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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B63027-03
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4 Oracle Business Intelligenceのインストール

この章では、Oracle Business Intelligenceの一部またはすべてのコンポーネントのインストール・プロセスについて説明します。インストールするコンポーネントには、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition、Oracle Business Intelligence Publisher、Oracle Real-Time Decisionsなどがあります。この章には次の項目があります。

4.1 Oracle Business Intelligenceをインストールする前に

Oracle Business Intelligenceおよび関連コンポーネントをインストールする前に、次のことを行います。

4.2 Oracle Business Intelligenceをインストールする前のその他の考慮事項

この項には、Oracle Business Intelligenceをインストールする前に考慮する必要のある、追加のオプションや要件に関する次の情報が記載されています。

4.2.1 Oracle Business Intelligence 11.1.1.6パッチ・セットのインストール

既存のOracle Business Intelligence 11.1.1.3または11.1.1.5インスタンスにOracle Business Intelligence 11.1.1.6パッチ・セットをインストールする場合は、Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイドを参照してください。特に、このガイドのパッチ・セットのインストール・プロセスの概要に関する項には、すべてのFusion Middleware製品でパッチ・セットをインストールする際に通常必要となるプロセス・フローの優れた概要が記載されています。

4.2.2 複数のコンピュータへのOracle Business Intelligence 11gのインストール

複数のコンピュータにインストールする場合は、第2章「Oracle Business Intelligenceの推奨インストールのシナリオ」を参照して、一般的なシナリオを確認してください。

4.2.3 DHCPホスト、非ネットワーク・ホストまたはマルチホーム・ホストへのOracle Business Intelligenceのインストール

DHCP(動的ホスト構成プロトコル)を使用するコンピュータ、非ネットワーク・ホストまたはマルチホーム・ホストにOracle Business Intelligenceをインストールする場合は、Oracle Business Intelligenceをインストールする前に、追加の構成タスクを実行する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件および仕様Oracle Fusion Middlewareのシステム構成要件に関する項を参照してください。

4.2.4 64ビット・オペレーティング・システムへのOracle Business Intelligence 11gのインストール

Oracle Business Intelligenceは、多くのLinux、UNIXおよびWindowsの64ビット・オペレーティング・システムをサポートしています。サポートされているすべての64ビット・オペレーティング・システムのリストは、次のOracle Technology Networkのリンクで、Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition 11g R1のシステム要件とサポート対象プラットフォームに関するドキュメントを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

どのインストール・タイプ(簡易、エンタープライズおよびソフトウェアのみ)でも、Oracle Business Intelligence付属のJDKを使用するのであれば、オペレーティング・システムが32ビットでも64ビットでもOracle Business Intelligenceのインストール手順は同じです。32ビットまたは64ビットのいずれのオペレーティング・システムへのインストールであっても、それらのインストール・タイプに応じた手順に従います。

一方、別のJDKを使用する場合は、Oracle WebLogic ServerとOracle Business Intelligenceをインストールする前にそのJDKをインストールしておく必要があります。第4.2.5項「ユーザー固有のJava Development Kit (JDK)を使用したOracle Business Intelligence 11gのインストール」を参照してください。

4.2.5 ユーザー固有のJava Development Kit(JDK)を使用したOracle Business Intelligence 11gのインストール

簡易インストール・タイプとエンタープライズ・インストール・タイプでは、デフォルトでJava Development Kit(JDK)が提供され、インストールされます。また、ユーザー固有のJDKをインストールすることもできます。その場合は、次のプロセスでソフトウェアのみのインストール・タイプを使用する必要があります。

  1. 独自のJDKをインストールします。そのJDKのドキュメントにある指示に従ってください。

    次のURLから、プラットフォームに対する適切なJDKをダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

  2. Oracle WebLogic Serverをインストールします。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の手順に従います。

  3. ソフトウェアのみのインストール・タイプを使用して、Oracle Business Intelligence 11gをインストールします。第4.5.4項「ソフトウェアのみのインストール」の指示に従ってください。

  4. Oracle Business Intelligence 11gを構成します。第5.2項「構成アシスタントを使用したOracle Business Intelligenceの構成」の指示に従ってください。

上記の要件に加えて、次の点に注意する必要があります。

  • Oracle Business Intelligenceでは、64ビット・オペレーティング・システムにインストールした32ビットJDKおよび32ビット・オペレーティング・システムにインストールした64ビットJDKをサポートしていません。使用しているオペレーティング・システムのビット・アーキテクチャに対応したJDKをインストールしてください。

    詳細は、次のリンクのOracle Technology Networkで提供されているOracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionシステム要件およびサポートされるプラットフォーム11g R1ドキュメントを参照してください。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

  • 32ビットと64ビットの両方に対応したハイブリッドJDKを64ビット・オペレーティング・システムにインストールする場合は、64ビット・モードでデプロイします。UNIXおよびLinuxでこれを指定するには、Oracle WebLogic Serverのインストール時に-d64フラグを使用します。

  • ユーザー固有の64ビットJDKをインストールする場合は、JAVA_HOMEがそのJDKを指していることを確認します。これを確認するには、java -versionコマンド、またはjava -d64 -versionコマンド(UNIXまたはLinuxオペレーティング・システムで32/64ビット・ハイブリッドJDKを使用している場合)を実行します。64ビットJDKのインストールに関する考慮事項は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』で、64ビットJDKを使用して64ビット・プラットフォームにWebLogic Serverをインストールする方法に関する項を参照してください。

4.2.6 Oracle Business Intelligence 10gを実行しているコンピュータへのOracle Business Intelligence 11gのインストール

Oracle Business Intelligence 10gを実行しているコンピュータにOracle Business Intelligence 11gをインストールするシナリオはサポートされていないため、このインストールは行わないでください。Oracle Business Intelligence 10gからOracle Business Intelligence 11gへのアップグレード方法は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionアップグレード・ガイドを参照してください。

4.2.7 Microsoft Windowsを実行しているコンピュータへのOracle Business Intelligence 11gのインストール

Microsoft Windowsオペレーティング・システムを実行しているコンピュータへのOracle Business Intelligence 11gのインストールを計画している場合は、次のことを確認します。

4.2.7.1 環境変数_JAVA_OPTIONSが設定されていないことの確認

Microsoft Windowsオペレーティング・システムを実行しているコンピュータへのOracle Business Intelligence 11gのインストールを計画している場合は、環境変数_JAVA_OPTIONSが設定されていないことを確認してください。_JAVA_OPTIONSが設定されているかどうかを確認するには、次のいずれかを行います。

  • コマンド・プロンプトを開き、C:\プロンプトに移動し、次のコマンドを入力します。

    set _JAVA_OPTIONS

    "環境変数_JAVA_OPTIONSが定義されていません"というメッセージが出力される場合、この環境変数は設定されていません。

  • デスクトップ上の「マイ コンピュータ」を右クリックし、「プロパティ」を選択して、「システムのプロパティ」ダイアログを開きます。「詳細設定」タブをクリックし、「環境変数」をクリックします。「環境変数」ダイアログの「ユーザー環境変数」リスト・ボックスおよび「システム環境変数」リスト・ボックスに_JAVA_OPTIONS環境変数があるかどうか確認します。いずれのリスト・ボックスにも_JAVA_OPTIONS環境変数がない場合、この環境変数は設定されていません。

_JAVA_OPTIONS変数が設定されていると判断した場合や関連するなんらかの質問がある場合は、システム管理者に連絡してください。

4.2.7.2 共有ドライブまたはマップ済ドライブへのインストール

共有ドライブまたはマップ済ドライブ上でMicrosoft Windowsオペレーティング・システムを実行しているコンピュータへのOracle Business Intelligence 11gのインストールを計画している場合は、共有フォルダを実際に所有するWindowsアカウントを使用する必要があります。


注意:

共有フォルダに対する完全な変更および削除権限を持つ管理者としてインストーラを実行するのは不十分であり、明確なエラー・メッセージなしに失敗することがあります。


4.2.7.3 New Technologyファイル・システム(NTFS)へのインストール

Oracle Business Intelligence 11gをNTファイル・システムにインストールする場合、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。

警告: FATファイル・システム - Middlewareホームの場所はFATファイル・システム内です

このメッセージは無視して、インストールを続行できます。

4.2.8 Oracle Business Intelligenceのカスタム・ポート値の設定

エンタープライズ・インストール・タイプを選択している場合、Oracle Business Intelligence 11g インストーラを使用して構成ファイル(staticports.ini)にOracle Business Intelligenceのカスタム・ポート値を設定できます。この構成ファイルは次のいずれかの方法で作成できます。

  • テキスト・エディタを使用してファイルを最初から作成し、.ini形式で保存します。

  • Oracle Business Intelligenceのインストール・パッケージに収録されているサンプルのstaticports.iniファイルをコピーし、それをテキスト・エディタで編集します。

    サンプルのstaticports.iniファイルには、Oracle Business Intelligenceのコンポーネントにカスタム・ポート値を設定するためのテンプレートが収録されています。サンプルのstaticports.iniファイルは、次のいずれかの方法で探し出すことができます。

