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マニュアルページセクション 1M: システム管理コマンド     Oracle Solaris 11 Information Library (日本語)
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システム管理コマンド - パート 1

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metastat(1M)

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metattach(1M)

mib2mof(1M)

mibiisa(1M)

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mkdevalloc(1M)

mkdevmaps(1M)

mkfifo(1M)

mkfile(1M)

mkfs(1M)

mkfs_pcfs(1M)

mkfs_udfs(1M)

mkfs_ufs(1M)

mknod(1M)

mkntfs(1M)

mkpwdict(1M)

modinfo(1M)

modload(1M)

modunload(1M)

mofcomp(1M)

mofreg(1M)

monacct(1M)

monitor(1M)

mount(1M)

mountall(1M)

mountd(1M)

mount_hsfs(1M)

mount_nfs(1M)

mount_pcfs(1M)

mount_smbfs(1M)

mount_tmpfs(1M)

mount_udfs(1M)

mount_ufs(1M)

mpathadm(1M)

mpstat(1M)

msgid(1M)

mvdir(1M)

named(1M)

named-checkconf(1M)

named-checkzone(1M)

named-compilezone(1M)

ncaconfd(1M)

ncheck(1M)

ncheck_ufs(1M)

ndd(1M)

ndmpadm(1M)

ndmpd(1M)

ndmpstat(1M)

netadm(1M)

netcfg(1M)

netcfgd(1M)

netservices(1M)

netstat(1M)

netstrategy(1M)

newaliases(1M)

newfs(1M)

newkey(1M)

nfs4cbd(1M)

nfsd(1M)

nfslogd(1M)

nfsmapid(1M)

nfsref(1M)

nfsstat(1M)

nscadm(1M)

nscd(1M)

nscfg(1M)

nslookup(1M)

nsupdate(1M)

ntfscat(1M)

ntfsclone(1M)

ntfscluster(1M)

ntfscmp(1M)

ntfscp(1M)

ntfsfix(1M)

ntfsinfo(1M)

ntfslabel(1M)

ntfsls(1M)

ntfsprogs(1M)

ntfsresize(1M)

ntfsundelete(1M)

nulladm(1M)

nwamd(1M)

obpsym(1M)

oplhpd(1M)

parted(1M)

pbind(1M)

pcitool(1M)

pginfo(1M)

pgstat(1M)

picld(1M)

ping(1M)

pkg2du(1M)

pkgadd(1M)

pkgadm(1M)

pkgask(1M)

pkgchk(1M)

pkgcond(1M)

pkgrm(1M)

plockstat(1M)

pntadm(1M)

polkit-is-privileged(1M)

pooladm(1M)

poolbind(1M)

poolcfg(1M)

poold(1M)

poolstat(1M)

ports(1M)

poweradm(1M)

poweroff(1M)

powertop(1M)

pppd(1M)

pppoec(1M)

pppoed(1M)

pppstats(1M)

praudit(1M)

prctmp(1M)

prdaily(1M)

projadd(1M)

projdel(1M)

projmod(1M)

prstat(1M)

prtacct(1M)

prtconf(1M)

prtdiag(1M)

prtdscp(1M)

prtfru(1M)

prtpicl(1M)

prtvtoc(1M)

psradm(1M)

psrinfo(1M)

psrset(1M)

pwck(1M)

pwconv(1M)

quot(1M)

quota(1M)

quotacheck(1M)

quotaoff(1M)

quotaon(1M)

raidctl(1M)

ramdiskadm(1M)

rarpd(1M)

rcapadm(1M)

rcapd(1M)

rctladm(1M)

rdate(1M)

rdisc(1M)

reboot(1M)

rem_drv(1M)

remove_allocatable(1M)

removef(1M)

reparsed(1M)

repquota(1M)

restricted_shell(1M)

rexd(1M)

rexecd(1M)

rlogind(1M)

rmmount(1M)

rmt(1M)

rmvolmgr(1M)

rndc(1M)

rndc-confgen(1M)

roleadd(1M)

roledel(1M)

rolemod(1M)

root_archive(1M)

route(1M)

routeadm(1M)

routed(1M)

rpcbind(1M)

