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Oracle® WebCenter Content Dynamic Converterテンプレート・エディタ・ガイド
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B66699-01
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9 出力ページ

この項では、次のトピックについて説明します。

9.1 出力ページについて

出力ページセクションを使用すると、一般的なHTML出力に加え、マークアップ・アイテム、テキスト書式およびページ・レイアウトのオプションを設定できます。

9.2 HTML設定の構成

最上位の出力ページページを使用すると、HTML出力の全般的なオプションを設定できます。

  1. 「DOCTYPEの使用」を選択し、各出力ファイルの先頭にDOCTYPE文を挿入します。CSSが有効な場合、生成されるHTMLはXHTML 1.0 Transitional DTDに準拠します。CSSが無効な場合は、HTML 4.0 Transitionalに準拠するHTMLが出力されます。このオプションはデフォルトで有効化されています。

  2. 「言語文字列」テキスト・ボックスに、 <html>タグのlang属性の値を入力します。この値は、ドキュメントのプライマリ自然言語を示します。

  3. 「CSS生成」ドロップダウン・ボックスでは、カスケード・スタイルシート(CSS)による書式設定を使用するかどうかを指定し、使用する場合にはCSSプレゼンテーションの手法を指定できます。CSSを使用すると、HTMLコンバータでソース・ドキュメントに忠実な出力を作成できます。CSSのサポートはブラウザによって異なることに注意してください。

    このオプションは、次の値に設定できます。

    • なし: フォーマットにはHTMLタグのみを使用します。

    • 埋込み: CSSスタイルは各出力ファイルのヘッダーに含まれます。

    • 外部: CSSスタイルは別ファイルに出力されます。このファイルは、変換中に生成されるすべての出力ファイルによって参照されます。

    • インライン: CSSスタイル情報が各段落に格納されます。このオプションは、出力ファイルのサイズを激増する可能性がありますが、フラグメントの生成にテンプレートを使用する場合には必要です。

    デフォルトでは、各出力ファイルのHTMLにCSSが埋め込まれます。CSSが埋め込まれると、CSSファイルを別に作成する必要がなくなるため、変換により生成されるファイルの総数が少なくなります。変換の最終出力のどこかでスタイルが必要な場合は、すべてのHTMLファイルのスタイル定義にそのスタイルが表示されます。

  4. 「外部ユーザー・スタイルシート」テキスト・ボックスに、該当のCSSファイルのURIを入力すると、適切な参照が出力HTMLファイルに配置されます。これが便利な場合とは、たとえば、複数のテンプレートを必要とするサイトを、共通のルック・アンド・フィールを持つよう維持する必要がある場合です。この機能を使用しない場合、サイトの外観を変更した場合には、複数のテンプレートを更新する必要があります。しかし、共通の.cssファイルを使用した場合、スタイル定義を1箇所のみ変更することにより、すべての変換が一度に更新されます。

    このオプションを空白のままにすると、「テキスト要素」での要素の定義方法に基づいてCSSスタイルが生成されます。

    「CSS生成」(前述)が「なし」に設定されている場合、このオプションは無視されます。

  5. 「出力キャラクタ・セット」ドロップダウン・ボックスで、出力ファイルに使用するキャラクタ・セットを選択します。必要に応じて、HTML変換エディタにより、入力ドキュメントのキャラクタ・セットから出力キャラクタ・セットに文字が翻訳、つまりマップされます。この文字マッピングには、文字が入力と出力の両方のキャラクタ・セットに存在する必要があるという制限があります。文字をマッピングできない場合、出力でその文字は、「マッピングできない文字の値」オプション(後述)により決定される「マッピングできない文字」として表示されます。出力にこれらのマッピングできない文字が過剰に含まれる場合は、より適切な出力キャラクタ・セットを選択すると状況が改善されます。

