ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B63031-03
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

2 分析の作成

この章では、分析基準の指定方法、結果の表示方法、SQL文の調査方法など、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionで分析を作成する方法について説明します。また、サブジェクト・エリアと列、二重列機能および変数についても説明します。

この章の内容は次のとおりです。

分析とは

分析は、ビジネス上の疑問に対する回答を得るための、組織のデータに対する問合せです。問合せには、Oracle BIサーバーに発行される、ベースとなるSQL文が含まれています。

分析では、データが表、グラフ、ピボット表などで視覚的に表され、情報の探索や対話が行えます。分析の結果は、保存、編成および共有できます。

作成した分析は、Oracle BIプレゼンテーション・カタログへの保存およびOracle BI EEダッシュボードへの統合が可能です。分析は、グラフ、結果のレイアウト、計算項目およびドリルなどの機能を使用して強化できます。

分析の操作方法

分析を操作するには、次のエディタのいずれかを使用します。

  • 「分析」エディタ: データが表、グラフ、ピボット表などで視覚的に表され、情報の探索や対話を実行できる、より複雑なエディタです。詳細は、「分析」エディタとはを参照してください。

    管理者によって「分析へのアクセス」権限が付与されている場合のみ、このエディタにアクセスできます。

  • BIコンポーザ・ウィザード: 操作が容易なウィザードで、これを使用すると、分析の作成、編集または表示を迅速かつ簡単に行うことができます。「分析」エディタの複雑さはありません。詳細は、第14章「BIコンポーザを使用した分析操作」を参照してください。

    管理者によって「BIコンポーザへのアクセス」権限が付与されている場合のみ、このエディタにアクセスできます。

「マイ・アカウント」ダイアログ: 「プリファレンス」タブで使用するエディタを指定します。ただし、サイン・イン・ページまたは「マイ・アカウント」ダイアログ: 「プリファレンス」タブでアクセシビリティ・モードを有効にした場合、選択内容に関係なく、アクセシビリティ・モードのBIコンポーザ・ウィザードが分析エディタとして使用されます。

分析の処理方法

分析が処理される際、論理SQL文の形でリクエストがOracle BIサーバーに送信されます。BIサーバーで、適切なデータ・ソースに対する問合せが生成されます。BIサーバーでの受信時、問合せ結果は、ユーザーに返すのに適した形式ではまだありません。BIサーバーで結果をマージし、結果に対して適切な追加の計算とフィルタを適用します。その後、BIサーバーからOracle BIプレゼンテーション・サービスへデータが送られ、結果に表示用の書式設定が行われます。

分析のダッシュボードへの埋込み

分析をダッシュボードに埋め込むと、ダッシュボードにアクセスするたびに分析が自動的に実行され、最新の結果が表示されます。これによって、最新の結果にアクセスできます。たとえば、売上データを毎日取り込む企業の販売担当重役の場合、その日に販売された製品の売上高をダッシュボードの最初のページに表示できます。

保存済分析は、「ダッシュボード」エディタを使用して埋め込むことができます。「ダッシュボード」エディタの詳細は、「コンテンツのダッシュボードへの追加」を参照してください。

サブジェクト・エリアと列とは

サブジェクト・エリアには、組織のビジネス分野に関する情報や組織のユーザーのグループを表すフォルダ、メジャー列、属性列、階層列および階層レベルが含まれます。サブジェクト・エリアには、通常、サブジェクト・エリアに含まれる情報の種類に対応する名前(マーケティング契約、サービス・リクエスト、注文など)が付けられています。

サブジェクト・エリアは、Oracle BIメタデータ・リポジトリのプレゼンテーション・レイヤーに相当します。リポジトリで、サブジェクト・エリアは、プレゼンテーション・レイヤーの最上位のオブジェクトで、分析の作成や編集時にエンド・ユーザーに表示されるデータのビューを表します。

メタデータ・リポジトリの設計や構築の担当者(ビジネス・インテリジェンス・ストラテジスト、メタデータ・プロバイダ、ETL開発者など)が、Oracle BI管理ツールを使用してサブジェクト・エリアを作成します。通常、企業のデータに対して1つの大きなサブジェクト・エリアを作成するのではなく、比較的小さい複数のサブジェクト・エリアを作成します。これによって、特定のユーザーのグループまたは企業の特定の部署に、最も重要なデータを1つの小規模なサブジェクト・エリアで提供し、同じビジネス・モデル・レイヤーから作成された1つ以上の関連サブジェクト・エリアで、より重要度の低いデータを提供できます。このような小規模なサブジェクト・エリアを持つことによって、ユーザーは、必要なデータを簡単に見つけることができます。これによって、データの保守も簡単になります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のサブジェクト・エリアの作成に関する項を参照してください。


注意:

メタデータ・リポジトリを設計および作成するユーザーは、サブジェクト・エリア、フォルダ(およびその子)、または列(属性と階層の両方)を非表示にするように指定できます。非表示のサブジェクト・エリア、フォルダや列は、「サブジェクト・エリア」ペインには表示されませんが、分析や保存済フィルタ・コンテンツなど、他の部分には表示されます。(他の場所では引き続きオブジェクトが表示されるので、この方法でサブジェクト・エリア、フォルダまたは列を非表示にしても、セキュリティやアクセス制御に対する解決策にはなりません。)

後で非表示になるサブジェクト・エリア、フォルダまたは列が既存の分析の基準に含まれている場合、分析には引き続きアクセスできますが、「分析」エディタ: 「基準」タブの「サブジェクト・エリア」ペインには、サブジェクト・エリア、フォルダまたは列が表示されなくなります。


列には、分析によって返された個々のデータが含まれています。列には、通常、列に含まれる情報のタイプを示す名前(アカウント、連絡先など)が付けられています。列とフィルタや選択ステップとの組合せによって、分析に含まれるデータが決まります。

分析、フィルタまたはダッシュボード・プロンプトを新たに作成する場合、使用するサブジェクト・エリアをまず選択します。これはプライマリ・サブジェクト・エリアと呼ばれ、「サブジェクト・エリア」ペインに表示されます。作業時、データがさらに必要になった場合、選択したプライマリ・サブジェクト・エリアに関連したサブジェクト・エリアを追加できます。(関連サブジェクト・エリアは、プライマリ・サブジェクト・エリアで使用可能な場合、およびアクセス権を持つ場合にのみ追加できます。)

通常、単一のサブジェクト・エリアを問い合せる場合、そのサブジェクト・エリアで公開されているすべてのメジャー列は、同じサブジェクト・エリアで公開されているすべての属性列および階層列と互換性があります。ただし、複数のサブジェクト・エリアの列を結合する場合は、メジャー列と属性列および階層列の互換性のない組合せを含めていないことを確認する必要があります。

たとえば、あるサブジェクト・エリアのメジャー列は、プロジェクト属性列と関連付けられていない場合があります。別のサブジェクト・エリアのプロジェクト属性列と関連付けられているメジャー列が、プロジェクトと関連付けられていない列とともに分析に追加された場合は、問合せに失敗して結果が返されないか、BIサーバー・エラー「リクエストされた詳細レベルXXXXにはファクト表が存在しません。」が発生する可能性があります。

