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Oracle® Fusion Middleware Oracle Web Tierインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.6.0)
B55905-06
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3 「インストールと構成」オプションの使用方法

この章では、Oracle Web Tier 11.1.1.6.0コンポーネントのインストールおよび構成の方法について説明します。このプロセスでは、次の製品のインストールおよび構成を選択できます。

Oracle Process Manager and Notification Server (OPMN)は、デフォルトでインストールと構成が行われます。


注意:

この章は、新規ユーザーを対象者としています。すでにOracle Web Tierをインストールしている場合は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のOracle Fusion Middlewareの最新パッチ・セットの適用に関する項を参照してください。

この章は次の項で構成されています。

3.1 Oracle Web Tierのインストールと構成

この項では、インストール・タイプとして「インストールと構成」を選択(第2.4項「インストール・タイプの選択」)した場合に実行する必要がある手順について説明します。

インストーラを起動した後(第2.3項「インストールの開始」)、表3-1の手順に従ってOracle Web Tierをインストールおよび構成します。

表3-1 インストールと構成の手順

番号 画面 画面が表示される場面 説明と必要なアクション

1

「ようこそ」画面


毎回

「次へ」をクリックして続行します。

2

「ソフトウェア更新のインストール」画面


毎回

My Oracle Supportでソフトウェア更新を検索してダウンロードする場合は、My Oracle Supportアカウントのユーザー名およびパスワードを入力し、「接続のテスト」をクリックします。

ローカル・ディレクトリで更新を検索する場合は、「ローカル・ディレクトリで更新を検索」を選択し、「更新の検索」をクリックします。

ソフトウェア更新をスキップする場合は、「ソフトウェア更新のスキップ」を選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

3

「インストール・タイプの選択」画面


毎回

「インストールと構成」を選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

4

「前提条件のチェック」画面


毎回

「次へ」をクリックして続行します。

5

「インストール場所の指定」画面


毎回

MiddlewareホームとWeb層Oracleホームのディレクトリを指定します。

  • WebLogic Serverをすでにインストールしている場合は、既存のMiddlewareホーム・ディレクトリを指定できます。存在しないMiddlewareホーム・ディレクトリを指定した場合は、そのディレクトリが作成されます。

  • Web層Oracleホームと、Oracle共通ホームのディレクトリは、Middlewareホーム・ディレクトリ内に作成されます。

「次へ」をクリックして続行します。

6

セキュリティ・アップデートの指定画面


毎回

セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取る場合は、次のようにします。

  1. セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取ります。」を選択します。

  2. 電子メール・アドレス(できればMy Oracle Supportの電子メール・アドレスまたはユーザー名)を入力します。

  3. My Oracle Supportのパスワードを入力します。

  4. 「次へ」をクリックします。

セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取らない場合は、次のようにします。

  1. 「セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取ります。」が選択されていないことを確認します。

  2. 「次へ」をクリックします。

  3. 「My Oracle Supportのユーザー名/電子メール・アドレスが指定されていません。」という確認ダイアログ・ボックスで、「はい」をクリックします。

7

「コンポーネントの構成」画面


毎回

構成するコンポーネントを選択します。

Web Tierを既存のFusion Middleware (EM) Controlに関連付ける場合は、「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」を選択します。このオプションを選択する場合は、管理サーバーが稼働していることを確認してください。

Oracle Web Tierをスタンドアロン・モードでインストールする場合は、「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」が選択されていないことを確認します。

「次へ」をクリックして続行します。

8

「WebLogicドメインの指定」画面


「コンポーネントの構成」画面「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」が選択されている場合

Fusion Middleware (EM) Controlのホストである既存のWebLogicドメインの接続情報を指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

9

「コンポーネントの詳細の指定」画面


毎回

Oracleインスタンスの場所とコンポーネントの名前を指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

10

Web Cache管理者パスワード画面


毎回

Oracleインスタンスの場所とコンポーネントの名前を指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

11

「ポートの構成」画面


毎回

ポートの構成を自動または手動で行うかを選択します。

注意: staticports.ini(または任意のカスタム・ポート・ファイル)を使用する場合、1024未満のポート番号はインストーラで検証されません。ただし、インストールは続行できます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドのポート番号に関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

