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Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle Real Application Clusters ガイド Oracle Solaris Cluster 4.0 (日本語) |
Oracle ファイル用の Solaris Volume Manager for Sun Cluster を構成するためのタスク
Oracle ファイル用のハードウェア RAID サポートを構成するためのタスク
Oracle ファイル用の Oracle ASM を構成するためのタスク
Oracle ファイル用の認定済み NAS デバイスを構成するためのタスク
Oracle ファイル用のクラスタファイルシステムを構成するためのタスク
Oracle RAC のサポート を使用したストレージ管理ソフトウェアのインストール
Solaris Volume Manager for Sun Cluster の使用
Solaris Volume Manager for Sun Cluster の使用方法
ハードウェア RAID とともに Oracle ASM を使用する方法
PxFS ベースのクラスタファイルシステムに格納できる Oracle ファイルのタイプ
6. Oracle RAC のサポート のトラブルシューティング
Oracle ファイルに使用しているストレージ管理スキーム用のソフトウェアをインストールします。詳細は、「ストレージ管理の要件」を参照してください。
注 - Oracle RAC のサポート を使用した 修飾 NAS デバイスのインストールおよび構成方法については、『Oracle Solaris Cluster With Network-Attached Storage Device Manual』を参照してください。
このセクションには、次の情報が含まれます。
必ず Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアをインストールしてください。このソフトウェアには、ゾーンクラスタをサポートする場合でもグローバルクラスタの Solaris Volume Manager for Sun Cluster 機能が組み込まれています。Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアは、Oracle Solaris 11 ソフトウェアのインストールの一部として自動的にインストールされません。これは、次のコマンドを使用して手動でインストールする必要があります。
# pkg install system/svm
clzonecluster コマンドは、グローバルクラスタ投票ノードから Solaris Volume Manager for Sun Cluster デバイスをゾーンクラスタに構成します。Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリュームがゾーンクラスタで使用される場合でも、Solaris Volume Manager for Sun Cluster の管理タスクはすべてグローバルクラスタ投票モードで実行されます。
ゾーンクラスタ内の Oracle RAC インストールが、Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリューム上に存在するファイルシステムを使用する場合でも、グローバルクラスタで Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリュームを構成してください。この場合、スケーラブルなデバイスグループリソースは、このゾーンクラスタに属します。
ゾーンクラスタ内の Oracle RAC インストールが Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリューム上で直接実行される場合は、最初にグローバルクラスタで Solaris Volume Manager for Sun Cluster を構成してから、ゾーンクラスタで Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリュームを構成する必要があります。この場合、スケーラブルなデバイスグループは、このゾーンクラスタに属します。
Solaris Volume Manager for Sun Cluster を使用して格納できる Oracle ファイルのタイプについては、「ストレージ管理の要件」を参照してください。
Oracle RAC のサポート とともに Solaris Volume Manager for Sun Cluster ソフトウェアを使用するには、次のタスクを実行します。Solaris Volume Manager for Sun Cluster は、Solaris オペレーティングシステムのインストール中にインストールされます。
グローバルクラスタでの Solaris Volume Manager for Sun Cluster の構成については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアの構成」を参照してください。
ゾーンクラスタでの Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリュームの構成については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「ゾーンクラスタにディスクセットを追加する (Solaris ボリュームマネージャー)」を参照してください。
次の手順
Oracle のファイルに使用されている他のすべてのストレージ管理方式がインストールされていることを確認します。
Oracle のファイルに使用されているすべてのストレージ管理方式をインストールしたら、第 3 章リソースグループの登録と構成に進みます。
ハードウェア RAID サポートを使用して格納できる Oracle ファイルのタイプについては、「ストレージ管理の要件」を参照してください。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、いくつかのストレージデバイスに対するハードウェア RAID サポートを提供します。この組み合わせを使用するには、ディスクアレイの論理ユニット番号 (LUN) 上で raw デバイスアイデンティティ (/dev/did/rdsk* ) を構成します。ハードウェア RAID を使用して、StorEdge SE9960 ディスクアレイを使用するクラスタで Oracle RAC 用の raw デバイスを設定するには、次のタスクを実行します。
LUN の作成方法については、Oracle Solaris Cluster ハードウェアのドキュメントを参照してください。
次の例は、format コマンドの出力を示します。