    現在、HTML標準では、ドキュメントは単一の出力キャラクタ・セットに制限されています。このキャラクタ・セットは、<meta>タグのCONTENT属性を使用して出力ファイルで指定されます。これにより、複数のキャラクタ・セットを持つドキュメントの処理が制限されます。一般に、単一のアジア言語と英語の文字が混在するドキュメントは、適切なDBCS、UTF-8またはUnicodeの出力キャラクタ・セットが選択されていれば、正しく変換されます(ただし、非英数文字が失われる場合があります)。これは、ほとんどのDBCSキャラクタ・セットに7ビットの標準ラテン1の文字が含まれるためです。1つ以上のDBCSキャラクタ・セットを含むドキュメント、またはDBCSキャラクタ・セットと英語以外(チリ語など)のキャラクタ・セットを含むドキュメントは、UnicodeまたはUTF-8を使用しないかぎり、すべての文字の字形を損傷されずにエクスポートされることはありません。

    多数のキャラクタ・セットからの文字を含むソース・ドキュメントは、このオプションがデフォルト、つまりUnicode(UTF-8)に設定されている場合のみ、最良の状態で表示されます。UnicodeおよびUTF-8のキャラクタ・セットには、ほとんどの一般的な言語のすべての文字が含まれているためです。

    W3CはUnicodeの使用を推奨していますが、現時点では、そのマイナス面もあります。すべてのシステムにUnicodeまたはUTF-8の使用に必要な適切なフォントがあるとは限りません。また、これらのキャラクタ・セットを認識しないエディタも多数存在します。さらに、ブラウザにより、2バイトのUnicode文字のバイト順を解釈する方法に若干の違いがあります(このため、このオプションでは、ビッグ・エンディアンとリトル・エンディアンの両方のUnicodeを設定できます)。

  6. 「マッピングできない文字の値」テキスト・ボックスに、出力キャラクタ・セットに文字が見つからない場合に使用する文字の16進数値を入力します。デフォルト値の2Aはアスタリスク(*)文字に相当します。

    「CSS生成」オプション(前述)が設定されている場合、HTMLにマッピングできない文字はありません。かわりに、マッピングされない文字は、その文字のUnicode値の10進法表記を使用して、&#....;の表記で記述されます。この表記は、比較的新しいブラウザではサポートされ、使用中のフォントにある場合は適切な文字に変換されます。使用中のフォントに該当の文字がない場合、ブラウザ固有のマッピングできない文字の記号(通常は長方形)が表示されます。また、グラフィックにレンダリングされたテキストには、マッピングされない文字が今なお存在することに注意してください。これはグラフィック・ファイルは、ブラウザによってレンダリングされるのでなく、変換時に生成されるためです。

  7. 「グラフィック書式」ドロップダウン・ボックスで、システムにより生成されるグラフィックの書式を指定します。許容される値は次のとおりです。

    • GIF

    • JPEG(デフォルト)

    • PNG

    • なし

    このオプションの設定時には、JPEGファイル・フォーマットで透過性がサポートされないことに注意してください。GIFファイル形式は透過性をサポートしますが、透過ピクセルを表すために使用できる色は、使用可能な256色のうち1つの色のみに制限されます(インデックス透過)。

    PNGは様々なタイプの透過性をサポートします。書込み済のPNGファイルは、各ピクセルで様々なレベルの透過性が可能であるよう作成されています。これは、8ビットのアルファ・チャネルの導入により達成されています。ただし、現時点では、複数レイヤーを含むメタファイルが変換される場合、透過性データは無視されます。

  8. GIFを選択した場合は、「インタレースGIF」チェック・ボックスが使用可能になります。これは、デフォルトで選択されます。インタレース・イメージは、非インタレース・イメージよりもモニタのちらつきを引き起こしません。

  9. 「出力DPI」テキスト・ボックスに0~2400の値を入力し、出力グラフィック・デバイスの解像度をDPIで指定します。これは、サイズが物理単位(インチまたはcm)で指定されているオブジェクトにのみ適用されます。たとえば、100 DPIグラフィックでの1インチの正方形を50 DPIのデバイス(「出力DPI」オプションを50に設定)にレンダリングするとします。この場合、出力されるJPEG、GIF、BMPまたはPNGは、50×50ピクセルとなります。