rpc.bootparamd(1M)

rpcinfo(1M)

rpc.mdcommd(1M)

rpc.metad(1M)

rpc.metamedd(1M)

rpc.metamhd(1M)

rpc.rexd(1M)

rpc.rstatd(1M)

rpc.rusersd(1M)

rpc.rwalld(1M)

rpc.smserverd(1M)

rpc.sprayd(1M)

rpc.yppasswdd(1M)

rpc.ypupdated(1M)

rquotad(1M)

rsh(1M)

rshd(1M)

rstatd(1M)

rtc(1M)

rtquery(1M)

runacct(1M)

rusersd(1M)

rwall(1M)

rwalld(1M)

rwhod(1M)

sa1(1M)

sa2(1M)

sadc(1M)

sar(1M)

sasinfo(1M)

savecore(1M)

sbdadm(1M)

scadm(1M)

sckmd(1M)

scmadm(1M)

sconadm(1M)

sdpadm(1M)

sendmail(1M)

sf880drd(1M)

sftp-server(1M)

shadowd(1M)

shadowstat(1M)

share(1M)

shareall(1M)

sharectl(1M)

share_nfs(1M)

share_smb(1M)

showmount(1M)

shutacct(1M)

shutdown(1M)

slpd(1M)

smattrpop(1M)

smbadm(1M)

smbd(1M)

smbiod(1M)

smbiod-svc(1M)

smbios(1M)

smbstat(1M)

smrsh(1M)

smtnrhdb(1M)

smtnrhtp(1M)

smtnzonecfg(1M)

smtp-notify(1M)

sndradm(1M)

sndrd(1M)

sndrsyncd(1M)

snmpdx(1M)

snmp-notify(1M)

snmpXwbemd(1M)

snoop(1M)

soconfig(1M)

soladdapp(1M)

soldelapp(1M)

solstice(1M)

sppptun(1M)

spray(1M)

sprayd(1M)

srptadm(1M)

sshd(1M)

ssh-keysign(1M)

startup(1M)

statd(1M)

stclient(1M)

stmfadm(1M)

stmsboot(1M)

strace(1M)

strclean(1M)

strerr(1M)

sttydefs(1M)

su(1M)

sulogin(1M)

svadm(1M)

svcadm(1M)

svccfg(1M)

svc.configd(1M)

svc.ipfd(1M)

svc.startd(1M)

swap(1M)

sync(1M)

syncinit(1M)

syncloop(1M)

syncstat(1M)

sysconfig(1M)

sysdef(1M)

syseventadm(1M)

syseventconfd(1M)

syseventd(1M)

syslogd(1M)

talkd(1M)

tapes(1M)

tcxconfig(1M)

telnetd(1M)

tftpd(1M)

th_define(1M)

th_manage(1M)

tic(1M)

tncfg(1M)

tnchkdb(1M)

tnctl(1M)

tnd(1M)

tninfo(1M)

tpmadm(1M)

traceroute(1M)

trapstat(1M)

ttymon(1M)

tunefs(1M)

turnacct(1M)

txzonemgr(1M)

tzreload(1M)

tzselect(1M)

uadmin(1M)

ucodeadm(1M)

ufsdump(1M)

ufsrestore(1M)

umount(1M)

umountall(1M)

umount_smbfs(1M)

unlink(1M)

unshare(1M)

unshareall(1M)

unshare_nfs(1M)

システム管理コマンド - パート 3

netstat

- ネットワークのステータスを表示

形式

netstat [-anvR] [-f address_family] [-P protocol]
netstat -g [-nv] [-f address_family]
netstat -p [-n] [-f address_family]
netstat -s [-f address_family] [-P protocol] 
     [-T u | d ] [interval [count]]
netstat -m [-T u | d ] [-v] [interval [count]]
netstat -i [-I interface] [-an] [-f address_family] 
     [-T u | d ] [interval [count]]
netstat -r [-anvR] [-f address_family | filter]
netstat -M [-ns] [-f address_family]
netstat -D [-I interface] [-f address_family]
netstat -d [-f address_family]

