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Oracle Solaris の管理: IP サービス Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
13. DHCP コマンドと DHCP ファイル (リファレンス)
16. IP セキュリティーアーキテクチャー (リファレンス)
20. Oracle Solaris の IP フィルタ (概要)
サービス品質に関する RFC (Request for Comments)
メーター (tokenmt および tswtclmt) の概要
トラフィックが IPQoS モジュールをどのように通過するか
IPQoS 機能を使用すると、インターネットサービスプロバイダ (ISP) やアプリケーションサービスプロバイダ (ASP) は、顧客ごとに異なるレベルのネットワークサービスを提供できます。同様に、一般企業や教育機関では、この機能を使って内部組織向けのサービスや主要なアプリケーションのサービスを優先できます。
ISP や ASP では、顧客に提示する「サービスレベル契約 (Service-Level Agreement、SLA)」に基づいて IPQoS の構成を行うことができます。個々の SLA では、サービスプロバイダは、価格体系に基づいた一定レベルのネットワークサービスを顧客に保証します。たとえば、プレミアム価格の SLA では、顧客はすべての種類のネットワークトラフィックに対して毎日 24 時間もっとも高い優先順位が与えられます。逆に、中ぐらいの価格の SLA では、業務時間に電子メールだけに高い優先順位が保証されている場合もあります。ほかのトラフィックはすべて、一日 24 時間、中ぐらいの優先順位になります。
一般企業や法人である場合でも、ネットワークにサービス品質機能を提供できます。つまり、特定のグループまたは特定のアプリケーションのトラフィックに対して高レベルまたは低レベルのサービスを保証できます。
サービス品質を実装するには、「サービス品質 (Quality-of-Service、QoS) ポリシー」を定義します。QoS ポリシーでは、顧客またはアプリケーションの優先順位、さまざまなカテゴリのトラフィックを処理するアクションなど、各種のネットワーク属性を定義します。組織の QoS ポリシーは IPQoS 構成ファイルに実装します。このファイルは、Oracle Solaris のカーネルに入っている IPQoS モジュールを構成します。IPQoS ポリシーが適用されているホストは、「IPQoS 対応システム」とみなされます。
「サービスクラス」と呼ばれるネットワークトラフィックの個別グループ
クラスごとにネットワークトラフィックの量を調整するための測定基準。これらの測定基準によって、「メータリング」と呼ばれるトラフィック測定プロセスが管理される
IPQoS システムおよび Diffserv ルーターがパケットフローに適用するアクション。このアクションは「ホップ単位動作 (PHB)」と呼ばれる
サービスのクラスで必要な統計の収集。たとえば、顧客または特定のアプリケーションが生成したトラフィックなどがある
パケットがネットワークに渡されると、IPQoS 対応システムはパケットヘッダーを評価します。IPQoS システムが行うアクションは、作成した QoS ポリシーに応じて決まります。
QoS ポリシーの設計タスクについては、「サービス品質ポリシーの計画」に説明があります。