    • Oracle Business Intelligence 11g インストーラの.zipファイルをダウンロードして展開している場合は、bi_installer_loc/Disk1/stage/Responseディレクトリにアクセスします。

    • Oracle Business Intelligence 11gのインストールDVDがある場合は、そのDVDをコンピュータに挿入し、Disk1/stage/Responseディレクトリにアクセスします。

構成ファイルには、次の形式を使用してカスタム・ポート値のキーと値を入力します。

key = value

ここで、keyはコンポーネントに対してOracleが定義しているキーであり、valueはそのコンポーネントのポート番号です。

たとえば、Oracle Business Intelligence Presentation Servicesにカスタム・ポート値を割り当てるには、次の文字列を入力します。

Oracle BI Presentation Services Port No = 9705

staticports.iniでポート値を指定している行を非コメント化するには、行の先頭のシャープ記号(#)を削除します。

構成ファイルには任意の名前を割り当てることができます。ただし、ファイル名にはファイル拡張子.iniを付加する必要があります。また、そのファイルは、Oracle Business Intelligence 11g インストーラを実行するコンピュータからアクセス可能な場所に保存する必要があります。Oracle Business IntelligenceをインストールするときにOracle Business Intelligence 11g インストーラを実行する過程で、カスタム・ポート値を記述した構成ファイルを指定できます。

4.2.9 データベース接続文字列の指定

Oracle Business Intelligenceのインストール時に、BIPLATFORMスキーマおよびMDSスキーマのためのデータベース接続文字列を指定します。この接続文字列はどのインストール・タイプでも必要になります。

接続文字列の形式は、次のようにデータベースによって異なります。

データベース・タイプ 形式 説明

Oracle Database

host:port:service_name

hostは、データベースをホストするコンピュータの完全修飾名です。

portは、データベースが通信で使用するポート番号です。

service_nameは、データベースに割り当てられているサービス名または別名です。

computer1.foobar.com.example:1526:bi

Oracle RACを使用したOracle Database

host1:port1:instance1^host2:port2:instance2[@service_name]

hostnは、データベースをホストするコンピュータの完全修飾名です。

portnは、データベースが通信で使用するポート番号です。

instancenは、データベース・インスタンスの名前です。

service_nameは、データベースに割り当てられているサービス名または別名です(オプション)。

computer1.foobar.com.example:1526:rac1^computer2.foobar.com.example:1526:rac2^computer3.foobar.com.example:1526:rac3@bi

IBM DB2

host:port:db_name

hostは、データベースをホストするコンピュータの完全修飾名です。

portは、データベースが通信で使用するポート番号です。

db_nameは、データベースの名前です。

computer1.foobar.com.example:446:database1

Microsoft SQL Server

host:port:[instance_name]:db_name

hostは、データベースをホストするコンピュータの完全修飾名です。

portは、データベースが通信で使用するポート番号です。

instance_nameは、データベース・インスタンスの名前です(オプション)。これを省略すると、指定されたホストのデフォルトの名前のインスタンスが使用されます。

db_nameは、データベースの名前です。

computer1.foobar.com.example:1443:instance1:database1


4.2.10 コマンドライン・パラメータを使用したOracle Business Intelligence 11gのインストール

Oracle Business Intelligenceはコマンドラインからインストールできます。表4-1は、様々なインストール・モードに対するインストーラのコマンドライン・パラメータを示しています(選択できるのは1つのインストール・モードのみです)。表4-2は、インストール・モードで使用するインストール・オプションに対するインストーラのコマンドライン・パラメータを示しています。

表4-1 インストーラのコマンドライン・パラメータ - インストール・モード(選択できるモードは1つのみ)

パラメータ 説明

-i

-install

グラフィカル・ユーザー・インタフェースでインストーラを実行します。これはデフォルトのモードであり、コマンドラインでモードを指定しない場合に使用します。

-silent

サイレント・モードでインストールします。インストール・プログラムに対してレスポンス・ファイルを指定するか、またはコマンドラインで一連の変数と値のペアを指定する必要があります。

-d

-deinstall

アンインストールのためにグラフィカル・ユーザー・インタフェースでインストーラを実行します。これらのパラメータは、インストーラをOracleホームで実行する場合のみ有効です。

-p

-prerequisite

グラフィカル・ユーザー・インタフェースでインストーラを実行し、前提条件チェックを行います。ソフトウェアのインストールは行いません。

-v

-validate

グラフィカル・ユーザー・インタフェースでインストーラを実行し、すべての前提条件チェックおよび妥当性チェックを行います。ソフトウェアのインストールは行いません。

-sv

-silentvalidate

すべての前提条件チェックと妥当性チェックを、サイレント・モードで実行します。インストール・プログラムに対してレスポンス・ファイルを指定するか、またはコマンドラインで一連の変数と値のペアを指定する必要があります。


表4-2 インストーラのコマンドライン・パラメータ - インストール・オプション

パラメータ 説明

-help

--help

--usage

runInstallerコマンドの使用方法のパラメータを表示します。

-invPtrLoc file

インベントリの場所ファイルを指します。fileを、oraInst.locファイルのフルパスと名前に置き替えます。

-response file

-responseFile file

レスポンス・ファイルを指します。fileを、レスポンス・ファイルのフルパスと名前に置き替えます。

-jreLoc location

Java Runtime Environment (JRE)がインストールされる場所を指します。location を、JREがインストールされるjreディレクトリへのフルパスに置き替えます。

-logLevel level

インストール・プログラムによって実行されるロギングのレベルを指定します。指定したレベルより優先順位が高いすべてのメッセージが記録されます。有効なレベルは次のとおりです。

  • severe

  • warning

  • info

  • config

  • fine

  • finer

  • finest

-debug

インストール・プログラムからデバッグ情報を取得します。

-force

空でないディレクトリでサイレント・インストールを続行できます。

-printdiskusage

ディスク使用量に関連するデバッグ情報をログに記録します。

-printmemory

メモリー使用量に関連するデバッグ情報をログに記録します。

-printtime

時間の使用状況に関連するデバッグ情報をログに記録します。このコマンドにより、timeTakentimestamp.logファイルが作成されます。

-waitforcompletion

Windowsのみ。インストール・プログラムは、Javaエンジンを起動せず、自身も終了せずに、処理の完了まで待機します。

-noconsole

メッセージをコンソール・ウィンドウに表示しません。

-ignoreSysPrereqs

システムの前提条件チェックの結果を無視してインストールを続行します。

-executeSysPrereqs

システムの前提条件チェックのみを実行して終了します。

-paramFile file

oraparam.iniファイルへのフルパスを指定します。このファイルは、インストール・プログラムのための初期化ファイルです。このファイルのデフォルトの場所は、Disk1/install/platformです。

-novalidation

インストール・プログラムが実行したすべての妥当性チェックを無効にします。

-nodefaultinput

このパラメータは現在はサポートされていません。望ましくない結果が発生する可能性があるため、このパラメータは使用しないでください。


4.3 Oracle Business Intelligence 11g インストーラの入手

Oracle Business Intelligence 11g インストーラは、次のソースから入手できます。

OTNまたはOracle Software Delivery Cloudから.zipファイルをダウンロードする場合は、選択したディレクトリに内容を解凍します。このディレクトリをbi_installer_locと呼びます。


注意:

Windowsシステムでは、.zipファイルは名前に空白が含まれていないディレクトリに展開してください。


4.4 Oracle Business Intelligence 11g インストーラの起動

Oracle Business Intelligence 11g インストーラを起動するには:

  1. コマンド・ウィンドウが開くので、次のいずれかの操作を行います。

    • Oracle Business Intelligence 11g インストーラの.zipファイルをダウンロードして展開した場合は、bi_installer_loc/Disk1ディレクトリにアクセスします。

    • Oracle Business Intelligence 11gのインストールDVDがある場合は、そのDVDをコンピュータに挿入し、Disk1ディレクトリにアクセスします。

  2. 使用しているオペレーティング・システムに応じて、次のコマンドを実行します。

    • UNIXの場合:

      ./runInstaller.sh


      注意:

      rootユーザーではOracle Business Intelligence 11g インストーラを実行できません。


    • Windowsの場合:

      setup.exe


      注意:

      管理者として実行」オプションを有効にしてOracle Business Intelligenceをインストールします。


4.5 Oracle Business Intelligence 11g インストーラを使用したOracle Business Intelligenceのインストール

この項では、Oracle Business Intelligence 11g インストーラを使用して、Windows、LinuxおよびUNIXの各オペレーティング・システムにOracle Business Intelligenceのコンポーネントをインストールする方法について説明します。この項は、次のインストール・タイプごとに記述されています。

詳細の参照先

インストール時にOracle Business Intelligence 11g インストーラの画面で追加のヘルプを参照する必要がある場合は、次のいずれかの操作を行います。

インストール時に発生する問題を解決するには、第4.7項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」を参照してください。

4.5.1 簡易インストール

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition、Oracle Business Intelligence PublisherまたはOracle Real-Time Decisionsのスタンドアロン・インスタンスを、デフォルトの設定を使用して最小限の手順でインストールするには、簡易インストール・タイプを選択します。簡易インストール・タイプでは、選択したすべてのアプリケーションがWebLogic Serverの1つのインスタンスにデプロイされます。これは、デモンストレーション、評価、概念実証に最適です。