機能説明

netstat コマンドは、ネットワーク関連のデータ構造の内容を、指定されたオプションに従って、さまざまな形式で表示します。

netstat コマンドの形式は上のセクションに示されていますが、次のようないくつかの形態があります。

これらの形式について、以下により詳しく説明します。

引数を 1 つも指定しない場合 (最初の形式), netstatf オプションで設定を変更しないかぎり、PF_INETPF_INET6、 および -PF_UNIX の接続ソケットを表示します。

オプション

-a

すべてのソケット、 すべてのルーティングテーブルエントリ、すべての物理および論理インタフェースの状態を表示します。通常は、サーバープロセスに使用されるリスナーソケットは表示されません。ほとんどの場合、インタフェース、ホスト、ネットワーク、およびデフォルトルートだけが表示されます。また、インタフェースでステータスが表示されるのは、物理インタフェースのみです。

-d

宛先キャッシュエントリテーブルを表示します。下の「表示」を参照してください。

-f address_family

すべての表示を address_family で指定されたものだけに限定します。指定できる address_family の値は次のとおりです。

inet

IPv4 情報を表示する AF_INET アドレスファミリ用

inet6

IPv6 情報を表示する AF_INET6 アドレスファミリ用

unix

AF_UNIX アドレスファミリ用

sdp

Socket Description Protocol (SDP) プロトコルおよびアドレスファミリの場合、 SDP ソケットに関して表示されるアドレス状態を次に示します。各状態の意味のあとに、netstat により表示されるフラグを示します。

LST Listen
EST Established
PL Path Lookup
HS Hello Request Sent
HR Hello Request Received
HAR Hello Ack Recvd
HAS Hello Ack sent
DR Fin received
DS Fin sent
DSA Fin Ack recvd
DRC Simultaneous Disconnect
DSC Disconnect sent (peer already closed)
TW1 Time Wait 1
TW2 Time Wait 2
CLD Closed
ERR Error
INV Invalid
UNK Unknown

SDP プロトコルおよびアドレスファミリの場合、netstat は次の列ヘッダーを表示します。

ローカルアドレス

ローカル IP アドレス

リモートアドレス

リモート IP アドレス

状態

ソケットの現在の状態

RxBPending

未読バイト

TxBQueued

Tx (TxBPosted を含む) のキューに入っているバイト数

TxBPosted

転送用に HW に送信済みのバイト数

LAdvtSz

ローカルの通知済みバッファーサイズ

RAdvtSz

リモートの通知済みバッファーサイズ

LAdvtBuff

ローカルの通知済み Rx バッファー数

RAdvtBuff

リモートの通知済み Rx バッファー数

LPostBuff

現在の送信済み Rx バッファー数

-f filter

-r オプションとともに使用した場合のみ、経路の表示を指定されたフィルタにマッチするものに限定します。フィルタのルールは keyword:value のペアで構成されます。既知の keyword と value の構文は次のとおりです。

af:{inet|inet6|unix|sdp|number}

アドレスファミリを選択します。これは -f address_family と同じで、どちらの構文もサポートされます。

outif:{name|ifIndex|any|none}

出力インタフェースを選択します。名前 (hme0 など) または ifIndex 番号 (たとえば 2) でインタフェースを指定することができます。any が指定された場合は、指定されたインタフェースを持つすべての経路がフィルタにマッチします (null 以外のすべて)。 が指定された場 合は、 null インタフェースを持つすべての経路がマッチします。インタフェースのインデックス番号 (ifIndex) は ifconfig(1M)-a オプションで確認できます。

dst:{ip-address[/mask]|any|none}

着信先 IP アドレスを選択します。マスク長とともに指定した場合は、長さが同じか、またはより長い (より限定された) マスクにマッチする経路が選択されます。any が指定された場合は、0 以外のすべてのアドレスが選択されます。none が指定された場合は、アドレス 0 が選択されます。

flags:[+ -]?[ABDGHLMSU]+

指定されたフラグでタグ付けされた経路を選択します。デフォルトでは、フラグが指定されたとおりに設定されている場合にのみマッチします。先頭に + を付けることにより、指定されたフラグが設定されている場合にのみマッチするようになります。先頭に - を付けることにより、指定されたフラグが設定されていない場合にのみマッチするようになります。

