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Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.6.0)
B66435-01
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2 Oracle Enterprise Repositoryのインストール

この章では、WindowsおよびUNIXプラットフォームでOracle Enterprise Repositoryのインストール・プログラムを起動する方法について説明します。

この章には次の項が含まれます:

2.1 インストール・プログラムの起動

この項には次のトピックが含まれます:

2.1.1 始める前に

ソフトウェアのインストールを開始する前に、次のことを確認してください。

  • Sun Microsystemsによると、Firefox 3.6ブラウザにはJava SE 6 Update 10以上が必要です。それ以外の場合、JavaベースのWebアプリケーションは動作しません。詳細は、http://www.java.com/en/download/faq/firefox_newplugin.xmlを参照してください。

  • Oracle Enterprise Repositoryソフトウェアをインストールする前に、システムがハードウェアとソフトウェアの要件を満たしていることを確認します。OracleでサポートされているOracle製品ファミリの構成について説明しているドキュメントの完全なリストは、次の場所にあります。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/middleware/index.html

  • 以前にインストールした同じ製品を上書きして、同じOracleホーム・ディレクトリまたは同じファイルの場所にOracle製品を再インストールすることはできません。ただし、既存のインストールに製品および製品コンポーネントを追加することはできます。たとえば、最初にOracle Enterprise RepositoryをインストールしてからOracle BPMをインストールすることができます。ただし、いずれかの製品の同じバージョンを再インストールするには、第4章「ソフトウェアのアンインストール」の説明に従って、以前のインストールを最初にアンインストールする必要があります。

  • Oracle Enterprise Repositoryの既存のインストールにコンポーネントを追加する場合は、実行中のインスタンスを停止してからインストールを開始する必要があります。


    注意:

    複数のモニターをサポートするWindowsシステムにソフトウェアをインストールする場合は、インストール・プログラムを開始する前に1台を除くすべてのモニターを無効にする必要があります。
    • サポートされているアプリケーション・サーバーが使用可能であることを確認します。Oracle Enterprise Repositoryインストーラでは、必要に応じてデフォルトのアプリケーション・サーバーを提供します。

    • サポートされているデータベースを使用していることを確認します。このデータベースは、構成済で、かつ実行されており、UTF-8/Unicode文字エンコーディングをサポートしている必要があります。詳細は、第1.6項「データベースのインストール手順」を参照してください。

    • サポートされているアプリケーション・サーバーが、UTF-8/Unicode文字エンコーディングを使用するように構成されていることを確認します。UTF-8/Unicode文字エンコーディング用のデータベース構成。


    表2-1に、Oracle Enterprise Repository 11gでサポートされているJDBCドライバ・ファイル名、および適切なアプリケーション・サーバーへのマッピングを示します。

    表2-1 Oracle Enterprise Repository 11gでサポートされているJDBCドライバの情報

    アプリケーション・サーバーのJDKバージョン Oracle JDBC Oracleドライバのバージョン UDB JDBC UDBドライバのバージョン SQL Server JDBC SQLドライバのバージョン

    1.5.x

    ojdbc5.jar

    11.1.0.7.0-Production

    db2jcc.jar

    db2jcc_license_cu.jar

    db2jcc4.jar

    3.50.152

    sqljdbc4.jar

    2.0.1803.100

    1.6.x

    ojdbc6.jar

    11.1.0.7.0-Production

    db2jcc.jar

    db2jcc_license_cu.jar

    db2jcc4.jar

    3.50.152

    sqljdbc4.jar

    2.0.1803.100


    サポートされているアプリケーション・サーバーとデータベースについては、「Oracle Enterprise Repositoryでサポートされている構成」の説明を参照してください。


    注意:

    インストール・プロセスが完了前に中止された場合は、手動でデータベースをクリアしてからインストーラを再実行します。インストーラでは、インストールが中止された場合にデータベースのデータをクリアしません。既存のデータが残っていると、インストーラを2回目に実行するときにエラーが発生します。

2.1.2 Windowsプラットフォーム上でのインストール・プログラムの起動

この節では、Windowsプラットフォームでインストール・プログラムを起動する方法について説明します。

2.1.2.1 グラフィカル・モードでのインストールの開始

Windowsプラットフォームでグラフィカル・モードのインストール処理を開始する手順は、次のとおりです。

  1. 次のコマンドを入力してインストールを開始します。

    filename.exe [-log=full_path_to_log_file] 
    

    例:

    OER1111XX_generic.exe [-log=full_path_to_log_file]
    

    注意:

    • -log=full_path_to_log_fileは省略可能です。

    • デフォルトでは、インストーラはグラフィカル・モードで起動します。

    • インストーラのファイルをダブルクリックして起動することもできます。


  2. Windowsにおいてグラフィカル・モードでインストールを続行する場合は、第2.2.1項「グラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。

2.1.2.2 コンソール・モードでのインストールの開始

Windowsプラットフォームでコンソール・モードのインストール処理を開始する手順は、次のとおりです。

  1. ターゲットのWindowsシステムにログインします。

  2. 以下のいずれかのコマンドを入力して、インストールを開始します。

    filename.exe -mode=console
    

    例:

    OER1111xx_generic.exe -mode=console 
    

    注意:

    -log=full_path_to_log_fileオプションをコマンド・ラインで使用して、詳細なインストール・ログを作成することもできます。例:

    OER1111xx_generic -mode=console -log=C:\logs\OER30_install.log

    詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。

    しばらくするとインストーラ・ウィンドウが開き、インストール・プログラムによってソフトウェアのインストールが開始されます。


  3. Windowsにおいてコンソール・モードでインストールを続行する場合は、第2.2.2.3項「コンソール・モードを使用したOracle Enterprise Repositoryのインストール」を参照してください。

2.1.2.3 サイレント・モードでのインストールの開始

サイレント・モード・インストールの詳細は、第2.2.3.1項「サイレント・モード・インストールの概要」を参照してください。

サイレント・モードでインストールを開始する手順は、次のとおりです。

  1. Windowsシステムにログインします。

  2. グラフィカル・モード・インストールやコンソール・モード・インストールなどの対話的なインストール・プロセス中にユーザーが通常に入力する構成設定を定義するsilent.xmlファイルを作成します。silent.xmlファイルの作成については、第2.2.3.3項「サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルの作成」を参照してください。


    注意:

    silent.xmlファイルのエントリが不適切な場合は、インストール・エラーが発生するおそれがあります。エラーの原因の特定に役立つため、Oracleではインストールの開始時にログ・ファイルを作成することをお薦めします。

  3. 次のコマンドを入力して、インストールを開始します。

    filename.exe -mode=silent -silent_xml=path_to_silent.xml
    

    ここで、filename.exeはソフトウェア・インストール・ファイルの名前、path_to_silent.xmlsilent.xmlファイルの絶対パス名です。


    注意:

    -log=full_path_to_log_fileオプションをコマンド・ラインで使用して、詳細なインストール・ログを作成することもできます。例:

    OER1111xx_generic.exe -mode=silent -silent_xml=C:\silent.xml -log=C:\logs\OER_install.log


詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。

インストーラ・ウィンドウが表示され、ファイルの抽出中であることを示します。その他のプロンプトやテキストは表示されません。

詳細は、第2.2.3項「サイレント・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。

2.1.3 UNIXプラットフォーム上でのインストール・プログラムの起動

Oracle Enterprise Repositoryインストール・プログラムを実行するには、Java Runtime Environment (JRE)が必要です。JREは、Windowsインストール・プログラムと一部のUNIXインストール・プログラム(ファイル名の末尾が.bin)にバンドルされています。その他のUNIXプラットフォームでは、インストール・プログラムにJREが含まれていません。そのようなインストール・プログラムは、ファイルの末尾が.jarです。.jarインストール・プログラムを実行するには、適切なバージョンのJDKをシステムにインストールし、PATHシステム変数の先頭にJDKのbinディレクトリを追加する必要があります。


