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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Manager開発者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B66705-01
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3 アダプタの使用

この章では、外部リソースと接続するために作成したアダプタの使用方法と管理方法について説明します。これらの項目が含まれます。

3.1 ルール・ジェネレータ・アダプタの使用

この項では、ルール・ジェネレータ・アダプタの使用方法について説明します。内容は次のとおりです。

3.1.1 ルール・ジェネレータのアダプタ変数のマッピング

第2章「アダプタの開発」では、ルール・ジェネレータの作成方法について説明しました。ここで、アダプタが確実に動作するように、ルール・ジェネレータのアダプタ変数を正しい場所にマップする必要があります。

アダプタ変数をマップするには、Design Consoleの「開発ツール/ビジネス・ルール定義」フォルダから「データ・オブジェクト・マネージャ」フォームにアクセスします。

ルール・ジェネレータのアダプタ変数を正しい場所にマップするには、次の手順を実行します。

  1. 「データ・オブジェクト・マネージャ」フォームを開きます。Design Consoleワークショップに、「データ・オブジェクト・マネージャ」フォームが表示されます。

    次の表に、「データ・オブジェクト・マネージャ」フォームの様々なリージョンとその説明を示します。

    名前 説明

    フォームの説明フィールド

    この参照フィールドで、ルール・ジェネレータをアタッチするフィールドを含むフォームを選択します。

    データ・オブジェクト・フィールド

    このフィールドには、選択したフォームで表されるデータ・オブジェクトの名前が表示されます。

    ハンドラのアタッチ・タブ

    このタブには次の項目が表示されます。

    • 選択したフォームにアタッチされたルール・ジェネレータ

    • このフォームに関連付けたルール・ジェネレータの実行スケジュール

    • ルール・ジェネレータがOracle Identity Managerで実行される順序

    • ロールの挿入、更新および削除の権限

    アダプタのマップ・タブ

    このタブには次の項目が表示されます。

    • フォームに関連付けられたルール・ジェネレータの名前

    • アダプタのステータス

    • ルール・ジェネレータのアダプタ変数の名前、説明およびマッピング・ステータス

    注意: アダプタのマップ・タブは、アダプタが現在のデータ・オブジェクトに割り当てられるまで無効になっています。


  2. フォームの説明フィールドをダブルクリックします。ルール・ジェネレータをアタッチできるフォームを示す「参照」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 使用するフォーム(Solarisなど)を選択します。次に、「OK」をクリックします。

  4. ツールバーで「保存」をクリックします。

    選択したフォーム、フォームのデータ・オブジェクトおよびフォームに関連付けられたルール・ジェネレータ・アダプタが表示されます。また、Oracle Identity Managerでアダプタのマップ・タブが有効になります。

    この例では、Solarisフォームが選択されています。そのデータ・オブジェクトThor.CarrierBase.tcUD_SOLARISと、それに関連付けられた4つのルール・ジェネレータ・アダプタ(adpCONVERTTOLOWERCASEadpSOLARISHMDSTRINGGENadpSETSOLARISASSETおよびadpSETPASSWORDFROMMAIN)が表示されます。Oracle Identity Managerは、これらの4つのルール・ジェネレータを挿入前にトリガーします。

    アダプタの順序番号に基づき、Oracle Identity Managerは、まずadpCONVERTTOLOWERCASEアダプタをトリガーし、それからadpSOLARISHMDSTRINGGENadpSETSOLARISASSETおよびadpSETPASSWORDFROMMAINアダプタの順にトリガーします。


    ヒント:

    ルール・ジェネレータのトリガー順を変更するには、次の手順を実行します。

    1. 「割当て」をクリックします。「イベント・ハンドラ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    2. ルール・ジェネレータ・フォームを選択します。

    3. 上矢印および下矢印ボタンをクリックし、ルール・ジェネレータの順序を変更します。


    これらのルール・ジェネレータを正常に動作させるには、アダプタ変数を正しい場所にマップする必要があります。

  5. アダプタのマップ・タブをクリックします。

  6. 「名前」コンボ・ボックスで、マッピング可能なアダプタ変数を含むルール・ジェネレータ(adpCONVERTTOLOWERCASEルール・ジェネレータなど)を選択します。

    アダプタのマップ・タブには次の項目が表示されます。

    • フォームにアタッチするルール・ジェネレータの名前

    • ルール・ジェネレータのステータス

    • ルール・ジェネレータのアダプタ変数の名前、説明およびマッピング・ステータス


    関連項目:

    アダプタの様々なマッピング・ステータスの詳細は、「プロセス・タスク・アダプタのプロセス・タスクへのアタッチ」を参照してください。


  7. アダプタのマップ・タブの「アダプタ変数」リージョンに表示される各変数にマッピングを設定します。それには、マップする変数の行ヘッダー(Dataなど)をダブルクリックします。変数のデータ・マッピング・ダイアログ・ボックスが表示されます。

    表3-1に、変数のデータ・マッピング・ダイアログ・ボックスの様々なフィールドを示します。

    表3-1 変数のデータ・マッピング・ダイアログ・ボックスのフィールド

    フィールド名 説明

    変数名

    このフィールドには、マッピングを設定するアダプタ変数の名前(Dataなど)が表示されます。

    データ型

    このフィールドには、アダプタ変数のデータ型が表示されます(たとえば、Dataアダプタ変数のデータ型はStringです)。

    マップ先

    このフィールドには、アダプタ変数(User Definitionなど)に設定可能なマッピングのソースおよびターゲットの場所が含まれます。

    アダプタ変数を場所または連絡先にマップする場合、Oracle Identity Managerでは隣接するコンボ・ボックスが有効になります。このコンボ・ボックスから、アダプタ変数をマップする場所または連絡先の特定のタイプを選択します。

    アダプタ変数を場所または連絡先にマップしない場合、このコンボ・ボックスは無効です。

    修飾子

    このフィールドには、「マップ先」コンボ・ボックスで選択したマッピングの修飾子が含まれます(「ユーザー・ログイン」など)。

    ITアセット・タイプ

    このフィールドでは、アダプタ変数をITリソースにマップし、この変数のデータ型がStringである場合に、特定のITリソース(Solarisなど)を選択できます。

    アダプタ変数をITリソースにマップしない場合、またはアダプタ変数のデータ型がStringではない場合、このフィールドは表示されません。

    ITアセット・プロパティ

    このフィールドでは、アダプタ変数をITリソースにマップし、この変数のデータ型がStringである場合に、マッピングの結果を受け取る特定のフィールド(「ユーザー名」など)を選択できます。

    アダプタ変数をITリソースにマップしない場合、またはアダプタ変数のデータ型がStringではない場合、このフィールドは表示されません。

    重要: 「ITアセット・タイプ」および「ITアセット・プロパティ」フィールドは、下位互換性のためにこのウィンドウに含まれています。アダプタ変数を「ITリソース」データ型で作成することをお薦めします。この場合、これらのフィールドは表示されません。

    リテラル値

    アダプタ変数をリテラルにマップする場合、このフィールドに特定のリテラル名(IBMなど)を入力します。

    アダプタ変数をリテラルにマップしない場合、このフィールドは表示されません。


    「マップ先」、「修飾子」、「ITアセット・タイプ」、「ITアセット・プロパティ」および「リテラル値」のすべてのフィールドに入力します。


    関連項目:

    選択するマッピングの詳細は、「アダプタ・マッピング情報」を参照してください。


  8. 「保存」をクリックします。次に、「閉じる」をクリックします。

    変数のデータ・マッピング・ウィンドウが閉じます。アダプタのマップ・タブが再びアクティブになります。

  9. メイン画面のツールバーで「保存」をクリックします。

マッピング可能なすべてのアダプタ変数について、手順7と8を繰り返します。

「ステータス」フィールドの内容が、「マッピングが不完全」から「準備完了」に変わります。アダプタ変数のマッピング・ステータスも、「いいえ(N)」から「はい(Y)」に変わります。

これは、ルール・ジェネレータ・アダプタのすべてのアダプタ変数が、正常にマップされたことを示します。これで、このルール・ジェネレータをプロビジョニング・プロセスにアタッチし、プロセスをターゲット・ユーザーまたは組織にプロビジョニングした後でルール・ジェネレータをトリガーできます。


ヒント:

フォームに関連付けられたルール・ジェネレータにすべてのアダプタ変数をマップすると、「アダプタ・ファクトリ」フォームの使用方法の参照タブにアクセスすることで、アタッチしたフォームおよびルール・ジェネレータの実行スケジュールを簡単に確認できます。