-f オプションを複数使用することにより、複数のフィルタを指定することができます。例:

% netstat -nr -f outif:hme0 -f outif:hme1 -f dst:10.0.0.0/8

上のコマンドでは、マスク長が8以上でネットワーク 10.0.0.0/8 に属する経路と、出力インタフェースが hme0 または hme1 である経路が表示され、それ以外の経路は全て除外されます。

-g

すべてのインタフェースのマルチキャストグループメンバーシップを表示します。-v オプションが含まれている場合は、ソースに特定のメンバーシップ情報も表示されます。下の「表示」を参照してください。

-i

IP トラフィック用に使用されるインタフェースの状態を表示し ま す。通常は、物理インタフェースの統計情報を表示します。-a オプションと組み合わせて使用された場合は、論理インタフェースの情報も報告されます。ifconfig(1M) を参照してください。

-m

STREAMS メモリーの統計情報を表示します。

-n

ネットワークアドレスを数字で表示します。netstat は、通常はアドレスをシンボルで表示します。このオプションは、どの表示形式でも使用できます。

-p

Net to Media テーブルを表示します。下の「表示」を参照してください。

-r

ルーティングテーブルを表示します。通常は、インタフェース、ホスト、ネットワーク、およびデフォルトルートだけが表示されますが、このオプションと -a オプションを組み合わせることにより、キャッシュを含むすべての経路が表示されます。マルチキャストルートを設定していない場合は、カーネルが必要に応じてこの種のエントリを取得しても、-ra によりマルチキャストルーティングエントリが表示されないことがあります。

-s

プロトコルごとに統計情報を表示します。-M オプションとともに使用した場合は、この代わりにマルチキャストルーティング統計情報を表示します。-a オプションとともに使用した場合は、システム全体の統計情報に加えて、インタフェースごとの統計情報が表示されます。下の「表示」を参照してください。

-T u | d

タイムスタンプを表示します。

時刻の内部表現の出力表現に u を指定します。time(2) を参照してください。標準の日付フォーマットに d を指定します。date(1) を参照してください。

-v

冗長。ソケット、STREAMS メモリー統計情報、ルーティングテーブル、マルチキャストグループメンバーシップの追加情報を表示します。

-I interface

特定のインタフェースの状態を表示します。interfacehme0eri0 などの有効なインタフェース名です。通常は物理インタフェースのステータスと統計情報が表示されます。このオプションを -a オプションとともに使用した場合、論理インタフェースの統計情報も報告されます。

-M

マルチキャストルーティングテーブルを表示します。-s オプションとともに使用した場合、この代わりにマルチキャストルーティングの統計情報を表示します。

-P protocol

表示するすべてのソケットの状態や統計情報を protocol に関連するものに限定します。指定できるプロトコルは ip, ipv6, icmp, icmpv6, icmp, icmpv6, igmp, udp, tcp, rawip のいずれかです。rawipraw として指定することもできます。コマンドはプロトコルオプションを小文字でのみ受け入れます。

-D

DHCP で構成されたインタフェースのステータスを表示します。

-R

この修飾子を指定すると、ソケットとルーティングテーブルエントリの拡張セキュリティ属性が表示されます。-R 修飾子はシステムが Solaris Trusted Extensions 機能とともに構成されている場合にのみ利用可能です。

-r オプションのみの場合、このオプションはルーティングエントリのゲートウェイセキュリティ属性だけを表示します。 セキュリティ属性について詳しくはroute(1M) を参照してください。

最初の形式のコマンドを使用してソケット情報を表示する際に、このオプションはマルチレベルポート(MLP) ソケットの追加情報を表示します。これには次のようなものが含まれます。

  • ソケットが接続されている場合、ピアのラベル。

  • 次のフラグがソケットの "State" 出力に追加されます。

    P

    ソケットはゾーンプライベート IP アドレス上の MLP です。

    S

    ソケットはゾーン間で共有される IP アドレス上の MLP です。

オペランド

interval

interval 秒ごとに前回の表示から積算した統計情報を表示し、count が指定されていない場合は永久に繰り返します。interval とともにブートされた場合、netstat の出力の最初の行には、最後のリブートから積算された統計情報が表示されます。

