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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B63028-03
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16 LinuxおよびUNIXでのデータソースの設定

この章では、Linux上またはUNIX上でOracle BIサーバーを実行しているときに、Oracle Business Intelligenceとともに使用するデータソースを設定する方法について説明します。

ほとんどのリポジトリ開発は、管理ツールがWindows上でのみ動作するため、Windowsで行われます。ただし、本番システムに移動すると、LinuxプラットフォームまたはUNIXプラットフォームでOracle BIサーバーを実行することを選択できます。

サポートされるLinuxプラットフォームおよびUNIXプラットフォームの詳細は、 「システム要件と動作要件」を参照してください。

この章には次のトピックが含まれます:

LinuxおよびUNIXでのデータソースの設定について

Linux上またはUNIX上でOracle BIサーバーを実行している場合、ほとんどのデータソース接続は問合せ専用アクセスです。管理ツールは、オブジェクトのインポートに使用されます。これはWindows専用ツールです。このため、インポート用のデータソース接続は、Windows上で設定する必要があります。

LinuxおよびUNIXの一部のデータソース接続は、ライトバック用データソース接続、使用状況トラッキング、Oracle Scorecardと戦略管理の注釈などの特別な機能に関する書込み操作をサポートします。

Linux上またはUNIX上でOracle BIサーバーを実行していて、データベース・オブジェクト設定(データベース・タイプなど)または接続プール設定を更新する必要がある場合、リポジトリ・ファイルをWindowsコンピュータにコピーし、Windows上で管理ツールを使用して変更を行い、このリポジトリ・ファイルをLinuxコンピュータまたがUNIXコンピュータにコピーして戻します。

LinuxプラットフォームおよびUNIXプラットフォームには、次の3つのタイプのデータソース接続があります。

DataDirect Connect ODBC接続とネイティブODBC接続の両方を含む単一のリポジトリを持つことはできません。

ネイティブ・ゲートウェイを使用したデータソース接続の構成

ネイティブ・ゲートウェイを使用して、Oracle DatabaseとDB2の両方に接続できます(それぞれOCIおよびDB2 CLIを使用)。

Oracle Databaseの場合は、次の事項に注意します。

DB2の場合、Oracle BIサーバーを実行しているコンピュータに適切なデータベース・クライアントをインストールし、user.shファイルを編集してこのデータベース・クライアント用に環境変数を設定する必要があります。

user.shファイルを編集して、Oracle DatabaseまたはDB2用に環境変数を設定する手順は、次のとおりです。

  1. user.shファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/user.sh
    
  2. 選択したデータベース・クライアントに適した環境変数設定を含めます。32ビット・データベースを使用しているか、64ビット・データベースを使用しているかに応じて、適切なライブラリを指します。サンプル値は、例16-1を参照してください。

  3. ファイルを保存して閉じます。

例16-1 Oracle DatabaseおよびDB2(32ビット)用のuser.shエントリのサンプル

この例では、様々なプラットフォームにおけるOracle DatabaseおよびDB2のuser.shのサンプル・エントリを示します。

###############################################################
# Linux: Oracle BI 32 bit mode
################################################################
#set +u

# Oracle Parameters
#---------------------------
# Make sure that Oracle DB 32 bit Client is installed
#ORACLE_HOME=/export/home/oracle/10g
#export ORACLE_HOME
#TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin
#export TNS_ADMIN
#PATH=$ORACLE_HOME/bin:/opt/bin:$PATH
#export PATH
#LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
#export LD_LIBRARY_PATH

# If you have Linux 64 bit Platform, and would like to run Oracle BI 32 bit
# then you must install Oracle DB 64 bit client, and this client comes with 
# 32 bit libraries under $ORACLE_HOME/lib32. The LD_LIBRARY_PATH in this case
# shall be like this:
#LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib32:$LD_LIBRARY_PATH
#export LD_LIBRARY_PATH

# DB2 Parameters
#---------------------------
#make sure the /DB2ISTANCE/sqllib/lib points to 32 lib file
#. /DB2ISTANCE/sqllib/db2profile
#---------------------------

