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マニュアルページセクション 1M: システム管理コマンド Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
- 仮想メモリーの統計情報の報告
vmstat [-ipqsS] [-T u | d] [disks] [interval [count]]
vmstat は、カーネルスレッド、仮想メモリー、ディスク、トラップ、および CPU アクティビティーに関連した仮想メモリーの統計情報を報告します。
MP (マルチプロセッサ) システムでは、vmstat は CPU の数を平均して出力します。プロセッサごとの統計情報については、mpstat(1M) を参照してください。
vmstat は、特定のデバイスの統計情報のみをサポートしています。より一般的なシステム統計情報を取得するには、sar(1)、iostat(1M)、または sar(1M) を使用してください。
オプションを指定しないと、vmstat は、システムがブートされてからの仮想メモリーアクティビティーの要約を 1 行で表示します。
カーネルステータスコマンドの実行中に、システムのステータスが変更されることがあります。関連する場合は、次のいずれかの形式の状態変更メッセージが vmstat の出力に含まれます。
<<device added: sd0>> <<device removed: sd0>> <<processors added: 1, 3>> <<processors removed: 1, 3>>
ディスクのデバイス命名規則については、『『Oracle Solaris の管理: 一般的なタスク』』を参照してください。
次のオプションがサポートされています。
デバイスごとの割り込みの数を報告します。count と interval は、-i オプションには適用されません。
詳細なページングアクティビティーを報告します。このオプションでは、それぞれ次の情報が表示されます。
実行可能ファイルのページイン。
実行可能ファイルのページアウト。
実行可能ファイルのページフリー。
匿名のページイン。
匿名のページアウト。
匿名のページフリー。
ファイルシステムのページイン。
ファイルシステムのページアウト。
ファイルシステムのページフリー。
zone で実行中にプール機能がアクティブな場合は、上のすべてで、その zone のプールのプロセッサセット内のプロセッサに関するアクティビティーのみが報告されます。
状態変更に関連したメッセージを抑制します。
ブート時からのさまざまなシステムイベントの総数を表示します。count と interval は、-s オプションには適用されません。
ページングアクティビティーではなく、スワッピングに関して報告します。このオプションは、vmstat の ``ページング'' 表示内の 2 つのフィールドを変更します。``re'' および ``mf'' フィールドではなく、vmstat は ``si'' (スワップイン) と ``so'' (スワップアウト) を報告します。
時刻の内部表現の出力表現に u を指定します。time(2) を参照してください。 標準の日付フォーマットに d を指定します。date(1) を参照してください。
次のオペランドがサポートされています。
統計を繰り返す回数を指定します。count は、-i および -s オプションには適用されません。
出力で優先順位を与えるディスクを指定します (1 行に収まるのは 4 つのディスクだけです)。一般的なディスク名は、id、sd、xd、または xy のあとに数字が付きます (たとえば、sd2、xd0 など)。
vmstat がアクティビティーを集計する最後の秒数を指定します。この秒数は永久に繰り返されます。interval は、-i および -s オプションには適用されません。
例 1 vmstat の使用
次のコマンドは、システムで実行されている処理の要約を 5 秒ごとに表示します。
example% vmstat 5 kthr memory page disk faults cpu r b w swap free re mf pi p fr de sr s0 s1 s2 s3 in sy cs us sy id 0 0 0 11456 4120 1 41 19 1 3 0 2 0 4 0 0 48 112 130 4 14 82 0 0 1 10132 4280 0 4 44 0 0 0 0 0 23 0 0 211 230 144 3 35 62 0 0 1 10132 4616 0 0 20 0 0 0 0 0 19 0 0 150 172 146 3 33 64 0 0 1 10132 5292 0 0 9 0 0 0 0 0 21 0 0 165 105 130 1 21 78 1 1 1 10132 5496 0 0 5 0 0 0 0 0 23 0 0 183 92 134 1 20 79 1 0 1 10132 5564 0 0 25 0 0 0 0 0 18 0 0 131 231 116 4 34 62 1 0 1 10124 5412 0 0 37 0 0 0 0 0 22 0 0 166 179 118 1 33 67 1 0 1 10124 5236 0 0 24 0 0 0 0 0 14 0 0 109 243 113 4 56 39 ^C example%
vmstat の表示の各フィールドは次のとおりです。
次の 3 つの各状態にあるカーネルスレッドの数を報告します。
実行待ち行列にあるカーネルスレッドの数
リソース I/O、ページングなどを待機中のブロックされたカーネルスレッドの数
リソース処理の完了を待機中のスワップアウトされた軽量プロセス (LWP) の数
仮想メモリーと実メモリーの使用状況に関して報告します。
使用可能なスワップ空間 (K バイト)
空きリストのサイズ (K バイト)
ページフォルトおよびページングアクティビティーに関する情報を報告します。次の各アクティビティーに関する情報が 1 秒あたりの単位で表示されます。
ページの再利用。ただし、このフィールドの変更方法については -S オプションを参照してください。
マイナーフォルト。ただし、このフィールドの変更方法については -S オプションを参照してください。
ページインされた K バイト数
ページアウトされた K バイト数
解放された K バイト数
予測される短期間のメモリー不足 (K バイト)
クロックアルゴリズムによってスキャンされたページ数
zone で実行中にプール機能がアクティブな場合は、上のすべて ("de" を除く) で、その zone のプールのプロセッサセット内のプロセッサに関するアクティビティーのみが報告されます。
1 秒あたりのディスク操作の数を報告します。1 文字と数字で示された、最大 4 つのディスクのスロットがあります。この文字はディスクのタイプ (s = SCSI、i = IPI など) を示し、数字は論理ユニット番号です。
トラップ/割り込み率 (1 秒あたり) を報告します。
割り込み
システムコール
CPU コンテキストスイッチ
zone で実行中にプール機能がアクティブな場合は、上のすべてで、その zone のプールのプロセッサセット内のプロセッサに関するアクティビティーのみが報告されます。
CPU 時間のパーセント使用状況の内訳を表示します。MP システムでは、これはすべてのプロセッサにわたる平均です。
ユーザー時間
システム時間
アイドル時間
zone で実行中にプール機能がアクティブな場合は、上のすべてで、その zone のプールのプロセッサセット内のプロセッサに関するアクティビティーのみが報告されます。
属性についての詳細は、attributes(5) を参照してください。
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この呼び出しは開発中です。人間が読める形式の出力は不安定 (Unstable) です。
date(1), sar(1), iostat(1M), mpstat(1M), sar(1M), time(2), attributes(5)
CPU 使用率の合計は、100 からわずかにずれることがあります。これは、割合を示す数字を生成するときの四捨五入エラーのためです。