ルール・ジェネレータがプロセスに割り当てられ、プロセスがプロビジョニングされると、Oracle Identity Managerによってルール・ジェネレータが実行されます。


3.1.2 ルール・ジェネレータとプロセスの関連付け

ルール・ジェネレータのアダプタ変数を正しい場所にマップした後、ルール・ジェネレータをプロビジョニング・プロセスにアタッチする必要があります。プロセスをターゲット・ユーザーまたは組織へプロビジョニングすると、Oracle Identity Managerにより関連付けられているルール・ジェネレータがトリガーされます。

同様に、プロビジョニング・プロセスに割り当てたルール・ジェネレータがプロセスを完了するために不要になった場合は、ルール・ジェネレータをプロビジョニング・プロセスから削除する必要があります。

ルール・ジェネレータをプロビジョニング・プロセスに割り当てるか、またはルール・ジェネレータをプロビジョニング・プロセスから削除するには、「プロセス定義」フォームの「イベント・ハンドラ/アダプタ」タブにアクセスします。このフォームは「プロセス管理」フォルダ内にあります。

3.1.3 ルール・ジェネレータのフォーム・フィールドからの削除

フォーム・フィールドにルール・ジェネレータをアタッチしてから、そのフォーム・フィールドに別のルール・ジェネレータを関連付けることができる場合もあります。このような場合は、まず現在フォーム・フィールドにアタッチしているルール・ジェネレータを削除する必要があります。


注意:

フォームのデータ・オブジェクトのクラス名がプロビジョニング・プロセスの表名と一致する場合に、ルール・ジェネレータをフォームから削除すると、そのプロビジョニング・プロセスにルール・ジェネレータを割り当てることができなくなります。

たとえば、adpCONVERTTOLOWERCASEルール・ジェネレータをSolarisフォームから削除したとします。フォームに関連付けられたデータ・オブジェクトのクラス名がUD_SOLARISである場合、UD_SOLARISの表名を持つプロビジョニング・プロセスにルール・ジェネレータを割り当てることはできません。


ルール・ジェネレータをフォーム・フィールドから削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「データ・オブジェクト・マネージャ」フォームを開きます。

  2. 削除するルール・ジェネレータを含むフォームを選択します。

  3. 選択したフォームとそのルール・ジェネレータが、「データ・オブジェクト・マネージャ」フォームに表示されます。

  4. フォーム・フィールドから削除するルール・ジェネレータをクリックします。

  5. 「削除」をクリックします。

選択したルール・ジェネレータが、「データ・オブジェクト・マネージャ」フォームに表示されなくなります。これは、ルール・ジェネレータがフォーム・フィールドから削除されたことを意味します。


注意:

ルール・ジェネレータをフォーム・フィールドから削除するときに、エラー・ボックスが表示される場合、アダプタはすでにプロビジョニング・プロセスに関連付けられています。まず、ルール・ジェネレータをプロセスからデタッチしてください。その後、フォーム・フィールドから削除できます。


3.2 エンティティ・アダプタの使用

エンティティ・アダプタの使用の詳細は、次の各項を参照してください。

3.3 タスク割当てアダプタの使用

この項は次のトピックで構成されています。

3.3.1 タスク割当てアダプタのプロセス・タスクへのアタッチ

第2章「アダプタの開発」では、タスク割当てアダプタの作成方法について説明しました。作成後、ユーザーまたはロールへのタスク割当てをOracle Identity Managerで自動化できるようにするために、タスク割当てアダプタをプロセス・タスクにアタッチする必要があります。

タスク割当てアダプタをプロセス・タスクに関連付けるには、(「プロセス定義」フォームから)「割当て」タブにアクセスします。このタブでは、アダプタ変数を適切な場所にマップすることもできます。

次の手順では、タスク割当てアダプタをプロセス・タスクにアタッチする方法について説明します。

  1. 「プロセス管理」フォルダにある「プロセス定義」フォームを開きます。

    Oracle Identity Managerワークスペースに「プロセス定義」フォームが表示されます。

  2. アダプタをアタッチするタスクを含むプロセスを選択します。

    選択したプロセスとそのタスクが、「プロセス定義」フォームに表示されます。

  3. タスク割当てアダプタをアタッチするタスクの行ヘッダーをダブルクリックします。

    タスク(Get Solaris UUIDプロセス・タスクなど)の情報を含むタスクの編集ウィンドウが表示されます。

  4. 「割当て」タブをクリックします。「割当て」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. このタブで、「追加」をクリックします。

    「割当て」タブ内に空白行が表示されます。

    次の表に、「割当て」タブの関連フィールドを示します。

    フィールド名 説明

    優先度

    このフィールドで、関連付けられたタスク割当てルールの優先度値を設定します。

    ルール

    この参照フィールドで、ユーザーまたはロールへのプロセス・タスクの割当てを自動化するために、関連付けられたアダプタを使用するかどうかを決定するルールを選択します。

    ターゲット・タイプ

    この参照フィールドで、タスクをOracle Identity Managerのユーザーまたはロールに割り当てるかどうかを指定します。

    アダプタ

    この参照フィールドで、指定したタスク割当てルールに関連付けるアダプタを選択します。

    アダプタ・ステータス

    このフィールドには、アダプタ変数のマッピング・ステータスが表示されます。

    アダプタの様々なマッピング・ステータスの詳細は、「プロセス・タスク・アダプタのプロセス・タスクへのアタッチ」を参照してください。


  6. 「優先度」フィールドをダブルクリックします。このフィールドで、関連付けられたタスク割当てルールの優先度値を設定します。

  7. 「ルール」参照フィールドをダブルクリックします。表示される「参照」ダイアログ・ボックスで、ユーザーまたはロールへのプロセス・タスクの割当てを自動化するために、関連付けられたアダプタを使用するかどうかを決定するルールを選択します。

  8. 「ターゲット・タイプ」参照フィールドをダブルクリックします。表示される「参照」ダイアログ・ボックスで、タスクをOracle Identity Managerユーザーまたはロールに割り当てるかどうかを指定します。

  9. 「アダプタ」参照フィールドをダブルクリックします。表示される「参照」ダイアログ・ボックスで、手順7で選択したルールに関連付けるタスク割当てアダプタを指定します。

  10. 「割当て」タブに表示されるツールバーで「保存」をクリックします。

    タスク割当てアダプタ変数のマッピング・ステータスが、「アダプタ・ステータス」フィールドに表示されます。次の表を使用し、アダプタのマッピング・ステータスに基づいて実行するアクションを決定してください。

    マッピング・ステータス アクション

    準備完了

    アダプタにはマップできる変数はありません。つまり、いずれのアダプタ変数も戻り変数ではないか、実行時に解決として指定されていません。この場合は、手順14に進みます。

    マッピングが不完全

    1つ以上のアダプタ変数にマッピングが必要です。この場合は、手順11に進みます。

    アダプタが使用不可

    アダプタは、正常にコンパイルされた後に変更されました。その結果、アダプタの再コンパイルが必要です。



    注意:

    アダプタの様々なマッピング・ステータスの詳細は、3.5.2項「プロセス・タスク・アダプタのプロセス・タスクへのアタッチ」を参照してください。


  11. マップをクリックします。

    「アダプタ変数」ウィンドウが表示されます。次の情報が表示されます。

    • プロセス・タスクにアタッチされたタスク割当てアダプタの名前

    • アダプタのステータス

    • アダプタ変数のマッピングのステータス、名前および説明

  12. このウィンドウの「アダプタ変数」リージョンに表示される各変数にマッピングを設定します。それには、マップする変数の行ヘッダー(UUIDなど)をダブルクリックします。

    変数のデータ・マッピングの編集ダイアログ・ボックスが表示されます。

    表3-2に、変数のデータ・マッピングの編集ダイアログ・ボックスのフィールドを示します。

    表3-2 変数のデータ・マッピングの編集ダイアログ・ボックスのフィールド

    フィールド名 説明

    変数名

    このフィールドには、マッピングを設定するアダプタ変数の名前(UUIDなど)が表示されます。

    データ型

    このフィールドには、アダプタ変数のデータ型が表示されます(たとえば、UUID変数のデータ型はStringです)。

    マップ先

    このフィールドには、アダプタ変数に設定可能なマッピング型(「IT リソース」など)が含まれます。

    アダプタ変数を場所または連絡先にマップする場合、Oracle Identity Managerでは隣接するコンボ・ボックスが有効になります。このコンボ・ボックスから、アダプタ変数をマップする場所または連絡先の特定のタイプを選択します。

