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Oracle Fusion Middleware Application Developerインストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1.6.0)
B55932-04
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2 Application Developerのインストール

この章では、Application Developerのインストール方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。


注意:

この章では、Oracle Application Developer 11gリリース1 (11.1.1.6.0)ユーザーを対象に説明します。既存のOracle Application Developerインストールがある場合は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』の最新のOracle Fusion Middlewareパッチセットの適用に関する項を参照してください。


2.1 インストールの準備

インストールを開始する前に、この項に記載する次の情報を確認してください。

2.1.1 システム要件および動作保証の確認

インストールを実行する前に、システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストールする製品の最小インストール要件を環境が満たしていることを確認します。これらのドキュメントは、どちらもOracle Technology Network (OTN)で入手できます。

  • Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様:

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_requirements.htm

    このドキュメントには、ハードウェアとソフトウェアの要件、最小ディスク領域とメモリーの要件、および必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチに関する情報が含まれます。

  • Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成:

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

    このドキュメントには、サポートされるインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサード・パーティ製品に関する情報が含まれます。


    注意:

    • 32ビット・バージョンの製品の場合は、インストール先のシステムも、サポートされている32ビット・システムである必要があります。32版の製品の64ビット・システムへのインストールはサポートされていません。

    • 64ビットLinuxオペレーティング・システムの場合は、イメージング詳細ビューアのクライアント・マシンで32ビットのJava Runtime Environment (JRE)を使用する必要があります。


2.1.2 Oracle Fusion Middlewareによる64ビットJDKのサポートの理解

現在の環境で64ビットJava仮想マシン(JVM)を使用している場合、すべてのOracle Fusion Middlewareコンポーネントで64ビットJVMを使用していることを確認してください。32ビットJVMを使用するコンポーネントと64ビットJVMを使用するコンポーネントを混在させることはできません。

64ビットJDKをサポートするプラットフォームの詳細は、次の場所にあるOracle Fusion Middlewareの動作保証マトリックスを参照してください:

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

Oracle Fusion Middlewareコンポーネントを64ビットJVM環境で実行する場合は、WebLogic Serverが64ビットJDKとともにインストールされていることを確認してください。32ビットJVMサポートの場合は、使用プラットフォームの32ビットJVMサポート用に使用環境を構成する方法について、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』を参照してください。

2.1.3 サポートされるデータベースのインストールと構成

サポート対象のデータベースについての最新情報は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

2.1.4 データベース・スキーマの作成

Oracle Application Developerには、Oracle WSM Policy ManagerとOracle WSM-PM Extensionが含まれています。これらのコンポーネントでは、インストールの前に、データベースにMDSスキーマが存在している必要があります。データベースにMDSスキーマを作成するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行する必要があります。『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のスキーマの作成に関する項の手順に従ってください。

2.1.5 アプリケーション・サーバーのインストール

Oracle Application Developerには、アプリケーション・サーバーが必要です。次のアプリケーション・サーバーがサポートされています。

  • Oracle WebLogic Server

  • IBM WebSphere

インストールに必要なバージョンを正確に特定するには、Oracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件とサポートされているプラットフォームに関するドキュメントを参照してください。このドキュメントは、次のOracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページにあります。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

Oracle WebLogic Serverを使用している場合:

  1. 最新のOracle WebLogic Serverのインストール方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の製品の配布に関する項を参照してください。

  2. インストールの手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のインストール・プログラムの実行に関する項を参照してください。

IBM WebSphereを使用している場合のインストールの詳細および重要情報については、Oracle Fusion Middlewareサード・パーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドを参照してください。

2.2 インストールの手順

インストーラを実行すると、Application Developerがシステムにインストールされます。製品がインストールされたら、Fusion Middleware構成ウィザードを使用してコンポーネントを構成する必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

2.2.1 ソフトウェアの入手

App Dev 11.1.1.6.0ソフトウェアを取得する場合は、Oracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成のReadMeを参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E23104_01/download_readme.htm

ダウンロード場所を選択して、アプリケーション開発ランタイムをダウンロードします。これは、.zipアーカイブ・ファイルとして使用システムに保存されます。

アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行するマシンの選択したディレクトリにアーカイブ・ファイルを解凍します。

2.2.2 インストーラの起動

インストーラを実行するには、アーカイブ・ファイルを解凍したディレクトリに移動し、Disk1ディレクトリに切り替えます。

UNIXオペレーティング・システム:

cd unpacked_archive_directory/Disk1
./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsオペレーティング・システム:

cd unpacked_archive_directory\Disk1
setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION

インストーラには、システムのJava Runtime Environment (JRE)へのフルパスを指定する必要があります。Oracle WebLogic Serverをインストールしたときに、Middlewareホーム内のjdk160_27ディレクトリにJREがインストールされています。この場所をJRE_LOCATIONとして使用してインストーラを実行できます。

64ビット・プラットフォームのJREの場所は、Oracle WebLogic Serverのインストールで使用したJAVA_HOMEです。

-jreLocオプションを使用してJREの場所を指定していない場合、インストーラを実行する前にJREの場所を指定するように要求されます。たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は次のようになります。

[> ./runInstaller 
Starting Oracle Universal Installer...
 