分析からデータが返されるようにするには、分析に含める列を1つ以上選択する必要があります。

列のタイプとは

サブジェクト・エリアには、次のタイプの列が含まれています。

  • 属性列: メンバーとも呼ばれる値のフラットなリストが含まれています。これらのメンバー間に、階層列のメンバーのような階層関係はありません。属性列は、以前のリリース(11gより前のリリース)では、プレゼンテーション列と呼ばれていました。

    製品IDや市などがこの例です。

  • 階層列: 名前付きレベルと親子関係の両方を使用して編成されたデータ値が含まれています。この列は、ツリーのような構造を使用して表示されます。個々のメンバーは略示されます。階層を使用して下位のデータにドリルし、詳細な情報を表示できます。時間や地域などがこの例です。次の図に、「サブジェクト・エリア」ペインの時間階層と会計時間階層を示します。

    この図については周囲のテキストで説明しています。

    階層列には、次の種類があります。

    • レベル・ベースの階層: 複数のレベルが順序付けられたセットです。たとえば、時間階層には、年、四半期および月の3つのレベルがあります。レベル・ベースの階層には、親子関係も含まれます。

    • 親子階層: 階層が親子関係で定義される値で構成され、名前付きレベルは含まれません。たとえば、従業員階層にはレベルがありません。そのかわり、他の従業員によって管理される従業員の名前が含まれます。従業員には、副社長などの役職があります。副社長が他の副社長の監督下にあったり、異なる副社長が階層内の異なる深さにあることもあります。

    レベル・ベースと親子以外に、階層列は次のいずれかの場合があります。

    • 不規則: すべての最下位レベルのメンバーの階層が同じ深さでない階層。たとえば、時間階層の場合、現在の月には日レベルのデータがあり、前月には月レベルの、過去5年間には四半期レベルのデータがあります。この種の階層は、非バランス型階層とも呼ばれます。

    • レベルのスキップ: 特定のメンバーが特定の上位レベルの値を持たない階層。たとえば、米国で、コロンビア特別区のワシントン市は州に属していません。州がなくても、国レベル(米国)からワシントン以下にユーザーが移動できることが期待されます。

  • メジャー列: データ値の単純なリストが含まれています。これは、Oracle BI EEリポジトリ(通常、ファクト表)内の列で、レコードごとに変わり、一定の方法で合計したり、集計できます。収益や売上数量などがこの例です。

このガイド全体を通して、列という用語は、単独では3つのタイプすべてを指します。必要な場合は、列の特定のタイプの名前が含まれます。

列の視覚的な表示方法

「サブジェクト・エリア」ペインや「レイアウト」ペインなどで、列の各タイプは、独自のアイコンによって示されます。レベル・ベースの階層を展開して、各レベルを表示できます。親子階層は、レベルのない階層列として表示されます。図2-1に、アイコンと様々な列の名前を示します。

図2-1 列のタイプとそのアイコン

この図については周囲のテキストで説明しています。

以前のリリースで作成されたメジャー列のアップグレード方法

以前のリリース(11gより前のリリース)のOracle BI EEでは、メジャー列は属性列として扱うことができ、ビューのエッジ間を自由に移動できました。このリリースでは、メジャー列のエッジへの移動の際、詳細を表示せず、エッジの粒度に合せてメジャー列を集計するよう指定する機能が導入されました。アップグレード時、すべてのメジャー列は、「列式の編集」ダイアログ: 「列式」タブ「属性列として処理」ボックスが選択されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』のメジャー列のアップグレードに関する項を参照してください。

二重列機能の理解

Oracle BI EEには、二重列と呼ばれる機能があります。リポジトリが二重列用に構成されている場合、列データには、コード列がマップされた表示列が含まれます(つまり、二重に列を持っています)。表示列には、列データの表示値(優良、良、不可など)が含まれます。コード列には、表示値を一意に識別するコード値が含まれ、ユーザーまたはロケールによって変わりません。たとえば、コード値には、1(優良を一意に識別)、2(良を一意に識別)、3(不可を一意に識別)などがあります。

Oracle BI EEで、分析の一部あるいはフィルタのベースなどとして二重列を処理する場合、表示値ではなく、コード値を使用するSQL文を生成してOracle BIサーバーに発行するため、フィルタ言語に依存しません。

二重列機能を使用すると、次のことが可能です。

また、組織で、Oracle BI EE内でのコード値の表示が許可されている場合、「新規フィルタ」ダイアログなどの一部のダイアログで、表示値ではなく、コード値を使用できます。たとえば、フィルタの適用時に使用する値を指定する際、表示値ではなく、コード値を指定できるということです。

二重列機能を利用する前に、管理者は、コード列を表示列にマップすることでリポジトリを構成する必要があります。リポジトリが二重列用に構成されているかどうかは、管理者に確認してください。

「分析」エディタとは

「分析」エディタでは、データが表、グラフ、ピボット表などで視覚的に表され、情報の探索や対話が行えます。分析で表示用に作成したビューをダッシュボードに含めることができます。

「分析」エディタには、次のタブがあります。

「分析」エディタのタブは、様々なペインや領域に編成されています。作業時、ニーズに合うようこれらのペインを管理することが可能です。「「分析」エディタのタブ内のペインの管理」を参照してください。

「分析」エディタには、分析の作成(または編集)時にアクセスします。「新規分析の作成」を参照してください。


注意:

Oracle BI EEをアクセシビリティ・モードで使用し、分析を作成(または編集)した場合、「分析」エディタはBIコンポーザウィザードによって置き換えられます。BIコンポーザ・ウィザードの詳細は、第14章、BIコンポーザを使用した分析操作を参照してください。アクセシビリティ・モードの詳細は、付録C、アクセシビリティ機能を参照してください。


「分析」エディタのタブ内のペインの管理

「分析」エディタの各タブは、多くのペインで構成されます。たとえば、「結果」タブは、「サブジェクト・エリア」ペイン「カタログ」ペイン「ビュー」ペイン「複合レイアウト」ペインおよび「選択ステップ」ペインで構成されます。

作業時、実行しているタスクにとって最も効率的な作業領域となるようこれらのペインを管理することが可能です。たとえば、「結果」タブの複合レイアウトに複数のビューを追加する場合、「結果」タブの他のペインを非表示にし、追加するビューの表示領域が最大となるようにすることがあります。次のことが可能です。

  • 左側と右側の間に表示されている横向きの三角形のボタンのクリックによる、「分析」エディタの左側に表示されているペインの表示/非表示。

  • ペインのタイトルバーにあるプラスまたはマイナスのボタンのクリックによる、各ペインの展開/縮小。

  • スプリッタのドラッグによる、拡大されたペインのサイズ変更。たとえば、「カタログ」ペインの上部のスプリッタを上にドラッグし、ペインの高さを増やすことができます。

  • ツールバーでペインの表示/非表示ボタンが使用可能な場合、これをクリックすることによって、ペインを表示または非表示にします。たとえば、ツールバーの「フィルタ・ページの表示/非表示」をクリックして、「基準」タブの「フィルタ」ペインの表示/非表示を切り替えることができます。

分析を作成する工程とは


注意:

Oracle BI EEをアクセシビリティ・モードで使用しているか、分析エディタとしてウィザード(限定された機能)を選択した場合、「分析」エディタではなく、BIコンポーザ・ウィザード を使用して分析を構築します。BIコンポーザ・ウィザードの詳細は、第14章、BIコンポーザを使用した分析操作を参照してください。アクセシビリティ・モードの詳細は、付録C、アクセシビリティ機能を参照してください。