次のオプションは interval をサポートします: -i, -m, -s および -Ms. いくつかの値は構成パラメータで、単にインターバルごとに表示されます。

count

interval で間隔が指定されている際に count で指定された回数だけ、インタフェースの統計情報の表示を繰り返します。

表示

アクティブなソケット (第 1 の形式)

それぞれのアクティブなソケットの情報には、ローカルとリモートのアドレス、送信と受信の待ち行列サイズ (バイト数)、送信および受信ウィンドウ (バイト数) 、プロトコルの内部状態があります。

ソケットアドレスの表示に使用される記号形式は通常、次のどちらかです。

hostname.port

上記はソケットアドレスがホスト名を表す場合です。

network.port

上記はソケットアドレスが特定のホストではなくネットワークを表す場合です。

ソケットに関連する数値ホストアドレスやネットワーク番号を使って、それに対応する記号ホスト名やネットワーク名が hostsnetworks データベースから検索されます。

アドレスのネットワークやホスト名が不明な場合、または -n オプションが指定されている場合、ネットワークアドレスが数値で表示されます。無指定または「ワイルドカード」のアドレスやポートは 「*」 で表示されます。インターネットの命名規則については inet(7P)inet6(7P) を参照してください。

SCTP ソケットについては、エンドポイントが複数のアドレスで表されることがあるため、冗長オプション (-v) はすべてのローカルとリモートのアドレスを表示します。

TCP ソケット

TCP ソケットの状態を表す値には、次のものがあります。

BOUND

バインドされました。接続または待機の準備ができている。

CLOSED

クローズされました。ソケットは使用されていない。

CLOSING

クローズされ、リモートシャットダウンが行われた。肯定応答を待っている。

CLOSE_WAIT

リモートシャットダウン。ソケットのクローズを待っている。

ESTABLISHED

接続が確立されました。

FIN_WAIT_1

ソケットがクローズされました。接続を停止している。

FIN_WAIT_2

ソケットがクローズされました。リモートからのシャットダウンを待っている。

IDLE

アイドル。オープンされているが、バインドされていない。

LAST_ACK

リモートシャットダウンの後、クローズされました。肯定応答を待っている。

LISTEN

着信する接続を待機している。

SYN_RECEIVED

進行中の接続の最初の同期化をはかる。

SYN_SENT

アクティブに接続を確立しようとしている。

TIME_WAIT

クローズの後、リモートシャットダウンの再送信を待っている。

SCTP ソケット

SCTP ソケットの状態を表す値には、次のものがあります。

CLOSED

クローズされました。ソケットは使用されていない。

LISTEN

着信するアソシエーションを待機している。

ESTABLISHED

アソシエーションが確立されました。

COOKIE_WAIT

ピアに INIT が送信されました。肯定応答を待っている。

COOKIE_ECHOED

INIT-ACK からのクッキーがピアに送信されました。肯定応答を待っている。

SHUTDOWN_PENDING

上位レイヤーから SHUTDOWN を受信しました。ピアからのすべての未処理 DATA の肯定応答を待っている。

SHUTDOWN_SENT

すべての未処理データが SHUTDOWN_SENT 状態で肯定されました。ピアに SHUTDOWN が送信されました。肯定応答を待っている。

SHUTDOWN_RECEIVED

ピアから SHUTDOWN を受信しました。すべての未処理の DATA の肯定応答を待っている。

SHUTDOWN_ACK_SENT

すべての未処理データが SHUTDOWN_RECEIVED 状態で肯定されました。ピアに SHUTDOWN_ACK が送信されました。

ネットワークデータ構造 (第 2 - 第 5の形式)

表示形式次は、 -g, -m, -p, -s オプションのどれを指定するかによって異なります。

-g

マルチキャストグループメンバーシップのリストを表示します。

-m

メモリーの使用量を表示します (たとえば、STREAMS mblks) 。

-p

ネットワークとメディアのマッピングテーブルを表示します。IPv4 の場合は、アドレス解決テーブルが表示されます。arp(1M) を参照してください。IPv6 の場合は、近隣キャッシュが表示 されます。