4.5.1.1 簡易インストール・タイプにおける考慮事項および制限

簡易インストール・タイプには、次の考慮事項および制限が適用されます。

  • 簡易インストール・タイプは、Oracle Business Intelligenceのスタンドアロン・インスタンスのインストールを目的としています。簡易インストール・タイプによってインストールされたOracle Business Intelligenceのインスタンスでは、スケールアウト、コンポーネントの追加、構成アシスタントの使用はできません。

  • エンタープライズ・インストール・タイプとは異なり、簡易インストール・タイプでは管理対象サーバーはインストールされません。また、簡易インストール・タイプでは、通常は管理対象サーバーに存在するコンポーネントが論理的に管理サーバーによって提供されます。

4.5.1.2 簡易インストールの手順の概要

表4-3「簡易インストールの手順の概要」は、Oracle Business Intelligenceを簡易インストール・タイプによってインストールする際の手順をまとめたものです。この手順の詳細な内容は、第4.5.1.3項「簡易インストールの手順」に記載されています。


注意:

選択するオプションによっては、Oracle Business Intelligence 11g インストーラの一部の画面は表示されない場合があります。


表4-3 簡易インストールの手順の概要

画面 操作

なし。

Oracle Business Intelligence 11g インストーラを起動します。第4.4項「Oracle Business Intelligence 11g インストーラの起動」を参照してください。

ようこそ

「次へ」をクリックして続行します。

ソフトウェア更新のインストール

My Oracle Supportのアカウント情報およびソフトウェア更新のプリファレンスを指定するか、またはこのオプションをスキップします。

「次へ」をクリックして続行します。

インストール・タイプの選択

簡易インストール」オプションをクリックします。

「次へ」をクリックして続行します。

前提条件のチェック

「次へ」をクリックして続行します。

インストール場所の指定

Oracle Middlewareホームの場所を指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

管理者詳細

新しいOracle Business Intelligenceシステムのシステム管理者のユーザー名とパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

コンポーネントの構成

インストールおよび構成を行わないコンポーネントの横のボックスの選択を解除します。

「次へ」をクリックして続行します。

BIPLATFORMスキーマ

Business Intelligence Platformスキーマのデータベース・タイプ、データベース接続文字列、およびユーザー名とパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

MDSスキーマ

MDSスキーマのデータベース・タイプ、データベース接続文字列、およびユーザー名とパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

セキュリティ・アップデート

My Oracle Supportのアカウント情報およびセキュリティ・アップデートのプリファレンスを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

サマリー

画面の情報を検証します。

前の画面に戻って情報を変更するには、「戻る」をクリックします。

レスポンス・ファイルにインストールの設定を保存するには、「保存」をクリックします。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況

インストールがすべて完了すると、Oracle Business Intelligence 11g インストーラは自動的に「構成の進行状況」画面に進みます。

構成の進行状況

構成がすべて完了したら、「次へ」をクリックして次に進みます。

完了

終了」をクリックして、Oracle Business Intelligence 11g インストーラを終了します。


4.5.1.3 簡易インストールの手順

簡易インストール・タイプを使用してOracle Business Intelligenceとその関連コンポーネントをインストールするには:

  1. Oracle Business Intelligence 11g インストーラを起動します。第4.4項「Oracle Business Intelligence 11g インストーラの起動」を参照してください。

  2. ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。

  3. 「ソフトウェアの更新」画面で、次のオプションのいずれかを選択します。

    • ソフトウェア更新のスキップ

      ソフトウェア更新のダウンロードとインストールは省略してもかまいません。

    • My Oracle Supportで更新を検索

      My Oracle Supportアカウントを所有している場合は、アカウント名とパスワードを指定することによって、適用可能なソフトウェア更新をMy Oracle Supportからインストーラが自動的にダウンロードします。

      資格証明を入力したら、「接続のテスト」をクリックして接続をテストできます。

      インストーラがMy Oracle Supportにアクセスするためのプロキシ・サーバーを構成する必要がある場合は、「プロキシ設定」をクリックします。「プロキシ設定」画面で、次の設定値を入力します。

      • プロキシ・サーバー

      • プロキシ・ポート

      • プロキシ・ユーザー名(プロキシ・サーバーで認証が不要な場合は空のままにします)

      • パスワード(プロキシ・サーバーで認証が不要な場合は空のままにします)

    • ローカル・ディレクトリで更新を検索

      ローカルで使用可能なソフトウェア更新がある場合、このオプションを使用して場所を指定できます。「ローカル・ディレクトリ」フィールドに、ソフトウェア更新が含まれているディレクトリの場所を入力するか、または「参照」をクリックしてディレクトリを選択します。

    続行するには、「次へ」をクリックします。

  4. インストール・タイプの選択」画面で「簡易インストール」をクリックし、「次へ」をクリックします。

  5. 前提条件のチェック」画面で、エラーが発生せずに前提条件のチェックが完了したら、「次へ」をクリックします。

    エラー・メッセージが表示された場合は、そのエラーを修正し、「再試行」をクリックして再度前提条件のチェックを実行します(推奨)。前提条件のチェックがエラーが発生せずに完了するまで、この処理を繰り返します。

    前提条件のエラーを修正する際にインストール・プロセスを停止するには、「中止」をクリックします。

    エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続ける場合は、「続行」をクリックします(これはお薦めできません)。


    注意:

    前提条件のチェック時にエラー・メッセージまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずに続行すると、インストールが正常に動作しなくなる可能性があります。


  6. インストール場所の指定(簡易)画面で、インストール場所としてMiddlewareホームを指定します。ディレクトリを参照して選択するには、「参照」をクリックします。

    既存のディレクトリを指定する場合、そのディレクトリは空である必要があります。存在していないディレクトリを指定すると、Oracle Business Intelligence 11g インストーラによってそのディレクトリが作成されます。

    Oracle Business Intelligence 11g インストーラは、このディレクトリをMiddlewareホームに指定します。また、Oracle Business Intelligence 11g インストーラは、この場所にOracleホーム、インスタンス・ホーム、WebLogicホームおよびドメイン・ホームを作成します。

    ディレクトリを指定したら、「次へ」をクリックします。

  7. 管理者詳細」画面で、新しいOracle Business Intelligenceシステムのシステム管理者のユーザー名とパスワードを指定し、「次へ」をクリックします。

  8. コンポーネントの構成」画面では、デフォルトですべての製品が選択されています。インストールしないコンポーネントの横のボックスをクリックします。

    インストールする必要のある(または必要な可能性のある)すべての製品を選択します。一部の製品はこの時点でインストールできない場合があります。また、現在のドメインに後からインストールできる製品もあります。


    注意:

    Oracle Business Intelligence Enterprise Editionのインストールを選択すると、Oracle Business Intelligence Publisherも自動的にインストールされます。


    選択が完了したら、「次へ」をクリックします。

  9. BIPLATFORMスキーマ画面で、次を指定します。

    • 使用するOracle Business Intelligenceシステムのデータベース・タイプ。

    • データベースの接続文字列。第4.2.9項「データベース接続文字列の指定」を参照してください。

    • BIPLATFORMスキーマのユーザー名。

    • BIPLATFORMスキーマのパスワード。

    データベース設定を指定したら、「次へ」をクリックします。

  10. MDSスキーマ画面で、次の指定を行います。

    データベース設定を指定したら、「次へ」をクリックします。

  11. セキュリティ・アップデート画面で、My Oracle Supportのアカウント情報を入力し、「次へ」をクリックします。

  12. インストールまたは構成のサマリー画面で、「保存」をクリックして、このインストールに対する設定をレスポンス・ファイルに保存します(オプション)。レスポンス・ファイルの名前と保存場所の入力が求められます。


    注意:

    インストーラの実行目的がレスポンス・ファイルの作成のみである場合は、ここでインストーラを終了してもかまいません。インストールを最後まで実行する必要はありません。インストーラを終了するには、「取消」をクリックします。


    インストールを続行するには、「インストール」をクリックします。

  13. インストールの進行状況」画面で、インストールの進行状況を監視できます。インストールを停止するには、「取消」をクリックします。


    注意:

    インストールの進行に応じて、WebLogic Serverコマンド・ウィンドウが一時的に表示されることがあります。このコマンド・ウィンドウの表示は正常な動作であり、自動的に閉じるので、このウィンドウは無視してください。


  14. 構成の進行状況」画面では、ソフトウェアの構成の進行状況を監視でき、エラーが発生した場合は、それに応答できます。

    構成タスクが失敗すると、エラー・メッセージが表示されます。タスクを再実行するには、「再試行」をクリックします。エラーを無視して次のタスクに進むには、「続行」をクリックします(これはお薦めできません)。インストールおよび構成プロセスを完全に停止するには、「中止」をクリックします。

    詳細は、第4.7項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」を参照してください。


    注意:

    エラー・メッセージまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずにインストール・プロセスを続行すると、インストールは正常に動作しなくなる可能性があります。インストール・プロセスを続行または再起動する前に、すべての問題を解決することをお薦めします。第4.7項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」を参照してください。