    また、アダプタ変数をカスタム・プロセス・フォームにマップし、そのフォームに子表が含まれる場合、Oracle Identity Managerでフォームに隣接するコンボ・ボックスが有効になります。このコンボ・ボックスから、アダプタ変数をマップする子表を選択します。場所、連絡先またはカスタム・プロセス・フォームの子表にアダプタ変数をマップしない場合、このコンボ・ボックスは無効になります。

    修飾子

    このフィールドには、「マップ先」コンボ・ボックスで選択したマッピングの修飾子が含まれます(ITアセットなど)。

    ITアセット・タイプ

    このフィールドでは、アダプタ変数をITリソースにマップし、この変数のデータ型がStringである場合に、特定のITリソース(Solarisなど)を選択できます。

    アダプタ変数をITリソースにマップしない場合、またはアダプタ変数のデータ型がStringではない場合、このフィールドは表示されません。

    ITアセット・プロパティ

    このフィールドでは、アダプタ変数をITリソースにマップし、この変数のデータ型がStringである場合に、マッピングの結果を受け取る特定のフィールド(一意のIDなど)を選択できます。

    アダプタ変数をITリソースにマップしない場合、またはアダプタ変数のデータ型がStringではない場合、このフィールドは表示されません。

    重要: 「ITアセット・タイプ」および「ITアセット・プロパティ」フィールドは、下位互換性のためにこのウィンドウに含まれています。アダプタ変数を「ITリソース」データ型で作成することをお薦めします。この場合、これらのフィールドは表示されません。

    リテラル値

    アダプタ変数をリテラルにマップする場合、このフィールドでリテラル値を指定します。

    アダプタ変数をリテラルにマップしない場合、このフィールドは表示されません。

    古い値

    このチェック・ボックスを選択して、選択した「修飾子」フィールドの変更前の値に、アダプタ変数をマップします。

    プロセス・タスクに関連付けられたプロセス・タスク・アダプタは、プロセス・フォームのフィールドの一部が変更されると、条件付きでトリガーされる場合があります。「古い値」オプションをクリックし、プロセス・タスクを条件付きとしてマークした場合、以前のフィールドの値がアダプタに渡されます。これは、パスワードを使用するフィールドの場合に役立ちます。

    たとえば、パスワードに同じ値の設定を許可しない場合、比較に古い値を使用できます。

    カスタム・プロセス・フォームの子表に属するフィールドにアダプタ変数をマップしない場合、このチェック・ボックスは無効になります。


  13. 「マップ先」、「修飾子」、「ITアセット・タイプ」、「ITアセット・プロパティ」、「リテラル値」および「古い値」のすべてのフィールドに入力します。


    関連項目:

    選択するマッピングの詳細は、「アダプタ・マッピング情報」を参照してください。


  14. ツールバーで「保存」をクリックします。次に、「閉じる」をクリックします。

    変数のデータ・マッピングの編集ウィンドウが閉じます。「アダプタ変数」ダイアログ・ボックスが再びアクティブになります。

    「ステータス」フィールドの内容が、「マッピングが不完全」から「準備完了」に変わります。アダプタ変数のマッピング・ステータスも、「いいえ(N)」から「はい(Y)」に変わります。

  15. 「保存」をクリックします。次に、「閉じる」をクリックします。

    「アダプタ変数」ダイアログ・ボックスが閉じ、「割当て」タブが再びアクティブになります。

    プロセス・タスク(Assign Solarisタスクなど)に割り当てたアダプタのステータスが、「準備完了」になります。

  16. 「割当て」タブに表示されるツールバーで、「保存」および「閉じる」をクリックします。

    「割当て」タブが閉じ、メイン画面が再びアクティブになります。これは、タスク割当てアダプタが、プロセス・タスクにアタッチされたことを意味します。


    注意:

    タスク割当てアダプタをプロセス・タスクにアタッチすると、「アダプタ・ファクトリ」フォームの使用方法の参照タブにアクセスすることで、関連付けられたプロセスおよびタスクを簡単に確認できます。


3.3.2 タスク割当てアダプタのプロセス・タスクからの削除

Oracle Identity Managerでプロセス・タスクをユーザーまたはロールに割り当てるためのタスク割当てアダプタが無効または不要になった場合は、アダプタをタスクから削除する必要があります。

3.3.2.1 タスク割当てアダプタのプロセス・タスクからの削除

タスク割当てアダプタをプロセス・タスクから削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「プロセス定義」フォームを開きます。

    Design Consoleワークスペースに、「プロセス定義」フォームが表示されます。

  2. アダプタを削除するタスクを含むプロセス(Solaris 8プロセスなど)を選択します。

    選択したプロセスとそのタスクが、「プロセス定義」フォームに表示されます。

  3. アダプタを削除するプロセス・タスク(Get Solaris UUIDタスクなど)の行ヘッダーをダブルクリックします。

    プロセス・タスクの情報を含むタスクの編集ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 「割当て」タブをクリックします。

    プロセス・タスクにアタッチされたアダプタの情報を示す「割当て」タブが表示されます。

  5. プロセス・タスクから削除するアダプタを含む行を選択します。

  6. 「削除」をクリックします。アダプタが「割当て」タブに表示されなくなります。

  7. 「保存」をクリックします。次に、「閉じる」をクリックします。

    「割当て」タブが閉じ、メイン画面が再びアクティブになります。これは、タスク割当てアダプタがプロセス・タスクから削除されたことを意味します。

3.4 事前移入アダプタの使用

この項は次のトピックで構成されています。

3.4.1 事前移入アダプタのフォーム・フィールドへのアタッチ

事前移入アダプタをフォーム・フィールドにアタッチするには、次の手順を実行します。

  1. 事前移入アダプタをアタッチするフィールドを選択します。

  2. 指定したフィールドに情報を移入するためにアダプタを使用するかどうかを決定するルールを選択します。

  3. 指定したフィールドに関連付けるアダプタを選択します。

  4. 選択したルールに優先度値を設定します。

  5. 事前移入アダプタのアダプタ変数を正しい場所にマップします。


    注意:

    事前移入アダプタをフォーム・フィールドにアタッチするには、次の点を確認する必要があります。

    • フォームがアクティブな状態ではないこと。あてはまらない場合は、新しいフォーム・バージョンを作成します。

    • アタッチしたアダプタを使用する前に、フォームをアクティブ化する必要があります。


  6. 「フォーム・デザイナ」フォームを開きます。

  7. 事前移入アダプタをアタッチするフォーム(Solarisなど)を問い合せます。

  8. 「事前移入」タブをクリックします。

    問い合せたフォームにすでにアタッチされている事前移入アダプタが、タブ内に表示されます。


    注意:

    フォーム・フィールドにアタッチされているアダプタがない場合、「事前移入」タブには何も表示されません。


  9. 「追加」をクリックします。

    「事前移入アダプタ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    表3-3に、「事前移入アダプタ」ダイアログ・ボックスのフィールドを示します。

    表3-3 「事前移入アダプタ」ダイアログ・ボックスのフィールド

    名前 説明

    フィールド名

    このコンボ・ボックスには、事前移入アダプタをアタッチできるすべてのフォーム・フィールドのリストが表示されます。

    ルール

    この参照フィールドで、指定したフォーム・フィールドに情報を移入するために関連付けられたアダプタを使用するかどうかを決定するルールを選択します。

    アダプタ

    この参照フィールドで、指定したフィールドに関連付けるアダプタを選択します。

    順序

    このフィールドで、選択したルールの優先度値を設定します。

    アダプタ・ステータス

    このフィールドには、アダプタ変数のマッピング・ステータスが表示されます。

    アダプタの様々なマッピング・ステータスの詳細は、「プロセス・タスク・アダプタのプロセス・タスクへのアタッチ」を参照してください。

    アダプタ変数

    この領域には、次の項目が表示されます。

    • マップ済: アダプタ変数のマッピング・ステータス。Yはアダプタ変数が正しくマップされたことを表し、Nはこの変数が正しくマップされなかったことを表します。

    • 名前: アダプタ変数の名前。

    • マップ先: 変数がマップされるフォーム・フィールド。アダプタ変数がマップされていない場合、列内の対応するセルは空白です。


  10. 「フィールド名」コンボ・ボックスから、事前移入アダプタをアタッチするフォーム・フィールド(「ユーザーID」など)を選択します。

  11. 「ルール」参照フィールドをダブルクリックします。表示される「参照」ダイアログ・ボックスで、指定したフォーム・フィールドに情報を移入するために関連付けられたアダプタを使用するかどうかを決定するルール(Rule for Lowercase User IDなど)を選択します。