注意:

インストール・プロセスでは、このディレクトリを指すJAVA_HOMEと関連する変数に値を割り当てるので、必ずJDKを使用してください。インストール・プログラムによってインストールされるすべてのスクリプト(サンプル・アプリケーション、構成ウィザード、およびその他の開発ツールを起動するためのスクリプトを含む)は、デフォルトでこのJDKを使用します。

グラフィカル・モード・インストールを実行するには、使用するコンソールでJavaベースのGUIがサポートされる必要があります。システムがJavaベースのGUIをサポートしていないとインストール・プログラムが判断した場合は、自動的にコンソール・モードでインストールが開始されます。詳細は、第2.2.3項「サイレント・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。以降の節では、次の種類のインストーラを使用してインストールを開始する方法について説明します。

2.1.3.1 ファイル名の末尾が.binのインストーラの使用

次の節では、名前の末尾が.binのファイルを使用してUNIXプラットフォームでインストール・プログラムを起動する方法について説明します。

2.1.3.1.1 グラフィカル・モードでのインストールの開始

末尾が.binであるインストール・ファイルを使用してグラフィカル・モード・インストールを開始する手順は、次のとおりです。

  1. ターゲットのUNIXシステムにログインします。

  2. ファイルのパーミッションを変更するには、次のコマンドを入力します。

    chmod a+x filename.bin
    

    例:

    chmod a+x OER11XX_linux32.bin.
    

    注意:

    -log=full_path_to_log_fileオプションをコマンド・ラインで使用して、詳細なインストール・ログを作成することもできます。例:

    OER11XX_linux32.bin -log=/home/logs/OER_install.log

    詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。


グラフィカル・モードでインストールを続行する場合は、第2.2.1項「グラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。

2.1.3.1.2 コンソール・モードでのインストールの開始

末尾が.binであるインストール・ファイルのコンソール・モード・インストール処理を開始する手順は、次のとおりです。

  1. ターゲットのUNIXシステムにログインします。

  2. 次のコマンドを入力して、インストールを開始します。

    chmod a+x filename.bin
    
    ./filename.bin -mode=console
    

    ここで、filename.binは、プラットフォーム固有のインストール・プログラムの名前です。たとえば、次のように指定します。

    chmod a+x OER11XX_linux32.bin.
    

    注意:

    -log=full_path_to_log_fileオプションをコマンド・ラインで使用して、詳細なインストール・ログを作成することもできます。例:

    OER11XX_linux32.bin -mode=console -log=/home/logs/OER_install.log

    詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。


コンソール・モードでインストールを続行する場合は、第2.2.2項「コンソール・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。

2.1.3.1.3 サイレント・モードでのインストールの開始

サイレント・モード・インストールの詳細は、第2.2.3.1項「サイレント・モード・インストールの概要」を参照してください。

末尾が.binであるインストール・ファイルのサイレント・モード・インストール処理を開始する手順は、次のとおりです。

  1. ターゲットのUNIXシステムにログインします。

  2. グラフィカル・モード・インストールやコンソール・モード・インストールなどの対話的なインストール・プロセス中にユーザーが通常に入力する構成設定を定義するsilent.xmlファイルを作成します。

    silent.xmlファイルの作成については、第2.2.3.3項「サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルの作成」を参照してください。


    注意:

    silent.xmlファイルのエントリが不適切な場合は、インストール・エラーが発生することがあります。エラーの原因の特定に役立つため、Oracleではインストールの開始時にログ・ファイルを作成することをお薦めします。

  3. 次の表に従って適切な手順を完了します。

    製品のインストール方法 操作
    Webからのダウンロード インストール・プログラムをダウンロードしたディレクトリに移動します。
    DVD
    1. ソフトウェアのDVDをDVDドライブに挿入し、DVDのディレクトリに移動します。
    2. プラットフォーム用のインストール・プログラムが格納されているディレクトリに移動します。


  4. 次のコマンドを入力して、インストール・プログラムを起動します。

    chmod a+x filename 
    
    ./filename.bin -mode=silent -silent_xml=/path_to_silent.xml
    

    ここで、filename.binはインストール・ファイルの名前です。たとえば、次のように指定します。

    chmod a+x OER11XX_linux32.bin
    

    path_to_silent.xmlsilent.xmlテンプレート・ファイルの絶対パス名です。


    注意:

    -log=full_path_to_log_fileオプションをコマンド・ラインで使用して、詳細なインストール・ログを作成することもできます。例:

    OER11XX_linux32.bin -mode=silent -silent_xml=/home/silent.xml -log=/home/logs/OER_install.log

    詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。


インストーラ・ウィンドウが表示され、ファイルの抽出中であることを示します。その他のプロンプトやテキストは表示されません。サイレント・モード・インストールの詳細は、第2.2.3項「サイレント・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。

2.1.3.2 ファイル名の末尾が.jarのインストーラの使用

次の節では、名前の末尾が.jarのファイルを使用してUNIXプラットフォームでインストール・プログラムを起動する方法について説明します。

2.1.3.2.1 グラフィカル・モードでのインストールの開始

末尾が.jarであるインストール・ファイルを使用してグラフィカル・モード・インストールを開始する手順は、次のとおりです。

  1. ターゲットのUNIXシステムにログインします。

  2. ターゲット・システムのPATH変数定義の先頭に、該当するJDKのbinディレクトリを追加します。例:

    PATH=<JAVA_HOME>/bin:$PATH
    export PATH
    

    ここで、<JAVA_HOME>はJDKディレクトリの絶対パスを表します。

  3. 次のコマンドを入力して、インストール・プログラムを起動します。

    java -jar filename.jar [-log=full_path_to_log_file]
    

    注意:

    -log=full_path_to_log_fileオプションをコマンド・ラインで使用して、詳細なインストール・ログを作成することもできます。例:

    OER1111xx_generic.jar -log=/home/logs/OER_install.log

    詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。


インストール・プログラムがグラフィカル・モードで開始されます。

グラフィカル・モードでインストールを続行する場合は、第2.2.1項「グラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。

2.1.3.2.2 コンソール・モードでのインストールの開始

末尾が.jarであるインストール・ファイルのコンソール・モード・インストール処理を開始する手順は、次のとおりです。

  1. ターゲットのUNIXシステムにログインします。

  2. ターゲット・システムのPATH変数定義の先頭に、該当するJDKのbinディレクトリを追加します。例:

    PATH=<JAVA_HOME>/bin:$PATH
    export PATH
    

    ここで、<JAVA_HOME>はJDKディレクトリの絶対パスを表します。

  3. 次のコマンドを入力して、インストールを開始します。

    java -jar filename.jar -mode=console [-log=full_path_to_log_file]
    

    ここで、filename.jarはインストール・ファイルの名前です。たとえば、次のように指定します。

    oer_generic.jar.
    