    エラーが発生せずに構成が完了したら、「次へ」をクリックします。

  15. インストール完了」画面で、「保存」をクリックしてレスポンス・ファイルにこのインストールの設定を保存し(オプション)、「終了」をクリックしてOracle Business Intelligence 11g インストーラを終了します。

次に、第5章「インストール後の作業」を参照し、インストール・プロセスが完了した後に実行するタスクおよび関連する手順の一覧を確認します。

状況に応じて、インストール後のタスクには必須のものとオプションのものがあります。たとえば、LinuxまたはUNIXオペレーティング・システムを実行しているコンピュータにOracle Business Intelligenceをインストール済で、Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールを使用する場合は、Windowsオペレーティング・システムを実行しているコンピュータ上でOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストーラを実行する必要があります。第5.1項「Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールおよびアンインストール」を参照してください。

4.5.2 エンタープライズ・インストール(新規インストール)

エンタープライズ・インストール・タイプでは、1台以上のコンピュータにOracle Business Intelligenceシステムを新規にインストールし、ホストされたデプロイメントを実現できます。エンタープライズ・インストール・タイプ(新規インストール)を選択すると、Oracle Business Intelligence 11g インストーラによって、選択したOracle Business Intelligenceのコンポーネント(Oracle Business Intelligence Enterprise Edition、Oracle Business Intelligence Publisher、Oracle Real-Time Decisionsなど)がインストールされます。

4.5.2.1 エンタープライズ・インストール・タイプ(新規インストール)における考慮事項および制限

エンタープライズ・インストール・タイプ(新規インストール)には、次の考慮事項および制限が適用されます。

  • エンタープライズ・インストール・タイプを使用して既存のインストールをスケールアウトするには、第4.5.3項「エンタープライズ・インストール(既存のインストールのスケールアウト)」を参照してください。インストールのスケールアウトの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の第5章「デプロイメントのスケール」を参照してください。

  • staticports.iniなどの構成ファイルを使用して手動でOracle Business Intelligenceのポートを指定する場合を除き(第4.2.8項「Oracle Business Intelligenceのカスタム・ポート値の設定」を参照)、Oracle Business Intelligence 11g インストーラは、ノード・マネージャのポートを自動的に割り当てます(デフォルトは9556)。ただし、ノード・マネージャがインストールされている共有のFusion MiddlewareホームにOracle Business Intelligenceをインストールする場合、Oracle Business Intelligence 11gインストーラは既存のノード・マネージャおよびそのポート番号を使用します。

  • 64ビット・オペレーティング・システムへのインストールを行っており、テストから本番への戦略の一環としてpasteBinaryスクリプトを使用する予定の場合、エンタープライズ・インストール・タイプは使用しないでください。この場合は、ソフトウェアのみのインストール・タイプを使用します。第4.5.4項「ソフトウェアのみのインストール」を参照してください。

4.5.2.2 エンタープライズ・インストール(新規インストール)の手順の概要

表4-4「エンタープライズ・インストール(新規インストール)の手順の概要」は、新規インストールでエンタープライズ・インストール・タイプを使用する際の手順の概要を示しています。より詳細な手順は、第4.5.2.3項「エンタープライズ・インストール(新規インストール)の手順」に記載されています。

表4-4 エンタープライズ・インストール(新規インストール)の手順の概要

画面 操作

なし。

Oracle Business Intelligence 11g インストーラを起動します。第4.4項「Oracle Business Intelligence 11g インストーラの起動」を参照してください。

ようこそ

「次へ」をクリックして続行します。

ソフトウェア更新のインストール

My Oracle Supportのアカウント情報およびソフトウェア更新のプリファレンスを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

インストール・タイプの選択

エンタープライズ・インストール」をクリックします。

「次へ」をクリックして続行します。

前提条件のチェック

「次へ」をクリックして続行します。

BIシステムの作成またはスケールアウト

新規BIシステムの作成をクリックし、次の情報を指定します。

  • システム管理者のユーザー名とパスワード

  • 新しいOracle Business Intelligenceシステムのドメイン名

「次へ」をクリックして続行します。

インストール場所の指定

Oracle Middlewareホームの場所を指定します。

必要に応じて次の設定を変更します。

  • ドメイン・ホームの場所

  • Oracleインスタンスの場所

  • Oracleインスタンス名

「次へ」をクリックして続行します。

コンポーネントの構成

インストールおよび構成を行わないコンポーネントの横のボックスの選択を解除します。

「次へ」をクリックして続行します。

BIPLATFORMスキーマ

Business Intelligence Platformスキーマのデータベース・タイプ、データベース接続文字列、およびユーザー名とパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

MDSスキーマ

MDSスキーマのデータベース・タイプ、データベース接続文字列、およびユーザー名とパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

ポートの構成

次のオプションのいずれかをクリックします。

  • 自動でポートを構成」: Oracle Business Intelligence 11g インストーラが自動的にポートを構成します。

  • 構成ファイルを使用してポートを指定: 指定した構成ファイルを使用してポートを構成します。構成ファイルを選択するには、「参照」をクリックします。構成ファイルを表示または編集するには、「表示/編集」をクリックします。ファイルを編集したら、「保存」をクリックして変更を保存します。

「次へ」をクリックして続行します。

セキュリティ・アップデート

My Oracle Supportのアカウント情報およびセキュリティ・アップデートのプリファレンスを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

サマリー

画面の情報を検証します。

前の画面に戻って情報を変更するには、「戻る」をクリックします。

レスポンス・ファイルにインストールの設定を保存するには、「保存」をクリックします。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況

インストールがすべて完了すると、Oracle Business Intelligence 11g インストーラは自動的に「構成の進行状況」画面に進みます。

構成の進行状況

構成がすべて完了したら、「次へ」をクリックして次に進みます。

完了

終了」をクリックして、Oracle Business Intelligence 11g インストーラを終了します。


4.5.2.3 エンタープライズ・インストール(新規インストール)の手順


注意:

選択するオプションによっては、Oracle Business Intelligence 11g インストーラの一部の画面は表示されない場合があります。


エンタープライズ・インストール・タイプを使用してOracle Business Intelligenceとその関連コンポーネントをインストールするには:

  1. Oracle Business Intelligence 11g インストーラを起動します。第4.4項「Oracle Business Intelligence 11g インストーラの起動」を参照してください。

  2. ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。

  3. 「ソフトウェアの更新」画面で、次のオプションのいずれかを選択します。

    • ソフトウェア更新のスキップ

      ソフトウェア更新のダウンロードとインストールは省略してもかまいません。

    • My Oracle Supportで更新を検索

      My Oracle Supportアカウントを所有している場合は、アカウント名とパスワードを指定することによって、適用可能なソフトウェア更新をMy Oracle Supportからインストーラが自動的にダウンロードします。

      資格証明を入力したら、「接続のテスト」をクリックして接続をテストできます。

      インストーラがMy Oracle Supportにアクセスするためのプロキシ・サーバーを構成する必要がある場合は、「プロキシ設定」をクリックします。「プロキシ設定」画面で、次の設定値を入力します。

      • プロキシ・サーバー

      • プロキシ・ポート

      • プロキシ・ユーザー名(プロキシ・サーバーで認証が不要な場合は空のままにします)

      • パスワード(プロキシ・サーバーで認証が不要な場合は空のままにします)

    • ローカル・ディレクトリで更新を検索

      ローカルで使用可能なソフトウェア更新がある場合、このオプションを使用して場所を指定できます。「ローカル・ディレクトリ」フィールドに、ソフトウェア更新が含まれているディレクトリの場所を入力するか、または「参照」をクリックしてディレクトリを選択します。

    続行するには、「次へ」をクリックします。

  4. インストール・タイプの選択」画面で「エンタープライズ・インストール」をクリックし、「次へ」をクリックします。

  5. 前提条件のチェック」画面で、エラーが発生せずに前提条件のチェックが完了したら、「次へ」をクリックします。

    エラー・メッセージが表示された場合は、そのエラーを修正し、「再試行」をクリックして再度前提条件のチェックを実行します(推奨)。前提条件のチェックがエラーが発生せずに完了するまで、この処理を繰り返します。

    前提条件のエラーを修正する際にインストール・プロセスを停止するには、「中止」をクリックします。

    エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続ける場合は、「続行」をクリックします(これはお薦めできません)。


    注意:

    前提条件のチェック時にエラー・メッセージまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずに続行すると、インストールが正常に動作しなくなる可能性があります。


  6. BIシステムの作成またはスケールアウト画面で新規BIシステムの作成をクリックし、次の情報を入力します。

    • 新しいOracle Business Intelligenceシステムのシステム管理者のユーザー名とパスワード

    • 新しいOracle Business Intelligenceシステムのドメイン名

    「次へ」をクリックします。

  7. インストール場所の指定(エンタープライズ)画面の「Oracleミドルウェア・ホーム」入力ボックスに、Oracle Fusion Middlewareのホーム・ディレクトリを入力するか、または「参照」をクリックしてディレクトリを選択します。

    既存のディレクトリを指定する場合、そのディレクトリは空である必要があります。存在していないディレクトリを指定すると、Oracle Business Intelligence 11g インストーラによってそのディレクトリが作成されます。