分析を作成する工程には、次の工程があります。

  1. 新規分析の作成

  2. 分析の基準の指定

  3. 分析の結果の表示

  4. 分析へのプロンプトの追加

  5. 分析用論理SQL文の確認

  6. 分析の保存

新規分析の作成

この手順は、分析を作成する工程の1工程です。詳細は、「分析を構築するプロセスとは」を参照してください。

分析を作成するには:

  1. グローバル・ヘッダーで、「新規」「分析」の順にクリックした後、次のいずれかのオプションをクリックします。

    • サブジェクト・エリアの選択。

      「分析」エディタが表示されます。これで、分析の基準を指定できます。「分析の基準の指定」を参照してください。

    • 直接データベース・リクエストの作成

      詳細は、「直接データベース・リクエストの使用」を参照してください。

    • 単純SQLからの分析の作成

      「分析単純SQL文」ダイアログが表示され、分析を作成するためのSQL文を入力できます。分析の結果は、「分析」エディタで表示および操作し、その後、ダッシュボードおよびエージェントに取り込むことができます。

分析の基準の指定

この手順は、分析を作成する工程の1工程です。詳細は、「分析を構築するプロセスとは」を参照してください。

「分析」エディタ: 「基準」タブを使用して、列、フィルタ、選択ステップなどの分析の基準を指定します。また、次のものも指定します。

分析の基準を指定する手順:

  1. 「基準」タブで次のいずれかを行い、分析に含める列を選択します。


    注意:

    通常、分析には、1つ以上のメジャー列を含める必要があります。メジャー列は、店舗ごとの売上金額や各日にオープンおよびクローズされたサービス・リクエストの数など、業績の主要な付加的測定法です。メジャー列を持たない分析は、通常無意味で、問合せのパフォーマンスの低下や予期せぬ結果を招くことがあります。メジャー列を持たない分析を構築する場合、まず管理者に相談してください。


    選択された列は、「選択された列」ペインのボックス内に表示されます。各列ボックスには、2つのセクションがあります。上のセクションには、列を含むフォルダの名前(顧客など)が表示されます。下のセクションには、列の名前(顧客名など)が表示されます。

    必要に応じて、次のことを行います。

    • 列を選択する関連サブジェクト・エリアを追加または削除するには、「サブジェクト・エリア」ペインで「サブジェクト・エリアの追加/削除」ツールバー・ボタンをクリックし、「サブジェクト・エリアの追加/削除」ダイアログを表示します。

      関連サブジェクト・エリアを追加し、そのサブジェクト・エリアから分析に列を追加しない場合、分析を閉じて再度開くと、そのサブジェクト・エリアは分析に関連付けられていません。

    • 「サブジェクト・エリア」ペインでコンテンツをリフレッシュするには、「サブジェクト・エリア」ペインで「リフレッシュ」ツールバー・ボタンをクリックするか、ボタンの横の矢印をクリックします。

      ボタンをクリックすると、「表示のリフレッシュ」のデフォルト動作が行われます。矢印をクリックすると、「表示のリフレッシュ」または「サーバー・メタデータの再ロード」を選択して、サブジェクト・エリアのメタデータをリフレッシュできます。

      これらのオプションの詳細は、「サブジェクト・エリア」ペインを参照してください。

  2. 必要に応じて「選択された列」ペインを使用し、階層列の列またはレベルを変更します。

    • 「選択された列」ペインの列名の右にある「オプション」ボタンをクリックし、次のオプションを表示します。

      • 列のソート順の指定。(階層レベルのソート順は指定できません。)

        詳細は、「ビューのデータのソート」を参照してください。

      • 見出しのカスタマイズや集計ルールの指定を含む、属性列およびメジャー列の式の編集。(階層列や階層レベルの場合、見出しのカスタマイズ、集計ルールの指定や式の編集は行えません。)

        詳細は、「列の式の編集」を参照してください。

      • 書式設定や列と階層レベルの相互作用を制御する列プロパティの編集。

        書式の適用の詳細は、「書式の列への適用」を参照してください。

      • 属性列およびメジャー列のフィルタの追加。(階層列または階層レベルのフィルタは追加できません。)詳細は、「列フィルタの作成」を参照してください。

      • 分析からの列の削除。(階層レベルは削除できません。)

    • 「選択された列」ペインで「基準からすべての列を削除します。」ツールバー・ボタンをクリックし、分析からすべての列を削除します。

    • 「選択された列」ペインで「union、intersection、および異なる演算子に基づいた結果を結合します。」ツールバー・ボタンをクリックし、複数の分析の結果を1つの結果にまとめます。詳細は、「集合演算を使用した列の結合」を参照してください。

    • 「選択された列」ペインの列をドラッグするボタンを使用し、列がデフォルト順に並んだ分析結果を表示します。

  3. 必要に応じて「フィルタ」ペインを使用し、インライン・フィルタを追加し、編集します。

    詳細は、「列フィルタの作成」を参照してください。

  4. 必要に応じて「選択ステップ」ペインを使用し、選択ステップの作成または編集を行います。

    詳細は、「データ選択での作業」を参照してください。

  5. 必要に応じて「カタログ」ペインを使用し、Oracle BIプレゼンテーション・カタログから名前付きフィルタ、計算項目およびグループを追加します。

  6. 必要に応じて「基準」タブのツールバーのボタンを使用し、「フィルタ」ペインの表示/非表示の切替え、「選択ステップ」ペインの表示/非表示の切替えや、結果がない場合に表示されるメッセージのタイプ(デフォルトまたはカスタム)などの分析のプロパティの編集を行います。

これで、分析にビューを追加できます。「分析の結果の表示」を参照してください。


注意:

分析結果の表示後、「サブジェクト・エリア」ペインから「選択された列」ペインに列を追加すると、その列は、(「分析プロパティ」ダイアログ: 「データ」タブ「基準タブに追加された列の表示」オプションの設定に応じて)既存のビューに含まれる(つまり、ビューに表示される)か、または既存のビューから除外されます。

  • 「基準タブに追加された列の表示」オプションに対して、「既存のビューおよび新規ビューで表示」オプションを選択した場合、既存のビュー、およびユーザーが追加する新規ビューに列が表示されます。

  • 「基準タブに追加された列の表示」オプションに対して、「既存のビューから除外するが、新規ビューで表示」オプションを選択した場合、列は既存のビューからは削除(つまり、「レイアウト」ペインの「除外」ドロップ・ターゲットに配置)されますが、ユーザーが追加する新規ビューには表示されます。

    「除外」ドロップ・ターゲットの詳細は、ドロップ・ターゲットの理解を参照してください。


列の式の編集

分析の基準を指定する際、属性列とメジャー列の式を編集できます。この編集は、分析と関係する場合にのみ列に作用し、サブジェクト・エリアの元の列の式は変更しません。表と列の見出しをカスタマイズしたり、列合計の集計ルールを指定することもできます。(この機能は、階層列には使用できません。)