  12. 「アダプタ」参照フィールドをダブルクリックします。表示される「参照」ダイアログ・ボックスで、手順10で選択したフィールドに関連付けるアダプタ(Display Lowercase Letters for User IDなど)を選択します。

  13. 「順序」フィールドに、手順11で選択したルールの優先度値(2など)を入力します。

  14. 「事前移入アダプタ」ウィンドウのツールバーで「保存」をクリックします。

  15. 「マッピングが不完全」が「アダプタ・ステータス」フィールドに表示されます。これは、選択したアダプタに、正しくマップされていない変数が含まれていることを示しています。変数を正しい場所にマップする必要があります。そうしない場合、アダプタは動作しません。

  16. 「事前移入アダプタ」ウィンドウの「アダプタ変数」リージョンに表示される各変数にマッピングを設定します。それには、マップする変数の行ヘッダー(UserIDなど)をダブルクリックします。

    アダプタ変数のマップ・ウィンドウが表示されます。

    表3-4に、アダプタ変数のマップ・ウィンドウのフィールドを示します。

    表3-4 アダプタ変数のマップ・ウィンドウのフィールド

    フィールド名 説明

    変数名

    このフィールドには、マッピングを設定するアダプタ変数の名前(UserIDなど)が表示されます。

    データ型

    このフィールドには、アダプタ変数のデータ型が表示されます(たとえば、UserIDアダプタ変数のデータ型はStringです)。

    マップ先

    このフィールドには、アダプタ変数に設定可能なマッピング型(「プロセス・データ」など)が含まれます。

    アダプタ変数を場所または連絡先にマップする場合、Oracle Identity Managerでは隣接するコンボ・ボックスが有効になります。このコンボ・ボックスから、アダプタ変数をマップする場所または連絡先の特定のタイプを選択します。

    アダプタ変数を場所または連絡先にマップしない場合、このコンボ・ボックスは無効です。

    修飾子

    このフィールドには、「マップ先」コンボ・ボックスで選択したマッピングの修飾子が含まれます(「ユーザーID」など)。

    ITアセット・タイプ

    このフィールドでは、アダプタ変数をITリソースにマップし、この変数のデータ型がStringである場合に、特定のITリソース(Solarisなど)を選択できます。

    アダプタ変数をITリソースにマップしない場合、またはアダプタ変数のデータ型がStringではない場合、このフィールドは表示されません。

    ITアセット・プロパティ

    このフィールドでは、アダプタ変数をITリソースにマップし、この変数のデータ型がStringである場合に、マッピングの結果を受け取る特定のフィールド(「ユーザー名」など)を選択できます。

    アダプタ変数をITリソースにマップしない場合、またはアダプタ変数のデータ型がStringではない場合、このフィールドは表示されません。

    重要: 「ITアセット・タイプ」および「ITアセット・プロパティ」フィールドは、下位互換性のためにこのウィンドウに含まれています。アダプタ変数を「ITリソース」データ型で作成することをお薦めします。この場合、これらのフィールドは表示されません。

    リテラル値

    アダプタ変数をリテラルにマップする場合、このフィールドでリテラル値を指定します。

    アダプタ変数をリテラルにマップしない場合、このフィールドは表示されません。


  17. 「マップ先」、「修飾子」、「ITアセット・タイプ」、「ITアセット・プロパティ」および「リテラル値」のすべてのフィールドに入力します。


    関連項目:

    選択するマッピングの詳細は、「アダプタ・マッピング情報」を参照してください。


  18. アダプタ変数のマップ・ウィンドウのツールバーで「保存」をクリックします。次に、「閉じる」をクリックします。

    アダプタ変数のマップ・ウィンドウが閉じます。「事前移入アダプタ」ウィンドウが再びアクティブになります。

    「アダプタ・ステータス」フィールドのテキストが、「マッピングが不完全」から「準備完了」に変わります。アダプタ変数のマッピング・ステータスも、「いいえ(N)」から「はい(Y)」に変わります。

  19. 「事前移入アダプタ」ウィンドウのツールバーで「閉じる」をクリックします。

「事前移入アダプタ」ウィンドウが閉じ、「フォーム・デザイナ」フォームが再びアクティブになります。「ユーザーID」フォーム・フィールドにアタッチした事前移入アダプタ(Display Lowercase Letters for User ID)が、2003年第1四半期売上の結果フォームの「事前移入」タブに表示されます。

このフォームを参照するプロセスを、ターゲット・ユーザーまたは組織にプロビジョニングすると、フォームが表示されます。Oracle Identity Managerにより、優先度が最も高い事前移入ルールが有効かどうかが確認されます。有効な場合、Oracle Identity Managerでは関連付けられた事前移入アダプタを指定するフィールド(「ユーザーID」)に割り当てて実行します。この時点で、次のアクションのいずれか1つが発生します。

  • 「自動事前移入」チェック・ボックスをプロビジョニング・プロセスで選択した場合、事前移入アダプタで生成されたデータが自動的にOracle Identity Managerで表示されます。

  • 「自動事前移入」チェック・ボックスが選択されていない場合、Oracle Identity Managerユーザーは、事前移入アダプタで生成されたデータの表示を手動でトリガーする必要があります。このためには、管理者はフォームをユーザーにプロビジョニングするときに、Webクライアントのダイレクト・プロビジョニング・ウィザードのフォーム・セクションにある事前移入ボタンをクリックする必要があります。


ヒント:

事前移入アダプタをフォーム・フィールドに割り当て、事前移入ルールをアダプタに割り当てると、「アダプタ・ファクトリ」フォームの使用方法の参照タブにアクセスすることで、アダプタ、フォーム・フィールドおよびルールの関連付けを簡単に確認できます。


3.4.2 事前移入アダプタのフォーム・フィールドからの削除

フォーム・フィールドに関連付けられた事前移入アダプタが有効ではなくなった場合、アダプタをフィールドから削除する必要があります。


注意:

事前移入アダプタをフォーム・フィールドから削除する前に、新しいバージョンのフォームを作成してください。


事前移入アダプタをフォーム・フィールドから削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除する事前移入アダプタを選択します。

  2. 「削除」をクリックします。事前移入アダプタがフォーム・フィールドから削除されます。フォームが起動している場合は、トリガーできません。

  3. アダプタを削除した後に、フォームをアクティブ化する必要があります。

3.5 プロセス・タスク・アダプタの使用

この項は次のトピックで構成されています。

3.5.1 プロセス・タスク・アダプタを使用するためのガイドライン

プロセス・タスク・アダプタを作成したら、「プロセス定義」フォームの統合タブを使用してアダプタを適切なプロセス・タスクにアタッチします。このタブでは、実行時に解決またはアダプタ戻り変数のいずれかとして指定されたアダプタ変数を、適切な場所にマップすることもできます。たとえば、adpSOLARISPASSWORDUPDATEDという名前のアダプタが、SolarisプロセスのPassword Updatedタスクに関連付けられているとします。アダプタを機能させるためにアダプタをプロセス・タスクにアタッチすると、別のフォームのフィールドからデータが必要になる場合があります。この例では、次の情報を取得するまでadpSOLARISPASSWORDUPDATEDアダプタは動作しません。

  • ユーザーのOracle Identity Manager IDおよびパスワード

  • ユーザーのSolaris IDおよびパスワード

  • Solarisが位置するIPアドレス

そのため、UserIDPasswdSolarisUserIDSolarisUserPasswdおよびServerAddressアダプタ変数から、それぞれ情報を取得する必要があります。この5つの変数は、「アダプタ・ファクトリ」フォームを使用して作成されます。それぞれのアダプタ変数の先頭のYは、アダプタが正常にマップされたことを表します。プロセスが必要な情報を取得するために使用するプロセス固有フィールドを作成するためのフォームは「フォーム・デザイナ」と呼ばれます。作成したフィールドは、Oracle Identity Managerにより表に格納されます。次に、この表をプロセスに関連付けると(「プロセス定義」フォームの表名参照フィールドを使用)、このプロセスのタスクにアタッチされたアダプタは、この表を使用して適切なデータを検索します。この表を変更するには、「フォーム・デザイナ」フォームを使用します。UD_SOLARIS表には、UD_SOLARIS_USERIDUD_SOLARIS_PASSWDという2つのフィールドがあります。「フォーム・デザイナ」フォームのこのレコードにアクセスすると、表のフィールドを編集できます。