    このオプションは、表のサイズの計算に使用される場合もありますが、基本的にはグラフィック・オプションです。初期のブラウザや初期バージョンのHTML標準では、画像サイズの仕様はピクセル単位のサイズに限定されています。GIF、JPEG、BMPおよびPNGはビットマップ形式であり、そのサイズはピクセルで定義されているため、これは画像には適切です。ただし、ソース・グラフィックや変換される表の多くでは、サイズがインチやセンチメートルなどの物理単位で指定されており、変換されるドキュメントのターゲット・デバイスで1ピクセルがどの程度の大きさになるかは予測できません。実際、1つのドキュメントは究極的には多数のデバイスで表示される可能性があり、デバイスごとに1インチ当たりピクセル数または1インチ当たりドット数(DPI)が異なります。グラフィックが過度に小さく変換されると、画像の詳細が見えません。反対に過度に大きく変換された場合、変換に時間がかかり、ファイルのダウンロード時間も長くなります。

    このオプションをゼロに設定した場合、極端に大きい画像が作成される可能性があります。実行中のシステムには限度があり、バンド幅が大量に消費されるか、エラー・メッセージが表示される可能性があります。また、システム・メモリーが特別に大きい画像を処理するには不十分な場合、メモリー不足エラーのメッセージが生成される可能性もあります。

    また、このオプションを0に設定すると、ラスター・イメージにすでに表示されているDPI設定が強制的に使用されることにも注意してください。その他の種類の入力ファイルについては、現在の画面解像度がDPI設定として使用されます。

  10. JPEGをグラフィック書式として選択した場合は、「JPEGクオリティ」テキスト・ボックスが使用可能になります。デフォルト(100)が最高のクォリティと最大のファイル・サイズを実現します。

  11. 「画像サイズの変更方法」ドロップダウン・ボックスでは、次のオプションから選択できます。

    • クイック

    • スムース

    • グレースケール

    これらのどのオプションを選択しても、変換後のイメージ品質および変換速度が多少犠牲になります。

  12. 「カスタム・ターゲット属性」ドロップダウン・ボックスで、ソース・ドキュメント・リンクを開くフレームやウィンドウのブラウザでの選択方法に関する設定を選択します。次の値で、このような場合にシステムによって生成されるリンクのターゲット属性を指定します。このtarget値は、ソース・ドキュメントに出現する同様のリンクすべてに適用されます。

    • 設定なし: ソース・ドキュメントからのリンクにtarget属性は組み込まれません。

    • _self: ドキュメントが、このターゲットを参照する要素と同じフレームにロードされます(ターゲットを指定しない場合と、基本的に同じです)。

    • _parent: ドキュメントが、現在のフレームのすぐ上位のFRAMESETにロードされます。現在のフレームに親がない場合、この値は_selfと同等になります。

    • _top: ドキュメントが、完全な、元のウィンドウにロードされます(したがって、他のすべてのフレームは取り消されます)。現在のフレームに親がない場合、この値は_selfと同等になります。

    • _blank: リンクが、名前のない新しいウィンドウで開きます。

  13. 「HTMLソースを読みやすく書式設定する」(デフォルト)を選択し、出力に改行が正確に書き込まれ、生成されるHTMLが読みやすく、視覚的にも美しくなるようにします。この改行は、「出力テキスト書式」この段落の前に新しい行を追加を設定した場所にのみ表示されます。

    このオプションが次には影響しないことに注意してください。

    • このオプションの設定は、テキスト・エディタに生成されるマークアップを読みやすくしますが、ブラウザへのドキュメントのレンダリングには影響しません。

    • .cssファイルのコンテンツにはソース・ドキュメントからのテキストが含まれないため、このオプションは、.cssファイルのコンテンツには影響しません。

    • テンプレートの内容はすでにユーザーの制御下にあるため、このオプションはテンプレートからコピーされた空白や改行には影響しません。

  14. 「スタイル情報の表示」を選択し、ソース・ドキュメントのスタイル名および使用しているテンプレートによるマッピング方法に関する情報を格納します。この上でマウスを動かすことで、ユーザーは、特定の段落または一連のテキストにどの書式がマッピングされているかを確認できます。

9.3 出力マークアップ・アイテムの構成

マークアップ・アイテムとは、ページ・レイアウトの一部として、出力HTMLに直接挿入できるHTMLの断片です。各マークアップ・アイテムは、名前と値のペアです。名前は、ページ・レイアウトの編集用画面に表示されるものです。値は、ページ・レイアウトにマークアップ・アイテムが表示される場合は常に出力HTMLに挿入されるHTMLのブロックです。このセクションにあるデフォルト名はbreakの1つのみです。この値は、<br />として定義されます。