12

「インストール・サマリー」画面


毎回

この画面の情報を確認します。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

13

「インストールの進行状況」画面


毎回

「次へ」をクリックして続行します。

14

「構成の進行状況」画面


毎回

「次へ」をクリックして続行します。

15

「インストール 完了」画面


毎回

「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


3.2 インストール後の作業の実行

インストールと構成が完了した後、トポロジと構成によっては、インストール後の作業を実行する必要があります。この項の内容は、次のとおりです。

3.2.1 Oracle HTTP ServerとOracle WebLogic Serverの間のルーティングの構成

デフォルトでは、Oracle HTTP ServerとOracle WebLogic Serverの間のルーティングは構成されません。Oracle HTTP ServerからOracle WebLogic Serverへリクエストをプロキシできるようにするには、プラグインを構成する必要があります。

方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Server管理者ガイド』のmod_wl_ohsに関する項を参照してください。

3.2.2 Oracle BAMでのOracle Web Cacheの使用

Oracle BAMでOracle Web Cacheを使用している場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Cache管理者ガイド』のキャッシング・ルールの構成と監視の基本的なタスクに関する項を参照してください。

次のOracle BAM設定を使用します。

Expression Type : Regular Expression
URL Expression : oracle.bam.web (or Event=viewReport, for the second rule)
HTTP Methods : Select all
Leave URL and POST Body Parameters empty.
POST Body Expression : .*
Caching Policy : Don't Cache
Leave Comment as it is.
Compression : Off
Enabled : yes 

3.3 インストールの検証

インストールの成功を検証するには、次のタスクのうちのいくつかを実行します。

3.3.1 インストール・ログの確認

Oracleインベントリ・ディレクトリ内のlogsディレクトリにインストール・ログ・ファイルが存在するかを確認します。UNIXシステムで、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合は、WebTier_ORACLE_HOME/oraInst.locファイルを参照すればわかります。Windowsシステムのインベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

3.3.2 ドメイン・サーバー・ログの検証

ドメイン・ホーム・ディレクトリ内のserversディレクトリにあるドメイン・サーバー・ログを確認します。UNIXシステムの場合の例:

Web_Tier_ORACLE_HOME/user_projects/domains/domain_name/servers/server_name

Windowsシステムの場合:

Web_Tier_ORACLE_HOME\user_projects\domains\domain_name\servers\server_name

3.3.3 OPMNステータスの検証

インスタンス・ホーム内のINSTANCE_HOME/binディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはINSTANCE_HOME\binディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)からopmnctl statusコマンドを実行します。たとえば、次のとおりです。

> ./opmnctl status

Processes in Instance: instance2
---------------------------------+--------------------+---------+---------
ias-component                    | process-type       |     pid | status  
---------------------------------+--------------------+---------+---------
webcache1                        | WebCache-admin     |   24057 | Alive   
webcache1                        | WebCache           |   24056 | Alive   
ohs1                             | OHS                |   23890 | Alive   

この情報には、このインストールで構成されたコンポーネントが示されます。「Alive」ステータスはコンポーネントが起動していて実行中であることを示します。

3.3.4 ブラウザのURLの確認

インスタンス・ホーム内のINSTANCE_HOME/binディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはINSTANCE_HOME\binディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)からopmnctl status -lコマンドを実行して、コンポーネントが使用するポートのリストを取得します。たとえば、次のとおりです。

> ./opmnctl status -l

---------------------------------+--------------------+---------+----------+------------+----------+-----------+------
ias-component                    | process-type       |     pid | status   |        uid |  memused |    uptime | ports
---------------------------------+--------------------+---------+----------+------------+----------+-----------+------
webcache1                        | WebCache-admin     |   24057 | Alive    | 1067146469 |    43712 |  14:43:29 | http_admin:7799
webcache1                        | WebCache           |   24056 | Alive    | 1067146468 |    64072 |  14:43:29 | http_stat:7800,http_invalidation:7801,https_listen:7802,http_listen:7798
ohs1                             | OHS                |   23890 | Alive    | 1067146467 |    50260 |  14:43:39 | https:9999,https:4447,http:7777

この表示のポート番号を使用して、ブラウザで適切なページを開きます。次の形式を使用します。

http://system_name:port_number

前述の情報に基づき、表3-2のURLを使用して、この構成から様々なページにアクセスします。

表3-2 Web TierのサンプルURL

ページ サンプルURL

Oracle HTTP Server

http://system_name:7777

Oracle HTTP ServerのSSL

https://system_name:4447

Oracle Web Cache

http://system_name:7798

Oracle Web CacheのSSL

https://system_name:7802

Oracle Web Cacheの管理

https://system_name:7799