プロセス・タスク・アダプタを依存プロセス・タスクにアタッチすると、このプロセス・タスクのステータスは「保留」になり(先行するプロセス・タスクのステータスは「完了」)、Oracle Identity Managerにより自動的にアダプタがトリガーされます。プロセス・タスクが独立したタスクの場合、Oracle Identity Managerにより、プロセスがリクエストされた時点でアダプタが実行されます。実行されたアダプタの結果は、プロセス・タスクのステータスを表します。アダプタが正常に終了した場合、アダプタをアタッチしたプロセス・タスクのステータスは「完了」です。一方、アダプタで指定された機能が実行できない場合、アダプタをアタッチしたプロセス・タスクのステータスは「却下」です。エラーの原因を突き止めることで、正常に実行されるようにプロセス・タスクまたはアダプタ(あるいはその両方)を変更できます。


注意:

プロセス・タスクが失敗した原因を確認するには、次の手順を実行します。

プロセス・タスクを探します。プロセス・タスクをターゲット・ユーザーまたは組織にプロビジョニングしていない場合は、「To-Doリスト」または「保留中の承認」の中にあります。タスクを検出するには、次の手順を実行します。

  1. ユーザーとしてログインします。

  2. ウィンドウの左側の「To-Doリスト」リンクまたは「保留中の承認」リンクを選択します。


3.5.2 プロセス・タスク・アダプタのプロセス・タスクへのアタッチ

前の章では、プロセス・タスク・アダプタの作成方法について説明しました。プロセス・タスクを自動的に実行するためには、プロセス・タスク・アダプタをプロセス・タスクにアタッチする必要があります。アダプタをプロセス・タスクに関連付けるには、(「プロセス定義」フォームから)統合タブにアクセスします。このタブでは、アダプタ変数を適切な場所にマップすることもできます。次の手順では、プロセス・タスク・アダプタをプロセス・タスクにアタッチする方法について説明します。

  1. 「プロセス管理」フォルダにある「プロセス定義」フォームを開きます。

    Oracle Identity Managerワークスペースに「プロセス定義」フォームが表示されます。

  2. アダプタをアタッチするタスクを含むプロセスを選択します。選択したプロセスとそのタスクが、「プロセス定義」フォームに表示されます。この例では、Solarisプロセスが選択されています。

  3. アダプタをアタッチするタスクの行ヘッダーをダブルクリックします。タスク(Password Updatedプロセス・タスクなど)の情報を含むタスクの編集ウィンドウが表示されます。

  4. 統合タブをクリックします。

  5. 「追加」をクリックします。

    ハンドラの選択ウィンドウが表示されます。

  6. 「アダプタ」オプションをクリックして、Oracle Identity Managerのアダプタにアクセスします。

    プロセス・タスクをアタッチできるアダプタが表示されます。

  7. このリージョンから、プロセス・タスクにアタッチするアダプタ(adpSOLARISPASSWORDUPDATEDアダプタなど)を選択します。


    ヒント:

    各アダプタの名前は、区別しやすいよう、最初の3文字がadpです。各アダプタの名前は、区別しやすいよう、最初の3文字がadpです。


  8. ハンドラの選択ウィンドウのツールバーで「保存」をクリックします。

    アダプタが正常にプロセス・タスクにアタッチされたことを示すダイアログ・ボックスが表示されます。

  9. 「OK」をクリックします。

    ダイアログ・ボックスが閉じ、統合タブがアクティブになります。タブには次の項目が表示されます。

    • プロセス・タスクにアタッチされたアダプタの名前

    • アダプタのステータス

    • アダプタ変数の名前、説明およびマッピング・ステータス


    注意:

    アダプタのマッピング・ステータスは、次の3つのいずれかです。

    準備完了。アダプタは正常にコンパイルされ、すべての変数が正常にマップされています。

    マッピングが不完全。アダプタは正常にコンパイルされましたが、1つ以上の変数が正常にマップされていません。

    アダプタが使用不可。アダプタは、正常にコンパイルされた後、変更および再コンパイルされました。



    注意:

    アダプタにマップ可能な変数がない場合、「アダプタ変数」リージョンは空白です。また、「ステータス」フィールドには、アダプタを再コンパイルする必要があるかどうかによって、「準備完了」または「アダプタが使用不可」のいずれかが表示されます。



    注意:

    マップ可能なアダプタ変数は、実行時に解決に指定されているか、アダプタ戻り変数のいずれかです。



    注意:

    アダプタをプロセス・タスクにアタッチすると、アダプタに定義したレスポンスがタスクの編集ウィンドウの「レスポンス」タブに表示されます。


  10. 統合タブの「アダプタ変数」リージョンに表示される各変数にマッピングを設定します。それには、マップする変数の行ヘッダー(SolarisUserIDなど)をダブルクリックします。

    変数のデータ・マッピング・ウィンドウが表示されます。

    表3-5に、変数のデータ・マッピング・ウィンドウのフィールドを示します。

    表3-5 変数のデータ・マッピング・ウィンドウのフィールド

    フィールド名 説明

    変数名

    このフィールドには、マッピングを設定するアダプタ変数の名前(SolarisUserIDなど)が表示されます。

    データ型

    このフィールドには、アダプタ変数のデータ型が表示されます(たとえば、SolarisUserID変数のデータ型はStringです)。

    マップ先

    このフィールドには、アダプタ変数に設定可能なマッピング型(「IT リソース」など)が含まれます。アダプタ変数を場所または連絡先にマップする場合、Oracle Identity Managerで隣接するコンボ・ボックスが有効になります。このコンボ・ボックスから、アダプタ変数をマップする場所または連絡先の特定のタイプを選択します。また、アダプタ変数をカスタム・プロセス・フォームにマップし、そのフォームに子表が含まれる場合、Oracle Identity Managerでフォームに隣接するコンボ・ボックスが有効になります。このコンボ・ボックスから、アダプタ変数をマップする子表を選択します。場所、連絡先またはカスタム・プロセス・フォームの子表にアダプタ変数をマップしない場合、このコンボ・ボックスは無効になります。

    修飾子

    このフィールドには、「マップ先」コンボ・ボックスで選択したマッピングの修飾子が含まれます(ITアセットなど)。

    ITアセット・タイプ

    このフィールドでは、アダプタ変数をITリソースにマップし、この変数のデータ型がStringである場合に、特定のITリソース(Solarisなど)を選択できます。

    アダプタ変数をITリソースにマップしない場合、またはアダプタ変数のデータ型がStringではない場合、このフィールドは表示されません。

    ITアセット・プロパティ

    このフィールドでは、アダプタ変数をITリソースにマップし、この変数のデータ型がStringである場合に、マッピングの結果を受け取る特定のフィールド(「ユーザー名」など)を選択できます。

    アダプタ変数をITリソースにマップしない場合、またはアダプタ変数のデータ型がStringではない場合、このフィールドは表示されません。

    重要: 「ITアセット・タイプ」および「ITアセット・プロパティ」フィールドは、下位互換性のためにこのウィンドウに含まれています。アダプタ変数を「ITリソース」データ型で作成することをお薦めします。この場合、これらのフィールドは表示されません。

    リテラル値

    アダプタ変数をリテラルにマップする場合、このフィールドでリテラル値を指定します。

    アダプタ変数をリテラルにマップしない場合、このフィールドは表示されません。

    古い値

    このチェック・ボックスを選択して、選択した「修飾子」フィールドの変更前の値に、アダプタ変数をマップします。

    プロセス・タスクに関連付けられたプロセス・タスク・アダプタは、プロセス・フォームのフィールドの一部が変更されると、条件付きでトリガーされる場合があります。「古い値」オプションをクリックし、プロセス・タスクを条件付きとしてマークした場合、フィールドを変更する前の値がアダプタに渡されます。これは、パスワードを使用するフィールドの場合に役立ちます。たとえば、パスワードに同じ値の設定を許可しない場合、比較に古い値を使用できます。

    カスタム・プロセス・フォームの子表に属するフィールドにアダプタ変数をマップしない場合、このチェック・ボックスは無効になります。


  11. 「マップ先」、「修飾子」、「ITアセット・タイプ」、「ITアセット・プロパティ」、「リテラル値」および「古い値」のすべてのフィールドに入力します。


    関連項目:

    選択するマッピングの詳細は、「アダプタ・マッピング情報」を参照してください。


  12. ツールバーで「保存」をクリックします。次に、「閉じる」をクリックします。

    変数のデータ・マッピング・ウィンドウが閉じます。統合タブが再びアクティブになります。

  13. タスクの編集ウィンドウのツールバーで「保存」をクリックします。

    「ステータス」フィールドの内容が、「マッピングが不完全」から「準備完了」に変わります。アダプタ変数のマッピング・ステータスも、「いいえ(N)」から「はい(Y)」に変わります。

  14. ツールバーで「閉じる」をクリックします。

    タスクの編集ウィンドウが閉じ、メイン画面が再びアクティブになります。Password Updatedタスクに追加したアダプタ(adpSOLARISPASSWORDUPDATED)が、「プロセス定義」フォームに表示されます。これは、adpSOLARISPASSWORDUPDATEDプロセス・タスク・アダプタがPassword Updatedプロセス・タスクにアタッチされたことを意味します。


    ヒント:

    プロセス・タスク・アダプタをプロセス・タスクにアタッチすると、「アダプタ・ファクトリ」フォームの使用方法の参照タブにアクセスすることで、関連付けられたプロセスおよびタスクを簡単に確認できます。


3.5.3 プロセス・タスク・アダプタのプロセス・タスクからの削除

Oracle Identity Managerで、プロセス・タスクを自動的に完了するためのプロセス・タスク・アダプタが不要になった場合、または別のアダプタをプロセス・タスクにアタッチする場合は、まずプロセス・タスクにアタッチしたアダプタを削除する必要があります。次の手順では、プロセス・タスク・アダプタをプロセス・タスクから削除する方法について説明します。

3.5.3.1 プロセス・タスク・アダプタのプロセス・タスクからの削除

  1. 「プロセス定義」フォームを開きます。

    Design Consoleワークスペースに、「プロセス定義」フォームが表示されます。

  2. アダプタを削除するタスクを含むプロセス(Solarisプロセスなど)を選択します。

    選択したプロセスとそのタスクが、「プロセス定義」フォームに表示されます。

  3. アダプタを削除するプロセス・タスク(Password Updatedタスクなど)の行ヘッダーをダブルクリックします。

    プロセス・タスクの情報を含むタスクの編集ウィンドウが表示されます。統合タブをクリックします。

  4. 統合タブをクリックします。

    統合タブに、プロセス・タスクにアタッチされたアダプタの情報が表示されます。

  5. 「削除」をクリックします。

    アダプタをプロセス・タスクから削除することを確認するダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 「OK」をクリックします。

    アダプタがプロセス・タスクから削除されたことを示すダイアログ・ボックスが表示されます。

  7. 「OK」をクリックします。

    アダプタの内容が統合タブに表示されなくなります。

  8. ツールバーで「閉じる」をクリックします。

    タスクの編集ウィンドウが閉じ、メイン画面が再びアクティブになります。Password Updatedタスクに関連付けられていたアダプタ(adpSOLARISPASSWORDUPDATED)が、「プロセス定義」フォームの子表に表示されなくなります。

    これは、アダプタがプロセス・タスクから削除されたことを意味します。

3.6 アダプタ・マッピング情報

アダプタはアダプタ・ファクトリによって生成されるJavaクラスで、Oracle Identity Managerと外部JARファイル、ターゲットITリソース(リソース・アセットなど)またはユーザー定義フォームとのやり取りを可能にします。アダプタ・ファクトリはOracle Identity Managerで提供されるコード生成ツールで、これによりユーザー管理者がJavaクラスを作成できます。

アダプタにより、Oracle Identity Managerの内部ロジックと機能が拡張されます。プロセス・タスクが自動化され、Oracle Identity Manager内のフィールドに含まれるデータの自動生成と検証を行うためのルールが定義されます。アダプタには、タスク割当てアダプタ、タスク・アダプタ、ルール・ジェネレータ・アダプタ、事前移入アダプタおよびエンティティ・アダプタの5つのタイプがあります。

この項で説明する項目は、次のとおりです。

3.6.1 アダプタ・タスク・マッピング情報

アダプタ・タスクはアダプタ内コンポーネントの1つです。これはアダプタ内の論理ステップで、プログラミング言語のメソッドの呼出しに相当します。使用可能なアダプタ・タスクのタイプは、関数タスク(Javaタスク、リモート・タスクおよびストアド・プロシージャ・タスク)、ユーティリティ・タスク(ユーティリティ・タスクおよびOracle Identity Manager APIタスク)およびロジック・タスク(変数設定タスクおよびエラー・ハンドラ・タスク)です。

この項では、アダプタ・タスクのパラメータに設定できるマッピングについて、次の項で示します。

3.6.1.1 アダプタ変数

次の表に、Data Mapping for Variableウィンドウの「マップ先」リスト・ボックス、およびアダプタ・タスクに対するアダプタ変数のパラメータをマップする「名前」リスト・ボックスの項目と説明を示します。

「マップ先」コンボ・ボックス 「名前」コンボ・ボックス 説明

アダプタ変数

アダプタ変数のリストが表示されます。

このアダプタに作成したアダプタ変数に、パラメータをマップできます。

注意: アダプタ変数の分類タイプが「オブジェクト」の場合、プロセス・タスク・アダプタには使用できません。

注意: アダプタ変数の分類タイプが「ITリソース」の場合、「属性」コンボ・ボックスが表示されます。このコンボ・ボックスから、パラメータをマップするITリソースの属性を選択します。


3.6.1.2 アダプタ・タスク

次の表に、アダプタ・タスクのパラメータをマップする「アダプタ・ファクトリ」フォームの「マップ先」、「名前」および「Output」コンボ・ボックスの項目と説明を示します。

「マップ先」コンボ・ボックス 「名前」コンボ・ボックス 出力コンボ・ボックス 説明

アダプタ・タスク

アダプタ・タスクのリストが表示されます。

選択したアダプタ・タスクに関連する出力変数のリストが表示されます。

このアダプタに作成したアダプタ・タスクに、パラメータをマップできます。


3.6.1.3 リテラル

次の表に、アダプタ・タスクの定数(リテラル)をマップする「アダプタ・ファクトリ」フォームの「マップ先」、「タイプ」コンボ・ボックスおよび「値」フィールドの項目と説明を示します。

「マップ先」コンボ・ボックス 「タイプ」コンボ・ボックス 「値」フィールド 説明

リテラル

文字列、ブール、文字、バイト、日付、整数、Float、Long、Short、Double

リテラルの値をこのフィールドに入力します。

パラメータをString、Boolean、Character、Byte、Date、Integer、Float、Long、ShortまたはDoubleデータ型にそれぞれマップできます。


3.6.1.4 アダプタ参照

次の表に、アダプタ・タスクのアダプタ参照をマップする「アダプタ・ファクトリ」フォームの「マップ先」および「タイプ」コンボ・ボックスの項目と説明を示します。

「マップ先」コンボ・ボックス 「タイプ」コンボ・ボックス 説明

アダプタ参照

イベント・ハンドラ名またはDatabase Reference

パラメータをアクティブ・アダプタにマップできます。


3.6.1.5 組織定義

次の表に、アダプタ・タスクに対する組織定義のパラメータをマップする「アダプタ・ファクトリ」フォームの「マップ先」および「フィールド」コンボ・ボックスの項目と説明を示します。

「マップ先」コンボ・ボックス 「フィールド」コンボ・ボックス 説明

組織定義

組織名

パラメータを「組織」フォームの「組織名」フィールドにマップできます。


組織タイプ

パラメータを「組織」フォームの「タイプ」フィールドにマップできます。


組織ID

パラメータを「組織」フォームの「組織#」フィールドにマップできます。


親組織

パラメータを「組織」フォームの「親組織」フィールドにマップできます。


組織ステータス

パラメータを「組織」フォームの「ステータス」フィールドにマップできます。


親組織ID

パラメータをACTデータベース表のparent_keyフィールドにマップできます。


「組織」フォームの「ユーザー定義フィールド」タブに表示される任意のフィールド

パラメータを選択したユーザー定義フィールドにマップできます。


3.6.1.6 プロセス定義

次の表に、アダプタ・タスクに対するプロセス定義のパラメータをマップする「アダプタ・ファクトリ」フォームの「マップ先」および「フィールド」コンボ・ボックスの項目と説明を示します。