  1. 「追加」をクリックし、出力マークアップ・アイテムページを表示します。出力マークアップ・アイテムという新しいアイテムが、出力マークアップ・アイテムの左側のツリー・ビューの、デフォルトのアイテムbreakの下に表示されます。

  2. 「名前」フィールドで、このアイテムを参照する名前(ruleなど)を割り当てます。左側のツリー・ビューの表示が変更され、この名前が反映されます。

  3. 「マークアップ」テキスト・ボックスに、このアイテムに関連付けるHTMLの断片(<br />など)を入力します。

  4. テンプレートからマークアップ・アイテムを削除するには、ツリー内で該当のアイテムの名前をハイライトし、「削除」をクリックします。

9.4 出力テキスト書式の構成

出力テキスト・フォーマットでは、出力ドキュメント・テキストのテキストおよび書式設定の属性を定義します。この書式は、フォント・ファミリ、フォント・サイズ、およびフォント・カラーなどの属性、標準のテキスト属性(太字、イタリック、下線など)、および罫線の属性などを定義します。これにより、テンプレート作成者は、ソース・ドキュメントで多数の作成者が様々な書式スタイルを使用している場合も、出力の外観を規格化できます。このセクションにあるデフォルトの書式はDefault Paragraphの1つのみです。このタグは、pです。ここで作成した出力テキスト書式は、書式マッピング・ルールに従って構成できます。マッピング・ルールは、ソース・ドキュメント・テキストのタイプをチェックすることによって書式を選択します。


注意:

テキスト書式はワープロ・ファイルからのテキストにのみ適用されることに留意してください。変換により生成されたグラフィックの部分として表示されるテキストの書式設定を変更する場合、テキスト書式は使用できません。また、スプレッドシート内のテキストにも適用されません。

  1. 「追加」をクリックし、「出力テキスト書式」→「マークアップ」タブを表示します。出力テキスト書式という新しいアイテムが、「出力書式」の左側のツリー・ビューの、デフォルトのアイテムDefault Paragraphの下に表示されます。テンプレートから段落アイテムを削除するには、ツリー内で該当のアイテムの名前をハイライトし、「削除」をクリックします。

  2. 「名前」フィールドで、この書式を参照する名前(Bold Italicなど)を割り当てます。この名前が、左側のツリー・ビューに表示されます。

  3. 「タグ名」テキスト・ボックスに、この書式を使用する段落の前後に配置する段落レベルのHTMLタグを入力します。正しいかそうでないかに関係なく、ここには任意のタグ名を入力できることに注意してください。両側の角カッコ(「<」および「>」)は入力せず、タグ名のみを入力します。段落タグ(「p」)がデフォルトとなります。

  4. 「属性の追加」をクリックし、「カスタム属性」表に新規の名前と値のペアを追加します。これらの属性は、前述の名前が指定されているタグに適用されます。新規属性に名前および値を設定するには、「カスタム属性」表内でそれらをクリックします。デフォルトでは、この表は空です。属性を削除するには、表で該当の名前をハイライトして「属性の削除」をクリックします。

  5. 「カスタム・マークアップ」テキスト・ボックスに、段落の前後に配置するHTML(または通常のテキスト)を入力します。

  6. 「この段落の前にHTMLの新しい行を挿入します。」を選択し、変換の出力でHTMLが読みやすくなるように、段落の前にHTMLの新しい行を挿入します。このオプションは、ブラウザにおける出力の外観には影響を及ぼしません。この新しい行は、出力ページ「HTMLソースを読みやすく書式設定する」オプションが設定されている場合にのみ書き込まれます。デフォルトでは、このオプションは設定されていません。

  7. 「この段落から新しいページを開始します。」を選択し、このテキスト書式が使用されるたびに出力ページが新たに作成されるようにします。デフォルトでは、このオプションは無効です。このオプションを選択すると、デフォルトで、「このタイプの最初の段落でページを開始しないでください。」が選択されます。このオプションの目的は、出力の冒頭に空またはほぼ空のページが作成されないようにすることです。

