操作を中止しないことを意味します。
デフォルト値: 4
HTTP または HTTPS プロキシサーバー。
次の終了ステータスが返されます。
コマンドが成功しました。
エラーが発生した。
無効なコマンド行オプションが指定された。
複数の操作が要求されましたが、それらの一部のみが成功しました。
変更が行われませんでした - 何もしません。
要求された操作はライブイメージでは実行できません。
インストールまたは更新中のパッケージのライセンスが受け入れられなかったため、要求された操作を完了できません。
イメージは現在別のプロセスによって使用されているため、変更できません。
予期しない例外が発生しました。
pkg(5) イメージは、より大きなファイルシステム内の任意の場所に置くことができます。次のファイル説明で、トークン $IMAGE_ROOT は相対パスを区別するために使用されています。一般的なシステムインストールでは、 $IMAGE_ROOT は / と等価です。
完全または部分的なイメージのメタデータディレクトリ。
ユーザーイメージのメタデータディレクトリ。
特定のイメージのメタデータ内のファイルやディレクトリによっては、修復および復旧中に使用される情報が含まれている可能性があります。トークン $IMAGE_META は、メタデータが含まれる最上位ディレクトリを参照します。$IMAGE_META は通常、上に示した 2 つのパスのいずれかです。
パッケージ操作中に移動された、競合するディレクトリおよびファイルの場所。削除されたディレクトリのパッケージ化されない内容の場所。
パブリッシャーごとに 1 つのディレクトリが含まれます。各ディレクトリにはパブリッシャー固有のメタデータが格納されます。
$IMAGE_META ディレクトリ階層内のほかのパスは非公開であり、変更される可能性があります。
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
|
pkgsend(1)、pkg.depotd(1m)、glob(3C)、pkg(5)、beadm(1M)
http://hub.opensolaris.org/bin/view/Project+pkg/