「マップ先」コンボ・ボックス 「フィールド」コンボ・ボックス 説明

プロセス定義

名前

パラメータを「プロセス定義」フォームの「名前」フィールドにマップできます。


タイプ

パラメータを「プロセス定義」フォームの「タイプ」フィールドにマップできます。


3.6.1.7 ユーザー定義

次の表に、アダプタ・タスクに対するユーザー定義のパラメータをマップする「アダプタ・ファクトリ」フォームの「マップ先」および「フィールド」コンボ・ボックスの項目と説明を示します。

「マップ先」コンボ・ボックス 「フィールド」コンボ・ボックス 説明

ユーザー定義

ユーザー・キー

パラメータを「ユーザー」フォームの一意のレコードを表すキーにマップできます。


パラメータを「ユーザー」フォームの「名」フィールドにマップできます。


ミドル・ネームのイニシャル

パラメータを「ユーザー」フォームの「ミドル・ネーム」フィールドにマップできます。


パラメータを「ユーザー」フォームの「姓」フィールドにマップできます。


ユーザー・ログイン

パラメータを「ユーザー」フォームの「ユーザーID」フィールドにマップできます。


パスワード

パラメータを「ユーザー」フォームのユーザー・パスワードにマップできます。


タイプ

パラメータを「ユーザー」フォームの「Xellerateタイプ」フィールドにマップできます。


ユーザー・ステータス

パラメータを「ユーザー」フォームの「ステータス」フィールドにマップできます。


ロール

パラメータを「ユーザー」フォームの「ロール」フィールドにマップできます。


アイデンティティ

パラメータを「ユーザー」フォームの「アイデンティティ」フィールドにマップできます。


無効

パラメータを「ユーザー」フォームの「ユーザーの無効化」チェック・ボックスにマップできます。


組織

パラメータを「ユーザー」フォームの「組織」フィールドにマップできます。


マネージャ

パラメータを「ユーザー」フォームの「マネージャ」フィールドにマップできます。


開始日

パラメータを「ユーザー」フォームの「開始日」フィールドにマップできます。


終了日

パラメータを「ユーザー」フォームの「終了日」フィールドにマップできます。


電子メール

パラメータを「ユーザー」フォームの「電子メール」フィールドにマップできます。


プロビジョニング日

パラメータを「ユーザー」フォームの「プロビジョニング日」フィールドにマップできます。


プロビジョニングされた日

パラメータを「ユーザー」フォームの「プロビジョニングされた日」フィールドにマップできます。


プロビジョニング解除日

パラメータを「ユーザー」フォームの「プロビジョニング解除日」フィールドにマップできます。


プロビジョニング解除された日

パラメータを「ユーザー」フォームの「プロビジョニング解除された日」フィールドにマップできます。


「ユーザー」フォームの「ユーザー定義フィールド」タブに表示される任意のフィールド

パラメータを選択したユーザー定義フィールドにマップできます。


3.6.2 アダプタ変数マッピング情報

新たに作成したアダプタを機能させるために、アダプタ・タスクのパラメータにデータをマップすることもできます。その場合は、プレースホルダ(アダプタ変数とも呼ばれる)を作成して、実行時にデータがマップされるようにします。アダプタの実行にアダプタ変数が不必要になった場合は、アダプタからアダプタ変数を削除できます。アダプタ変数を削除した後には、アダプタを再コンパイルしてください。

アダプタ変数がアダプタの戻り変数でないか、または「実行時に解決」として指定されていない場合、アダプタ変数は「アダプタ・ファクトリ」フォームの「変数リスト」タブ内でマップする必要があります。これに対し、アダプタ変数がアダプタの戻り変数として指定されているか、または「実行時に解決」に設定されている場合は、Oracle Identity Manager内の他の場所でマップできます。この場所はアダプタのタイプに依存します。たとえば、プロセス・タスク・アダプタの変数は、事前定義アダプタの変数とは異なる場所でマップされます。次の表に、変数のアダプタ・タイプごとの、マップ可能な場所を示します。

アダプタ・タイプ 場所

プロセス・タスク

タスクの編集ウィンドウの「統合」タブ

タスク割当て

タスクの編集ウィンドウの「割当て」タブ

ルール・ジェネレータ

「データ・オブジェクト・マネージャ」フォームの「アダプタのマップ」タブ

事前移入

「フォーム・デザイナ」フォームの「事前移入アダプタ」タブ

エンティティ

「データ・オブジェクト・マネージャ」フォームの「アダプタのマップ」タブ


この項で説明する項目は、次のとおりです。

3.6.2.1 「変数リスト」タブ

次の表に、「変数リスト」タブから設定できるマッピングを示します。

変数型 マップ先 修飾子/リソース・タイプ

オブジェクト

アダプタ参照

データベース参照



データ・オブジェクト参照


実行時に設定(タスク割当てアダプタの場合のみ)

データベース参照



データ・オブジェクト参照

ITリソース

実行時に解決

「ITリソース・タイプ定義」フォームの「表」に表示されるITリソース・タイプ

文字列、文字、バイト、整数、Float、Long、Short、Double

リテラル

アダプタ変数をリテラルにマップする場合は、「リソース・タイプ」コンボ・ボックスの下に「リテラル値」フィールドが表示されます。このフィールドに、このリテラルの値を入力します。


実行時に解決

該当なし


アダプタ参照

イベント・ハンドラ名

注意: アダプタ変数のデータ型がStringでない場合、「マップ先」コンボ・ボックスから「アダプタ参照」は選択できません。

ブール

リテラル

ブール。このリソース・タイプを選択すると、「リソース・タイプ」コンボ・ボックスの下に、TrueとFalseの2つのリテラル値のオプションが表示されます。

アダプタ変数の値に対応するオプションを選択します。


実行時に解決

該当なし

日付

リテラル

アダプタ変数をリテラルにマップする場合は、「リソース・タイプ」コンボ・ボックスの下に「リテラル値」参照フィールドが表示されます。

この参照フィールドをダブルクリックします。表示された日時ウィンドウから、このリテラルの値となる日付と時間を選択します。


実行時に解決

該当なし


システム日付

該当なし

注意: この変数の値には、Oracle Identity Managerの日付と時間が反映されます。そのため、この変数に対してはマップは行いません。


3.6.2.2 プロセス・タスク・アダプタ変数マッピング

次の表に、プロセス・タスク・アダプタ変数マッピングを示します。

変数型 マップ先 修飾子/説明

オブジェクト(アダプタの戻り変数)

プロセス・データ

パラメータを、関連するカスタム・プロセス・フォームまたはこのフォームに属する子表のフィールドにマップできます。


レスポンス・コード

該当なし


タスク情報

注意。パラメータを「タスク・リスト」フォームの「注意」タブにマップできます。

理由。パラメータを「エラーの詳細」ウィンドウにマップできます。このウィンドウにアクセスするには、「タスク・リスト」フォームに表示されたタスクをダブルクリックします。


プロセス定義

名前。パラメータを「プロセス定義」フォームの「名前」フィールドにマップできます。

タイプ。パラメータを「プロセス定義」フォームの「タイプ」参照フィールドにマップできます。

オブジェクト(アダプタの戻り変数)

組織定義

アダプタ変数をマップする「組織」フォームのフィールド。

注意: アダプタ変数のデータ型がObjectであるため、「修飾子」コンボ・ボックスから「組織ID」は選択できません。


ユーザー定義

アダプタ変数をマップする「ユーザー」フォームのフィールド。

ITリソース

ITリソース

パラメータをITリソースにマップできます。このITリソースは「ITリソース」タイプのメンバーで、「データ型」フィールド内から丸カッコ内に表示されます。


プロセス・データ

パラメータを、関連するプロセス固有のフォームのフィールドにマップできます。

注意: このコンボ・ボックスに表示される唯一のフィールド名は、「ITリソース」の参照フィールドのデータ型のものです。

文字列、ブール、文字、バイト、日付、整数、Float、Long、Short、Double

プロセス・データ

パラメータを、関連するカスタム・プロセス・フォームまたはこのフォームに属する子表のフィールドにマップできます。


タスク情報

注意。パラメータを「タスク・リスト」フォームの「注意」タブにマップできます。



理由。パラメータを「エラーの詳細」ウィンドウにマップできます。このウィンドウにアクセスするには、「タスク・リスト」フォームに表示されたタスクをダブルクリックします。