  8. 「出力テキスト書式」→「書式設定」タブをクリックします。「外部CSSクラスの使用」を選択する場合は、この外部CSSファイルからのクラス名を入力する必要があります。

  9. 「外部CSSクラスの使用」を選択しないままにすると(デフォルト)、ページの最初のセクションで、文字の書式設定を指定できます。文字レベルの書式設定の種類には、太字、イタリック、下線、取消し線、上付き、大文字およびスモールキャップスがあります。書式設定の各種類に対して次の4つの値の1つを設定できます。

    • 常にオフ: テキストの書式設定時に、属性を常にオフにします。

    • 常にオン: テキストの書式設定時に、属性を常にオンにします。

    • 継承(デフォルト): ソース・ドキュメントから属性の状態を取得します。つまり、ソース・ドキュメントのテキストが太字にレンダリングされている場合は、太字のテキストが作成されます。

    • 指定しない: 書式設定を指定しないままにします。場合によっては、これにより、「常にオフ」と異なるHTMLが生成される場合があります。

    フォント設定には、フォント・ファミリ、サイズおよび色の3種類があります。これらは、「常にオン」に設定した場合のみ、使用できます。この3つの設定のデフォルトは、Arial、12ptおよび000000(黒色16進数)です。

  10. このページの次のセクションでは、段落の書式設定を指定できます。段落レベルの書式設定の種類には、整列、行の高さ、背景色およびインデントがあります。これらそれぞれは、前述の文字の書式設定で指定した4つの値に設定できます。また、フォント設定と同様に、「常にオン」に設定されている場合にのみ変更できます。これらの設定のデフォルトは、それぞれ左、単一、FFFFFF (白色16進数)および0です。

  11. このページの最下部のセクションでは、罫線を指定できます。これらのオプションは、「枠線の使用」「常にオン」に設定すると使用できます。段落の枠線の各辺(上下左右)について、次の属性を指定できます。

    • 枠線のスタイル: デフォルトは「なし」です。このドロップダウン・ボックスから、許可できる枠線のスタイル(点線、破線、実線、二重線、くぼみ線、隆起線、凹枠、凸枠)を1つ選択できます。

    • 枠線の色: デフォルトは000000(黒色16進数)で、有効なCSS書式で色を指定できます。

    • 枠線の幅: デフォルトは1ptで、有効なCSS書式で枠線の幅を指定できます。

9.5 書式マッピング・ルールの設定

書式マッピング・ルールを使用すると、出力ドキュメントの書式設定やルール確認のシーケンスを指定できます。

  1. 「書式マッピング・ルールの追加」ページで、「書式マッピング・ルールの追加」をクリックします。「書式マッピング・ルールの追加」ページが表示され、outline level = xという新しいアイテムが左側のナビゲーション・ペインに表示されます。ルールを定義すると、「上に移動」ボタンと「下に移動」ボタンを使用して、このページでルールを整列できます。マッピング・ルールは、最初に一致したルールのみ適用されます。

    次のような例を考えます。スタイルが「マイ・スタイル」の段落にマッピングするためのルールを作成します。このルールの下には、アウトライン・レベル1が適用された段落にマッピングする別のルールが存在します。入力ドキュメントには、スタイルがマイ・スタイルで、かつアウトライン・レベル1が適用されている段落が1つ以上あります。この例の場合、該当する段落にはマイ・スタイルの書式設定のみ適用され、アウトライン・レベル1のルールは無視されます。

  2. 「書式マッピング・ルール」ページで、「書式」ドロップダウンボックスの下矢印をクリックします。このマッピング・ルールが有効なときに適用するあらかじめ定義済の出力テキスト書式の1つを選択します。デフォルト段落書式は常に使用可能であり、常にデフォルトです。ここで使用する書式を新規作成する方法については、「出力テキスト書式の構成」を参照してください。

  3. 「次が一致」で、ドロップダウン・ボックスの下矢印をクリックし、ルール・チェックを行うための段落の書式設定情報を定義します。

    • アウトライン・レベル: ソース・ドキュメントで指定されているアウトライン・レベルに一致します。アプリケーションで事前定義された「heading」のスタイルには、通常、スタイル定義の一部として適用される対応するアウトライン・レベルが含まれます。