    必要に応じて次の設定を変更します。

    • ドメイン・ホームの場所

    • Oracleインスタンスの場所

    • Oracleインスタンス名

    「次へ」をクリックします。

  8. コンポーネントの構成」画面では、デフォルトですべての製品が選択されています。インストールしないコンポーネントの横のボックスをクリックします。

    インストールする必要のある(または必要な可能性のある)すべての製品を選択します。一部の製品はこの時点でインストールできない場合があります。また、現在のドメインに後からインストールできる製品もあります。


    注意:

    Oracle Business Intelligence Enterprise Editionのインストールを選択すると、Oracle Business Intelligence Publisherも自動的にインストールされます。


    選択が完了したら、「次へ」をクリックします。

  9. BIPLATFORMスキーマ画面で、次を指定します。

    • 使用するOracle Business Intelligenceシステムのデータベース・タイプ。

    • データベースの接続文字列。第4.2.9項「データベース接続文字列の指定」を参照してください。

    • BIPLATFORMスキーマのユーザー名。

    • BIPLATFORMスキーマのパスワード。

    データベース設定を指定したら、「次へ」をクリックします。

  10. MDSスキーマ画面で、次の指定を行います。

    データベース設定を指定したら、「次へ」をクリックします。

  11. ポートの構成」画面で、「自動でポートを構成」または構成ファイルを使用してポートを指定をクリックします。

    後者のオプションを選択する場合は、Oracle Business Intelligenceのインストール用のカスタム・ポート値が格納された構成ファイルを指定する必要があります。ファイルを選択するには、「参照」をクリックします。ファイルを表示および編集するには、「表示/編集」をクリックします。ファイルを編集したら、「保存」をクリックして変更を保存します。


    注意:

    staticports.iniなどの構成ファイルを使用して手動でOracle Business Intelligenceのポートを指定する場合を除き(第4.2.8項「Oracle Business Intelligenceのカスタム・ポート値の設定」を参照)、Oracle Business Intelligence 11g インストーラは、ノード・マネージャのポートを自動的に割り当てます(デフォルトは9556)。ただし、ノード・マネージャがインストールされている共有のFusion MiddlewareホームにOracle Business Intelligenceをインストールする場合、Oracle Business Intelligence Platformのインストーラは既存のノード・マネージャおよびそのポート番号を使用します。


    「次へ」をクリックします。

  12. セキュリティ・アップデート画面で、My Oracle Supportのアカウント情報を入力し、「次へ」をクリックします。

  13. インストールまたは構成のサマリー画面で、「保存」をクリックして、このインストールに対する設定をレスポンス・ファイルに保存します(オプション)。レスポンス・ファイルの名前と保存場所の入力が求められます。


    注意:

    インストーラの実行目的がレスポンス・ファイルの作成のみである場合は、ここでインストーラを終了してもかまいません。インストールを最後まで実行する必要はありません。インストーラを終了するには、「取消」をクリックします。


    インストールを続行するには、「インストール」をクリックします。

  14. インストールの進行状況」画面で、インストールの進行状況を監視できます。インストールを停止するには、「取消」をクリックします。


    注意:

    インストールの進行に応じて、WebLogic Serverコマンド・ウィンドウが一時的に表示されることがあります。このコマンド・ウィンドウの表示は正常な動作であり、自動的に閉じるので、このウィンドウは無視してください。


  15. 構成の進行状況」画面では、ソフトウェアの構成の進行状況を監視でき、エラーが発生した場合は、それに応答できます。

    構成タスクが失敗すると、エラー・メッセージが表示されます。タスクを再実行するには、「再試行」をクリックします。エラーを無視して次のタスクに進むには、「続行」をクリックします(これはお薦めできません)。インストールおよび構成プロセスを完全に停止するには、「中止」をクリックします。

    詳細は、第4.7項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」を参照してください。


    注意:

    エラー・メッセージまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずにインストール・プロセスを続行すると、インストールは正常に動作しなくなる可能性があります。インストール・プロセスを続行または再起動する前に、すべての問題を解決することをお薦めします。第4.7項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」を参照してください。


    エラーが発生せずに構成が完了したら、「次へ」をクリックします。

  16. インストール完了」画面で、「保存」をクリックしてレスポンス・ファイルにこのインストールの設定を保存し(オプション)、「終了」をクリックしてOracle Business Intelligence 11g インストーラを終了します。

次に、第5章「インストール後の作業」を参照し、インストール・プロセスが完了した後に実行するタスクおよび関連する手順の一覧を確認します。

状況に応じて、インストール後のタスクには必須のものとオプションのものがあります。たとえば、LinuxまたはUNIXオペレーティング・システムを実行しているコンピュータにOracle Business Intelligenceをインストール済で、Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールを使用する場合は、Windowsオペレーティング・システムを実行しているコンピュータにOracle Business Intelligenceの別のインスタンスをインストールする必要があります。第5.1項「Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールおよびアンインストール」を参照してください。

4.5.3 エンタープライズ・インストール(既存のインストールのスケールアウト)

エンタープライズ・インストール・タイプでは、Oracle Business Intelligenceの既存のエンタープライズ・インストールをスケールアウトできます。エンタープライズ・インストール・タイプを選択して既存のインストールをスケールアウトすると、Oracle Business Intelligence 11g インストーラによって、クラスタのプライマリ・ホスト・コンピュータにインストール済のOracle Business Intelligenceのすべてのコンポーネントがインストールされます(プライマリ・ホスト・コンピュータはユーザーが指定する必要があります)。たとえば、プライマリ・ホストにOracle Business Intelligence Enterprise EditionおよびOracle Real-Time Decisionsをインストール済の場合、Oracle Business Intelligence 11g インストーラは、クラスタにある他のコンピュータにこれら2つの製品のみをインストールします。

インストールのスケールアウトの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の第5章「デプロイメントのスケール」を参照してください。

4.5.3.1 エンタープライズ・インストール・タイプ(既存のインストールのスケールアウト)における考慮事項および制限

エンタープライズ・インストール・タイプ(既存のインストールのスケールアウト)には、次の考慮事項および制限が適用されます。

  • 以前に簡易インストール・タイプを使用してインストールされたOracle Business Intelligenceのインストールをスケールアウトすることはサポートされていません。

  • Oracle Business Intelligence 11g インストーラは、Oracle Business Intelligenceクラスタの各ノードを専用のコンピュータにインストールすることによって、既存のインストールのスケールアウトをサポートします。これは、水平スケーリングと呼ばれます。この項では、このタイプのスケーリングについて説明しています。Oracle Business Intelligence 11g Installerを使用して垂直スケーリングを行わないでください。つまり、1台のコンピュータにOracle Business Intelligenceクラスタの複数のノードをインストールしないようにします。垂直スケーリングの手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の第5章「デプロイメントのスケーリング」に記載されています。

  • staticports.iniなどの構成ファイルを使用して手動でOracle Business Intelligenceのポートを指定する場合を除き(第4.2.8項「Oracle Business Intelligenceのカスタム・ポート値の設定」を参照)、Oracle Business Intelligence 11g インストーラは、ノード・マネージャのポートを自動的に割り当てます(デフォルトは9556)。ただし、ノード・マネージャがインストールされている共有のFusion MiddlewareホームにOracle Business Intelligenceをインストールする場合、Oracle Business Intelligence Platformのインストーラは既存のノード・マネージャおよびそのポート番号を使用します。

  • システムのスケールアウトを行う前に、スケールアウトの対象とするすべてのコンピュータが、クラスタのプライマリ・ホスト・コンピュータに完全修飾ドメイン名を使用してアクセス(pingを実行)できること、およびそのプライマリ・ホスト・コンピュータ上のOracle Business Intelligenceのインストール先ディレクトリにアクセスできることを確認する必要があります。インストールが成功するためには、インストールのスケールアウトの対象とするすべてのコンピュータがクラスタのプライマリ・ホスト上の管理サーバーとの双方向の通信をサポートできる必要があり、それらのコンピュータがOracle Business Intelligenceのインストール先ディレクトリにアクセスできる必要があります。

  • スケールアウトしたインストールの手順を開始する前に、Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインしていないことを確認してください。

  • 既存のインストールで使用しているのと同じオペレーティング・システムにスケールアウトする必要があります(たとえば、64ビットLinuxのインストールでは、32ビットLinuxではなく64ビットLinuxにスケールアウトします)。オラクル社では同じクラスタ内の異機種プラットフォームをサポートしていません。

  • システムのスケールアウト時にBIコンポーザがインストールされている場合は、スケールアウトしたコンピュータ上のinstanceconfig.xmlファイルを更新する必要があります。詳細は、第5.3項「Oracle BI EEのBIコンポーザのインストールと構成」を参照してください。

4.5.3.2 エンタープライズ・インストール(既存のインストールのスケールアウト)の手順の概要

表4-5「エンタープライズ・インストール(既存のインストールのスケールアウト)の手順の概要」は、エンタープライズ・インストール・タイプを使用して既存のインストールを水平スケールアウトする手順の概要を示しています。より詳細な手順は、第4.5.3.3項「エンタープライズ・インストール(既存のインストールのスケールアウト)の手順」に記載されています。