###############################################################
# Solaris: Oracle BI 64 bit mode
###############################################################
#set +u
 
# Oracle Parameters
#---------------------------
# Make sure to install Oracle DB 64 bit Client
#ORACLE_HOME=/export/home/oracle/10g
#export ORACLE_HOME
#TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin
#export TNS_ADMIN
#PATH=$ORACLE_HOME/bin:/opt/bin:$PATH
#export PATH
#LD_LIBRARY_PATH_64=$ORACLE_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH_64:/opt/j2se/jre/lib/sparc
#export LD_LIBRARY_PATH_64
#---------------------------
 
# DB2 Parameters
#---------------------------
#make sure the /DB2ISTANCE/sqllib/lib points to 64 lib file
#. /DB2ISTANCE/sqllib/db2profile
#LD_LIBRARY_PATH_64=/DB2ISTANCE/sqllib/lib:$LD_LIBRARY_PATH_64
#export LD_LIBRARY_PATH_64
#---------------------------

###############################################################
# HPUX Itanium: Oracle BI 64 bit mode
###############################################################
#set +u
 
# Oracle Parameters
#---------------------------
#ORACLE_HOME=/export/home/oracle/10g
#export ORACLE_HOME
#TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin
#export TNS_ADMIN
#PATH=$ORACLE_HOME/bin:/opt/bin:$PATH
#export PATH
#SHLIB_PATH=$ORACLE_HOME/lib:$SHLIB_PATH:/opt/j2se/jre/lib/hp700
#export SHLIB_PATH
#---------------------------
 
# DB2 Parameters
#---------------------------
#make sure the /DB2ISTANCE/sqllib/lib points to 64 lib file
#. /DB2ISTANCE/sqllib/db2profile
#SHLIB_PATH=/DB2ISTANCE/sqllib/lib:$SHLIB_PATH
#export SHLIB_PATH
#---------------------------

###############################################################
# AIX: Oracle BI 64 bit mode
###############################################################
#set +u
 
# Oracle Parameters
#---------------------------
#ORACLE_HOME=/export/home/oracle/10g
#export ORACLE_HOME
#TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin
#export TNS_ADMIN
#PATH=$ORACLE_HOME/bin:/opt/bin:$PATH
#export PATH
#LIBPATH=$ORACLE_HOME/lib:$LIBPATH:/opt/j2se/jre/lib/sparc
#export LIBPATH
#---------------------------
 
# DB2 Parameters
#---------------------------
#make sure the /DB2ISTANCE/sqllib/lib points to 64 lib file
#. /DB2ISTANCE/sqllib/db2profile
#---------------------------

ここで示したシェル・スクリプトの抜粋は単なる例で、特定のソフトウェア・プラットフォームに対する推奨ではありません。サポートされるソフトウェア・プラットフォームの詳細は、「システム要件と動作要件」を参照してください。

OCI接続のトラブルシューティング

OCI使用によるOracle Databaseへの接続に問題がある場合、次の条件が該当するかどうか確認します。

  • Oracle BIサーバーを実行しているコンピュータは、Oracle Call Interface (OCI)を使用してデータベースに接続する必要があります。

  • リポジトリ接続プールで接続文字列全体を使用しないことを選択した場合、有効なtnsnames.oraファイルがOracle Business Intelligence環境内の次の場所に設定されていて、Oracle BIサーバーがエントリを検索できるようにする必要があります。

    ORACLE_HOME/network/admin

  • リポジトリ接続プールで接続文字列全体を使用しないことを選択した場合、tnsnames.oraファイルのネット・サービス名が接続プールで使用されるデータソース名と一致することを確認します。

    たとえば、tnsnames.oraエントリの次の例では、対応するOracle BIリポジトリ接続プールのデータソース名はITQA2です。

    ITQA2 =
       (DESCRIPTION =
          (ADDRESS_LIST =
             (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = ITQALAB2)(PORT = 1521))
       (CONNECT_DATA =
          (SERVICE_NAME = ITQALAB2.corp)
          )
       )
    

次の手順では、Oracle tnsnames.ora設定に対してリポジトリ・データベースおよび接続プール設定を確認する方法を示します。

リポジトリ・データベースおよび接続プール設定が正しいことを確認するには:

  1. 管理ツールでリポジトリを開きます。

  2. 「物理」レイヤーで、確認するデータベースをダブルクリックして、「データベース」ダイアログを表示します。

  3. 「一般」タブの「データ・ソース定義: データベース」フィールドで、適切なOracle Databaseバージョンが選択されていることを確認します。「OK」をクリックします。

  4. このデータソースの「接続プール」ダイアログを開きます。物理レイヤーでデータベース・オブジェクトを開いて、「接続プール」オブジェクトを表示する必要がある場合があります。

  5. 「接続プール」ダイアログで、次の項目が該当していることを確認します。

    • 呼出しインタフェース」フィールドに、使用しているOracle Databaseのリリースに関して適切な値が表示されています。

    • データ・ソース名」フィールドに、tnsnames.oraエントリで定義したOracle Databaseのネット・サービス名が表示されています。

    • ユーザー名フィールドおよび「パスワード」フィールドに正しい値が入っています。

    必要に応じて値を変更し、「OK」をクリックします。

  6. Oracle Business Intelligence環境で、次のディレクトリにあるtnsnames.oraファイルを開きます。

    ORACLE_HOME/network/admin

  7. 次の特性を持つ有効なネット・サービス名が存在することを確認します。

    • データソース名の接続プール設定と一致している

    • 対象のOracle物理データベースを指定しています。

ネイティブ・データベースの行件数の更新について

このトピックは、次の両方が当てはまる場合に適用されます。

  • オフライン・モードで管理ツールの「行数の更新」機能を使用している。

  • 異機種環境を実行している(たとえば、UNIX上でOracle BIサーバーを実行しているが、リモート管理者はWindowsコンピュータで管理ツールを実行している場合)。

オフライン・モードでUpdate Rowcount機能を使用している場合、管理ツールは、クライアント・コンピュータでサーバー・データソースではなくローカル・データソースを使用します。したがって、Oracle DatabaseクライアントまたはDB2クライアントは、管理ツールを実行しているWindowsコンピュータで構成して、次の条件を満たす必要があります。

  • データソースが、UNIXサーバー上のOracle Business Intelligenceのuser.shファイルで特定される同じデータベースを指しています。

  • ローカル・データソースの名前が、Oracle BIのリポジトリ(.rpd)ファイルの物理レイヤーにある「接続プール」オブジェクトで定義されたデータソースの名前とも一致します。

これらの条件が該当せず、サーバー・データソースとクライアント・データソースが別のデータベースを指している場合、誤って更新された行件数または正しくない結果が表示されます。

LinuxおよびUNIXでのDataDirect Connect ODBCドライバの使用

Oracle Business Intelligenceでは、Microsoft SQL Server、Sybase ASEおよびInformixの各データベースへの接続性の確保のために、Linuxオペレーティング・システムおよびUNIXオペレーティング・システム用にDataDirect Connect ODBCドライバおよびドライバ・マネージャが提供されます。

Oracle Business Intelligenceをインストールした後は、DataDirect Connect ODBC 32ビット・ドライバはORACLE_HOME/common/ODBC/Merant/5.3/libにインストールされます。64ビット・ドライバはORACLE_HOME/common/ODBC/Merant/5.3/lib64にインストールされます。

一般的に、データベースのクライアントとサーバーの間の通信は、幅およびデータ・パスに依存しません。つまり、32ビットのデータベース・ドライバは64ビットのデータベース・サーバーと通信でき、その逆も可能です。

DataDirect Connect ODBCドライバを設定するために、ODBCINI環境変数を設定する必要はありません。この変数は、インストール中に自動的に設定されます。

サポートされるオペレーティング・システム、データベース、およびDataDirect Connect ODBCドライバのドライバ・バージョンの詳細は、「システム要件と動作要件」を参照してください。

この項には次のトピックが含まれます:

Microsoft SQL ServerデータベースのためのDataDirect Connect ODBCドライバの構成

Microsoft SQL Serverデータベースに接続するDataDirect ODBCドライバ・ファイルの名前は、ARmsss23.so (HP-UX PA-RISCではARmsss23.sl)です。サポートされるMicrosoft SQL Serverのバージョンについては、「システム要件と動作要件」を参照してください。