    注意:

    -log=full_path_to_log_fileオプションをコマンド・ラインで使用して、詳細なインストール・ログを作成することもできます。例:

    java -jar OER1111xx_generic.jar -mode=console -log=/home/logs/OER_install.log

    詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。


コンソール・モードでインストールを続行する場合は、第2.2.2項「コンソール・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。

2.1.3.2.3 サイレント・モードでのインストールの開始

サイレント・モード・インストールの詳細は、第2.2.3.1項「サイレント・モード・インストールの概要」を参照してください。

末尾が.jarであるインストール・ファイルのサイレント・モード・インストール処理を開始する手順は、次のとおりです。

  1. ターゲットのUNIXシステムにログインします。

  2. グラフィカル・モード・インストールやコンソール・モード・インストールなどの対話的なインストール・プロセス中にユーザーが通常に入力する構成設定を定義するsilent.xmlファイルを作成します。

    silent.xmlファイルの作成については、第2.2.3.3項「サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルの作成」を参照してください。


    注意:

    silent.xmlファイルのエントリが不適切な場合は、インストール・エラーが発生するおそれがあります。エラーの原因の特定に役立つため、Oracleではインストールの開始時にログ・ファイルを作成することをお薦めします。

  3. ターゲット・システムのPATH変数定義の先頭に、該当するJDKのbinディレクトリを追加します。例:

    PATH=<JAVA_HOME>/bin:$PATH
    export PATH
    

    ここで、<JAVA_HOME>はJDKディレクトリの絶対パスを表します。

  4. 次のコマンドを入力して、インストールを開始します。

    java -jar filename.jar -mode=silent -silent_xml=/path_to_silent.xml [-log=full_path_to_log_file]
    

    ここで、filename.jarはインストール・ファイルの名前です。たとえば、次のように指定します。

    oerXX_generic.jar
    

    ここで、XXはインストールするソフトウェアのバージョン番号、path_to_silent.xmlsilent.xmlファイルの絶対パスを表します。


    注意:

    -log=full_path_to_log_fileオプションをコマンド・ラインで使用して、詳細なインストール・ログを作成することもできます。例:

    oer_generic.jar -mode=silent -silent_xml=/home/silent.xml -log=/home/logs/OER_install.log

    詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。


インストーラ・ウィンドウが表示され、ファイルの抽出中であることを示します。その他のプロンプトやテキストは表示されません。サイレント・モード・インストールの詳細は、第2.2.3項「サイレント・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。

2.2 インストール・プログラムの実行

この項には次のトピックが含まれます:

2.2.1 グラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行


注意:

インストーラを実行する前に、「インストールの準備」で説明されている準備のガイドラインに従います。特に、DBMSについては「データベースのインストール手順」を参照してください。

第2.1項「インストール・プログラムの起動」の説明に従って、インストール・プログラムを起動します。

インストール・プログラムでは、システムと構成に関する特定の情報の入力を求められます。


注意:

インストール・プロセスが完了前に中止された場合は、手動でデータベースをクリアしてからインストーラを再実行します。インストーラでは、インストールが中止された場合にデータベースのデータをクリアしません。既存のデータが残っていると、インストーラを2回目に実行するときにエラーが発生します。

  1. インストールを開始するには、インストーラ・ファイルをダブルクリックします。図2-1に示すように、「Oracle Enterprise Repository - Oracle製品」のようこそ画面が表示されます。

    図2-1 「Oracle Enterprise Repository - Oracle製品」のようこそ画面

    図2-1については周囲のテキストで説明しています。
  2. 「次へ」をクリックします。図2-2に示すように、「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面が表示されます。

    図2-2 「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面

    図2-2については周囲のテキストで説明しています。

    次のオプションのいずれかを選択します。

    • 既存のミドルウェア・ホームを使用する: システムにすでにミドルウェア・ホーム・ディレクトリが存在する場合、そのディレクトリを選択します(推奨)。

    • ミドルウェア・ホームの作成: 新しいミドルウェア・ホーム・ディレクトリを作成します。このフィールドに新しいディレクトリ名を入力してディレクトリを作成する選択をした場合、インストール・プログラムが自動的にディレクトリを作成します。「参照」をクリックし、「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」ダイアログからディレクトリを選択することもできます。「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ」フィールドをリセットするには、「リセット」をクリックします。


      注意:

      ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの詳細は、第1.7.1項「Oracleホーム・ディレクトリの選択」を参照してください。

  3. 「次へ」をクリックします。図2-3に示すように、「製品インストール・ディレクトリの選択」画面が表示されます。

    図2-3 「製品インストール・ディレクトリの選択」画面

    図2-3については周囲のテキストで説明しています。
  4. 「次へ」をクリックします。図2-4に示すように、「アプリケーション・サーバーの選択」画面が表示されます。

    図2-4 「アプリケーション・サーバーの選択」画面

    図2-4については周囲のテキストで説明しています。
  5. 適切なアプリケーション・サーバーを選択し、「次へ」をクリックします。図2-5に示すように、「リポジトリ・プロパティの初期化」画面が表示されます。

    図2-5 「リポジトリ・プロパティの初期化」画面

    図2-5については周囲のテキストで説明しています。
  6. アプリケーション・サーバーのOracle Enterprise Repositoryの初期化に必要な情報を指定し、「次へ」をクリックします。図2-6に示すように、「データベースの構成」画面が表示されます。

    図2-6 「データベースの構成」画面

    図2-6については周囲のテキストで説明しています。

    このインストール手順の前提条件として構成されたOracle Enterprise Repository表領域の情報を入力するか、データベースを後から構成するかを指定します。

    「はい」を選択する前に、DBAがDBMSについて「データベースのインストール手順」の手順を完了していることを確認します。「いいえ」を選択すると、「インストール完了」ウィンドウが表示されます。


    注意:

    データベース構成エラーが発生した場合は、<OER_home>/common/bin/db_config.cmd/.shディレクトリからOracle Enterprise Repositoryのdb_configコマンドを実行することで、データベース構成を再試行できます。

  7. 「はい」を選択し、「次へ」をクリックします。図2-7に示すように、「データベース表領域名の指定」画面が表示されます。

    図2-7 「データベース表領域名の指定」画面

    図2-7については周囲のテキストで説明しています。

    インストール手順の前に作成されたOracle Enterprise Repositoryの表領域名を次のように指定します。

    • SQL Server: Oracle Enterprise Repositoryで使用されるファイル・グループ名とインデックス・グループ名を指定します。通常、データ表領域の値はPRIMARY、インデックス表領域の値はINDEXです。

    • Oracle: Oracle Enterprise Repositoryで使用されるデータ表領域名とインデックス表領域名を指定します。通常、データ表領域の値はOER_DATA、インデックス表領域の値はOER_INDEXです。


    注意:

    図2-7のように、3つの明確に異なるOracle Enterprise Repository表領域名を使用することをお薦めします。

  8. 「次へ」をクリックします。図2-8に示すように、「リポジトリ・データベース・プロパティの初期化」画面が表示されます。


    注意:

    このウィンドウは、Oracle Enterprise Repositoryデータベースの構成時にのみ表示されます。

    図2-8 「リポジトリ・データベース・プロパティの初期化」画面

    図2-8については周囲のテキストで説明しています。

    データベースの初期化に必要なプロパティを指定します。

    • ドライバ・ファイルの場所:

      • Oracle: ojdbc5.jarまたはojdbc6.jar

        詳細については、表2-1を参照してください。

      • IBM UDB/DB2: db2jcc.jar、db2jcc_licence_cu.jar、db2jcc4.jar

      • SQL 2008: sqljdbc4.jar


      注意:

      デフォルトでは、Oracle Enterprise RepositoryインストーラにはJDBCドライバは付属していません。各JDBCドライバをダウンロードする必要があります。

    • DBMS名:

      • Oracle: Oracle Enterprise Repositoryスキーマのインストール先のSIDを入力します。Oracleの場合、デフォルトのSIDはorclです。Oracle XEの場合、デフォルトのSIDはxeです。


        注意:

        SQL文(select instance_name from v$instance)を実行することで、SIDを入力する必要があるかどうかを判断できます。

      • SQL: データベース名(例: OER)を入力します。

    • DBMSホスト: Oracle Enterprise Repositoryのインストール先のサーバーとドメインの完全修飾名(例: abc.mycompany.com)を入力します。

