この付録では、スケジューラ・タスクの定義を含むXMLファイルの構造および構成要素について説明します。
次に、構成XMLファイル内の要素のリストを示します。
<scheduledTasks xmlns="http://xmlns.oracle.com/oim/scheduler"> <task> <name> <class> <description> <retry> <parameters> <string-param> ..... </string-param> <number-param> ....... </number-param> <boolean-param> ....... </boolean-param> </parameters> </task> </scheduledTasks>
scheduledTasks要素は、スケジュール済タスクの定義に使用されるXMLのルート要素です。
表A-1に、scheduledTasks要素のプロパティの概要を示します。
task要素は、scheduledTasks要素の子要素です。
task要素は、スケジュール済タスクを定義するために使用します。task要素には、スケジュール済タスクの名前、クラス、説明、再試行回数などの情報が含まれます。
表A-2に、task要素のプロパティの概要を示します。
class要素(必須)は、task要素の子要素です。class要素は、スケジュール済タスクを実行するJavaクラスの名前を指定するために使用します。
表A-4に、class要素のプロパティの概要を示します。
表A-4 class要素のプロパティ
プロパティ | 値 |
---|---|
親要素 |
task |
属性 |
なし |
子要素 |
なし |
出現回数 |
1つ |
要素値 |
スケジュール済タスクを実行するJavaクラスの名前。スケジュール済タスクのクラスを開発する方法の詳細は、第6.4項「スケジュール済タスクのクラスの開発」を参照してください。 |
必須かオプションか |
必須 |
description要素(必須)は、task要素の子要素です。description要素は、作成するタスクの説明を追加するために使用します。
表A-5に、description要素のプロパティの概要を示します。
表A-6に、retry要素のプロパティの概要を示します。
スケジュール済タスクでジョブを正常に実行するために必要なパラメータを実行時に指定する場合は、parameters要素を使用する必要があります。たとえば、取得するレコードの数を実行時にユーザーに指定させるスケジュール済タスクを作成できます。
この要素の中で指定するパラメータは、「ジョブの作成」ページの「パラメータ」セクションに表示されます。
表A-7に、parameters要素のプロパティの概要を示します。
string-param要素は、文字列データ型の値をとるフィールドの名前を指定するために使用します。言い換えると、string-param要素では、文字列データ型の値を保持できるフィールドのラベルを指定します。
表A-8に、string-param要素のプロパティの概要を示します。
表A-8 string-param要素のプロパティ
プロパティ | 値 |
---|---|
親要素 |
parameters |
属性 |
required、helpText、encrypted |
子要素 |
なし |
出現回数 |
Stringデータ型のパラメータごとに1つ |
要素値 |
文字列パラメータの名前 |
必須かオプションか |
オプション |
表A-8に示すように、string-param要素には次の属性が含まれています。
required
これは必須の属性で、値はtrue
またはfalse
のいずれかです。
required属性の値がtrue
の場合は、パラメータの値を実行時に必ず入力する必要があります。
required属性の値がfalse
の場合は、パラメータの値を実行時に入力することは必須ではありません。
helpText
この属性では、フィールドへの入力内容をユーザーが把握できるように、実行時に表示するテキストを指定します。通常は、パラメータによって作成されるフィールドの説明を指定します。
encrypted
デフォルトでは、値はfalse
になりますが、true
またはfalse
のどちらも指定できます。
encrypted属性の値がtrue
の場合は、実行時に入力されるパラメータ値は暗号化された形式で格納されます。
required属性の値がfalse
の場合は、実行時に入力されるパラメータ値はプレーン・テキストで格納されます。
number-param要素は、longデータ型の値をとるフィールドの名前を指定するために使用します。
表A-9に、number-param要素のプロパティの概要を示します。
表A-9 number-param要素のプロパティ
プロパティ | 値 |
---|---|
親要素 |
parameters |
属性 |
required、helpText |
子要素 |
なし |
出現回数 |
longデータ型のパラメータごとに1つ |
要素値 |
longデータ型を保持できるフィールドの名前 |
必須かオプションか |
オプション |
require属性とhelpText属性の動作および説明は、number-param要素とstring-param要素で同じです。require属性とhelpText属性の詳細は、「string-param要素」を参照してください。
boolean-param要素は、ブール・データ型の値をとるフィールドの名前を指定するために使用します。
表A-10に、boolean-param要素のプロパティの概要を示します。
表A-10 boolean-param要素のプロパティ
プロパティ | 値 |
---|---|
親要素 |
parameters |
属性 |
required、helpText |
子要素 |
なし |
出現回数 |
ブール・データ型のパラメータごとに1つ |
要素値 |
ブール・データ型を保持できるフィールドの名前 |
必須かオプションか |
オプション |
required属性とhelpText属性の動作および説明は、boolean-param要素とstring-param要素で同じです。required属性とhelpText属性の詳細は、第A.9項「string-param要素」を参照してください。