表4-5 エンタープライズ・インストール(既存のインストールのスケールアウト)の手順の概要

画面 操作

なし。

Oracle Business Intelligence 11g インストーラを起動します。第4.4項「Oracle Business Intelligence 11g インストーラの起動」を参照してください。

ようこそ

「次へ」をクリックして続行します。

ソフトウェア更新のインストール

My Oracle Supportのアカウント情報およびソフトウェア更新のプリファレンスを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

インストール・タイプの選択

エンタープライズ・インストール」をクリックします。

「次へ」をクリックして続行します。

前提条件のチェック

「次へ」をクリックして続行します。

BIシステムの作成またはスケールアウト

BIシステムのスケールアウトをクリックし、次の情報を指定します。

  • 管理サーバー・ドメインのホスト名およびポート番号

  • WebLogic管理サーバーにログインするためのユーザー名およびパスワード

「次へ」をクリックして続行します。

BIシステムのスケールアウトの詳細

必要に応じて次の設定を変更します。

  • Oracleインスタンスの場所

  • Oracleインスタンス名

「次へ」をクリックして続行します。

ポートの構成

次のオプションのいずれかをクリックします。

  • 自動でポートを構成」: Oracle Business Intelligence 11g インストーラが自動的にポートを構成します。

  • 構成ファイルを使用してポートを指定: 指定した構成ファイルを使用してポートを構成します。ファイルを選択するには、「参照」をクリックします。ファイルを表示または編集するには、「表示/編集」をクリックします。ファイルを編集したら、「保存」をクリックして変更を保存します。

「次へ」をクリックして続行します。

セキュリティ・アップデート

My Oracle Supportのアカウント情報およびセキュリティ・アップデートのプリファレンスを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

サマリー

画面の情報を検証します。

前の画面に戻って情報を変更するには、「戻る」をクリックします。

レスポンス・ファイルにインストールの設定を保存するには、「保存」をクリックします。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況

インストールがすべて完了すると、Oracle Business Intelligence 11g インストーラは自動的に「構成の進行状況」画面に進みます。

構成の進行状況

構成がすべて完了したら、「次へ」をクリックして次に進みます。

完了

終了」をクリックして、Oracle Business Intelligence 11g インストーラを終了します。


4.5.3.3 エンタープライズ・インストール(既存のインストールのスケールアウト)の手順


注意:

選択するオプションによっては、Oracle Business Intelligence 11g インストーラの一部の画面は表示されない場合があります。


エンタープライズ・インストール・タイプを使用して既存のOracle Business Intelligenceのインストールをスケールアウトするには:

  1. Oracle Business Intelligence 11g インストーラを起動します。第4.4項「Oracle Business Intelligence 11g インストーラの起動」を参照してください。

  2. ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。

  3. 「ソフトウェアの更新」画面で、次のオプションのいずれかを選択します。

    • ソフトウェア更新のスキップ

      ソフトウェア更新のダウンロードとインストールは省略してもかまいません。

    • My Oracle Supportで更新を検索

      My Oracle Supportアカウントを所有している場合は、アカウント名とパスワードを指定することによって、適用可能なソフトウェア更新をMy Oracle Supportからインストーラが自動的にダウンロードします。

      資格証明を入力したら、「接続のテスト」をクリックして接続をテストできます。

      インストーラがMy Oracle Supportにアクセスするためのプロキシ・サーバーを構成する必要がある場合は、「プロキシ設定」をクリックします。「プロキシ設定」画面で、次の設定値を入力します。

      • プロキシ・サーバー

      • プロキシ・ポート

      • プロキシ・ユーザー名(プロキシ・サーバーで認証が不要な場合は空のままにします)

      • パスワード(プロキシ・サーバーで認証が不要な場合は空のままにします)

    • ローカル・ディレクトリで更新を検索

      ローカルで使用可能なソフトウェア更新がある場合、このオプションを使用して場所を指定できます。「ローカル・ディレクトリ」フィールドに、ソフトウェア更新が含まれているディレクトリの場所を入力するか、または「参照」をクリックしてディレクトリを選択します。

    続行するには、「次へ」をクリックします。

  4. インストール・タイプの選択」画面で「エンタープライズ・インストール」をクリックし、「次へ」をクリックします。

  5. 前提条件のチェック」画面で、エラーが発生せずに前提条件のチェックが完了したら、「次へ」をクリックします。

    エラー・メッセージが表示された場合は、そのエラーを修正し、「再試行」をクリックして再度前提条件のチェックを実行します(推奨)。前提条件のチェックがエラーが発生せずに完了するまで、この処理を繰り返します。

    前提条件のエラーを修正する際にインストール・プロセスを停止するには、「中止」をクリックします。

    エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続ける場合は、「続行」をクリックします(これはお薦めできません)。


    注意:

    前提条件のチェック時にエラー・メッセージまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずに続行すると、インストールが正常に動作しなくなる可能性があります。


  6. BIシステムの作成またはスケールアウト画面でBIシステムのスケールアウトをクリックし、次の情報を入力します。

    • 管理サーバー・ドメインのホスト名およびポート番号

    • WebLogic管理サーバーにログインするためのユーザー名およびパスワード

    「次へ」をクリックします。

  7. BIシステムのスケールアウトの詳細画面で、次の設定を変更します(オプション)。

    • Oracleインスタンスの場所

    • Oracleインスタンス名

    「次へ」をクリックします。

  8. ポートの構成」画面で、「自動でポートを構成」または構成ファイルを使用してポートを指定をクリックします。

    後者のオプションを選択する場合は、Oracle Business Intelligenceのインストール用のカスタム・ポート値が格納された構成ファイルを指定する必要があります。ファイルを選択するには、「参照」をクリックします。ファイルを表示および編集するには、「表示/編集」をクリックします。ファイルを編集したら、「保存」をクリックして変更を保存します。


    注意:

    staticports.iniなどの構成ファイルを使用して手動でOracle Business Intelligenceのポートを指定する場合を除き(第4.2.8項「Oracle Business Intelligenceのカスタム・ポート値の設定」を参照)、Oracle Business Intelligence 11g インストーラは、ノード・マネージャのポートを自動的に割り当てます(デフォルトは9556)。ただし、ノード・マネージャがインストールされている共有のFusion MiddlewareホームにOracle Business Intelligenceをインストールする場合、Oracle Business Intelligence Platformのインストーラは既存のノード・マネージャおよびそのポート番号を使用します。


    「次へ」をクリックします。

  9. セキュリティ・アップデート画面で、My Oracle Supportのアカウント情報を入力し、「次へ」をクリックします。

  10. インストールまたは構成のサマリー画面で、「保存」をクリックして、このインストールに対する設定をレスポンス・ファイルに保存します(オプション)。レスポンス・ファイルの名前と保存場所の入力が求められます。


    注意:

    インストーラの実行目的がレスポンス・ファイルの作成のみである場合は、ここでインストーラを終了してもかまいません。インストールを最後まで実行する必要はありません。インストーラを終了するには、「取消」をクリックします。


    インストールを続行するには、「インストール」をクリックします。

  11. インストールの進行状況」画面で、インストールの進行状況を監視できます。インストールを停止するには、「取消」をクリックします。


    注意:

    インストールの進行に応じて、WebLogic Serverコマンド・ウィンドウが一時的に表示されることがあります。このコマンド・ウィンドウの表示は正常な動作であり、自動的に閉じるので、このウィンドウは無視してください。


  12. 構成の進行状況」画面では、ソフトウェアの構成の進行状況を監視でき、エラーが発生した場合は、それに応答できます。

    構成タスクが失敗すると、エラー・メッセージが表示されます。タスクを再実行するには、「再試行」をクリックします。エラーを無視して次のタスクに進むには、「続行」をクリックします(これはお薦めできません)。インストールおよび構成プロセスを完全に停止するには、「中止」をクリックします。

    詳細は、第4.7項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」を参照してください。


    注意:

    エラー・メッセージまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずにインストール・プロセスを続行すると、インストールは正常に動作しなくなる可能性があります。インストール・プロセスを続行または再起動する前に、すべての問題を解決することをお薦めします。第4.7項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」を参照してください。


    エラーが発生せずに構成が完了したら、「次へ」をクリックします。

  13. インストール完了」画面で、「保存」をクリックしてレスポンス・ファイルにこのインストールの設定を保存し、「終了」をクリックしてOracle Business Intelligence 11g インストーラを終了します。

次に、第5章「インストール後の作業」を参照し、インストール・プロセスが完了した後に実行するタスクおよび関連する手順の一覧を確認します。

状況に応じて、インストール後のタスクには必須のものとオプションのものがあります。たとえば、スケールアウトするエンタープライズ・インストールでIBM DB2またはMicrosoft SQL Serverのデータベースを使用する場合は、Oracle Business Intelligenceの各ノードにODBCデータソース名を作成する必要があります。第5.4項「IBM DB2またはMicrosoft SQL ServerのためのDSNの作成」を参照してください。