列式は、列値が表すものを指定します。"Base  Facts"."1-Revenue"などの最も基本的な形式では、列は、データ・ソースからのデータをそのまま値とします。式を編集して、関数や条件式などを追加できます。この編集によって、分析結果を様々な方法で表すことができます。たとえば、what-if分析を行い、収益が10%増えた場合の製品ごとの収益を表示するとします。これは、10%増の収益を示すよう「Revenue」列の式を変更することで実現できます。図2-2は、「Revenue」列(データ・ソースの収益を示す)と、10%増の収益を示すよう「Revenue」列の式が編集された「Revenue Increased by 10%」列を含むピボット・テーブルを表示する分析を示します。

図2-2 収益と10%増の収益を示す分析

この図については周囲のテキストで説明しています。

列の式を編集する手順:

  1. 「選択された列」ペインで、編集する式の列の横にある「オプション」ボタンをクリックし、「式の編集」を選択します。「列式の編集」ダイアログが表示されます。

  2. 「列式の編集」ダイアログ: 「列式」タブを使用して、カスタマイズされたヘッダーの作成、列の式の作成や編集など様々なタスクを行います。演算子と文字のボタンを使用して、"Base Facts"."1-Revenue"*1.10などの単純な計算式を作成できます。

  3. オプションで、「列式の編集」ダイアログ: 「Bin」タブを使用して列の値を結合し、セットにします。

  4. 「OK」をクリックします。

    列式が、使用される分析とともに保存されます。

関連トピック


分析とは
分析の基準の指定

集合演算を使用した列の結合

分析のサブジェクト・エリアを選択したら、UnionやIntersectなどの集合演算を使用して1つ以上のサブジェクト・エリアからの列を結合できます。列を結合することにより、データを異なる方法で表示するための新しい列を作成します。

結合する列を選択する場合のガイドライン

結合する列を選択する際、次のガイドラインに留意してください。

  • 結合する列の数とデータ型は、同じである必要があります。各列に返される行の数は異なっていてもかまいません。

  • 列は、同じサブジェクト・エリアからも異なるサブジェクト・エリアからも選択できますが、列に共通性がある必要があります。

  • 1つの基準には、1つの集合演算のみ指定できます。たとえば、「A-サンプル売上」サブジェクト・エリアから基準を作成する場合、それらの列には1つの集合演算のみ適用できます。1つの基準内の異なる列に異なる集合演算を適用できません。

  • 基準を結合する場合、階層列、選択ステップやグループは使用できません。

集合演算を使用した列の結合と関連サブジェクト・エリアからの列の追加の違い

集合演算を使用した列の結合では、関連サブジェクト・エリアからの列の追加とは異なる結果が生成されます。

  • 集合演算を使用して列を結合した場合、分析結果には、集合演算で制御された1つの新規結合列が表示されます。「例: 1つのサブジェクト・エリアからの列の結合」の例を参照してください。

  • 関連サブジェクト・エリアからの列を分析に追加した場合、結果には、追加された各列が個々に表示されます。たとえば、適切な権限がある場合、プライマリ・サブジェクト・エリアから1つの列を選択し、関連サブジェクト・エリアから別の列を選択して分析を作成できます。

    図2-3は、関連するサブジェクト・エリアからの列を持つテーブルを示します。Revenueメジャーは「A-Sample Sales」サブジェクト・エリアに保管され、Quota Amountメジャーは「B-Sample Quotas」サブジェクト・エリアに保管されています。

図2-3 関連するサブジェクト・エリアからのメジャー列

図2-3の説明が続きます
「図2-3 関連するサブジェクト・エリアからのメジャー列」の説明

詳細は、「サブジェクト・エリアと列とは」を参照してください。

例: 1つのサブジェクト・エリアからの列の結合

「A-Sample Sales」サブジェクト・エリアには「Offices」フォルダが含まれ、このフォルダにはD1 OfficeとD2 Departmentの列が含まれています。これらの2つの列を結合し、Offices & Departmentsという新しい列を作成できます。Union All集合演算を含め、この新しい列で、表内の1つの列に両方の列からのすべての値を表示することを指定します。

1つ以上のサブジェクト・エリアからの列の結合

次の手順では、1つ以上のサブジェクト・エリアからの列の結合方法について説明します。手順の一部で、「A-Sample Sales」サブジェクト・エリアを使用したOffices & Departments列の作成例が参照されています。


注意:

システム全体のデフォルトとして保存された列のデータ書式は、結合された列では反映されません。結合された列にデータ書式が必要な場合、結合された列に対して再度データ書式を適用する必要があります。データ書式の詳細は、「「列のプロパティ」ダイアログ:「データ書式」タブ」を参照してください。


1つ以上のサブジェクト・エリアからの列を結合する手順:

  1. 「分析」エディタで、「A-Sample Sales」などのサブジェクト・エリアを使用する空の分析を作成します。

  2. 「基準」タブで、分析に含める列を選択します。たとえば、「Offices」フォルダから「D1 Office」を選択し、「Base Facts」フォルダから「1-Revenue」を選択します。

  3. 「選択された列」ペイン「union、intersection、および異なる演算子に基づいた結果を結合します。」ツールバー・ボタンをクリックし、「サブジェクト・エリアの選択」メニューを表示します。

  4. すでに含まれている列と結合する列を含むサブジェクト・エリアを選択します。たとえば、「A-Sample Sales」をクリックします。

    「検索条件の操作」領域が「選択された列」ペインに表示されます。基準の下に表示されている点線で囲まれたボックスに注意してください。これらのボックスは、すでに含まれている列と結合する必要のある列の種類を示します。たとえば、ボックスに「列の追加(D1 Office)」および「列の追加(1-Revenue)」が含まれているとします。これは、これらの各ボックスに含める列は、先に選択されているD1 Officeおよび1-Revenueの列と、集合演算を使用して結合され、新しい列が作成されることを表します。メジャー列を結合する場合、算術演算は行われません。

  5. 「サブジェクト・エリア」ペインで、初めに選択した列を結合する列を選択します。たとえば、「Offices」フォルダから「D2 Department」を選択し、「Base Facts」フォルダから「1-Revenue」を選択します。

    点線で囲まれていたボックスに、今選択した列が含まれていることに注意してください。これで、結合する列の指定が完了しました。

  6. 「結果列」リンクの下の「結合」ボタンをクリックします。列の結合に使用する演算タイプを選択します。たとえば、「すべて結合」タイプを選択します。

    結果列は、派生列の集合演算の適用後にビューに表示される列です。

  7. 「結果列」リンクをクリックします。「選択された列」ペインが更新され、先ほど作成した新規結合列が表示されていることに注意してください。これらの列は、このペインの他の列と同様に操作できます。たとえば、次の手順を使用して最初の列(新たに結合された1つの列)の名前を変更できます。

    1. 「D1 Office」列の「オプション」ボタンをクリックします。

    2. 「列のプロパティ」を選択します。

    3. 「列書式」を選択します。

    4. 「カスタムの見出し」が選択されていることを確認します。

    5. 「列見出し」ボックスにOffices & Departmentsと入力します。

    6. 「OK」をクリックします。

  8. 「結果」タブをクリックし、「複合レイアウト」の表に列を表示します。

図2-4に、結合された「Offices & Departments」列が表でどのように表示されるかを示します。

図2-4 結合された列の表での表示

図2-4の説明が続きます
「図2-4 結合された列の表での表示」の説明

「サブジェクト・エリア」ペインからのメタデータ情報の表示

サブジェクト・エリア、フォルダ、列および階層レベルのメタデータ情報を表示できます。たとえば、分析の作成時にこれらのオブジェクトの詳細説明が必要な場合などに、これは役立ちます。