    • スタイル名: 段落または文字のスタイル名に一致します。

    • 脚注: いずれかの脚注に一致します。

    • 最後の注釈: いずれかの最後の注釈に一致します。

    • ヘッダー: ドキュメントのいずれかのヘッダー・テキストに一致します。

    • フッター: ドキュメントのいずれかのフッター・テキストに一致します。

  4. 「段落のアウトライン・レベル」について、前述の「次が一致」「アウトライン・レベル」に設定されている場合に、ここで、一致する必要があるアウトライン・レベルを定義します。他のすべてのマッチング・ルールでは、このオプションは設定できないか、または無視されます。

  5. 「段落スタイルまたは文字スタイル」については、前述の「次が一致」スタイル名に設定されている場合、ここで、一致する必要があるソース・ドキュメントの段落または文字のスタイル名を定義します。スタイル名を一致させる場合、テンプレート作成者は、ここでスタイル名を指定する必要があります。デフォルト値は用意されていません。名前は、ソース・ドキュメントのスタイル名と完全に一致している必要があります。スタイル名の一致では、大/小文字が区別されます。他のすべてのマッチング・ルールでは、このオプションは設定できないか、または無視されます。

適用例: CSSスタイルへのソース・ドキュメント・スタイルのマップ

この例では、ソース・ドキュメントのヘッダーのスタイルをCSSスタイルにマップしてHTMLに表示する方法を示します。

  1. ヘッダーのスタイルをマップするには、まず、出力テキスト書式を追加する必要があります。出力ページ→「出力テキスト書式」に移動し、「追加」をクリックして名前をHeading 1と指定します。

  2. 「タグ名」テキスト・ボックスに、出力で使用するHTMLタグ、この場合はh1を入力します。

  3. 「書式設定」タブで、すべての書式設定をソースから継承できるようにします。

  4. 次に、スタイル名が一致する書式マッピング・ルールを定義する必要があります。マッピング・ルールでは、様々な基準を使用して、ドキュメント・テキストを書式にマップできます。左側のペインで、「書式マッピング・ルール」に移動し、「書式マッピング・ルールの追加」をクリックします。

  5. 「書式」ドロップダウン・メニューで、作成した出力テキスト書式の名前、Heading 1を選択します。

  6. 「次が一致」ドロップダウン・メニューで、スタイル名を選択します。

  7. 「段落スタイルまたは文字スタイル」テキスト・ボックスで、ソース・ドキュメントに表示されるスタイルの名前(Heading 1など)を正確に入力します。

  8. エディタを終了すると、テンプレートの保存を求めるプロンプトが表示されます。

9.6 出力ページ・レイアウトの構成

ページ・レイアウトは、出力の様々な部分をどのように配置するかを決定するために使用します。これには、出力ドキュメントのどこに目次を配置するのかを指定するアイテムなどが含まれます。見やすいレイアウトであれば出力の細部にはこだわらないというユーザーのために、デフォルトのレイアウトが用意されています。

ユーザーは、複数のページ・レイアウトを作成し、それぞれを特定のファイル・タイプに対して最適化できます。ドキュメント・フォーマットページでは、使用するページ・レイアウトを指定できます。

  1. 出力ページ・レイアウトの追加ページで、「追加」をクリックします。新しく追加されたレイアウトはナビゲーション画面の左側に表示され、編集用に新規レイアウトに自動でナビゲートされます。出力ページ・レイアウトページが表示されます。

  2. 「名前」フィールドで、このレイアウトの参照に使用する名前を入力します(必須)。入力してから、エディタの左側にあるアイコンをクリックして、このレイアウトの下位のレベルを展開します。3つのアイテム、<title>「ソース」、「ナビゲーション・レイアウト」および「ページ・レイアウト」があります。

  3. ドキュメントのコンテンツの前に目次ページを配置する場合は、「ナビゲーション・レイアウトを含める」オプションを選択します。

  4. 「タイトル・ソース」ページをクリックして、HTML <title>タグに使用する値の取得場所を選択します。デフォルトでは、新しいレイアウトに対してこの指定は空ですが、DTDに準拠するために<title>タグは常に出力されます。<title>タグのソースには次の4つのオプションを選択できます。