# format 0. c0t2d0 <SUN18G cyl 7506 alt 2 hd 19 sec 248> /sbus@3,0/SUNW,fas@3,8800000/sd@2,0 1. c0t3d0 <SUN18G cyl 7506 alt 2 hd 19 sec 248> /sbus@3,0/SUNW,fas@3,8800000/sd@3,0 2. c1t5d0 <Symbios-StorEDGEA3000-0301 cyl 21541 alt 2 hd 64 sec 64> /pseudo/rdnexus@1/rdriver@5,0 3. c1t5d1 <Symbios-StorEDGEA3000-0301 cyl 21541 alt 2 hd 64 sec 64> /pseudo/rdnexus@1/rdriver@5,1 4. c2t5d0 <Symbios-StorEDGEA3000-0301 cyl 21541 alt 2 hd 64 sec 64> /pseudo/rdnexus@2/rdriver@5,0 5. c2t5d1 <Symbios-StorEDGEA3000-0301 cyl 21541 alt 2 hd 64 sec 64> /pseudo/rdnexus@2/rdriver@5,1 6. c3t4d2 <Symbios-StorEDGEA3000-0301 cyl 21541 alt 2 hd 64 sec 64> /pseudo/rdnexus@3/rdriver@4,2
このためには cldevice(1CL) コマンドを使用します。
次の例は、cldevice list - v コマンドの出力を示します。
# cldevice list -v DID Device Full Device Path ---------- ---------------- d1 phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t2d0 d2 phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t3d0 d3 phys-schost-2:/dev/rdsk/c4t4d0 d3 phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t5d0 d4 phys-schost-2:/dev/rdsk/c3t5d0 d4 phys-schost-1:/dev/rdsk/c2t5d0 d5 phys-schost-2:/dev/rdsk/c4t4d1 d5 phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t5d1 d6 phys-schost-2:/dev/rdsk/c3t5d1 d6 phys-schost-1:/dev/rdsk/c2t5d1 d7 phys-schost-2:/dev/rdsk/c0t2d0 d8 phys-schost-2:/dev/rdsk/c0t3d0
この例では、cldevice の出力は、ディスクアレイの共有 LUN に対応する raw DID が d4 であることを示しています。
次の例は、手順 3 の例で特定された DID デバイスに対する cldevice show の出力を示します。このコマンドは、ノード phys-schost-1 から実行されます。
# cldevice show d4 === DID Device Instances === DID Device Name: /dev/did/rdsk/d4 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c2t5d0 Replication: none default_fencing: global
ゾーンクラスタでの DID デバイスの構成については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「ゾーンクラスタに DID デバイスを追加する」を参照してください。
このためには、format(1M) コマンド、fmthard(1M) コマンド、または prtvtoc(1M) を使用します。スライスを作成または変更するためのコマンドを実行するノードからデバイスのフルパスを指定します。
たとえば、スライス s0 を使用する場合は、スライス s0 で 100G バイトのディスク容量を割り当てるよう選択できます。
raw デバイスを指定するには、手順 4 で取得した DID デバイス名に sN を付加します。ここで、N はスライス番号です。
たとえば、手順 4 の cldevice の出力は、ディスクに対応する raw DID が /dev/did/rdsk/d4 であることを示します。これらのデバイスでスライス s0 を使用する場合は、raw デバイス /dev/did/rdsk/d4s0 を指定します。
次の手順
Oracle のファイルに使用されている他のすべてのストレージ管理方式がインストールされていることを確認します。
Oracle のファイルに使用されているすべてのストレージ管理方式をインストールしたら、第 3 章リソースグループの登録と構成に進みます。
次のリストの 1 つのストレージ管理スキームとともに Oracle ASM を使用します。
ハードウェア RAID。詳細は、「ハードウェア RAID とともに Oracle ASM を使用する方法」を参照してください。
Solaris Volume Manager for Sun Cluster。詳細は、「Oracle RAC データベース用の Solaris Volume Manager for Sun Cluster 複数所有者ディスクセットを作成する方法」を参照してください。
Oracle ASM を使用して格納できる Oracle ファイルのタイプについては、「ストレージ管理の要件」を参照してください。
注 - ゾーンクラスタ内の Oracle RAC インストールが Oracle ASM を使用する場合は、clzonecluster コマンドを使用して、その Oracle RAC インストールで必要なすべてのデバイスをそのゾーンクラスタで構成する必要があります。Oracle ASM をゾーンクラスタ内で実行すると、Oracle ASM の管理は完全に同じゾーンクラスタ内で行われます。
このためには cldevice(1CL) コマンドを使用します。
次の例は、cldevice list -v コマンドの出力からの抽出を示します。
# cldevice list -v DID Device Full Device Path ---------- ---------------- … d5 phys-schost-3:/dev/rdsk/c3t216000C0FF084E77d0 d5 phys-schost-1:/dev/rdsk/c5t216000C0FF084E77d0 d5 phys-schost-2:/dev/rdsk/c4t216000C0FF084E77d0 d5 phys-schost-4:/dev/rdsk/c2t216000C0FF084E77d0 d6 phys-schost-3:/dev/rdsk/c4t216000C0FF284E44d0 d6 phys-schost-1:/dev/rdsk/c6t216000C0FF284E44d0 d6 phys-schost-2:/dev/rdsk/c5t216000C0FF284E44d0 d6 phys-schost-4:/dev/rdsk/c3t216000C0FF284E44d0 …
この例では、DID デバイス d5 および d6 は、クラスタ内で使用可能な共有ディスクに対応します。