4.5.4 ソフトウェアのみのインストール

ソフトウェアのみのインストール・タイプでは、OracleホームにOracle Business Intelligenceソフトウェアのバイナリ・ファイルをインストールし、後でそれらを構成できます。

ソフトウェアのみのインストール・タイプを使用して、次のシナリオにあるインストールの過程を完了できます。

  • エンタープライズ・インストールの実行

  • 既存のエンタープライズ・インストールのスケールアウト

次の追加シナリオのいずれかを実行する場合は、ソフトウェアのみのインストール・タイプが必要であることに注意してください。

  • 既存のOracle WebLogic ServerドメインにOracle Business Intelligenceをインストールする。

  • Oracle Fusion Middlewareの他の製品のインストール(Oracle SOA Suiteなど)によって以前に作成されたMiddlewareホームにOracle Business Intelligenceをインストールする。

  • 64ビット・オペレーティング・システムにOracle Business Intelligenceをインストールし、後でpasteBinaryスクリプトを使用してそのインストールをテスト環境から本番環境に移行する予定である。

  • ユーザー固有のJDKを使用してOracle Business Intelligenceをインストールします。簡易インストール・タイプとエンタープライズ・インストール・タイプでは、Oracle Business Intelligenceのインストール・パッケージに付属のJDKがデフォルトでインストールされます。ユーザー固有のJDKをインストールすることもできますが、Oracle WebLogic ServerとOracle Business Intelligenceをインストールする前にそのJDKをインストールしておく必要があります。第4.2.5項「ユーザー固有のJava Development Kit (JDK)を使用したOracle Business Intelligence 11gのインストール」を参照してください。

ソフトウェアのみのインストール・タイプを選択すると、Oracle Business Intelligence 11g インストーラは、Oracle Business Intelligenceのすべてのコンポーネントのソフトウェア・バイナリ・ファイルをインストールします(これらのコンポーネントとして、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition、Oracle Business Intelligence Publisher、Oracle Real-Time Decisionsなどがあります)。その後、Oracle Business Intelligenceの構成アシスタントを使用して、インストールしたコンポーネントを構成します。第5.2項「構成アシスタントを使用したOracle Business Intelligenceの構成」を参照してください。

4.5.4.1 ソフトウェアのみのインストール・タイプにおける考慮事項および制限

ソフトウェアのみのインストール・タイプには、次の考慮事項および制限が適用されます。

  • ソフトウェアのみのインストール・タイプは、最終的にOracle Business Intelligenceのエンタープライズ・インストールが必要な場合に使用します。ソフトウェアのみのインストール・タイプでは簡易インストールはサポートされません。その場合は簡易インストールを使用します。

  • ソフトウェアのみのインストールを開始する前に、Oracle WebLogic Serverを個別にインストールする必要があります。Oracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

  • Oracle WebLogic Serverに付属のJDKではなく、ユーザー固有のJDKを使用してOracle Business Intelligenceをインストールするには、 Oracle WebLogic ServerとOracle Business Intelligenceをインストールする前にそのJDKをインストールしておく必要があります。

  • 後で既存のOracle WebLogic Serverドメインを拡張する方針で、ソフトウェアのみのインストール・タイプを使用する場合は、必ず次のようにします。

    • ドメインは空にします。つまり、ドメイン内には他のソフトウェア製品が存在しないようにします。

    • ドメインは、Oracle Business Intelligenceのインストール先とするコンピュータ上に物理的に存在するようにします。ドメインをリモートで拡張することはサポートされていません。

  • ソフトウェアのみのインストール・タイプによって、共有のFusion Middlewareホームを使用して共有ネットワーク・ドライブ上にインストールをスケールアウトする場合、クラスタ内のすべてのコンピュータに対して同じドメイン・ホームを指定する必要があります。これを行うには、構成アシスタントのBIシステムのスケールの詳細画面の「ドメイン・ホーム」フィールドに同じ値を設定します。共有のMiddlewareホームを持つスケールアウトしたシステムにあるすべてのコンピュータで同じドメイン・ホームを使用する場合は、ノード・マネージャを通じてドメイン内の1つ以上の管理対象サーバーを起動する必要があります。

4.5.4.2 ソフトウェアのみのインストールの手順の概要

表4-6「ソフトウェアのみのインストールの手順の概要」は、ソフトウェアのみのインストール・タイプを使用してインストールを実行する際の手順の概要を示しています。より詳細な手順は、第4.5.4.3項「ソフトウェアのみのインストールの手順」に記載されています。

表4-6 ソフトウェアのみのインストールの手順の概要

画面 操作

なし。

Oracle Business Intelligence 11g インストーラを起動します。第4.4項「Oracle Business Intelligence 11g インストーラの起動」を参照してください。

ようこそ

「次へ」をクリックして続行します。

ソフトウェア更新のインストール

My Oracle Supportのアカウント情報およびソフトウェア更新のプリファレンスを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

インストール・タイプの選択

ソフトウェアのみのインストール」をクリックします。

このオプションを選択すると、ソフトウェアのバイナリ・ファイルがターゲット・コンピュータにコピーされます。コンポーネントの構成は行いません(インストールが完了した後に行います)。

「次へ」をクリックして続行します。

前提条件のチェック

「次へ」をクリックして続行します。

インストール場所の指定

Oracle MiddlewareホームおよびOracle Business Intelligenceホームの場所を指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

セキュリティ・アップデート

My Oracle Supportのアカウント情報およびセキュリティ・アップデートのプリファレンスを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

サマリー

画面の情報を検証します。

前の画面に戻って情報を変更するには、「戻る」をクリックします。

レスポンス・ファイルにインストールの設定を保存するには、「保存」をクリックします。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況

インストールがすべて完了したら、「次へ」をクリックして次に進みます。

完了

終了」をクリックして、Oracle Business Intelligence 11g インストーラを終了します。


4.5.4.3 ソフトウェアのみのインストールの手順


注意:

ソフトウェアのみのインストールの手順を開始する前に、Oracle WebLogic Serverを個別にインストールする必要があります。


ソフトウェアのみのインストール・タイプを使用してOracle Business Intelligenceをインストールするには:

  1. Oracle Business Intelligence 11g インストーラを起動します。第4.4項「Oracle Business Intelligence 11g インストーラの起動」を参照してください。

  2. ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。

  3. 「ソフトウェアの更新」画面で、次のオプションのいずれかを選択します。

    • ソフトウェア更新のスキップ

      ソフトウェア更新のダウンロードとインストールは省略してもかまいません。

    • My Oracle Supportで更新を検索

      My Oracle Supportアカウントを所有している場合は、アカウント名とパスワードを指定することによって、適用可能なソフトウェア更新をMy Oracle Supportからインストーラが自動的にダウンロードします。

      資格証明を入力したら、「接続のテスト」をクリックして接続をテストできます。

      インストーラがMy Oracle Supportにアクセスするためのプロキシ・サーバーを構成する必要がある場合は、「プロキシ設定」をクリックします。「プロキシ設定」画面で、次の設定値を入力します。

      • プロキシ・サーバー

      • プロキシ・ポート

      • プロキシ・ユーザー名(プロキシ・サーバーで認証が必要ない場合は空白のままにします)

      • パスワード(プロキシ・サーバーで認証が必要ない場合は空白のままにします)

    • ローカル・ディレクトリで更新を検索

      ローカルで使用可能なソフトウェア更新がある場合、このオプションを使用して場所を指定できます。「ローカル・ディレクトリ」フィールドで、ソフトウェア更新を含むディレクトリの場所を入力するか、「参照」をクリックしてディレクトリに移動して選択します。

    続行するには、「次へ」をクリックします。

  4. インストール・タイプの選択」画面で「ソフトウェアのみのインストール」をクリックし、「次へ」をクリックします。

  5. 前提条件のチェック」画面で、エラーが発生せずに前提条件のチェックが完了したら、「次へ」をクリックします。

    エラー・メッセージが表示された場合は、そのエラーを修正し、「再試行」をクリックして再度前提条件のチェックを実行します(推奨)。前提条件のチェックがエラーが発生せずに完了するまで、この処理を繰り返します。

    前提条件のエラーを修正する際にインストール・プロセスを停止するには、「中止」をクリックします。

    エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続ける場合は、「続行」をクリックします(これはお薦めできません)。


    注意:

    前提条件のチェック時にエラー・メッセージまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずに続行すると、インストールが正常に動作しなくなる可能性があります。


  6. インストール場所の指定(ソフトウェアのみ)画面の「Oracleミドルウェア・ホーム」フィールドに、既存のMiddlewareホーム・ディレクトリを入力するか、または「参照」をクリックしてディレクトリを選択します。

    このMiddlewareホームには、既存のWebLogic ServerまたはFusion Middleware製品のインストール(Oracle Business Intelligenceを含む)のMiddlewareホームを指定できます。

    必要に応じてOracleホーム・ディレクトリの場所を変更します。

    「次へ」をクリックします。

  7. セキュリティ・アップデート画面で、My Oracle Supportのアカウント情報を入力し、「次へ」をクリックします。

  8. インストールまたは構成のサマリー画面で、「保存」をクリックして、このインストールに対する設定をレスポンス・ファイルに保存します(オプション)。レスポンス・ファイルの名前と保存場所の入力が求められます。


