MPI タブでのデータのフィルタリング

フィルタリング機能を使用すると、収集したメッセージデータのさまざまなビューを選択できます。「MPI チャートコントロール」タブまたは「MPI タイムラインコントロール」タブのどちらかで、フィルタリングコントロールを使用してフィルタを削除および再適用できます。

最初のコントロールでは、現在表示されていないすべてのものを削除することによってデータをフィルタリングします。

2 番目のコントロールは、フィルタを削除するための関連付けられたドロップダウンリストを提供する「削除」ボタンです。このボタンをクリックすると、最後に適用されたフィルタが削除されます。下向き矢印をクリックすると、適用されたフィルタのリストが、それらが適用された順序で表示され、リストの最上部には最新のものが示されます。このリストでフィルタを選択すると、選択したフィルタと、リスト上でそれよりも上にあるすべてのフィルタが削除されます。

3 番目のコントロールは「再適用」ボタンであり、それにはフィルタを再適用するための関連付けられたドロップダウンリストもあります。このボタンをクリックすると、削除した最後のフィルタが再適用されます。下矢印をクリックすると、削除されているすべてのフィルタのリストが、それらが削除された順序で表示されます。このリストでフィルタを選択すると、選択したフィルタと、リスト上でそれよりも上にあるすべてのフィルタが再適用されます。

フィルタを削除および再適用するには、Web ブラウザで戻ったり進んだりするのに似た矢印を使用します。1 回のクリックで複数のフィルタを削除および再適用するには、フィルタボタンの横にある下矢印を使用します。

次の手順では、MPI_Init および MPI_Finalize 関数をフィルタで除去することにより、フィルタを使用してプログラムの通常状態部分に焦点を当てる方法について説明します。

1. タイムラインで、マウスを水平方向にドラッグして、MPI_Init と MPI_Finalize が表示されなくなるような領域を選択します。下の例では、t=3.93 から 4.03 までドラッグします。

   

2. 「MPI タイムラインコントロール」タブで「フィルタ」ボタンをクリックします。

   

   フィルタリングは縮小表示したり、チャートを表示したりすることでビューを変更するまではっきりしないため、ラインに何も起こっていないように見えることがあります。

3. 「前のズームに戻す」ボタンをクリックして、前のズームに戻します。

   

   画面には、MPI_Init および MPI_Finalize 関数の代わりに空白の領域が表示されます。空白の領域は、その領域に対して収集された MPI データがないか、またはデータがフィルタで除去されていることを示しています。

   

フィルタスタックの使用

1. 「削除」ドロップダウン矢印をクリックして、適用されたフィルタのリストを表示します。

   

   このリストを使用すると、削除するフィルタを選択できます。それはスタックのように機能します。「フィルタが適用されていません」を選択した場合は、その上にあるすべてのものが削除され、適用されるフィルタがないことを意味します。

2. 「削除」リストから「No filters applied」を選択します。タイムラインは次のように表示されます。

   

3. 「再適用」を使用して前のフィルタを復元します。

   

4. 次のセクションに進む前に、MPI_Init および MPI_Finalize がフィルタで除去され、以前のように空白の領域が表示されていることを確認します。