-s

さまざまなプロトコルレイヤの統計を表示します。

統計では、MIB 指定変数が使用されます。ipForwarding の値は次のように定義されています。

forwarding(1)

ゲートウェイとして機能している。

not-forwarding(2)

ゲートウェイとして機能していない。

IPv6 および ICMPv6 プロトコルレイヤはインタフェースごとの統計を保持します。-a オプションが -s オプションと共に指定された場合は、合計された値とともにインタフェースごとの統計が表示されます。そうでない場合は、合計の統計情報だけが表示されます。

第 2、第 3、第 4 の形式のコマンドでは、すくなくとも -g, -p, -s のいずれかを指定する必要があります。これらのオプションは、どのような組み合わせで指定することもできます。-m (第 5 の形式) オプションは -g, -p, -s オプションのいずれの組み合わせとも同時に指定することができます。これらのオプションを複数指定した場合、netstat はそれぞれに対応した情報を表示します。

インタフェースステータス (第 6 の形式)

インタフェースステータスでは、現在のすべてのインタフェースの情報が 1 行に 1 つずつ表示されます。-I オプションでインタフェースを指定すると、そのインタフェースの情報だけが表示されます。

この情報には、インタフェース名、mtu (最大伝送単位、または最大パケットサイズ) (ifconfig(1M) を参照)、インタフェースが接続されているネットワーク、各インタフェースのアドレス、インタフェースに対応するカウンタが含まれます。カウンタの種類には、入力パケット数、入力エラー数、出力パケット数、出力エラー数、衝突数のカウンタがあります。二地点間インタフェースの場合、Net および Dest フィールドはリンクの相手の名前またはアドレスです。

-a オプションが -i オプションまたは -I オプションのいずれかと同時に指定された場合、出力に物理インタフェースの名前が含まれ、それぞれの論理インタフェースの入力パケット数と出力パケット数が追加の情報とともに表示されます。

-n オプションを指定すると、インタフェース名の代わりに IP アドレスが表示されます。

オプションの interval を指定すると、出力は、ユーザーが中断するか、または count に到達するまで interval 秒ごとに表示されます。「オペランド」の節を参照のこと。

物理インタフェースを指定する場合は -I オプションを使用します。interval オペランドとともに使用した場合は、-I オプションのための表示は次のような形式になります。

input    eri0          output        input          (Total)   output
packets  errs  packets errs  colls   packets  errs  packets  errs   colls
227681   0     659471  1     502     261331   0     99597    1      502
10       0     0       0     0       10       0     0        0      0 
8        0     0       0     0       8        0     0        0      0 
10       0     2       0     0       10       0     2        0      0

入力インタフェースが指定されていない場合は、アドレスファミリ inet または inet6 の最初のインタフェースが表示されます。

ルーティングテーブル (第 7 の形式)

ルーティングテーブルには、使用可能な経路とそれぞれのステータスが表示されます。各経路には、宛先のホストまたはネットワークと、パケットの転送で使用するゲートウェイが表示されます。flags 列には経路のステータスが表示されます。表示に使用されるフラグの意味は次のとおりです。

U

経路が up (オン) である。

G

経路がゲートウェイに向かっている。

H

経路がネットワークではなくホストに向かっている。

M

-multirt オプションによって確立された冗長経路である。

S

-setsrc オプションによって確立された経路である。

D

リダイレクトによって動的に作成された経路である。

B

パケットは通知なく削除される (RTF_BLACKHOLE が設定されている)。

R

パケットの削除時に ICMP エラーが送信される (RTF_REJECT が設定されている)。

I

-indirect オプションを使用して間接経路 (ゲートウェイへの直接到達は不可能) が確立されました。

Z

(非大域の排他的 IP ゾーンのみ) 大域ゾーン内で zonecfg(1M) を使用して構成された経路指定情報に基づき、ブート時に経路が静的に追加されました。

-a オプションが指定された場合は、次のフラグを持つルーティングエントリも表示されます。

b

ブロードキャストアドレス。

C

オンリンク宛先のインタフェースホスト経路エントリのクローンを作成します。

L

ホストのローカルアドレス。

インタフェース経路は、ローカルホストの接続されているインタフェースごとに作成されます。このようなエントリのゲートウェイフィールドには、発信インタフェースのアドレスが表示されます。

use 列には、その経路を使って送信または転送されたパケット数が表示されます。

interface エントリは、その経路に使用されたネットワークインタフェースを示します。

マルチキャストルーティングテーブル (第 8 の形式)