    • セクション名: 現在のドキュメントのセクション・タイトルを使用します。セクション・タイトルは、すべてのドキュメント形式で使用できるわけでなく、たとえばワープロ・ファイルでは使用できません。セクション・タイトルが非常に有効な2つの例として、プレゼンテーションとスプレッドシート(またはデータベース・ファイル)があり、前者ではスライド・タイトルに、後者ではシート名に対応します。セクション名の使用は、1つのスライドまたはシートが各HTML出力ページに配置される出力レイアウトで効果的に機能します。この場合、各ページはそのコンテンツのタイトルに一致するタイトルを持つことになります。ドキュメントがセクションで区切られないページ・レイアウトの場合は、最初のセクションがタイトル・テキストとして使用されます。

    • テキスト要素: 「テキスト要素」ですでに定義済のテキスト要素を使用します。タイトルにテキスト要素を使用すると、他のすべてのタイトル・ソースが定義されていないかまたは使用できない場合に、リストの最後に安全なエントリを作成します。

    • プロパティ: 「ドキュメント・プロパティ」ですでに定義済のドキュメント・プロパティを使用します。

    • 出力テキスト書式: 「出力テキスト書式」ですでに定義済の段落の出力書式を使用します。この書式の、空でない最初の段落が使用されます。

  5. 「ナビゲーション・レイアウト」ページでは、以前に定義したナビゲーション要素を選択し、出力ページ・レイアウトに組み込むことができます。ナビゲーション・レイアウトは、リンク・マッピング・ルールで定義したマッピング・ルールに基づいて、目次のHTMLページを別個に生成することを目的としています。このナビゲーション・ページは、変換による最初の出力ファイルとなり、出力でルールに違反する他のページから完全に独立します。

    ナビゲーション・レイアウトの本体には、ナビゲーション・アイテムとマークアップのみを含めることができます。ページ・ナビゲーションはナビゲーション・レイアウトでサポートされず、ドキュメントおよびセクションのレイアウト・アイテムとともに使用することを目的としています。

    ナビゲーション・レイアウトの使用はオプションです。このオプションを使用すると、マークアップ・アイテムをヘッダーまたは本文のいずれかに配置するように指定できます。

    • 「ヘッダー」アイテムでは、このレイアウトが適用されるすべての出力ファイルのHTML <head>に配置されるコンテンツを定義できます。次のアイテムが、デフォルトでヘッダーに配置されます。

      HTMLファイルがエンコードされているキャラクタ・セットを示す<meta>タグ。

      コンテンツが「タイトル・ソース」ページで定義される<title>タグ。

      HTMLが生成されたことを示す<meta>タグ。

      メタ・タグ名を指定する「ドキュメント・プロパティ」で定義されたすべてのドキュメント・プロパティの<meta>タグ。

      出力ページ「CSS生成」オプションを選択した場合は、このテクノロジによって生成されたCSSスタイル定義が、<style>タグ(埋込みCSSの場合)または変換により生成されたCSSファイルへの<link>タグに含められます。

      出力ページ外部CSSスタイルシートオプションが選択されている場合、ユーザー指定のCSSファイルへのHTML <link>タグが組み込まれます。

      また、出力マークアップ・アイテムで以前に定義したマークアップ・アイテムをここに挿入できます。この画面で指定したマークアップ・アイテムは、上にリストしたすべての自動生成アイテムの後に、ヘッダーに表示されます。デフォルトでは、ここには何もリストされていません。

    • 「本文」アイテムでは、このレイアウトにより作成されるナビゲーション・ページの本文に配置するコンテンツを定義します。上部には次のアイテムを挿入できます。

      マークアップ・アイテム: 出力マークアップ・アイテムで定義されているテキストおよびHTMLマークアップ・アイテム。

      ナビゲーション要素: ナビゲーション要素の追加で定義されているナビゲーション要素。

  6. 「ページ・レイアウト」では、次のオプションを使用してドキュメントのページ区切りを有効にできます。

    • セクションで区切る: 選択すると、ドキュメント・セクションでの改ページが有効になります。複数のセクションが含まれるドキュメントにのみ適用されます。

    • ページで区切る: 選択すると、ドキュメント固有のページ区切りオプションに基づいて改ページが有効になります。

  7. 「ヘッダー」をクリックすると、このレイアウトから生成されるすべての出力ファイルのHTML <head>に配置されるコンテンツを定義できます。次のアイテムが、デフォルトでヘッダーに配置されます。