    • 「ユーザー名」および「ユーザー・パスワード」フィールド: 「インストールの準備」の手順で指定した適切なユーザー情報を入力します。「データベース・ユーザーの作成」で推奨されるOracle用のサンプル・スクリプトを使用した場合や、SQL Server 2008で「データベース・ユーザーの作成」の手順に従った場合、ユーザー名とパスワードはそれぞれOEROER_PWDになります。

  9. 「次へ」をクリックします。「テストが完了しました」画面が表示されます。

  10. 「OK」をクリックします。テストが失敗した場合は、ユーザー資格の設定を確認してからやり直してください。「インストール完了」画面が表示されます。


    注意:

    クリックすると、データベース構成が上書きされる可能性があります。

インストール・プロセスが完了したら、第3章「インストール後の手順」の説明に従って、次に示すインストール後のタスクを行います。

2.2.2 コンソール・モードでのインストール・プログラムの実行

この節では、コンソール・モードでインストール・プログラムを実行する方法について説明します。この付録の内容は以下のとおりです。

2.2.2.1 Windowsでのコンソール・インストーラの起動

コンソール・モードを使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. 第2.1.2項「Windowsプラットフォームでのインストール・プログラムの起動」の説明に従って、インストール前のタスクを行います。

  2. コンソール・モードを使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールします。

2.2.2.2 UNIXでのコンソール・インストーラの起動

この節では、UNIXプラットフォームでコンソール・モードを使用して行うインストールについて説明します。以降の節では、次を使用したインストールについて説明します。

ファイル名の末尾が.binのインストーラ

ファイル名の末尾が.binのインストーラを使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. ファイル名の末尾が.binのインストーラに関するインストール前のタスクを完了します。「ファイル名の末尾が.binのインストーラ」を参照してください。

  2. コンソール・モードを使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールします。


注意:

手順11と手順12はスキップしてください。ショートカットの場所の選択はWindowsシステムにのみ適用されます。

ファイル名の末尾が.jarのインストーラ

ファイル名の末尾が.jarのインストーラを使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. ファイル名の末尾が.jarのインストーラに関するインストール前のタスクを完了します。「ファイル名の末尾が.jarのインストーラの使用」を参照してください。

  2. コンソール・モードを使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールします。


注意:

手順11と手順12はスキップしてください。ショートカットの場所の選択はWindowsシステムにのみ適用されます。

2.2.2.3 コンソール・モードを使用したOracle Enterprise Repositoryのインストール


注意:

インストーラを実行する前に、「インストールの準備」で説明されている準備のガイドラインに従います。特に、DBMSについては「データベースのインストール手順」を参照してください。

コンソール・モード・インストール・プロセスでは、各セクションでのプロンプトに対し、選択肢の番号を入力するか、「Enter」を押してデフォルトを受け入れます。インストール・プロセスを終了するには、任意のプロンプトにexitまたは(またはx)と入力します。選択内容を確認または変更する場合は、プロンプトにprevious (またはp )と入力します。次のプロンプトに進むには、「Next」(または短縮して「n」)と入力します。

コンソール・モードでインストールを開始する方法については、第2.1.2.2項「コンソール・モードでのインストールの開始」を参照してください。コンソール・モードでインストールを開始すると、リスト5-1「コンソール・モードのようこそ画面」に示すようなウェルカム画面が表示されます。


注意:

インストール・プロセスが完了前に中止された場合は、手動でデータベースをクリアしてからインストーラを再実行します。インストーラでは、インストールが中止された場合にデータベースのデータをクリアしません。既存のデータが残っていると、インストーラを2回目に実行するときにエラーが発生します。

リスト5-1 コンソール・モードのようこそ画面

<------------------Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------------>
Welcome:
--------
This installer will guide you through the installation of Oracle
Enterprise Repository 11.
Prerequisites:
This installation works with your existing installation of Oracle WebLogic Server
 11 or IBM WebSphere 6.1. A running and configured database is required. Consult
 documentation for detailed database instructions.
Type "Next" or enter to proceed to the next prompt.  If you want to change data
 entered previously, type "Previous". You may quit the installer at any time by
 typing "Exit".
Enter [Exit][Next]>
  1. ウェルカム・プロンプトで、「Next」(短縮して「n」)と入力するか、または[Enter]を押してインストール・プロセスを続行します。Oracleホーム・ディレクトリのプロンプトが表示されます。

  2. ターゲット・システム上にインストールされたすべてのOracle製品の中央サポート・ディレクトリとして機能するOracleホーム・ディレクトリを指定します。Oracleホーム・ディレクトリの詳細は、第1.7.1項「Oracleホーム・ディレクトリの選択」を参照してください。システムにOracleホーム・ディレクトリが存在する場合は、リスト5-2「Oracleホーム・ディレクトリの選択」に示すように、ディレクトリのリストが表示されます。

    • 既存のOracleホーム・ディレクトリを使用するには、目的のOracleホーム・ディレクトリに対応する数字を入力します。アプリケーション・サーバーがWebLogic 9.2.1の場合は、対応する既存のOracleホームを選択します。

    • Oracleホーム・ディレクトリを作成するには、「1」と入力するか、[Enter]を押します。

      システムにOracleホーム・ディレクトリがない場合、またはOracleホームの作成を選択した場合は、リスト5-3「Oracleホームの選択」に示すように、インストール・プログラムが表示されます。

    リスト5-2 Oracleホーム・ディレクトリの選択

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Choose Middleware Home Directory:
    --------------------------
     ->1¦* create a Middleware Home   2¦C:\Oracle\PS1Middleware   3¦C:\Oracle\FMW
    Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
    

    リスト5-3 Oracleホームの選択

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Choose Middleware Home Directory:
    --------------------------
        "Middleware Home" = [Enter new value or use default "C:\Oracle\Middleware"]
    Enter new Middleware Home OR [Exit][Previous][Next]>
    

    以下のいずれかを実行します。

    • デフォルトのOracleホーム・ディレクトリを使用するには、「Next」(または短縮して「n」)と入力するか、[Enter]を押します。

    • ディレクトリ・パスを入力し、[Enter]を押します。

    リスト5-4「Oracleホーム・ディレクトリの受入れ」に示すように、指定したOracleホーム・ディレクトリが表示されます。

    リスト5-4 Oracleホーム・ディレクトリの受入れ

    <-------------------- Oracle Installer - Oracle Products ------------------->
    Choose Product Installation Directories:
    ----------------------------------------
    Middleware Home Directory: [C:\Oracle\Middleware]
    
    Product Installation Directories:
        "Oracle Enterprise Repository" = [Enter new value or use default
    "C:\Oracle\Middleware\repository111"]
    
    Enter new Oracle Enterprise Repository OR [Exit][Previous][Next]>
    
  3. [Enter]を押して選択内容を受け入れます。それ以外の場合は、「1」または「2」と入力して、「Oracleホーム・ディレクトリの選択」パネルに戻ると、そこで入力を修正できます。

    ホーム・ディレクトリを選択してその内容を確認したら、「Next」と入力するか、[Enter]を押します。次のいずれかが表示されます。

    • 既存のインストールにコンポーネントを追加する場合、「インストールするコンポーネントの選択」パネルが表示されます。手順5に進みます。

    • 初期インストールを実行する場合は、「インストール・タイプの選択」(リスト5-5「Oracleホーム・ディレクトリの受入れ」を参照)プロンプトが表示されます。

    リスト5-5 Oracleホーム・ディレクトリの受入れ

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Choose Install Type:
    --------------------
    Select the type of installation you want to perform.
     ->1Default
          This option will install Oracle Enterprise Repository, also suitable for
        evaluation purposes. Install the following software: - Oracle
        Enterprise Repository
        Examples
       2Custom
          Choose additional software products and components to install.
    Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
    