Microsoft SQL Serverに接続するDataDirect Connect ODBCドライバを構成するには:

  1. user.shファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/user.sh
    
  2. ご使用のオペレーティング・システムのセクションで、DataDirect Connectライブラリに適したライブラリ・パス環境変数を含めます。32ビット・データベースを使用しているか、64ビット・データベースを使用しているかに応じて、適切なライブラリを指します。次の項目に注意してください。

    • SolarisおよびLinuxの場合は、ライブラリ・パス変数はLD_LIBRARY_PATHです。

    • HP-UXの場合は、ライブラリ・パス変数はSHLIB_PATHです。

    • AIXの場合は、ライブラリ・パス変数はLIBPATHです。

    たとえば、Linux上の32ビット・ドライバにライブラリ・パス変数を設定するには、次のようにします。

    ####################################################
    # Linux: Oracle BI 32 bit mode
    ####################################################
    
    #SQLServer 2000 Parameters
    #---------------------------------------
    LD_LIBRARY_PATH=/user/local/Oracle_BI1/common/ODBC/Merant/5.3/lib:$ LD_LIBRARY_PATH
    export LD_LIBRARY_PATH
    
  3. ファイルを保存して閉じます。

  4. odbc.iniファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/odbc.ini
    
  5. データベースにエントリを作成します。ODBC接続名をリポジトリで定義した接続プールで指定されたデータソース名と同じにします。DriverパラメータをMicrosoft SQL Server用のDataDirect Connectドライバのファイル名および場所に設定します。次の例では、Driverパラメータは64ビットDataDirect Connectドライバに設定されており、データソース名はSQLSERVER_DBです。

    [SQLSERVER_DB]
    Driver=/usr/Oracle_BI1/common/ODBC/Merant/5.3/lib64/ARmsss23.so
    Description=DataDirect 5.1 SQL Server Wire Protocol
    Address=111.111.111.111,1433
    AlternateServers=
    AnsiNPW=Yes
    ConnectionRetryCount=0
    ConnectionRetryDelay=3
    Database=dbschema_name
    LoadBalancing=0
    LogonID=
    Password=
    QuoteID=No
    ReportCodePageConversionErrors=0
    
  6. odbc.iniファイルを保存して閉じます。

  7. Windowsコンピュータの管理ツールでリポジトリを開きます。

  8. 「物理」レイヤーで、Microsoft SQL Serverデータベースのデータベース・オブジェクトをダブルクリックします。

  9. 「機能」タブをクリックし、IDENTIFIER_QUOTE_CHARパラメータにスクロールします。次に、このパラメータの値を' '(一重引用符)に置き換えます。デフォルト値は二重引用符(" ")です。

  10. OK」をクリックします。

  11. リポジトリを保存して閉じます。

  12. LinuxコンピュータまたはUNIXコンピュータで、Oracle Business Intelligenceを停止します。

  13. リポジトリをWindowsコンピュータからLinuxコンピュータまたはUNIXコンピュータにコピーします。

  14. LinuxコンピュータまたはUNIXコンピュータで、Oracle Business Intelligenceを起動します。

Sybase ASEデータベースのためのDataDirect Connect ODBCドライバの構成

Sybase ASEデータベースに接続するDataDirect ODBCドライバのファイル名は、ARase23.soです。サポートされるSybase ASEのバージョンの詳細は、「システム要件と動作要件」を参照してください。

Sybase ASEデータベースに接続するDataDirect Connect ODBCドライバを構成するには:

  1. user.shファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/user.sh
    
  2. ご使用のオペレーティング・システムのセクションで、DataDirect Connectライブラリに適したライブラリ・パス環境変数を含めます。32ビット・データベースを使用しているか、64ビット・データベースを使用しているかに応じて、適切なライブラリを指します。次の項目に注意してください。