マルチキャストルーティングテーブルは、仮想インタフェーステーブルと実際のルーティングテーブルから構成されています。

インタフェース情報 (第 9 の形式)

DHCP インタフェース情報は、インタフェース名、その現在の状態、リース情報、パケット数、フラグのリストからなります。

表示の内容は RFC 2131 で提唱された仕様に従います。

リース情報には次の内容が含まれます。

現在定義されているフラグには次のようなものがあります。

BOOTP

インタフェースが BOOTP から取得したリースを保持している (IPv4 のみ)。

BUSY

インタフェースは DHCP トランザクションのためにビジー状態である。

PRIMARY

このインタフェースは主インタ フェースである。dhcpinfo(1) および ifconfig(1M) を参照してください。

FAILED

インタフェースはエラー状態であり、手動でリスタートする必要があります。

パケットカウントは、送信されたパケット、受信したパケット、DHCP クライアントによって拒否 (DECLINE) されたリース提案の数を保持します。3 つのカウンタは、リース取得時にすべて 0 に初期化され、その後インクリメントされます。そのインタフェースに対するリース更新期間の開始時にもカウンタはリセットされます。このように、カウンタの保持する送信、受信、拒否パケットの数は、現在のリースを取得する際、または、将来のリースを取得しようとしている場合のいずれかになります。

宛先キャッシュエントリテーブル (10 番目の形式)

宛先キャッシュエントリには、記録されたパス MTU、エントリの経過時間 (秒)、およびフラグが表示されます。P フラグは、パス MTU が記録されることを示します。S フラグは、パス MTU が IP により許可される最小値よりも小さいことを示します。U フラグは、一部のトランスポート基準値 (往復時間など) が宛先キャッシュエントリにキャッシュされることを示します。

ファイル

/etc/default/inet_type

DEFAULT_IP 設定

属性

属性についての詳細は、attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os

関連項目

arp(1M), dhcpinfo(1), dhcpagent(1M), ifconfig(1M), iostat(1M), kstat(1M), mibiisa(1M), savecore(1M), vmstat(1M), zonecfg(1M), hosts(4), inet_type(4), networks(4), protocols(4), services(4), attributes(5), dhcp(5), kstat(7D), inet(7P), inet6(7P)

Droms, R., RFC 2131, Dynamic Host Configuration Protocol, Network Working Group, March 1997.

Droms, R. RFC 3315, Dynamic Host Configuration Protocol for IPv6 (DHCPv6). Cisco Systems. July 2003.

注意事項

インタフェースの情報を表示する際 に、netstat/etc/default/inet_typeDEFAULT_IP 設定を優先します。この設定が IP_VERSION4 の場合、 netstat netstat は IPv6 に関するインタフェース、統計情報、接続、経路などの情報を表示しません。

しかし、コマンド行で /etc/default/inet_typeDEFAULT_IP 設定をオーバーライドすることができます。たとえば、コマンド行で inet6 アドレスファミリまたは IPv6 プロトコルを使用することで、明示的に IPv6 情報を要求することができ、これは DEFAULT_IP の設定より優先されます。

カーネルクラッシュの後でネットワークステータス情報を調べたい場 合は、mmdb(1) ユーティリティーを savecore(1M) 出力に対して使用します。

netstat ユーティリティーは /dev/tcp を開いてクエリを発行するこ とによって TCP 統計情報を取得します。このため、netstat が接続ステータスを報告する際に、使用されていない接続が IDLE ステータスで表示されることがあります。

以前のバージョンの netstat には kstat(7D) を使ってカーネル統計を報告する非公式の方法がありました。この機能は削除されています。kstat(1M) を使用してください。

netstat の出力は netstat が実行されているゾーンに関連する情報だけに制限されています。(これは、共有 IP と 占有 IP のどちらのゾーンにもあてはまります。)