Checking if CPU speed is above 300 MHz.    Actual 2999 MHz    Passed
Checking Temp space: must be greater than 150 MB.   Actual 66070 MB    Passed
Checking swap space: must be greater than 512 MB.   Actual 4047 MB    Passed
Checking monitor: must be configured to display at least 256 colors.    Actual 256    Passed
Preparing to launch Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2010-02-23_10-57-58AM. Please wait ...
Please specify JRE/JDK location ( Ex. /home/jre ), <location>/bin/java should exist :

システム上のJREへのフルパスを指定して続行します。


注意:

32ビットJDKを使用して64ビットのUNIXまたはWindowsオペレーティング・システムにOracle Application Developerをインストールする場合、コマンド・ラインから-jreLocオプションを使用してJRE_LOCATIONを指定する必要があります。このような場合、プロンプトでJRE_LOCATIONを指定するオプションはサポートされておらず、インストーラは起動しません。

2.2.3 インストール・ログ・ファイル

インストーラは、Oracle_Inventory_Location/logディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルを書き込みます。ログ・ファイルとその内容の詳細は、第D.2.1項「インストール・ログ・ファイル」を参照してください。

2.2.4 インベントリ画面(UNIXのみ)

UNIXシステムへのインストールでは、Oracle Universal Installerで任意のOracle製品を初めてシステムにインストールする場合、インベントリ・ディレクトリの場所を指定するよう求められます。これは、インストーラがサブディレクトリを設定し、このシステムにインストールされている各Oracle製品のインベントリ・データを保持する場所です。

表2-1の手順に従って、インベントリ・ディレクトリの情報を構成します。詳細なヘルプを参照するには、次の表内の画面名をクリックするか、GUIの「ヘルプ」ボタンをクリックしてください。

表2-1 インベントリ・ディレクトリおよびグループの画面

番号 画面 説明

1

「インベントリ・ディレクトリの指定」(UNIXのみ)


UNIXマシンでインストーラを起動するたびに、「インベントリ・ディレクトリの指定」が表示されます。

Oracleインベントリ・ディレクトリとそのディレクトリのグループ権限を指定します。グループは、Oracleインベントリ・ディレクトリへの書き込み権限を持っている必要があります。

OK」をクリックして続行します。

2

インベントリの場所の確認(UNIXのみ)


Oracleインベントリ・ディレクトリを指定すると、インベントリの場所の確認画面が表示されます。

rootとして、CentralInventory.sh作成スクリプトを実行します。

OK」をクリックして続行します。


2.2.5 インストール画面と手順

表2-2の手順に従って、Application Developerソフトウェアをインストールしてください。

インストール画面についてさらにヘルプが必要な場合は、付録A「Application Developerのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-2 Application Developerのインストールのフロー

番号 画面 説明 必要になるアクション

1

ようこそ


インストーラが起動するたびに、「ようこそ」画面が表示されます。

「次へ」をクリックして続行します。

2

ソフトウェア更新のインストール


ソフトウェア更新のインストール」画面では、使用可能な更新を検索してダウンロードできます。

  • ソフトウェア更新のスキップ」オプションを使用すると、インストール処理時にこの画面を省略できます。

  • 「My Oracleで更新を検索」オプションは、My Oracle Supportアカウントを持っているユーザーが使用できます。My Oracle Supportアカウントを持っている場合、アカウント名とパスワードを指定すると、適用可能なソフトウェア更新をインストーラがMy Oracle Supportから自動的にダウンロードします。

  • ローカルで使用可能な更新があれば、「ローカル・ディレクトリで更新を検索」オプションを使用して、その場所を指定します。

ソフトウェア更新を受信する方法を選択します。「次へ」をクリックして続行します。

3

前提条件のチェック


前提条件のチェック」画面では、必要なシステム証明書、サービス・パックおよびメモリーがすべて揃っているかどうかを検証します。

なんらかの問題が発生すると、エラーまたは警告メッセージが表示されます。

エラーがあったら、問題を解決してから「再試行」をクリックするか、エラーを無視して「続行」をクリックします。

「次へ」をクリックして続行します。

4

インストール場所の指定


インストール場所の指定」画面では、Oracle Weblogic ServerホームまたはIBM WebSphereホームの場所(Middlewareホームが作成された場所)を指定できます。

Oracle共通ホーム(oracle_common)は、Middlewareホーム内に自動的に作成されます。

Middlewareホームの場所を指定します。Oracle WebLogic Serverをアプリケーション・サーバーとして使用している場合は、Oracle WebLogic Serverをインストールしたときに作成された既存のMiddlewareホームを使用します。

IBM WebSphereをアプリケーション・サーバーとして使用している場合は、Middlewareホームとして使用するディレクトリを指定します。このディレクトリは、WebSphereインストールの場所とは無関係です。存在しないディレクトリの場所を指定すると、インストーラによってディレクトリが作成されます。

「次へ」をクリックして続行します。

5

アプリケーション・サーバー


アプリケーション・サーバー」画面では、インストールで使用するアプリケーション・サーバーを選択できます。

Oracle WebLogic ServerがすでにMiddlewareホームにインストールされている場合、WebSphereオプションは使用できません。Oracle WebLogic ServerがMiddlewareホームに存在しない場合、WebLogic Serverは使用できず、WebSphereが唯一のオプションになります。

マシンにインストールするサーバーを選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

6

インストール・サマリー


インストール・サマリー」画面には、システムにインストールするコンポーネントおよび製品の一覧が表示されます。

実行するインストールを確認します。

インストール」をクリックして続行します。

7

インストールの進行状況


この画面には、インストールの進行状況が表示されます。

プロセスが100%完了したら、「次へ」をクリックして続行します。

8

インストール 完了


インストールが完了すると、「インストール 完了」画面が表示されます。

「終了」をクリックして画面を閉じます。


インストールが完了したら、構成ウィザードを実行してOracle Application Developer製品用のドメインを構成できます。第3章「Application Developerの構成」に進みます。