  4. リスト5-5「Oracleホーム・ディレクトリの受入れ」に示すように、インストール・タイプに対応する数字を入力することにより、実行するインストールのタイプを指定します。

    • 1」と入力するか、[Enter]を押すと、「デフォルト」インストール・タイプが選択されます。ステップ8に進みます。

    • 2」と入力すると、「カスタム」インストール・タイプが選択されます。「インストールするコンポーネントの選択」プロンプトが表示されます。

    完全インストールとカスタム・インストールの詳細は、第1.1項「インストールの概要」を参照してください。

  5. 「カスタム」タイプのインストールを指定した場合は、インストールするコンポーネントを選択します。リスト5-6「インストールするコンポーネントの選択」に示すように、使用可能なコンポーネントが表示されます。

    リスト5-6 インストールするコンポーネントの選択

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Choose Components to install:
    -----------------------------
    Release 3.0.0.0
        +----Oracle Enterprise Repository [1] v
         +----Core Repository with Examples [1.1] v
         +----Oracle Enterprise Repository Plug-In for Eclipse [1.2] v
          +----Process Engine [2.1] v
    Enter number exactly as it appears in brackets to toggle selection OR
     [Exit][Previous][Next]>
    

    すでにシステムにインストールされているコンポーネントについては、「インストール済み」という語が角カッコに囲まれて表示されます。

    インストールするコンポーネントを選択または選択解除すると、コンポーネント間の依存関係がインストール・プログラムによってチェックされ、選択したコンポーネントのリストが自動的に変更されます。たとえば、Oracle BPMコンポーネントの選択を解除すると、プロセス・エンジンの選択も解除されます。

    コンポーネントを選択したら、[Enter]を押すか、「Next」(または短縮して「n」)と入力します。「Eclipseオプションのインストール」プロンプトが表示されます。

    リスト5-7 Eclipseオプションのインストール

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Install Eclipse Options:
    ------------------------
    Install Oracle installer bundled Eclipse or use the existing Eclispe.
     ->1¦Install Workspace Studio
        ¦
        ¦  Installer will use the Oracle installer bundled
        ¦Eclipse kit and installs it to the default location.
       2¦Use Existing Eclipse
        ¦
        ¦  Do not install the installer bundled Eclipse.
        ¦I will specify Eclipse Home to use.
    Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
    
  6. リスト5-7「Eclipseオプションのインストール」に示すように、Eclipseをインストールするかどうかを指定します。以下のいずれかを実行します。

    • Eclipseをインストールする場合は、「1」と入力します。ステップ8に進みます。

    • 既存のEclipseインストールを使用する場合は、「2」と入力します。リスト5-8「Eclipseホーム・ディレクトリの選択」に示すように、「Eclipseホーム・ディレクトリの選択」プロンプトが表示されます。

    リスト5-8 Eclipseホーム・ディレクトリの選択

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Choose a Eclipse Home directory:
    --------------------------------
        "Eclipse Home" = []
    Enter new Eclipse Home OR [Exit][Next]>
    
  7. ディレクトリを入力し、「n」と入力します。リスト5-9「Eclipseホーム・ディレクトリの選択」に示すように、ディレクトリを確認します。

    リスト5-9 Eclipseホーム・ディレクトリの選択

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Choose a Eclipse Home directory:
    --------------------------------
    ->1Yes, use this Eclipse Home [e:\myEclipse]
      2No, select another Eclipse Home
    Enter index number to select OR [Exit][Next]>
    

    以下のいずれかを実行します。

  8. アプリケーション・サーバーを選択します(リスト5-10「アプリケーション・サーバーの選択」を参照)。使用しているアプリケーション・サーバーを表す数字を入力し、[Enter]を押します。

    選択したアプリケーション・サーバー用の「リポジトリ・プロパティの初期化」プロンプトが表示されます(例については、リスト5-11「リポジトリ・プロパティの初期化」を参照)。

    リスト5-10 アプリケーション・サーバーの選択

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Choose Application Server:
    --------------------------
    Enterprise Repository supports deployment in the following application
    servers. 
    *Select Application Server
       1¦WebSphere 6.1
       2¦Generic Application Server
    
    Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
    

    リスト5-11 リポジトリ・プロパティの初期化

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Initialize Repository Properties:
    ---------------------------------
    Provide the required data to initialize Enterprise Repository.
       1¦*Server name:[]   2¦*Fully qualified server name (for example, abc.mycompany.com):[]   3¦*OER managed server port number:[7101]   4¦*Repository application name:[oer]
    
    Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
    
  9. インストーラ・メニューを使用して、選択したアプリケーション・サーバーの初期化プロパティを指定します。完了したら、「n」と入力します。

    「製品インストール・ディレクトリの選択」プロンプトが表示されます(リスト5-12「製品インストール・ディレクトリの選択」を参照)。

  10. 入力内容を確認し、[Enter]を押してインストールを続行します。それ以外の場合は、以下のいずれかを実行します。

    • Oracle Enterprise Repositoryの製品インストール・ディレクトリを変更するには、「1」と入力し、[Enter]を押します。

    • プロセス・エンジンのディレクトリを変更するには、「2」と入力し、[Enter]を押します。

    入力内容を変更して確認します。「Next」と入力します。[Enter]を押します。

    リスト5-12 製品インストール・ディレクトリの選択

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Choose Product Installation Directories:
    ----------------------------------------
    Oracle Home Directory: [E:\oer20_2]
    Product Installation Directories:
       1Default Product Home: [E:\oer20_2\repostoryXXX]
       
    Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>Enter option number to
     select OR [Exit][Previous][Next]> Next
    

    ショートカットの場所のプロンプトが表示されます(リスト5-13「ショートカットの場所」を参照)。

    リスト5-13 ショートカットの場所

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Choose Shortcut Location:
    -------------------------
    *The installer creates shortcuts to Oracle components, samples, and tools. As
        *a user with administrative privileges, you can specify where these
        *shortcuts are created.
     ->1¦"All Users" Start Menu folder (recommended)
        ¦For some installations, this setting may limit the automatic creation of server shortcuts
        ¦for users without administrative privileges. Refer to the documentation for more
        ¦information.
       2¦Local user's Start Menu folder
        ¦Select this option if you must ensure that other profiles registered on this computer
        ¦will not have access to these shortcuts.
    
    Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
    
  11. 以下のいずれかを実行します。

    • 「All Users」の「スタート・メニュー」フォルダを選択するには、「1」または「n」と入力し、[Enter]を押します。

    • ローカル・ユーザーの「スタート・メニュー」フォルダを選択するには、「2」と入力し、[Enter]を押します。

  12. n」と入力して[Enter]を押し、ショートカットの場所に関する選択内容を確認します(リスト5-14「ショートカットの場所の確認」を参照)。

    リスト5-14 ショートカットの場所の確認

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Choose Shortcut Location:
    -------------------------
    *Are you sure you want to create the shortcuts in the selected location?
        *
        *"All Users" Start Menu folder (recommended)
        *For some installations, this setting may limit the automatic creation of
        *server shortcuts for users without administrative privileges. Refer to the
     *documentation for more information.
     ->1Yes.
       2No, Go back to the previous screen and make another choice.
    
    Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
    

    インストールが開始され、プロンプトでその進捗状況を確認できます。


    注意:

    インストール・プログラムが一時的に停止するのは通常の動作です。

    インストールが完了すると、「リポジトリ・データベースの構成」パネルが表示されます(リスト5-15「リポジトリ・データベースの構成」を参照)。

    リスト5-15 リポジトリ・データベースの構成

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Configure Repository Database
      ->1 - Yes, configure the database now.
        2 - No, do not configure the database now.
    