    • HTMLファイルがエンコードされているキャラクタ・セットを示す<meta>タグ。

    • コンテンツが「タイトル・ソース」ページで定義される<title>タグ。

    • HTMLが生成されたことを示す<meta>タグ。

    • メタ・タグ名を指定する「ドキュメント・プロパティ」で定義されたすべてのドキュメント・プロパティの<meta>タグ。

    • 出力ページ「CSS生成」オプションを選択した場合は、このテクノロジによって生成されたCSSスタイル定義が含められます。

    • 出力ページ外部CSSスタイルシートオプションが選択されている場合、ユーザー指定のCSSファイルへのHTML <link>タグが組み込まれます。

    • また、出力マークアップ・アイテムで以前に定義したマークアップ・アイテムをここに挿入できます。この画面で指定したマークアップ・アイテムは、上にリストしたすべての自動生成アイテムの後に、ヘッダーに表示されます。デフォルトでは、ここには何もリストされていません。

  8. 「ページの先頭」をクリックすると、このレイアウトが適用されるすべての出力ファイルの上部に配置するコンテンツを定義できます。このコンテンツは、HTML<body>タグの直後に表示されます。ページ上部にアイテムを配置するには、そのアイテムが最初にテンプレートの別の場所で定義されている必要があります。一般的な「ページの先頭」のコンテンツの例としては、出力の最初のページ、前のページおよび次のページにリンクするナビゲーション・バーがあります。デフォルトでは、HTML変換エディタにより、「ページの先頭」は空のままになります。次のアイテムを挿入できます。

  9. 「コンテンツの前」をクリックすると、変換されたドキュメントの(各ページ上ではなく)出力の開始場所より前に配置するコンテンツを定義できます。このようなコンテンツの例として、変換されるすべてのドキュメントで作成される標準の表紙があります。デフォルトでは、HTML変換エディタにより、「コンテンツの前」は空のままになります。次のアイテムを挿入できます。

  10. 「セクションの前」をクリックすると、ドキュメントの各セクションの前に配置するコンテンツを定義できます。次のドキュメント書式は、スプレッドシート、プレゼンテーション、イメージおよびデータベースといった複数のセクションをサポートしています。書式が複数のセクションをサポートする場合でも、変換される特定のファイルには1つのセクションしか含まれない場合があることに留意してください。このレイアウト領域の典型的な使用例として、2つの空白行と1つの水平ルールを挿入して、セクションが同時に実行されないようにするというものがあります。デフォルトでは、HTML変換エディタにより、「セクションの前」は空のままになります。次のアイテムを挿入できます。

    • セクション名: 現在のセクションの名前を挿入します。現在のセクションの名前がソース・ドキュメントで指定されていない場合やワープロ文書などで定義されていない場合は、何も挿入されません。このタイプのアイテムを追加すると、作成者が要素に使用する出力書式を選択する簡単な画面が表示されます。

    • ドキュメント・プロパティ: 「ドキュメント・プロパティ」で定義されたドキュメント・プロパティ。

    • マークアップ・アイテム: 出力マークアップ・アイテムで定義されているテキストおよびHTMLマークアップ・アイテム。

    • テキスト要素: 「テキスト要素」で定義されたテキスト要素。

  11. 「コンテンツの後」をクリックすると、ドキュメントのコンテンツの最後に配置するコンテンツを定義できます。テンプレートで脚注や最後の注釈を指定している場合は、このコンテンツは、これらよりも後に配置されます。デフォルトでは、HTML変換エディタにより、「コンテンツの後」は空のままになります。次のアイテムを挿入できます。

  12. 「ページの最後」をクリックすると、このレイアウトが適用されるすべての出力ファイルの下部に配置するコンテンツを定義できます。このコンテンツは、HTMLの<body>タグが閉じられる直前に表示されます。このようなコンテンツの例として、著作権表示があります。デフォルトでは、HTML変換エディタにより、「ページの最後」は空のままになります。次のアイテムを挿入できます。