メタデータ情報は、メタデータ・ディクショナリに含まれています。メタデータ・ディクショナリは、静的なXMLドキュメントのセットです。各XMLドキュメントには、列などのメタデータ・オブジェクトについて、そのプロパティや他のメタデータ・オブジェクトとの関係などが記述されます。


注意:

メタデータ情報を表示するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のメタデータ・ディクショナリ情報のアクセス提供に関する項で記載されている様々な構成タスクが管理者によって行われている必要があります。


メタデータ情報を表示する手順:

  1. 「基準」タブまたは「結果」タブの「サブジェクト・エリア」ペインで、メタデータ情報を表示するサブジェクト・エリア、フォルダ、列または階層レベルを選択します。

  2. ツールバーで「メタデータ・ディクショナリの表示」をクリックします。

    ブラウザの設定に応じて、新規ブラウザ・ウィンドウまたはタブのいずれかに、オブジェクトのメタデータ・ディクショナリ情報が表示されさます。


    注意:

    メタデータ・ディクショナリ情報がブラウザに表示されない場合、ドメイン全体のデータ・ソース・アクセスに関するブラウザ設定を確認してください。


分析の結果の表示

この手順は、分析を作成する工程の1工程です。詳細は、「分析を構築するプロセスとは」を参照してください。

「分析」エディタ: 「結果」タブを使用して、グラフ、ティッカ、ピボット表などの異なる結果のビューを追加します。追加できるビューのリストについては、「使用可能なビューのタイプ」を参照してください。

分析を作成し、「結果」タブに表示すると、複合レイアウトにタイトル・ビューと表またはピボット表のいずれかのビュー(次に基づく)がデフォルトで表示されます。

管理者が、別のビューがデフォルトで「結果」タブに表示されるよう構成してある場合があります。

ビューを組み合せて、複合レイアウトのいずれの場所にも配置できます。たとえば、データの異なるビューを反映した、隣り合ったピボット表、相互関係を詳細に調べることができるグラフ、および結果を限定するフィルタを作成できます。

これらのビューはすべてまとめて複合レイアウトと呼ばれます。「追加複合レイアウトの作成」に記載のとおり、追加複合レイアウトを作成できます。

分析の結果を表示する手順:

  1. 「結果」タブをクリックします。

    分析の結果が表またはピボット表に表示されます。

  2. (オプション)表またはピボット表を編集するか、ビューを追加します。詳細は、「ダッシュボードに表示するビューの追加」を参照してください。

追加複合レイアウトの作成

分析の作業時、異なるビューの組合せを使用する複数の複合レイアウトを作成できます。たとえば、あるレイアウトにはグラフとタイトルが含め、別のレイアウトにはグラフとナレーティブ・ビューを含めることができます。ダッシュボードのページに分析を追加する際、そのページに含めるレイアウトを選択できます。

追加複合レイアウトを作成する手順:

  1. 「分析」エディタ: 「結果」タブをクリックします。

  2. 「結果」タブのツールバーにある次のいずれかのボタンをクリックし、複合レイアウトに別の複合レイアウトを作成します。

    • 複合レイアウトの作成: 複合レイアウトの新規インスタンスを作成します。

    • 複合レイアウトの複製: 現在の複合レイアウトのコピーを同じビューで作成します。

分析の結果にデータがないというアラートのユーザーへの発信

分析の結果でデータが返されない場合、次のデフォルト・メッセージがユーザーに表示されます。

No Results
The specified criteria didn't result in any data.
This is often caused by applying filters and/or selections that are too restrictive or that contain incorrect values.
Please check your Analysis Filters and try again.
The filters currently being applied are shown below.

デフォルト・メッセージを表示するかわりに、カスタマイズしたメッセージを作成してユーザーにアラートを発信できます。このメッセージには、分析でデータが返されなかった原因の説明を含めることができます。

分析の結果にデータがないというアラートをユーザーに示すためのカスタム・メッセージを作成する手順:

  1. カスタム・メッセージを追加する分析を編集します。

  2. 「分析」エディタ: 「結果」タブをクリックします。

  3. 「分析プロパティ」ツールバー・ボタンをクリックします。「分析プロパティ」ダイアログが表示されます。

  4. 「結果がない場合の設定」ボックスで、「カスタム・メッセージの表示」を選択します。

  5. 「ヘッダー」フィールドに、カスタム・メッセージのヘッダーのテキストを入力します。

  6. 「メッセージ」フィールドに、説明のテキストを入力します。

  7. 「OK」をクリックします。

分析へのプロンプトの追加

この手順は、分析を作成する工程の1工程です。詳細は、「分析を構築するプロセスとは」を参照してください。

「分析」エディタ: 「プロンプト」タブを使用してプロンプトを作成し、分析をフィルタする値をユーザーが選択できるようにします。プロンプトでは、ユーザーは、分析内のすべてのビューを動的にフィルタする値を選択できます。

分析にプロンプトを追加する手順:

  1. 「プロンプト」タブをクリックします。

  2. 第6章「ダッシュボードと分析でのプロンプト」に記載のとおり、プロンプトを追加します。

分析用論理SQL文の確認

この手順は、分析を作成する工程の上級工程です。詳細は、「分析を構築するプロセスとは」を参照してください。

「分析」エディタ: 「詳細設定」タブを使用して、分析用に生成されたXMLコードと論理SQL文を調べます。オプションで、そのSQL文に基づいた新規分析を作成できます。分析に使用する機能の大半はユーザー・インタフェースに用意されているため、通常、このタブの機能を使用する必要がありません。次のリストに、SQL文を調べる必要がある状況の例を示します。

「詳細設定」タブを使用する前に、次の重要な点に留意してください。


注意:

分析で使用している論理SQL文は、論理SQLビューを挿入すると表示できます。管理: SQLの実行ページを使用してSQL文を入力することもできます。


分析用に生成されたXMLコードの編集またはSQL文の確認の手順:

  1. 「分析」エディタ: 「詳細設定」タブをクリックします。

  2. タブの最上部の「結果の参照」領域の分析名に対応するリンクを使用して、次のことを行います。

  3. 「分析XML」領域のフィールドを使用してXMLコードを表示および変更し、「XMLの適用」をクリックします。

    分析はOracle BIプレゼンテーション・カタログに保存されているため、XMLコードを変更すると、分析に影響を及ぼします。

    一部更新」および「Oracle BIプレゼンテーション・サービス・キャッシュを無視」ボックスの設定を適用するには、タブの一番下にある「SQLの適用」ボタンもクリックする必要があります。

  4. 「実行されるSQL」領域の読取り専用ボックスを使用して、分析の実行時にOracle BIサーバーに送信されるSQL文を調べます。

    現在の分析のSQL文をベースに、新しい分析を作成する場合、「新規の分析」ボタンをクリックします。現在の分析で指定されている階層列、選択ステップ、グループまたは書式設定は削除されます。

  5. 分析の内容に応じて「高度なSQL句」領域の使用可能なフィールドを使用し、サブジェクト・エリアの変更、GROUP BYまたはHAVING句の追加およびDISTINCT処理と接頭辞の指定を行います。

  6. SQLの適用」をクリックして変更を有効にします。


    注意:

    「SQLの適用」ボタンのクリックは、注意して行ってください。クリックすると、Oracle BI EEで、追加または変更したSQL文に基づいて新しい分析が作成されます。その結果、分析用にそれより前に作成したすべてのビューや書式設定などが失われます。新しい分析用にXMLコードも変更されます。


分析とMicrosoft Excelのインターネット・クエリー機能の統合

分析とExcelのインターネット・クエリー(IQY)機能を統合して、Excel内から分析を実行できます。この機能は、分析の印刷および配布に役立ちます。結果が1つ以上の表またはピボット表のビューに表示される分析のみExcelのIQY機能に統合できます。他のビュー・タイプはサポートされません。

IQYファイルをExcelで開くと、Oracle Business IntelligenceのユーザーIDとパスワードを入力するよう求められます。(空のパスワードは使用できません。)その後、保存されている分析の結果が取り込まれ、Excelスプレッドシートに配置されます。データをExcel内から直接リフレッシュできるようExcelスプレッドシートを保存できます。


注意:

企業で特定のセキュリティ機能が使用されている場合、結果をExcelスプレッドシートにダウンロードできない場合があります。詳細は、管理者に問い合せてください。


デフォルトでは、問合せをリフレッシュするたびに、ユーザーIDとパスワードの入力をExcelから求められます。ユーザーIDとパスワードをスプレッドシート内に保存することもできます。詳細は、Excelのドキュメントを参照してください。

分析とExcelのIQY機能を統合する手順:

  1. 1つ以上の表またはピボット表を使用する分析を保存します。

  2. 「分析」エディタ: 「詳細設定」タブで、Webクエリー・ファイルの生成およびダウンロードのリンクをクリックします。

  3. ファイルを目的の場所に保存します。

    Excelでファイルを開き、変更、追加書式の指定、グラフを使用した強化などを行えます。詳細は、Excelのドキュメントを参照してください。

分析の保存

この手順は、分析を作成する工程の1工程です。詳細は、「分析を構築するプロセスとは」を参照してください。

分析は次のものに保存できます。

分析を保存する手順:

  1. 「分析」エディタで、「分析の保存」ツールバー・ボタンをクリックし、分析を保存するダイアログを表示します。

  2. 個人フォルダまたは共有フォルダに分析を保存する場合、次のようにします。

    1. 「保存場所」ボックスで、分析の保存先の個人フォルダまたは共有フォルダを選択します。

    2. 「名前」フィールドに、分析の名前(forecasted_salesなど)を入力します。

    3. 「OK」をクリックします。

  3. Webアーカイブ・ファイルを使用してLotus Notesデータベースに分析を保存する場合、次のようにします。

    1. 「保存場所」ボックスで、分析の保存先のフォルダを選択します。

    2. 「名前」フィールドに、.mhtファイル拡張子を含む分析の名前(forecasted_sales.mhtなど)を入力します。

    3. 「OK」をクリックします。

    4. .mhtファイルをLotus Notesデータベースにアップロードします。

  4. エージェントを使用してLotus Notesデータベースに分析を保存する場合、次のようにします。

    1. 「保存場所」ボックスで、分析の保存先のフォルダを選択します。

    2. 「名前」フィールドに、分析の名前(forecasted_salesなど)を入力します。

    3. 「OK」をクリックします。

    4. エージェントを作成し、Lotus Notesサーバーの特定のアドレスに電子メールで送信されるようスケジュールします。

      エージェントの作成の詳細は、「エージェントの作成」を参照してください。

分析からのエージェントの作成

分析から直接エージェントを作成できます。この方法でエージェントを作成する場合のOracle BI EEの処理は次のとおりです。

エージェントの詳細は、第8章「コンテンツの配信」を参照してください。

分析からエージェントを作成する手順:

  1. 次のいずれかの方法を使用して、エージェントの作成元の分析を特定します。

  2. 「エージェント」エディタの次のタブを完成させます。

  3. エージェントを保存します。

分析の編集


注意:

Oracle BI Enterprise Editionをアクセシビリティ・モードで使用している場合、「分析」エディタではなく、BIコンポーザウィザードを使用して分析を編集します。BIコンポーザ・ウィザードの詳細は、第14章、BIコンポーザを使用した分析操作を参照してください。アクセシビリティ・モードの詳細は、付録C、アクセシビリティ機能を参照してください。


分析を編集する手順:

  1. グローバル・ヘッダーで「カタログ」をクリックし、カタログ・ページを表示します。

  2. 編集対象の分析に移動し、「編集」リンクをクリックします。分析が、「分析」エディタに表示されます。

  3. 必要な変更を行います。

  4. 分析を保存します。

高度なSQLを含むアップグレードされた分析の編集

以前のリリース(11gより前のリリース)では、上級ユーザーは「詳細設定」タブを使用して、分析用のSQL文を編集できました。このリリースでは、分析に階層列、選択、グループなどの機能が含まれていない場合、この目的で「分析」エディタ: 「詳細設定」タブを引き続き使用できます。

詳細は、「分析用論理SQL文の確認」を参照してください。アップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』の高度なSQLを使用する分析のアップグレードに関する項を参照してください。

分析のダッシュボードへの埋込みについて

分析をダッシュボードに埋め込むと、自動的に分析が実行され、ダッシュボードに結果が表示されます。これによって、現在の結果にアクセスできます。たとえば、売上データを毎日取り込む企業の販売担当重役の場合、その日に販売された製品の売上高をダッシュボードの最初のページに表示できます。

以前に作成した分析を、「ダッシュボード」エディタを使用してOracle BIプレゼンテーション・カタログから埋め込むことができます。「ダッシュボード」エディタの詳細は、「コンテンツのダッシュボードへの追加」を参照してください。

直接データベース・リクエストの使用

適切な権限を持つユーザーは、直接データベース・リクエストを作成し、物理バックエンド・データベースに発行できます。リクエストの結果は、「分析」エディタで表示および操作し、その後、ダッシュボードおよびエージェントに取り込むことができます。この項には、次のトピックが含まれています。

直接リクエストの権限の設定

Oracle BIプレゼンテーション・サービス管理コントロールでの次の権限の設定によって、直接データベース・リクエストの変更や実行が行えるかどうかが制御されます。

  • 直接データベース・リクエストの編集

    この権限が設定されている場合、直接データベース・リクエストを作成および編集できます。

  • 直接データベース・リクエストの実行

    この権限が設定されている場合、直接データベース・リクエストを発行し、結果を表示できます。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のプレゼンテーション・サービス権限の管理に関する項を参照してください。

直接データベース・リクエストの実行

データベースへの直接リクエストをOracle BI EEから送信できます。


注意:

直接データベース・リクエストがOracle BI EEから送信される場合、Oracle BIサーバーのデータ・セキュリティ・ルールは無視され、適用されません。


直接データベース・リクエストを実行する手順:

  1. グローバル・ヘッダーで、「新規」「分析」「直接データベース・リクエストの作成」の順に選択します。

    データベース・リクエストの作成オプションを含む「分析」エディタ: 「基準」タブが表示されます。

  2. 「基準」タブで適切なオプションを指定します。

  3. リクエストを発行して結果を表示する(ある場合)には、「結果」タブをクリックします。

直接データベース・リクエストの結果の表示

分析を作成する列を直接データベース・リクエストから取得したら、その分析を他の分析と同様に使用できます。次のリストで、直接データベース・リクエストから列を生成した分析の違いを概説します。