    Enter a number or [Previous][Next]>
    
  13. 以下のいずれかを実行します。

    • データベースを構成するには、「1」と入力し、[Enter]を押します。

    • 後からデータベースを構成するには、「2」と入力し、[Enter]を押します。ステップ17に進みます。

    「データベースの表領域名」パネルが表示されます(13リスト5-16「データベースの表領域名」を参照)。

    リスト5-16 データベースの表領域名

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Provide Database Tablespace Names:
    ----------------------------------
    Provide the requested information about the tablespaces configured for use
    by Enterprise Repository.
       1¦BLOB tablespace: []
       2¦Data tablespace: []
       3¦Index tablespace: []
    Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
    
  14. インストーラ・メニューを使用して、表領域名を指定します。完了したら、「n」と入力します。

    「データベース・ドライバの選択」プロンプトが表示されます(リスト5-17「データベース・ドライバの選択」を参照)。

    リスト5-17 データベース・ドライバの選択

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Select Database Driver:
    -----------------------
    Select a JDBC driver for your database from the supported drivers list.
    ->1¦Oracle
        ¦  [oracle.jdbc.driver.OracleDriver]
    2¦IBM DB2 General Type 4 Driver
        ¦  [com.ibm.db2.jcc.DB2Driver]
    3¦Microsoft SQL Server Driver 2008
        ¦  [com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver]
    Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
    
  15. インストーラ・メニューを使用して、ドライバを選択します。完了したら、「n」と入力します。

    「データベース・プロパティの構成」プロンプトが表示されます(リスト5-18「データベース・プロパティの構成」を参照)。

    リスト5-18 データベース・プロパティの構成

    <------------- Oracle Enterprise Repository - Oracle Products ------------->
    Configure the database properties below:
    ----------------------------------------
    1¦Driver File Locations: []
       2¦DBMS Name: []
       3¦DBMS Host: [localhost]
       4¦DBMS Port: [50000]
       5¦User Name: []
       6¦User Password: []
       7¦Confirm Password: []
    Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
    
  16. インストーラ・メニューを使用して、データベース・プロパティを指定します。完了したら、「n」と入力します。

    接続がテストされます。

    • 接続が確立された場合は、手順17に進みます。

    • 接続に失敗した場合は、手順16に戻ります。プロパティを修正し、データベースが実行されていること、および適切なドライバを選択していることを確認します。

  17. [Enter]を押すか「Exit」と入力してインストール・プログラムを終了します。

インストール・プロセスが完了したら、第3章「インストール後の手順」の説明に従って、次に示すインストール後のタスクを行います。

2.2.3 サイレント・モードでのインストール・プログラムの実行

この節では、サイレント・モードでインストール・プログラムを実行する方法について説明します。この付録の内容は以下のとおりです。

2.2.3.1 サイレント・モード・インストールの概要

サイレント・モード・インストールは、インストール構成を1回設定し、それらを使用して多くのコンピュータにインストールを複製するための方法です。サイレント・モード・インストールでは、インストール開始前に作成したXMLファイルから構成用の設定が読み込まれます。インストール・プログラムからは、インストール処理中に構成オプションは何も表示されません。サイレント・モード・インストールは、WindowsシステムとUNIXシステムの両方で機能します。

ここでは、DVDまたはOracle Webサイトからインストール・プログラムを入手済であることを前提としています。製品の他の配布方法の詳細は、第1.4項「製品の配布方法」を参照してください。

2.2.3.2 サイレント・モード・インストールの使用

Oracle Enterprise Repositoryのサイレント・モード・インストール・プロセスの主な3つの手順を以下に示します。

  1. 第1章「インストールの準備」で説明されている準備のガイドラインに従います。特に、DBMSについては第1.6項「データベースのインストール手順」を参照してください。

  2. グラフィカル・モード・インストールやコンソール・モード・インストールなどの対話的なインストール処理中にユーザーが通常入力する構成設定を定義するsilent.xmlファイルを作成します。たとえば、Oracleホーム・ディレクトリ、製品ディレクトリ、およびインストールされるコンポーネントの値はsilent.xmlファイルで指定されます。

    詳細な手順については、第2.2.3.3項「サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルの作成」を参照してください。silent.xmlファイルのサンプルについては、第2.2.3.4項「サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルのサンプル」を参照してください。

  3. silent.xmlファイルに指定された値を使用してサイレント・モード・インストール・プロセスを開始します。

    サイレント・モードでのインストールの開始の詳細は、2.1項「インストール・プログラムの起動」を参照してください。

2.2.3.2.1 サイレント・モード・インストールについての重要な注意事項

サイレント・モードでインストールを実行する場合に注意する必要のある考慮事項を以下に示します。

  • インストーラを実行する前に、第1章「インストールの準備」で説明されている準備のガイドラインに従います。特に、DBMSについては第1.6項「データベースのインストール手順」を参照してください。

  • サイレント・モード・インストールは、標準インストールと同じ大きさの一時ディスク領域を必要とし、同じ一時ストレージ・ディレクトリを使用します。詳細は、第1.5.2項「一時ディスク容量の要件」を参照してください。一時ディレクトリに十分な容量がない場合、インストール・プログラムでは警告は表示されません。

  • サイレント・モード・インストールの所要時間は、標準インストールの所要時間と同じです。サイレント・モード・インストールの開始時には、インストールが開始されたことを示す初期インストール・プログラム・ウィンドウまたはメッセージが短時間だけ表示されます。インストールが進行中であることや、正常に終了したことを示すメッセージは表示されません。

  • silent.xmlファイルのエントリが不適切な場合は、インストール・エラーが発生するおそれがあります。エラーの原因の特定に役立つため、Oracleではインストールの開始時にログ・ファイルを作成することをお薦めします。詳細なログの生成の詳細は、第1.9項「詳細なインストール・ログの生成」を参照してください。

  • XML定義(<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>)は、silent.xmlファイルの先頭に配置する必要があります。XML定義の前にスペースや改行を使用することはできません。

  • 以前にインストールした同じ製品を上書きして、同じOracleホーム・ディレクトリまたは同じファイルの場所にOracle製品を再インストールすることはできません。ただし、既存のインストールに製品および製品コンポーネントを追加することはできます。たとえば、最初にOracle Enterprise RepositoryをインストールしてからOracle BPMをインストールすることができます。ただし、いずれかの製品の同じバージョンを再インストールするには、以前にインストールしたインスタンスを最初にアンインストールするか、または新しいインスタンスを別の場所にインストールする必要があります。

2.2.3.3 サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルの作成

Oracle Enterprise Repositoryソフトウェアをサイレント・モードでインストールする場合、インストール・プログラムではXMLファイル(silent.xml)を使用して、実装する必要のあるインストール・オプションを特定します。そのため、インストール・プログラムをサイレント・モードで実行する前に、silent.xmlファイルを作成して、使用するインストール・オプションを指定する必要があります。

silent.xmlファイルに不適切なエントリが含まれていると、インストールが失敗することがあります。エラーの原因の特定に役立つため、Oracleではインストールの開始時にログ・ファイルを作成することをお薦めします。


注意:

インストーラをサイレント・モードで実行する前に、「インストールの準備」で説明されている準備のガイドラインに従います。特に、DBMSについては「データベースのインストール手順」を参照してください。

サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルを作成する手順は、次のとおりです。

  1. サポートされているブラウザで、サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルのサンプルを表示します。

    このサンプル・ファイルはhttp://e-docs.bea.com/common/docs92/install/scripts/silent.xmlにあります。

    このサンプルsilent.xmlファイルは、この節の後半にも掲載されています。第2.2.3.4項「サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルのサンプル」を参照してください。

  2. インストール・プログラムが格納されているディレクトリに、XMLファイルのサンプルをsilent.xmlという名前で保存します。


    注意:

    XML定義(<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>)は、silent.xmlファイルの先頭に配置する必要があります。XML定義より前に、スペースや改行を入れないでください。

  3. システムに保存したsilent.xmlファイルで、表2-2に示すキーワードの値を、構成を反映するように編集します。


    注意:

    値を修正するときは、文字に関する次のXMLガイドラインに従う必要があります。つまり、XML用に予約されている文字(<、>、[、]など)を使用することはできません。

    表2-2 Silent.xml用のパラメータ

    このデータ値名に対して... 次の値を入力...