    • SolarisおよびLinuxの場合は、ライブラリ・パス変数はLD_LIBRARY_PATHです。

    • HP-UXの場合は、ライブラリ・パス変数はSHLIB_PATHです。

    • AIXの場合は、ライブラリ・パス変数はLIBPATHです。

    たとえば、Linux上の32ビット・ドライバにライブラリ・パス変数を設定するには、次のようにします。

    LD_LIBRARY_PATH=/user/local/Oracle_BI1/common/ODBC/Merant/5.3/lib:$ LD_LIBRARY_PATH
    export LD_LIBRARY_PATH
    
  3. ファイルを保存して閉じます。

  4. odbc.iniファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/odbc.ini
    
  5. データベースにエントリを作成します。ODBC接続名をリポジトリで定義した接続プールで指定されたデータソース名と同じにします。DriverパラメータをSybase ASEデータベース用のDataDirect Connectドライバのファイル名および場所に設定します。NetworkAddressに、IPアドレスまたは完全修飾ホスト名およびポート番号を指定します。

    次の例では、Driverパラメータは64ビットDataDirect Connectドライバに設定され、データソース名はSybaseASE_DBです。

    [SybaseASE_DB]
    Driver=/usr/Oracle_BI1/common/ODBC/Merant/5.3/lib64/ARase23.so
    Description=DataDirect 5.3 Sybase Wire Protocol
    AlternateServers=
    ApplicationName=
    ApplicationUsingThreads=1
    ArraySize=50
    AuthenticationMethod=0
    Charset=
    ConnectionRetryCount=0
    ConnectionRetryDelay=3
    CursorCacheSize=1
    Database=Paint
    DefaultLongDataBuffLen=1024
    EnableDescribeParam=0
    EnableQuotedIdentifiers=0
    EncryptionMethod=0
    GSSClient=native
    HostNameInCertificate=
    InitializationString=
    Language=
    LoadBalancing=0
    LogonID=my_id
    NetworkAddress=111.111.111.111,5005
    OptimizePrepare=1
    PacketSize=0
    Password=
    RaiseErrorPositionBehavior=0
    ReportCodePageConversionErrors=0
    SelectMethod=0
    ServicePrincipalName=
    TruncateTimeTypeFractions=0
    TrustStore=
    TrustStorePassword=
    ValidateServerCertificate=1
    WorkStationID=
    
  6. odbc.iniファイルを保存して閉じます。

InformixデータベースのためのDataDirect Connect ODBCドライバの構成

Informixデータベースに接続するDataDirect ODBCドライバのファイル名は、ARifcl23.soです。サポートされるInformixのバージョンの詳細は、「システム要件と動作要件」を参照してください。

Informixに接続するDataDirect Connect ODBCドライバを構成するには:

  1. user.shファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/user.sh
    
  2. ご使用のオペレーティング・システムのセクションで、DataDirect Connectライブラリに適したライブラリ・パス環境変数を含めます。32ビット・データベースを使用しているか、64ビット・データベースを使用しているかに応じて、適切なライブラリを指します。次の項目に注意してください。

    • SolarisおよびLinuxの場合は、ライブラリ・パス変数はLD_LIBRARY_PATHです。

    • HP-UXの場合は、ライブラリ・パス変数はSHLIB_PATHです。

    • AIXの場合は、ライブラリ・パス変数はLIBPATHです。

    たとえば、Linux上の32ビット・ドライバにライブラリ・パス変数を設定するには、次のようにします。

    LD_LIBRARY_PATH=/user/local/Oracle_BI1/common/ODBC/Merant/5.3/lib:$ LD_LIBRARY_PATH
    export LD_LIBRARY_PATH
    
  3. ファイルを保存して閉じます。

  4. odbc.iniファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/odbc.ini
    
  5. データベースにエントリを作成します。ODBC接続名をリポジトリで定義した接続プールで指定されたデータソース名と同じにします。DriverパラメータをInformix用のDataDirect Connectドライバのファイル名および場所に設定します。また、HostNameパラメータ(完全修飾ホスト名またはIPアドレスを使用可能)およびPortNumberパラメータも指定する必要があります。

