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Oracle Solaris の管理: IP サービス Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
13. DHCP コマンドと DHCP ファイル (リファレンス)
16. IP セキュリティーアーキテクチャー (リファレンス)
20. Oracle Solaris の IP フィルタ (概要)
メーター (tokenmt および tswtclmt) の概要
トラフィックが IPQoS モジュールをどのように通過するか
IPQoS は、Internet Engineering Task Force (IETF) の Differentiated Services Working Group によって定義されている差別化サービス (Diffserv) アーキテクチャーに対応しています。Oracle Solaris では、TCP/IP プロトコルスタックの IP レベルで IPQoS が実装されます。
IPQoS を有効にすることで、選択した顧客および選択したアプリケーションに対して、異なるレベルのネットワークサービスを提供できます。この異なるレベルのサービスは、まとめて「差別化サービス」と呼ばれます。顧客に提供する差別化サービスは、ユーザーの企業が顧客に提供するサービスレベルの構造を基に決定できます。ネットワーク上のアプリケーションやユーザーに設定した優先順位に基づく場合もあります。
顧客や企業内の部署などのグループごとに異なるサービスレベルを提供する
特定のグループやアプリケーションにネットワークサービスを優先的に提供する
ネットワーク上の障害やその他の輻輳の発生箇所を特定し、問題を取り除く
ネットワークパフォーマンスを監視し、パフォーマンスの統計情報を提供する
ネットワーク資源に対する帯域幅を調整する
ipqosconf QoS ポリシーを構成するためのコマンド行ツール
アクションを選択するクラシファイア。アクションは、組織の QoS ポリシーを構成するフィルタに基づいている
Diffserv モデルに従ってネットワークトラフィックを測定するメータリングモジュール
パケットの IP ヘッダーに転送情報を付ける機能に基づく、サービスの差別化
トラフィックフローの統計情報を収集するフローアカウンティングモジュール
UNIX® の kstat コマンドによる、トラフィッククラスごとの統計情報の収集
SPARC® および x86 アーキテクチャーのサポート
IPv4 および IPv6 アドレス指定のサポート
IP セキュリティーアーキテクチャーの相互運用性 (IPsec)
仮想ローカルエリアネットワーク (VLAN) の 802.1D ユーザー優先順位マークのサポート
差別化サービスやサービス品質の詳細情報は、印刷物やオンラインで入手できます。
サービス品質の理論や実践については、次の関連書籍を参照してください。
Ferguson, Paul および Geoff Huston 著『Quality of Service』John Wiley & Sons, Inc. 発行、1998 年
Kilkki, Kalevi 著『Differentiated Services for the Internet 』Macmillan Technical Publishing 発行、1999 年
IPQoS は、次の RFC および Internet Draft の仕様に準拠しています。
RFC 2474, Definition of the Differentiated Services Field (DS Field) in the IPv4 and IPv6 Headers – 差別化サービスをサポートするための、IPv4 や IPv6 パケットヘッダーのサービスタイプ (ToS) フィールドまたは DS フィールドの拡張を説明している
RFC 2475, An Architecture for Differentiated Services – Diffserv アーキテクチャーの構成とモジュールについて詳細に解説している
RFC 2597, Assured Forwarding PHB Group – 相対的優先転送 (AF) ホップ単位動作について解説している
RFC 2598, An Expedited Forwarding PHB – 完全優先転送 (EF) ホップ単位動作について解説している
インターネットドラフト「An Informal Management Model for Diffserv Routers」 – ルーター上に Diffserv アーキテクチャーを実装するためのモデルを紹介している
IETF の Differentiated Services Working Group は、Diffserv Internet Draft へのリンクを含む Web サイト (http://www.ietf.org/html.charters/diffserv-charter.html) を管理しています。
Cisco Systems 社や Juniper Networks 社などのルーター製造元は、それぞれ自社の Web サイトで、差別化サービスの製品への実装状況について解説しています。
ipqosconf(1M) - IPQoS 構成ファイルを設定するコマンドについて説明する
ipqos(7ipp) – Diffserv アーキテクチャーモデルの IPQoS 実装について説明する
ipgpc(7ipp) – Diffserv クラシファイアの IPQoS 実装について説明する
tokenmt(7ipp) – IPQoS の tokenmt メーターについて説明する
tswtclmt(7ipp) – IPQoS の tswtclmt メーターについて説明する
dscpmk(7ipp) – DSCP マーカーモジュールについて説明する
dlcosmk(7ipp) – IPQoS 802.1D ユーザー優先順位マーカーモジュールについて説明する
flowacct(7ipp) – IPQoS フローアカウンティングモジュールについて説明する
acctadm(1M) – Oracle Solaris 拡張アカウンティング機能を構成するコマンドについて説明する。acctadm コマンドには、IPQoS の拡張が含まれます。