    OracleHOME

    選択したOracleホーム・ディレクトリの絶対パス。Oracleホーム・ディレクトリの詳細は、第1.7.1項「Oracleホーム・ディレクトリの選択」を参照してください。

    COMPONENT_PATHS

    システムにインストールするコンポーネントとサブコンポーネント。

    Oracle Enterprise Repositoryをインストールするには、以下の値を使用します。

    • Oracle Enterprise Repository

    • Core Repository with Examples

    • Oracle Enterprise Repository Plug-In for Eclipse

    APP_SERVER_TYPE

    Oracle Enterprise Repositoryの実行に使用されるアプリケーション・サーバーのタイプ。有効な値は次のとおりです。

    • value for user-supplied Tomcat(GUI = Tomcat 5.5.17/18 (ユーザーが指定))

    • value for WLS(GUI = WebLogic Server 10.3)

    • value for WAS(GUI = WebSphere 6.1)

    • value for Generic App Server(GUI = 汎用的なアプリケーション・サーバー)

    APP_SERVER_NAME

    Oracle Enterprise Repositoryの実行に使用されるアプリケーション・サーバー名。有効な値は次のとおりです。

    • Tomcat 5.5.17/18 (ユーザーが指定)

    • WebLogic Server 9.2.1/9.2.2

    • WebSphere 6.1

    • 汎用的なアプリケーション・サーバー

    APP_PATH

    Oracle Enterprise Repositoryアプリケーション・パス。たとえば、OER_URLが最終的にhttp://www.myhost.com:8001/OER1111になる場合、APP_PATHはOER1111です。

    WEB_PATH

    Webアプリケーション・パス。WEB_PATH値は、-webを追加したAPP_PATH値にすることをお薦めします。たとえば、APP_PATH=oer11000の場合、WEB_PATHはoer11000-webにすることをお薦めします。

    OER_URL

    Oracle Enterprise Repositoryのインストール先のサーバーとドメインの完全修飾名(例: abc.mycompany.com)。

    DOMAIN_LISTING_PORT

    ドメインのリスン・ポート。

    USER_INSTALL_DIR

    指定されたOracleHOME内にある、Oracle Enterprise Repositoryのインストール先のディレクトリ。

    RUN_DBCONFIG_WIZARD

    データベース構成ウィザードを実行するためのフラグ。

    • trueまたはyesの場合は、データベース構成ウィザードを実行します。デフォルトはtrueです。

    • falseまたはnoの場合は、データベース構成ウィザードをスキップします。

    CONFIG_RESPOSIT_DB

    リポジトリ・データベース・プロパティを初期化するリポジトリ・データベース構成ウィザードを実行するためのフラグ。

    • trueまたはyesの場合は、リポジトリ・データベース構成ウィザードを構成します。デフォルトはtrueです。

    • falseまたはnoの場合は、データベースの構成をスキップします。

    注意: RUN_DBCONFIG_WIZARDがfalseまたはnoに設定されている場合、このフラグはスキップされます。

    DB_TABLE_BLOG

    BLOBの表領域名。注意: BLOB表領域フィールドには、DB_TABLE_DATAに指定する値と同じ値を入力します。

    DB_TABLE_DATA

    Oracle Enterprise Repositoryで使用されるデータ表領域名。例:

    • SQL Server – PRIMARY

    • Oracle – OER_DATA

    • DB2 – oerdatats

    DB_TABLE_INDEX

    Oracle Enterprise Repositoryで使用されるインデックス表領域名。例:

    • SQL Server – INDEX

    • Oracle – OER_INDEX

    • DB2 – oerindxts

    DB_DRIVER

    ドライバの名前。例: oracle.jdbc.driver.OracleDriver

    DB_JARFILES

    ドライバJARファイルのパス。例:

    • Oracle –d:\jdbc14.jar

    • SQL 2008 – d:\qljdbc.jar

    DB_DBMS

    データベース管理システム。

    • Oracle - Oracle Enterprise Repositoryスキーマのインストール先のSIDを入力します。Oracleの場合、デフォルトのSIDはorclです。Oracle XEの場合、デフォルトのSIDはxeです。

      注意: SQL文(select instance_name from v$instance)を実行することで、SIDを入力する必要があるかどうかを判断できます。

    • SQL – データベース名(例: OER)を入力します。

    DB_PORT

    データベースのポート番号。

    DB_HOST

    Oracle Enterprise Repositoryのインストール先のサーバーとドメインの完全修飾名(例: abc.mycompany.com)。

    DB_USERNAME

    データベース・ユーザー名。

    DBMSについて、「データベースのインストール手順」の手順に従って適切なユーザー情報を入力します。

    DB_PASSWORD

    データベース・ユーザーのパスワード。

    DBMSについて、「データベースのインストール手順」の手順に従って適切なユーザー情報を入力します。

    APP_SERVER_HOME

    アプリケーション・サーバーのホーム・ディレクトリ。

    例: OracleHOME\weblogic11x

    USER_DOMAIN_DIR

    Oracle Enterprise Repositoryのユーザー・ドメイン・ディレクトリ。

    例: OracleHOME\user_projects\domains\oerDomain

    SUPPORTED_WL_HOME

    サポートされているWebLogic Serverホーム。例: OracleHOME\weblogic11x

    WL_HOME

    WebLogic Serverホーム。例: OracleHOME\weblogic11x

    ECLIPSE32_HOME

    Oracle Enterprise Repository用の既存のEclipseプラグインを参照するインストールの場合は、任意のEclipseインストールを指定します。このキーと値が指定されていない場合は、通常のGUIインストールと同じようにインストーラの処理が続行されます。

    <data-value name="ECLIPSE32_HOME" value="c:\my_eclipse_home" />



    注意:

    Oracle Enterprise Repository 11gでサポートされているアプリケーション・サーバー名およびタイプは、次のとおりです(各組合せを同時に使用する必要があります)。

    Apache Tomcatインストール:

    APP_SERVER_NAME=Tomcat 5.5.17/18 (ユーザーが指定)

    APP_SERVER_TYPE=user_tomcat

    WebLogicインストール:

    APP_SERVER_NAME=WebLogic Server 10.3

    APP_SERVER_TYPE=wls

    WebSphereインストール:

    APP_SERVER_NAME=WebSphere 6.1

    APP_SERVER_TYPE=was

    汎用的なアプリケーション・サーバーのインストール:

    APP_SERVER_NAME=Generic Application Server

    APP_SERVER_TYPE=generic


2.2.3.3.1 コンポーネント選択のガイドライン

データ値名COMPONENT_PATHSに値を指定する場合は、次のガイドラインに従います。

  • インストールする製品コンポーネントを指定すると、完全インストールのデフォルトでインストールされるすべてのサブコンポーネントもインストールされます。たとえば、silent.xml内の次のエントリによって、Oracle Enterprise Repositoryとサンプルの両方がインストールされます。