    次の例では、Driverパラメータは64ビットDataDirect Connectドライバに設定され、データソース名はInformix_DBです。

    [Informix_DB]
    Driver=/usr/Oracle_BI1/common/ODBC/Merant/5.3/lib64/ARifcl23.so
    Description=DataDirect Informix Wire Protocol
    AlternateServers=
    ApplicationUsingThreads=1
    CancelDetectInterval=0
    ConnectionRetryCount=0
    ConnectionRetryDelay=3
    Database=
    HostName=111.111.111.111
    LoadBalancing=0
    LogonID=informix
    Password=mypassword
    PortNumber=1526
    ReportCodePageConversionErrors=0
    ServerName=
    TrimBlankFromIndexName=1
    
  6. odbc.iniファイルを保存して閉じます。

ネイティブODBCドライバを使用したデータベース接続の構成

Oracle Business Intelligenceには、一部のデータソース(すべてではない)用にUNIX ODBCドライバが付属しています。TeradataおよびOracle TimesTen In-Memory Databaseなどのこれらのデータソースでは、独自のODBCドライバをインストールし、user.shファイルおよびodbc.iniファイルを更新して、データソースを構成する必要があります。

Teradataを使用している場合、関連情報については、「Teradataデータ・ソースに対する問合せのスプール領域エラーの回避」も参照してください。

ネイティブODBCドライバを使用してデータベース接続を構成するには:

  1. ご使用のデータソース用のODBCドライバをインストールします。

  2. user.shファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/user.sh
    
  3. ご使用のオペレーティング・システムのセクションで、ネイティブODBCドライバに適したライブラリ・パス環境変数を含めます。32ビット・データベースを使用しているか、64ビット・データベースを使用しているかに応じて、適切なライブラリを指します。次の項目に注意してください。

    • SolarisおよびLinuxの場合は、ライブラリ・パス変数はLD_LIBRARY_PATHです。

    • HP-UXの場合は、ライブラリ・パス変数はSHLIB_PATHです。

    • AIXの場合は、ライブラリ・パス変数はLIBPATHです。

    たとえば、Linux上でTeradataのライブラリ・パス変数を設定するには、次のようにします。

    LD_LIBRARY_PATH=/usr/odbc/lib:/usr/lpp/tdodbc/odbc/drivers:$ LD_LIBRARY_PATH
    export LD_LIBRARY_PATH
    

    特にTeradataの場合、その他すべてのエントリの前にライブラリ・パス変数の先頭に/usr/odbc/libを付ける必要があります。この手順が必要なのはTeradataのみです。

  4. ファイルを保存して閉じます。

  5. odbc.iniファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/odbc.ini
    
  6. データベースにエントリを作成します。ODBC接続名をリポジトリで定義した接続プールで指定されたデータソース名と同じにします。Driverパラメータをご使用のデータベースのネイティブODBCドライバのファイル名および場所に設定します。ファイル名には、ご使用のオペレーティング・システムに適したライブラリ接尾辞を付けます(たとえば、SolarisおよびAIXには.so、HP-UXには.slを付けます)。

    次の例では、SolarisでのTeradataデータソースの詳細を示します。データソース名はTerav502です。

    [Terav502]
    Driver=/usr/odbc/drivers/tdata.so
    Description=NCR 3600 running Teradata V2R5.2
    DBCName=172.20.129.42
    LastUser=
    Username=
    Password=
    Database=
    DefaultDatabase=name_of_target_database_or_user
    

    DefaultDatabaseパラメータを空のままにできるのは、管理ツールでこのデータソースに対して「接続プール」ダイアログの「一般」タブでオプション「完全修飾表名が必要」を選択した場合のみです。

  7. さらに、odbc.iniファイルで、[ODBC Data Sources]セクションにエントリおよびご使用のデータソースに適した詳細を追加します。次の例では、Teradataデータソースの詳細を示します。データソース名はTerav502です。

    Terav502=tdata.so
    
  8. 管理ツールを使用して、リポジトリを開き、適切な物理データベース用に接続プールのデータソース名として作成した新しいDSNを追加します。詳細は、「接続プールの作成または変更」を参照してください。

