ナビゲーションリンクをスキップ | |
印刷ビューの終了 | |
Oracle Solaris 10 から Oracle Solaris 11 への移行 Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
1. Oracle Solaris 10 から Oracle Solaris 11 への移行 (概要)
2. Oracle Solaris 11 インストール方法への移行
Oracle Solaris 10 と Oracle Solaris 11 のシステム構成ツールの比較
Oracle Solaris 11 のインストール後に印刷環境を設定する方法
10. 仮想環境での Oracle Solaris リリースの管理
sac コマンドとサービスアクセス機能 (SAF) プログラムは、Oracle Solaris 11 ではサポートされません。システムコンソールおよびローカル接続された端末デバイスは、SMF コンソールログインサービス svc:/system/console のインスタンスとして表されます。ほとんどの動作はこのサービスによって定義され、各インスタンスではそのサービスから継承される設定に対して固有の優先指定値を持つことができます。
注 - ttymon コマンドの sac および getty モードはサポートされなくなりました。ただし、ttymon express モードは引き続きサポートされます。
ログインサービスを補助端末で提供する場合は、次のいずれかのサービスを使用します。
svc:/system/console-login:terma
svc:/system/console-login:termb
ttymon プログラムは、これらの端末にログインサービスを提供するために使用されます。各端末では、ttymon プログラムの個別のインスタンスを使用します。そのサービスが ttymon プログラムに渡すコマンド行引数によって、その端末の動作が管理されます。詳細は、『Oracle Solaris の管理: 一般的なタスク』の第 16 章「システムコンソール、端末デバイス、および電源サービスの管理 (手順)」を参照してください。
Oracle Solaris 10 では、電源管理は /etc/power.conf ファイルを構成したり、pmconfig コマンドを使用したりすることによって管理されます。Oracle Solaris 11 では、pmconfig コマンドが poweradm コマンドに置き換えられています。電源管理には、プラットフォームと実装の詳細を管理する少数の制御が含まれるようになりました。poweradm コマンドを使用すると、これらの少数の制御を操作することで、電源管理を簡素化できます。詳細は、poweradm(1M) のマニュアルページを参照してください。
電源管理の移行に関する次の潜在的な問題点を確認してください。
デフォルトでは、保存停止はどのシステムでも有効になっていません。この機能をサポートするシステムで保存停止を有効にし、この設定を検査するには、次のように poweradm コマンドを使用します。
# poweradm set suspend-enable=true # poweradm get suspend-enable
デフォルトでは、poweradm コマンドの administrative-authority SMF サービスプロパティーは platform 値に設定されています。ただし、time-to-full-capacity および time-to-minimum-responsiveness の値を設定する前に administrative-authority サービスプロパティーを smf 値に設定した場合、電源サービスは保守モードになります。この問題が発生した場合は、次のように回復できます。
# poweradm set administrative-authority=none # poweradm set time-to-full-capacity= # poweradm set time-to-minimum-responsiveness= # svcadm clear power # poweradm set administrative-authority=smf
GNOME 電源マネージャー (GPM) 機能は、GUI が起動すると実行され、電源管理設定を変更します。この動作は、電源管理を GNOME デスクトップの動作と一体化できるようにするためのものです。『Oracle Solaris の管理: 一般的なタスク』の「システム電源サービスの管理」を参照してください。