    注意:

    インストーラの実行目的がレスポンス・ファイルの作成のみである場合は、ここでインストーラを終了してもかまいません。インストールを最後まで実行する必要はありません。インストーラを終了するには、「取消」をクリックします。


    インストールを続行するには、「インストール」をクリックします。

  9. インストールの進行状況」画面で、インストールの進行状況を監視できます。インストールを停止するには、「取消」をクリックします。


    注意:

    インストールの進行に応じて、WebLogic Serverコマンド・ウィンドウが一時的に表示されることがあります。このコマンド・ウィンドウの表示は正常な動作であり、自動的に閉じるので、このウィンドウは無視してください。


  10. インストール完了」画面で、「保存」をクリックしてレスポンス・ファイルにこのインストールの設定を保存し(オプション)、「終了」をクリックしてOracle Business Intelligence 11g インストーラを終了します。

次に、第5章「インストール後の作業」を参照し、インストール・プロセスが完了した後に実行するタスクおよび関連する手順の一覧を確認します。

状況に応じて、インストール後のタスクには必須のものとオプションのものがあります。たとえば、ソフトウェアのみのインストールを完了した後には、そのインストールを構成する必要があります。第5.2項「構成アシスタントを使用したOracle Business Intelligenceの構成」を参照してください。

4.6 Oracle Business Intelligenceのサイレント・モードでのインストール

この項では、コマンドラインからサイレント・モードでOracle Business Intelligenceをインストールする方法について説明します。サイレント・インストールではグラフィカルな出力が行われず、ユーザーによる入力も必要ないため、Oracle Business Intelligenceのインストールを監視する必要がなくなります。

この項の項目は次のとおりです。

4.6.1 サイレント・インストールとは

Oracle Business Intelligenceのサイレント・インストールは、インストール・プログラムにレスポンス・ファイルを指定し、コマンドラインで-silentフラグを使用することによって実行します。レスポンス・ファイルは変数とパラメータ値を格納したテキスト・ファイルであり、インストール・プログラムが必要とする情報を提供します。

-dパラメータまたは-deinstallパラメータを使用して、コマンドラインからソフトウェアをサイレントにアンインストールすることもできます。第6章「Oracle Business Intelligenceのアンインストール」を参照してください。

4.6.2 レスポンス・ファイルの作成

サイレント・インストールを実行する前に、インストール固有の情報をレスポンス・ファイルに指定する必要があります。正しく構成されていないレスポンス・ファイルを使用してインストールしようとすると、多くの場合インストール・プログラムは失敗します。

レスポンス・ファイルはテキスト・エディタを使用して手動で作成できます。また、Oracle Business Intelligence 11g インストーラを使用して自動的に作成することもできます(推奨)。後者の方法では、インストーラを実行して、インストールの各画面でインストールのプリファレンスを選択します。次に、インストールまたは構成のサマリー画面で、「保存」をクリックします。レスポンス・ファイルの名前と保存場所の入力が求められます。この情報を指定してインストーラを終了します。インストールを最後まで実行する必要はありません。

レスポンス・ファイルを作成すると、そのファイルを使用して別のシステムにインストールをレプリケートできます。また、必要に応じてテキスト・エディタでそのファイルを修正することもできます。

4.6.2.1 コマンドライン変数

  • インストーラ変数

    インストーラ変数はVarName=valueの形式で指定します。例:

    ORACLE_HOME=/home/Oracle/Middleware/as_1

  • セッション変数

    セッション変数は、session:varName=valueの形式で指定します。

  • コンポーネント変数

    コンポーネント変数は、session:compInternalName:[Version:]varName=valueの形式で指定します。

4.6.2.2 サンプル・コマンド

サイレント・インストールを実行するには、次のコマンドを使用します。

>./runInstaller -silent -response file -invPtrLoc file

次に、このコマンドの完全な例を示します。

> ./runInstaller -silent -response /home/jdoe/response/oracle.classicwls.top.Custom.rsp -invPtrLoc /home/jdoe/oraInst.loc

システムにOracle製品をすでにインストール済で、インベントリの場所を指定する必要がない場合は、次のようなコマンドを使用できます。

> ./runInstaller -silent -response file

次に、このコマンドの完全な例を示します。

> ./runInstaller -silent -response /home/jdoe/response/oracle.classicwls.top.Custom.rsp

4.6.3 oraInst.locファイルの作成

インストール・プログラムは、Oracleインベントリ・ディレクトリを使用して、コンピュータにインストールされているすべてのOracle製品を追跡します。インベントリ・ディレクトリは、oraInst.locという名前のファイルに格納されます(UNIXおよびLinux)。このファイルがシステムに存在しない場合は、インストール・プログラムによって自動的に作成されます。

4.6.4 インストール前のタスク

今回がシステムへの初めてのインストールの場合(つまり既存のOracleインベントリの場所が存在しない場合)、環境がインストール要件を満たしているかどうか検証することをお薦めします。このタスクは、対話型、サイレントのいずれでも実行可能です。

環境がインストール要件を満たしているかどうかを対話型で検証するには、使用しているオペレーティング・システムに応じて次のコマンドを実行します。

UNIXの場合:

./runInstaller -validate

Windowsの場合:

setup.exe -validate

環境がインストール要件を満たしているかどうかをサイレントで検証するには、使用しているオペレーティング・システムに応じて次のコマンドを実行します。

UNIXの場合:

./runInstaller -silentvalidate -response response_file_path

Windowsの場合:

setup.exe -silentvalidate -response response_file_path

4.6.5 サイレント・インストールでサポートされるソフトウェア更新のオプション

サイレント・インストールでは、次のソフトウェア更新オプションのみがサポートされます。

  • ソフトウェアの更新のスキップ

  • ローカル・ディレクトリからのソフトウェア更新のインストール

サイレント・インストールでは、My Oracle Supportからソフトウェア更新をダウンロードしてインストールするオプションはサポートされていません。

4.6.6 UNIXおよびWindowsオペレーティング・システムのためのサイレント・インストールの構文

Oracle Business Intelligence 11g インストーラをコマンドラインからサイレントに実行するための構文は、次のようにオペレーティング・システムに応じて異なります。

  • UNIXシステムの場合:

    runInstaller [-mode] [-options] [(CommandLinevariable=Value)*]

  • Windowsシステムの場合:

    setup.exe [-mode] [-options] [(CommandLinevariable=Value)*]

サポートされているコマンドライン構文およびオプションの詳細は、第4.2.10項「コマンドライン・パラメータを使用したOracle Business Intelligence 11gのインストール」を参照してください。

4.7 インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング

インストール・プロセス時に発生する特定のエラーまたは警告の詳細は、インストール・ログ・ファイルを参照してください。インストール・ログ・ファイルの場所は、使用しているオペレーティング・システム、および最初にインストールしたOracle製品(現在のコンピュータに複数のOracle製品がインストールされている場合)でoraInventoryディレクトリの作成先として選択した場所に応じて異なります。

サポートされているオペレーティング・システムのデフォルトの場所は次のとおりです。

インストールが正常に完了しなかった場合、または構成の段階でインストール・プロセスを中断した場合、Oracle Business Intelligenceを再度インストールする前に、失敗または中断したインストールをクリーンアップする必要があります。実行するアンインストール・プロセスは、試みていたインストール・タイプに応じて異なります。たとえば、1台のコンピュータにOracle Business Intelligenceをインストールしようとしていた場合は、第6.1.1項「1台のコンピュータ上のOracle Business Intelligenceのアンインストール」を参照してください。サポートされているアンインストール・プロセスのリストについては、第6.1項「アンインストール・シナリオ」を参照してください。

また、インストール時にどのタスクが失敗したかによって、アンインストール・プロセスの中には状況に無関係なものもあります。たとえば、Oracle Business Intelligenceのインスタンスを作成する前にインストールが失敗した場合、インスタンスのアンインストール手順(第6.4.3項「Oracle Business Intelligenceインスタンスのアンインストール」)は該当しないので、実行しないようにする必要があります。

簡易インストールまたはエンタープライズ・インストールの実行中、あるいはソフトウェアのみのインストールを実行するために構成アシスタントを使用しているときに、coreapplication_obisch1スケジューラ・コンポーネントが、「Oracleデータベースに接続できませんでした」および「TNS: リスナーがありません」というエラー・メッセージを表示して断続的に起動に失敗することがあります。この状況では、リスナーが複数のコンピュータから同時にリクエストを受け取ったために、データベースが応答できない可能性があります。この問題は、現在は使用していないRCUスキーマを削除するか表領域を削除してディスク領域を解放することにより解決できます。データベース管理者は、データベースの可用性およびステータスを確認する必要があります。

4.8 Oracle Business Intelligenceの再インストール

Oracle Business Intelligenceのインストールがすでに存在するディレクトリには、Oracle Business Intelligenceを再インストールできません。Oracle Business Intelligenceを前と同じディレクトリに再インストールするには、まず第6章「Oracle Business Intelligenceのアンインストール」の説明に従ってソフトウェアをアンインストールしてから、この章に戻り、ニーズに最も適したインストール手順に従います。