  • リポジトリからの列を使用していないため、「サブジェクト・エリア」ペインに列が含まれません。

  • この分析のグループや選択ステップを作成できません。

  • 条件付き書式を列に指定できません。

変数の使用

分析、ダッシュボード、KPI、アクション、エージェントや条件など、Oracle BI Enterprise Editionの様々な領域で変数を参照できます。たとえば、現在のユーザー名をタイトルに表示する分析を作成するとします。これは、変数を参照することによって行えます。

使用できる変数は4種類あります。

セッション変数とは

セッション変数は、各ユーザーのログイン時に初期化される変数です。ユーザーがセッションを開始すると、Oracle BIサーバーでセッション変数の新規インスタンスが作成され、初期化されます。

セッション変数のインスタンスの数は、Oracle BIサーバー上のアクティブなセッションと同じです。セッション変数の各インスタンスは、異なる値で初期化できます。

セッション変数には2種類あります。

  • システム: Oracle BIサーバーとOracle BIプレゼンテーション・サービスが特定の用途で使用するセッション変数。

    システム・セッション変数には、他の種類の変数(静的または動的リポジトリ変数やシステム以外のセッション変数)に使用できない予約名が付けられています。

  • システム以外: 管理者が作成して名前を付けるシステム変数。たとえば、管理者は、ユーザーの販売地域の名前を初期化するSalesRegionというシステム以外の変数を作成できます。

管理者は、Oracle BI管理ツールを使用して、システム以外のセッション変数を作成します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のセッション変数に関する項を参照してください。

リポジトリ変数とは

リポジトリ変数は、どの時点でも1つの値を持つ変数です。

リポジトリ変数には2種類あります。

  • 静的: 管理者が変更するまで値が存続して変わらないリポジトリ変数。

  • 動的: 問合せで返されたデータによって値がリフレッシュされるリポジトリ変数。

管理者は、Oracle BI管理ツールを使用して、リポジトリ変数を作成します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のリポジトリ変数に関する項を参照してください。

プレゼンテーション変数とは

プレゼンテーション変数は、次のいずれかのタイプのダッシュボード・プロンプトを作成する過程で作成できる変数です。

  • 列プロンプト: 列プロンプトの一部として作成されるプレゼンテーション変数は列と関連付けられ、とり得る値は列値からの値です。

    列プロンプトの一部としてプレゼンテーション変数を作成するには、「新規プロンプト」ダイアログ(または「プロンプトの編集」ダイアログ)の「変数の設定」フィールドで「プレゼンテーション変数」を選択し、「変数名」フィールドに変数の名前を入力する必要があります。

    列プロンプトの操作の詳細は、「列プロンプトの作成」を参照してください。

  • 変数プロンプト: 変数プロンプトの一部として作成されるプレゼンテーション変数は列に関連付けられません。とり得る値を定義します。

    変数プロンプトの一部としてプレゼンテーション変数を作成するには、「新規プロンプト」ダイアログ(または「プロンプトの編集」ダイアログ)の「プロンプト対象」フィールドで「プレゼンテーション変数」を選択し、「変数名」フィールドに変数の名前を入力する必要があります。

    変数プロンプトの操作の詳細は、「変数プロンプトの作成」を参照してください。

プレゼンテーション変数の値は、同時に作成された列プロンプトまたは変数プロンプトによって移入されます。つまり、ユーザーが列プロンプトまたは変数プロンプトで値を選択するたびに、プレゼンテーション変数の値が、ユーザーが選択した値に設定されます。

リクエスト変数とは

リクエスト変数を使用すると、セッション変数の値をオーバーライドできますが、オーバーライドできるのは、列プロンプトから開始されたデータベース・リクエストの間のみです。リクエスト変数は、列プロンプトの作成過程で作成できます。

列プロンプトの一部として作成されるリクエスト変数は列と関連付けられ、とり得る値は列値からの値です。

列プロンプトの一部としてリクエスト変数を作成するには、「新規プロンプト」ダイアログ(または「プロンプトの編集」ダイアログ)の「変数の設定」フィールドで「リクエスト変数」を選択し、「変数名」フィールドに、オーバーライドするセッション変数の名前を入力する必要があります。

列プロンプトの操作の詳細は、「列プロンプトの作成」を参照してください。

リクエスト変数の値は、同時に作成された列プロンプトによって移入されます。つまり、ユーザーが列プロンプトで値を選択するたびに、リクエスト変数の値が、ユーザーが選択した値に設定されます。ただし、値が有効なのは、ユーザーがプロンプトの「実行」ボタンを押した時点から、分析結果がダッシュボードに返されるまでです。

変数を参照できる場所

次の領域で変数を参照できます(各領域で全種類の変数を参照できるわけではありません)。

変数の参照に使用する構文の詳細は、「変数を参照する構文とは」を参照してください。

変数を参照する構文とは

変数は、分析、ダッシュボード、KPIおよびエージェントで参照できます。変数の参照方法は、実行するタスクによって異なります。

フィルタ定義で変数を参照する場合など、ダイアログにフィールドが表示されるタスクの場合、(完全な構文ではなく)変数のタイプと名前のみ指定する必要があります。

タイトル・ビューでの変数の参照などの他のタスクの場合、変数の構文を指定する必要があります。表2-1に示すとおり、使用する構文は変数のタイプによって異なります。


注意:

構文で、中カッコ({)が後にないアット・マーク(@)は、アット・マークとして処理されます。


表2-1 変数を参照する構文

変数のタイプ 構文

セッション

@{biServer.variables['NQ_SESSION.variablename']}

variablenameは、セッション変数の名前です(DISPLAYNAMEなど)。

使用できるシステム・セッション変数の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のシステム・セッション変数に関する項を参照してください。

@{biServer.variables['NQ_SESSION.USER']}

リポジトリ

@{biServer.variables.variablename}

または

@{biServer.variables['variablename']}

variablenameは、リポジトリ変数の名前です(prime_beginなど)。

@{biServer.variables.prime_begin}

または

@{biServer.variables['prime_begin']}

プレゼンテーションまたはリクエスト

@{variables.variablename}[format]{defaultvalue}

または

@{scope.variables['variablename']}

説明:

  • variablenameは、プレゼンテーション変数またはリクエスト変数の名前です(MyFavoriteRegionなど)。

  • (オプション)formatは、変数のデータ型によって異なる書式マスクです(#、##0、MM/DD/YY hh:mm:ssなど)。(書式はデフォルト値には適用されないことに注意してください。)

  • (オプション)defaultvalueは、variablenameで参照される変数に値が入っていない場合に使用される値を示す定数または変数の参照です。

  • scopeは、変数の修飾子を識別します。変数が複数のレベル(分析ダッシュボード・ページおよびダッシュボード)で使用され、特定の値にアクセスする場合、有効範囲を指定する必要があります。(有効範囲を指定しない場合、分析、ダッシュボード・ページ、ダッシュボードの順に優先されます。)