プロセス定義

名前。パラメータを「プロセス定義」フォームの「名前」フィールドにマップできます。



タイプ。パラメータを「プロセス定義」フォームの「タイプ」参照フィールドにマップできます。


組織定義

アダプタ変数をマップする「組織」フォームのフィールド。

文字列、ブール、文字、バイト、日付、整数、Float、Long、Short、Double

ユーザー定義

アダプタ変数をマップする「ユーザー」フォームのフィールド。


リテラル

アダプタ変数をリテラルにマップし、変数のデータ型がString、Character、Byte、Integer、Float、Long、ShortまたはDoubleの場合、「修飾子」コンボ・ボックスの下に「リテラル値」フィールドが表示されます。フィールドに、このリテラルの値を入力します。

アダプタ変数をリテラルにマップし、変数のデータ型がBooleanの場合、「修飾子」コンボ・ボックスの下に、TrueとFalseの2つのリテラル値のオプションが表示されます。アダプタ変数の値に対応するオプションを選択します。

アダプタ変数をリテラルにマップする場合で、かつ変数のデータ型がDateの場合、「修飾子」コンボ・ボックスの下に「リテラル値」参照フィールドが表示されます。この参照フィールドをダブルクリックします。表示された日時ウィンドウから、このリテラルの値となる日付と時間を選択します。

String

ITリソース

アダプタ変数をITリソースにマップする場合、「修飾子」、「ITアセット・タイプ」および「ITアセット・プロパティ」の3つのコンボ・ボックスが「マップ先」コンボ・ボックスの下に表示されます。これらのコンボ・ボックスから、マッピングの修飾子、ITリソースの特定の名前およびマッピングの結果を受け取るITリソースのフィールドを選択します。

注意: アダプタ変数のデータ型がStringでない場合、「マップ先」コンボ・ボックスから「ITリソース」は選択できません。


3.6.2.3 タスク割当てアダプタ変数マッピング

次の表に、タスク割当てアダプタ変数マッピングを示します。

変数型 マップ先 修飾子/説明

ITリソース

オブジェクト・データ

パラメータをITリソースのインスタンス・キーにマップできます。このITリソースは「ITリソース」タイプのメンバーで、「データ型」フィールド内から丸カッコ内に表示されます。


ITリソース

パラメータをITリソースにマップできます。

オブジェクト(アダプタの戻り変数)

オブジェクト・データ

パラメータを、関連するカスタム・リソース・オブジェクト・フォームまたはこのフォームに属する子表のフィールドにマップできます。


レスポンス・コード

該当なし


タスク情報

アダプタ変数をマップする「タスク・リスト」フォームのフィールド。


プロセス定義

アダプタ変数をマップする「プロセス定義」フォームのフィールド。


組織定義

アダプタ変数をマップする「組織」フォームのフィールド。


ユーザー定義

アダプタ変数をマップする「ユーザー」フォームのフィールド。

文字列、ブール、文字、バイト、日付、整数、Float、Long、Short、Double

オブジェクト・データ

パラメータをリソース・オブジェクトのインスタンス・キーにマップできます。


タスク情報

アダプタ変数をマップする「タスク・リスト」フォームのフィールド。


プロセス定義

アダプタ変数をマップする「プロセス定義」フォームのフィールド。


組織定義

アダプタ変数をマップする「組織」フォームのフィールド。

文字列、ブール、文字、バイト、日付、整数、Float、Long、Short、Double

ユーザー定義

アダプタ変数をマップする「ユーザー」フォームのフィールド。


情報のリクエスト

リクエストID。パラメータを「リクエスト」フォームの「リクエストID」フィールドにマップできます。



リクエスト・アクション。パラメータを「リクエスト」フォームの「リクエスト・アクション」フィールドにマップできます。



リクエスト優先度。パラメータを「リクエスト」フォームの「リクエスト優先度」フィールドにマップできます。


リクエスト・ターゲット・ユーザー

アダプタ変数をマップする「ユーザー」フォームのフィールド。


リクエスト・ターゲット組織

アダプタ変数をマップする「組織」フォームのフィールド。


リクエスタ情報

アダプタ変数をマップする「ユーザー」フォームのフィールド。


リテラル

アダプタ変数をリテラルにマップする場合は、「修飾子」コンボ・ボックスの下に「リテラル値」フィールドが表示されます。フィールドに、このリテラルの値を入力します。

注意: アダプタ変数のデータ型がBooleanの場合、フィールドのかわりにTrueとFalseの2つのオプションが表示されます。アダプタ変数の値を反映するオプションを選択します。

注意: アダプタ変数のデータ型がObjectの場合、「マップ先」コンボ・ボックスから「リテラル」は選択できません。

String

ITリソース

リソース・インスタンス。パラメータをITリソースのインスタンス・キーにマップできます。このITリソースは「ITリソース」タイプのメンバーで、「データ型」フィールド内から丸カッコ内に表示されます。



ITアセット・タイプ。パラメータをITリソース・タイプにマップできます。

String

ITリソース

ITアセット・プロパティ。このパラメータを、選択したITリソース・タイプを構成するプロパティの1つにマップできます。


3.6.2.4 ルール・ジェネレータおよびエンティティ・アダプタ変数マッピング

次の表に、ルール・ジェネレータおよびエンティティ・アダプタ変数マッピングを示します。

変数型 マップ先 修飾子/説明

オブジェクト(アダプタの戻り変数)、ITリソース、String、Boolean、Character、Byte、Date、Integer、Float、Long、Short

リテラル

アダプタ変数をリテラルにマップする場合は、「修飾子」コンボ・ボックスの下に「リテラル値」フィールドが表示されます。フィールドに、このリテラルの値を入力します。

注意: アダプタ変数のデータ型がObjectの場合、「マップ先」コンボ・ボックスから「リテラル」は選択できません。


エンティティ・フィールド

アダプタ変数を、関連するプロセス・フォームのフィールドにマップできます。このフォームの名前は、「データ・オブジェクト・マネージャ」フォームの「フォームの説明」フィールドに表示されます。


組織定義

アダプタ変数をマップする「組織」フォームのフィールド。

注意: アダプタ変数のデータ型がObjectでない場合、「修飾子」コンボ・ボックスから「組織ID」および「親組織ID」は選択できません。


ユーザー定義

アダプタ変数をマップする「ユーザー」フォームのフィールド。


3.6.2.5 事前移入アダプタ変数マッピング

次の表に、事前移入アダプタ変数マッピングを示します。

変数型 マップ先 修飾子/説明

ITリソース

ITリソース

パラメータをITリソースにマップできます。このITリソースは「ITリソース」タイプのメンバーで、「データ型」フィールド内から丸カッコ内に表示されます。


プロセス・データ

パラメータを、関連するプロセス固有のフォームのフィールドにマップできます。

注意: このコンボ・ボックスに表示される唯一のフィールド名は、「ITリソース」の参照フィールドのデータ型のものです。

Object、String、Boolean、Character、Byte、Date、Integer、Float、Long、Short、Double

プロセス・データ

パラメータを、関連するプロセス固有のフォームのフィールドにマップできます。


組織定義

アダプタ変数をマップする「組織」フォームのフィールド。


ユーザー定義

アダプタ変数をマップする「ユーザー」フォームのフィールド。

文字列、ブール、文字、バイト、日付、整数、Float、Long、Short、Double

リテラル

アダプタ変数をリテラルにマップし、変数のデータ型がString、Character、Byte、Integer、Float、Long、ShortまたはDoubleの場合、「修飾子」コンボ・ボックスの下に「リテラル値」フィールドが表示されます。フィールドに、このリテラルの値を入力します。

アダプタ変数をリテラルにマップし、変数のデータ型がBooleanの場合、「修飾子」コンボ・ボックスの下に、TrueとFalseの2つのリテラル値のオプションが表示されます。アダプタ変数の値に対応するオプションを選択します。

アダプタ変数をリテラルにマップする場合で、かつ変数のデータ型がDateの場合、「修飾子」コンボ・ボックスの下に「リテラル値」参照フィールドが表示されます。この参照フィールドをダブルクリックします。表示された日時ウィンドウから、このリテラルの値となる日付と時間を選択します。

String

ITリソース

アダプタ変数をITリソースにマップする場合、「修飾子」、「ITアセット・タイプ」および「ITアセット・プロパティ」の3つのコンボ・ボックスが「マップ先」コンボ・ボックスの下に表示されます。これらのコンボ・ボックスから、マッピングの修飾子、ITリソースの特定の名前およびマッピングの結果を受け取るITリソースのフィールドを選択します。

注意: アダプタ変数のデータ型がStringでない場合、「マップ先」コンボ・ボックスから「ITリソース」は選択できません。