  9. Oracle BIサーバーを再起動します。

LinuxおよびUNIXでのOracle TimesTen In-Memory Databaseの設定

Oracle TimesTen In-Memory Databaseデータ・ソースを設定するには、最初に「TimesTenデータ・ソースの構成」の説明に従って、TimesTenデータ・ソースを設定します。LinuxおよびUNIXシステムの場合の正しい手順を確認するには、「ネイティブODBCドライバを使用したデータベース接続の構成」の手順4を参照してください。

次に、「TimesTenデータ・ソースでのシステム・メモリー・リソースの使用の向上」で説明しているベスト・プラクティスを確認し、必要に応じてそれらを実装します。

最後に、OPMNを起動するユーザーが、オペレーティング・システムのLD_LIBRARY_PATH変数(HP-UXではSHLIB_PATH、AIXではLIBPATH)にTimesTen DLL ($TIMESTEN_HOME/lib)へのパスを設定していない場合、opmn.xmlファイルの変数としてTimesTen DLLパスを追加する必要があります。

opmn.xmlを更新してLinuxおよびUNIXのTimesTen変数を含める手順は、次のとおりです。

  1. 編集するためにopmn.xmlを開きます。opmn.xmlは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/opmn.xml
    
  2. Oracle BIサーバー・プロセスのias-componentタグを探します。例:

    <ias-component id="coreapplication_obis1" inherit-environment="true">
    
  3. 次の例のように、Oracle BIサーバーのias-componentタグの下で、必要なTimesTen変数TIMESTEN_DLLを追加し、LD_LIBRARY_PATH変数(または同等のもの)も更新します。例の値を、TimesTenクライアント用の正しいパスに置き換えてください。

    <ias-component id="coreapplication_obis1" inherit-environment="true">
     <environment>
      ...
      <variable id="TIMESTEN_DLL" value="$TIMESTEN_HOME/lib/libttclient.so" />
      <variable id="LD_LIBRARY_PATH" value="$TIMESTEN_HOME/lib:$ORACLE_HOME/
      bifoundation/server/bin$:$ORACLE_HOME/bifoundation/web/bin$:
      $ORACLE_HOME/clients/epm/Essbase/EssbaseRTC/bin$:" append="true" />
      ...
    </environment>
    
  4. ファイルを保存して閉じます。

  5. OPMNを再起動します。

  6. Oracle BIサーバー・プロセスを実行している各コンピュータで前述の手順を繰り返します。同じコンピュータで複数のOracle BIサーバー・インスタンスを実行している場合は必ず、opmn.xmlで各インスタンスについてias-componentタグを適切に更新してください(例: ias-component id="coreapplication_obis1"、ias-component id="coreapplication_obis2")。

AIX UNIXでのOracle RPAS ODBCデータソースの構成

Oracle BIサーバーをAIX UNIXプラットフォームで実行している場合、Oracle RPAS ODBCデータソースにアクセスできます。このデータベース接続を構成するには、最初にodbc.iniファイルを更新して、Oracle RPAS ODBCデータソースを構成します。次に、rdaadminツールを使用して、実行時に正規化されないようにディメンション表を定義します。

Windows上でOracle RPAS ODBCデータソースを構成する方法の詳細は、「Oracle RPASデータ・ソースの設定」を参照してください。

AIX UNIXでデータソースとしてOracle RPAS ODBCを構成するには:

  1. 別のTelnetセッションとしてログオンします。

  2. odbc.iniファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/odbc.ini
    
  3. RPASデータソースのセクションで、値を編集します。例:

    [RPAS Sample]
    Data Source Name=RPAS Sample
    Driver=[client RPASClient/lib/raix/oaodbc.so
    DriverUnicodeType=1
    Description=OpenRDA DSN
    

    指定した「Data Source Name」は、次の手順のステップ3でDATABASE:に対して入力される値と一致する必要があります。また、前の例で示したように、「DriverUnicodeType=1」の行を追加する必要があります。

rdaadminクライアント・ツールを使用して、実行時に正規化されないようにディメンション表を定義するには:

  1. 次の場所でrdaadminクライアント・ツールを検索します。

    /bin/rdaadmin

  2. 次のコマンドを入力して、rdaadminクライアント・ツールを実行します。

    rdaadmin

  3. プロンプトが表示されたら、次のように適切なテキストを入力します。

    DATABASE: [Oracle_RPAS_database_name]