    <data-value name="COMPONENT_PATHS" >

  • 複数のコンポーネントをインストールする場合は、コンポーネントを縦棒(|)で区切ります。縦棒の前後にはスペースを入れないでください。

  • サブコンポーネントを指定する場合は、エントリごとにコンポーネントとサブコンポーネントの組合せを指定する必要があります。


    注意:

    インストールする製品のcomponent/subcomponentを指定できます。

  • silent.xmlファイルにデータ値名COMPONENT_PATHSを指定しない場合は、Oracle Enterprise Repository製品全体がインストールされます。


    注意:

    その他のコンポーネントが正常に動作するために必要な機能を提供するコンポーネントをすべて確実にインストールするために、インストール・プログラムでは依存関係チェックが実行されます。依存関係は、グラフィカル・モードおよびコンソール・モードでのインストール中に表示されます。サイレント・インストールの場合にも、同じ依存関係が適用されます。他のコンポーネントが依存するコンポーネントは、それらがサイレント・スクリプトで明示的に参照されていない場合でもインストールされます。

2.2.3.4 サイレント・モード・インストール用のsilent.xmlファイルのサンプル

次に示すサンプルのsilent.xmlは、Oracle Enterprise Repositoryをインストールして、データベースを構成する方法を示しています。

例2-1 XMLファイルのサンプル -- データベース構成とOracle BPM Process Engineを含むOracle Enterprise Repositoryのインストール

<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>
<Oracle-installer>
  <input-fields>
  <data-value name='OracleHOME' value='D:\dev\silentInstall\oer_albpm'/>
  <data-value name='COMPONENT_PATHS' value='Oracle Enterprise Repository/Core
 Repository with Examples|Oracle Enterprise Repository/Oracle Enterprise
 Repository Plug-In for Eclipse|Oracle BPM/Process Engine'/>
  <data-value name='APP_SERVER_TYPE' value='ce_tomcat' />
  <data-value name='APP_SERVER_NAME' value='Default'/>
  <data-value name='APP_PATH' value='oer3'/>
  <data-value name='WEB_PATH' value='oer3-web'/>
  <data-value name='OER_URL' value='MyURL' />
  <data-value name='DOMAIN_LISTEN_PORT' value='8080' />
  <data-value name='APP_SERVER_HOME' value='D:\dev\silentInstall\oer
_albpm\my\tomcat'/>
  <data-value name='USER_INSTALL_DIR' value='D:\dev\silentInstall\oer
_albpm\repositoryXXX'/>
  <data-value name='RUN_DBCONFIG_WIZARD' value='yes'/>
  <data-value name='CONFIG_RESPOSIT_DB' value='yes'/>
  <data-value name='DB_TABLE_BLOB' value='USER_BLOB'/>
  <data-value name='DB_TABLE_DATA' value='USER_DATA'/>
  <data-value name='DB_TABLE_INDEX' value='USER_INDEX'/>
  <data-value name='DB_DRIVER' value='oracle.jdbc.driver.OracleDriver'/>
  <data-value name='DB_JARFILES' value='d:\ojdbc14.jar'/>
  <data-value name='DB_DBMS' value='sid2'/>
  <data-value name='DB_PORT' value='1521'/>
  <data-value name='DB_HOST' value='MyHostName'/>
  <data-value name='DB_USERNAME' value='silent'/>
  <data-value name='DB_PASSWORD' value='silent'/>
  <data-value name='DBA_ALBPM_USER' value='system'/>
  <data-value name='DBA_ALBPM_PASSWORD' value='oer30'/>
  <data-value name='ALBPM_ADMIN_USER' value='system'/>
  <data-value name='ALBPM_ADMIN_PASSWORD' value='manager'/>
  <data-value name='FDI_USER_NAME' value='fd1'/>
  <data-value name='FDI_USER_PASSWORD' value='fd1'/>
  <data-value name='SERVER_USER_NAME' value='fd2'/>
  <data-value name='SERVER_USER_PASSWORD' value='fd2'/>
  <data-value name='CONFIGURE_WORKFLOW' value='yes'/>
  </input-fields>
\</Oracle-installer>

例2-2 XMLファイルのサンプル -- データベース構成のみを含むOracle Enterprise Repositoryのインストール

<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>
<Oracle-installer>
  <input-fields>
  <data-value name='BEAHOME' value='D:\dev\silentInstall\oer3'/>
  <data-value name='COMPONENT_PATHS' value='Oracle Enterprise Repository/Core
 Repository with Examples|Oracle Enterprise Repository/Oracle Enterprise
 Repository Plug-In for Eclipse'/>
  <data-value name='APP_SERVER_TYPE' value='ce_tomcat' />
  <data-value name='APP_SERVER_NAME' value='Default '/>
  <data-value name='APP_PATH' value='oer3'/>
  <data-value name='WEB_PATH' value='oer3-web'/>
  <data-value name='OER_URL' value='MyURL' />
  <data-value name='DOMAIN_LISTEN_PORT' value='8080' />
  <data-value name='APP_SERVER_HOME' value='D:\dev\silentInstall\oer
_albpm\my\tomcat'/>
  <data-value name='USER_INSTALL_DIR' value='D:\dev\silentInstall\oer
_albpm\repositoryXXX'/>
  <data-value name='RUN_DBCONFIG_WIZARD' value='yes'/>
  <data-value name='CONFIG_RESPOSIT_DB' value='yes'/>
  <data-value name='DB_TABLE_BLOB' value='USER_BLOB'/>
  <data-value name='DB_TABLE_DATA' value='USER_DATA'/>
  <data-value name='DB_TABLE_INDEX' value='USER_INDEX'/>
  <data-value name='DB_DRIVER' value='oracle.jdbc.driver.OracleDriver'/>
  <data-value name='DB_JARFILES' value='d:\ojdbc14.jar'/>
  <data-value name='DB_DBMS' value='sid2'/>
  <data-value name='DB_PORT' value='1521'/>
  <data-value name='DB_HOST' value='MyHostName'/>
  <data-value name='DB_USERNAME' value='silent'/>
  <data-value name='DB_PASSWORD' value='silent'/>
  </input-fields>
\</Oracle-installer>

サイレント・モードでのインストールの開始の詳細は、2.1項「インストール・プログラムの起動」を参照してください。

2.2.3.5 コンソールに返す終了コード

サイレント・モードでの実行の場合は、インストールが成功したか失敗したかを示す終了コードがインストール・プログラムによって生成されます。生成される終了コードを次の表に示します。

コード 説明
0 インストールは正常に完了しました。
1 インストールはリカバリ不能なエラーにより失敗しました。
2 インストールは内部XML解析エラーにより失敗しました。

スクリプトからサイレント・モード・インストールを起動する場合は、その終了コードをコンソールに表示する選択もできます。例2-3には、サイレント・モードでインストール・プログラムを呼び出し、スクリプトを実行したコンソールに終了コードをエコーするサンプル・コマンド・ファイルが示されています。

例2-3 サイレント・モード終了コードを表示するサンプル・コマンド・ファイル

rem Execute the installer in silent mode
@echo off
oer1111xx_generic.exe -mode=silent -silent_xml=mySilentXMLFile.xml -log=oer_30.log
@rem Return an exit code to indicate success or failure of installation
set exit_code=%ERRORLEVEL%
@echo.
@echo Exitcode=%exit_code%
@echo.
@echo Exit Code Key
@echo ---------------
@echo  0=Installation completed successfully
@echo -1=Installation failed due to a fatal error
@echo -2=Installation failed due to an internal XML parsing error
@echo.

インストール・プロセスが完了したら、第3章「インストール後の手順」の説明に従って、次に示すインストール後のタスクを行います。