次の例は、手順 2 の例で判定された DID デバイスに対する cldevice show の出力を示します。このコマンドは、ノード phys-schost-1 から実行されます。
# cldevice show d5 d6 === DID Device Instances === DID Device Name: /dev/did/rdsk/d5 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c5t216000C0FF084E77d0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d6 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c6t216000C0FF284E44d0 Replication: none default_fencing: global
ゾーンクラスタでの DID デバイスの構成については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「ゾーンクラスタに DID デバイスを追加する」を参照してください。
このためには、format(1M) コマンド、fmthard(1M) コマンド、または prtvtoc(1M) を使用します。スライスを作成または変更するためのコマンドを実行するノードからデバイスのフルパスを指定します。
たとえば、Oracle ASM ディスクグループにスライス s0 を使用する場合は、スライス s0 で 100G バイトのディスク容量を割り当てるよう選択できます。
注 - ハードウェア RAID 上の Oracle ASM がゾーンクラスタに対して構成されている場合は、ゾーンクラスタでこの手順を実行してください。
raw デバイスを指定するには、手順 3, で取得した DID デバイス名に sX を付加します。ここで、X はスライス番号です。
# chown oraasm:oinstall /dev/did/rdsk/dNsX # chmod 660 /dev/disk/rdsk/dNsX # ls -lhL /dev/did/rdsk/dNsX crw-rw---- 1 oraasm oinstall 239, 128 Jun 15 04:38 /dev/did/rdsk/dNsX
Oracle ASM で使用するための raw デバイスの所有権とアクセス権の変更の詳細は、Oracle のドキュメントを参照してください。
# dd if=/dev/zero of=/dev/did/rdsk/dNsX bs=1024k count=200 2000+0 records in 2000+0 records out
たとえば、Oracle ASM ディスクグループに /dev/did/ パスを使用するには、値 /dev/did/rdsk/d* を ASM_DISKSTRING パラメータに追加します。Oracle 初期化パラメータファイルを編集してこのパラメータを変更する場合は、次のように編集します。
ASM_DISKSTRING = '/dev/did/rdsk/*'
詳細については、Oracle のドキュメントを参照してください。
次の手順
Oracle のファイルに使用されている他のすべてのストレージ管理方式がインストールされていることを確認します。
Oracle のファイルに使用されているすべてのストレージ管理方式をインストールしたら、第 3 章リソースグループの登録と構成に進みます。
Oracle RAC は、クラスタファイルシステムでサポートされます。
クラスタファイルシステムは、Oracle Solaris Cluster プロキシファイルシステム (PxFS) を使用します
PxFS ベースのクラスタファイルシステムの作成およびマウント方法に関する一般情報については、次のドキュメントを参照してください。
Oracle RAC のサポート でのクラスタファイルシステムの使用に固有の情報については、次の項目を参照してください。
Oracle RAC に関連付けられたこれらのファイルのみを PxFS ベースのクラスタファイルシステムに格納できます。
Oracle RDBMS バイナリファイル
Oracle Grid Infrastructure バイナリファイル
注 - Oracle Grid Infrastructure バイナリは、クラスタファイルシステム上に配置できません。
Oracle 構成ファイル (たとえば、init.ora、 tnsnames.ora、listener.ora、および sqlnet.ora )
システムパラメータファイル (SPFILE)
警告ファイル (たとえば、alert_ sid.log)
トレースファイル (*.trc)
アーカイブ REDO ログファイル
フラッシュバックログファイル
Oracle Cluster Registry (OCR) ファイル
Oracle Grid Infrastructure 投票ディスク
アーカイブされた再実行ログファイルへの書き込み中の I/O パフォーマンスは、アーカイブされた再実行ログファイルのデバイスグループの場所の影響を受けます。最適なパフォーマンスのためには、アーカイブされた再実行ログファイルのデバイスグループのプライマリが、Oracle RAC デバイスインスタンスと同じノードにあることを確認してください。このデバイスグループには、データベースインスタンスのアーカイブされた再実行ログファイルを保持するファイルシステムが含まれています。
クラスタの可用性を改善するには、デバイスグループのセカンダリノードの希望数を増やすことを検討してください。ただし、デバイスグループのセカンダリノードの希望数を増やすと、パフォーマンスが低下する可能性があります。デバイスグループのセカンダリノードの希望数を増やすには、numsecondaries プロパティーを変更します。詳しくは、『Oracle Solaris Cluster Concepts Guide』の「Multiported Device Groups」を参照してください。
クラスタファイルシステムの作成およびマウント方法については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「クラスタファイルシステムの作成」を参照してください。
注 - Oracle Grid Infrastructure バイナリは、クラスタファイルシステム上に配置できません。
正しいオプションについては、次の表を参照してください。マウントポイントの /etc/vfstab ファイルにエントリを追加するときに、これらのオプションを設定します。
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Oracle のファイルに使用されている他のすべてのストレージ管理方式がインストールされていることを確認します。
Oracle のファイルに使用されているすべてのストレージ管理方式をインストールしたら、第 3 章リソースグループの登録と構成に進みます。