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Oracle Solaris Studio 12.3: パフォーマンスアナライザ Oracle Solaris Studio 12.3 Information Library (日本語) |
アナライザのデフォルト設定は、.er.rc デフォルト値ファイルで制御されます。アナライザは、複数のこれらのファイルからの指示を次の順序で処理します。
インストールされている Oracle Solaris Studio ソフトウェアの lib ディレクトリ内の er.rc ファイル。たとえば、デフォルトの Oracle Solaris インストールでは、このファイルは /opt/solarisstudio12.3/lib/.er.rc に存在します。
ホームディレクトリ内の .er.rc ファイル (ある場合)
現在のディレクトリ内の .er.rc ファイル (ある場合)
一部の設定は、pathmap や addpath を含む、すべての .er.rc ファイルから累積されます。その他の設定では、最後の .er.rc ファイルの読み取りが優先されます。システム全体の .er.rc 設定よりホームディレクトリ内の .er.rc 設定の方が優先され、この設定より現在のディレクトリ内の .er.rc 設定の方が優先されます。
パフォーマンスアナライザでは、「表示」メニューから開くことのできる「データ表示方法の設定」ダイアログの「保存」ボタンをクリックすることによって、.er.rc ファイルを作成および更新できます。er_print ユーティリティーや er_src ユーティリティーはすべて、.er.rc ファイルを使用してデフォルト設定を決定するため、「データ表示方法の設定」ダイアログボックスから設定を保存すると、アナライザの以降の呼び出しだけでなく、これらのユーティリティーにも影響を与えます。
.er.rc ファイルには、次の設定を含めることができます。
アナライザに実験を読み込んだときに表示可能とするタブの指定。アナライザのタブ名は、「実験」タブと「タイムライン」タブを除く、対応するレポートの er_print コマンドの結果と一致します。
カスタム MemoryObjects と IndexObjects の定義。
メトリックス、ソート、およびコンパイラ注釈オプションの指定用のデフォルト設定値。
ソースと逆アセンブリ出力でのメトリックスの強調表示用のしきい値。
「タイムライン」タブ、名前の書式指定、および表示モードの設定のデフォルト設定値。
ソースファイルとオブジェクトファイルの検索パスまたはパスマップの指定。
ロードオブジェクトの関数の表示と非表示。
初期実験が読み込まれるときに派生実験を読み込むかどうかの指定。en_desc の設定は、on、off、または =regexp のいずれかです。on を指定した場合、すべての派生の読み取りと読み込みを行い、off を指定した場合は、派生の読み取りと読み込みを行いません。=regexp を指定した場合は、系統または実行可能ファイルの名前が、指定した正規表現と一致する派生の読み取りと読み込みを行います。デフォルトでは、en_desc は on なので、すべての派生が読み込まれます。
.er.rc ファイル内で使用できるコマンドについての詳細は、「デフォルト値を設定するコマンド」と「パフォーマンスアナライザにのみデフォルト値を設定するコマンド」を参照してください。