@{variables.MyFavoriteRegion}{EASTERN REGION}

または

@{dashboard.variables['MyFavoriteRegion']}


変数は式で参照することもできます。式で変数を参照するガイドラインは、表2-2に記載されています。

表2-2 式で変数を参照するガイドライン

変数のタイプ ガイドライン

セッション

  • セッション変数をVALUEOF関数の引数として含めます。

  • 変数を二重引用句で囲みます。

  • セッション変数の前にNQ_SESSIONとピリオドを付けます。

  • NQ_SESSIONの部分とセッション変数名の両方と丸カッコで囲みます。

"Market"."Region"=VALUEOF(NQ_SESSION."SalesRegion")

リポジトリ

  • リポジトリ変数をVALUEOF関数の引数として含めます。

  • 変数を二重引用句で囲みます。

  • 静的リポジトリ変数を名前で参照します。

  • 動的リポジトリ変数を完全修飾名で参照します。

    動的リポジトリ変数を使用する場合、初期化ブロックの名前とリポジトリ変数を二重引用符で囲み、ピリオドで区切って丸カッコで囲む必要があります。たとえば、Region Securityという名前の初期化ブロックに含まれるREGIONという名前の動的リポジトリ変数を使用する場合、次の構文を使用します。

    VALUEOF("Region Security"."REGION")

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のリポジトリ変数に関する項を参照してください。

CASE WHEN "Hour" >= VALUEOF("prime_begin") AND "Hour" < VALUEOF("prime_end") THEN 'Prime Time' WHEN ... ELSE...END

プレゼンテーション

  • 次の構文を使用します。

    @{variablename}{defaultvalue}
    

    variablenameは、プレゼンテーション変数の名前で、defaultvalue(オプション)はvariablenameで参照される変数に値が入っていない場合に使用される値を示す定数または変数の参照です。

  • 変数を文字列に型変換(つまり、変換)するには、次のように、構文全体を一重引用符で囲みます。

    '@{user.displayName}'
    

注意: {が後にない@マークは、@マークとして処理されます。

"Market"."Region"=@{MyFavoriteRegion}{EASTERN REGION}

変数を参照する特定の領域の詳細は、「変数を参照できる場所」を参照してください。

使用できる事前定義プレゼンテーション変数

表2-3には、分析、ダッシュボード、KPIおよびエージェントで参照できる、あらかじめ定義されているプレゼンテーション変数のリストが含まれています。(これらの事前定義のプレゼンテーション変数の構文では、variables.修飾子を省略することに注意してください。たとえば、@{session.variables.locale}ではなく、@{session.locale}とします。)


注意:

タイム・ゾーン変数の場合、この変数を有効にするには、ユーザーのタイム・ゾーンをデフォルト以外の値に設定する必要があります。(ユーザーは、「マイ・アカウント」ダイアログ: 「プリファレンス」タブで優先的に使用するタイム・ゾーンを設定します。)


表2-3 事前定義プレゼンテーション変数

有効範囲 プレゼンテーション変数

システム

productVersion

system.productVersion = 11.1.1.3 (Build 090619.0110.000)

システム

currentTime

system.currentTime = 6/29/2009 7:35:59 PM

セッション

locale

session.locale = en-us

セッション

language

session.language = en

セッション

rtl

これは、ログイン・ページで選択された言語が、右から左に記述する言語かどうかを示します。たとえば、選択した言語がヘブライ語の場合、この変数はtrueを返します。

session.rtl = false

セッション

timeZone

session.timeZone = (GMT-06:00) Central America

セッション

timeZone.id

ローカライズされていない値を返します。

session.timeZone.id = (GMT-06:00) Central America

セッション

timeZone.name

ローカライズされた値を返します。

session.timeZone.name = (GMT-06:00) Central America

セッション

timeZone.value

ローカライズされた値を返します。

session.timeZone.value = (GMT-06:00) Central America

セッション

loginTime

session.loginTime = 6/29/2009 7:12:01 PM

セッション

logoutTime

session.logoutTime = 6/29/2009 8:02:01 PM

セッション

lastAccessTime

session.lastAccessTime = 6/29/2009 7:35:59 PM

セッション

currentUser

session.currentUser = Administrator

セッション

currency.name

session.currency.name = $ English - United States

セッション

currency.symbol

session.currency.symbol = $

セッション

currency.userPreference

session.currency.userPreference = Global Currency 2

ユーザー

id

user.id = Administrator

ユーザー

displayName

user.displayName = Administrator

ユーザー

homeDirectory

user.homeDirectory = /users/administrator

ダッシュボード

currentPage

dashboard.currentPage = page 1

ダッシュボード

xml

dashboard.xml = the dashboard XML

ダッシュボード

dashboard.currency.name

dashboard.currency.name = Euro

ダッシュボード

dashboard.currency.symbol

dashboard.currency.symbol = $

ダッシュボード

dashboard.currency.userPreference

dashboard.currency.userPreference = Global Currency 1

ダッシュボード

dashboard.path

カタログのパスを返します。

dashboard.path = /users/administrator/_portal/Sales

ダッシュボード

dashboard.name

dashboard.name = MyDashboard

ダッシュボード

dashboard.caption

ダッシュボードのローカライズされた名前を返します。

dashboard.caption = Sales

ダッシュボード

dashboard.location

場所のURLを返します。

dashboard.location = Dashboard&PortalPath=/users/administrator/_portal

ダッシュボード

dashboard.description

dashboard.description = Sales by region and district

ダッシュボード

dashboard.author

dashboard.author = Administrator

dashboard.currentPage

dashboard.currentPage.name

dashboard.currentPage.name = Sales page 1

dashboard.currentPage

dashboard.currentPage.path

dashboard.currentPage.path = /users/administrator/_portal/Sales/page 1

dashboard. current Page

dashboard.currentPage.currency.name

dashboard.currentpage.currency.
name = USD

dashboard.current Page

dashboard.currentPage.currency.symbol

dashboard.currentPage.currency.
symbol = USD

dashboard. current Page

dashboard.currentPage.currency.userPreference

dashboard.currentPage.currency.userPreference = Global Currency 2

分析

report.currency.name

report.currency.name = $ English - United States

分析

report.currency.symbol

report.currency.symbol = $

分析

report.currency.userPreference

report.currency.userPreference =
Global Currency 2


タイトル・ビューでの変数の参照例

Regionという名前のダッシュボード・プロンプトを作成したとします。このプロンプトはRegion列に基づき、図2-5に示すように、MyFavoriteRegionという名前のプレゼンテーション変数を作成します。

図2-5 Regionプロンプト

この図については周囲のテキストで説明しています。

地域ごとの金額と地区を示す分析も作成したとします。「プロンプトで使用」と設定されているフィルタをRegion列へ追加し、このRegionプロンプトを使用して、ユーザーに地域の入力を要求できるようにもしました。

Regionプロンプトでのユーザーの選択が分析のタイトルに表示されるよう、タイトル・ビューでMyFavoriteRegion変数を参照します。これを行うには、図2-6に示すように、「タイトル」エディタの「タイトル」フィールドに、変数の構文@{variables.MyFavoriteRegion}を入力します。

図2-6 タイトル・ビューで参照されるMyFavoriteRegion変数

この図については周囲のテキストで説明しています。

図2-7に、ユーザーが「Region」プロンプトで「EASTERN REGION」を選択した場合のダッシュボード・ページの結果を示します。タイトル内の変数が、ユーザーが選択した「EASTERN REGION」に更新されていることに注意してください。

図2-7 タイトル・ビューでお気に入りの地域を参照する場合の結果

この図については周囲のテキストで説明しています。