    データベース名は、前のタスクで「Data Source Name」に指定した名前と一致している必要があります(たとえば、RPAS Sample)。

    ADDRESS: [ip_address]

    PORT: [port_number]

    ポート番号の値の例は1707です。

    CONNECT_STRING: [NORMALIZE_DIM_TABLES=NO]

    この値は、ディレクトリ表を実行時に正規化されないように処理します。

    TYPE: []

    SCHEMA_PATH: []

    REMARKS: []

  4. RPAS環境変数OPENRDAは、UNIX上のOracle BIサーバー・セッションで宣言される必要があります。たとえば、64ビットのrdaadminクライアント・ツールを使用して、この変数を次のように宣言します。

    OPENRDA_INI=/rpasclient64/config/raix/openrda.ini export OPENRDA_INI
    

LinuxおよびUNIXでのEssbaseデータソースの構成

Oracle BIサーバーは、Essbaseクライアント・ライブラリを使用してEssbaseデータ・ソースに接続します。Essbaseクライアント・ライブラリは、デフォルトでOracle BI Enterprise Editionとともにインストールされます。Oracle BI Enterprise Editionの完全なインストールに対してEssbaseデータ・ソースのアクセスを有効化するために追加の構成は必要ありません。

ただし、HP-UX Itaniumシステムでは、次の追加の手順も必要です。

  1. ESSLANGおよびLANGを定義します。

    例:

    ESSLANG=English_UnitedStates.UTF-8@Binary
    export ESSLANG
    LANG=en_US.utf8
    export LANG
    
  2. NQSConfig.iniファイル内のLOCALE、SORT_ORDER_LOCALEおよびSORT_TYPEをコメント・アウトします。例:

    [ GENERAL ]
    // Localization/Internationalization parameters.
    // LOCALE="English-usa";
    // SORT_ORDER_LOCALE="English-usa";
    // SORT_TYPE="binary";
    

IBM z/OSプラットフォームおよびs/390プラットフォームでのDB2 Connectの構成

IBM DB2 Connectは、自動接続解除のオプションを使用しているアプリケーションが中断要求を受信したときに、このオプションをサポートしません。

ネイティブ・データベースがDB2 Connectワークステーションを使用している場合、パラメータINTERRUPT_ENABLEDの設定を変更する必要があります。このパラメータは、データベースまたは任意のデータソースがz/OSプラットフォームまたはs/390プラットフォームを実行しているメインフレーム上のIBM DB2に常駐している場合、任意のOracle Business Intelligenceコンピュータで変更する必要があります。


注意:

IBM DB2を使用している場合、DB2 ConnectをOracle BIサーバーのコンピュータにインストールする必要があります。DB2 Connectのバージョンは、データソースとして構成された最新のDB2インスタンスと一致している必要があります。


INTERRUPT_ENABLEDパラメータを構成するには:

  1. データベースのエイリアスがネイティブCLIデータソース名として使用されるように構成します。たとえば、DB2 Configuration Assistantを使用して新しいデータベース・エントリを作成します。

  2. 作成したデータベースのエイリアスおよび実際のターゲットDB2データベースの名前を使用して、次の構文を使用してINTERRUPT_ENABLEDパラメータを設定します。

    uncatalog dcs db local_dcsname
    catalog dcs db local_dcsname as target_dbname parms \",,INTERRUPT_ENABLED\"
    

    説明:

    • local_dcsnameは、ホストまたはデータベースのローカル名を表します(データベースのエイリアス名)。

    • target_dbnameは、ホスト・システム上またはデータベース・システム上のデータベースの名前を表します。


      注意:

      引用符を文字列の一部として渡すには、円記号を使用します。


      次の例は、OS390 DB2インスタンスを使用しています。

      uncatalog dcs db DB2_390
      catalog dcs db DB2_390 as Q10B parms \",,INTERRUPT_ENABLED,,,,,\"
      catalog database DB2_390 as DB2_390 at node NDE1EF20 authentication dcs