Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド 11g リリース1(11.1.1.6.0) B72085-01 |
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WebCenter PortalのSpacesアプリケーションを起動および実行して使用できる状態にするには、Fusion Middleware管理者とSpaces管理者の両方からの入力が必要です。この章では、各管理者のロールおよび職責について説明します(1人の管理者が兼任する場合もあります)。
また、この章では、インストールの後にSpacesを起動して実行するために必要な作業の概要も示します。このプロセスを説明するためのいくつかのロードマップが提供されます。
この章の内容は次のとおりです。
対象読者
この章の内容は、Spacesアプリケーションを担当するFusion Middleware管理者(Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してAdmin
ロールを付与されたユーザー)およびSpaces管理者(Spaces管理ページを使用してAdministrator
ロールを付与されたユーザー)を対象としています。
注意: WebCenter Portal: Frameworkを使用して開発されたポータル・アプリケーションを扱う管理者は、第4章「Frameworkアプリケーションの起動および実行」を参照してください。 |
Oracle Fusion Middlewareでは、すべての管理能力を有する単一の管理ロール(Admin
ロール)を提供します。このロールを有するFusion Middleware管理者は、セキュリティの影響を受ける管理作業の全範囲、およびすべてのインストール、構成および監査作業を実行できます。この管理者は、Spacesアプリケーションをインストールした後に速やかに設定および構成し、Spacesおよびその他のOracle WebCenter Portalコンポーネントの継続的な管理タスクを実行する必要があります。このドキュメントでは、この管理者をFusion Middleware管理者と呼びます。
インストール中に、weblogic
という名前の1つのFusion Middleware管理者アカウントが作成されます。このパスワードは、インストール中に提供されます。
この管理者アカウントを使用して、Fusion Middleware ControlコンソールおよびSpacesにログインし、管理権限を他のユーザーに割り当てます。
Fusion Middleware Control: Oracle WebLogic管理コンソールまたはOracle WebLogic Scripting Tool (WLST)を使用して、Administrator
グループにユーザーをもう1人追加します。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』の管理ユーザーおよびロールに関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Serverは、Admin
ロールに加えて、Operator
およびMonitor
という他の2つのロールを提供します。これらのロールの詳細は、第1.8項「管理操作、ロールおよびツールの理解」の表1-7「WebCenterポータルの操作およびOracle WebLogic Serverロール」を参照してください。
Spaces管理: Spaces管理ページを使用して、もう1人のユーザーにAdministrator
ロールを割り当てます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのユーザーへの管理権限の付与に関する項を参照してください。
Spacesを起動および実行するためにFusion Middleware管理者が行う必要があるその他の作業を知るには、 「ロードマップ - Spacesアプリケーションの初回の設定」の下にリストされる手順に従ってください。
Spaces管理者には、Spacesアプリケーション自体の中で最も高いアプリケーション権限があります。管理者は、Spacesアプリケーションのすべての側面の表示およびカスタマイズ、ユーザーおよびロールの管理、および別のユーザーへの職責の委任を行うことができます。
初期の設定では、Fusion Middleware管理者(weblogic
)は、SpacesのAdministrator
ロールを割り当てられた唯一のユーザーです。このパスワードは、インストール中に提供されます。この管理者アカウントを使用してSpacesにログインし、追加のユーザーにAdministrator
ロールを割り当てます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのユーザーへの管理権限の付与に関する項を参照してください。
初期設定のSpacesをカスタマイズするためにSpaces管理者が実行できることを知るには、「ロードマップ - Spacesの初回のカスタマイズ」に従ってください
WebCenter Portal: Spacesのインストールは、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストール・ガイドで説明しています。
この項の図2-1および表2-1で示されているフロー・チャートは、Spacesアプリケーションを起動および実行するために必要な作業の概要を示しています。
表2-1 ロードマップ - Spacesアプリケーションの初回の設定
担当者 | タスク | サブタスク | ノート |
---|---|---|---|
管理者 |
1. Spacesのインストールの検証 |
1.a WebCenter Portal: Spacesのインストール 1.b ノード・マネージャの起動 1.c 管理対象サーバーの起動 1.d デフォルトの管理者としてSpacesアプリケーションにログイン 1.e 他のユーザーへの管理権限の付与 |
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管理者 |
2. 次のツールのどちらかを使用してバックエンド・コンポーネントへの接続を追加または変更
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バックエンド・コンポーネントには次のものが含まれる可能性があります。 |
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管理者 |
3. 次のツールのどちらかを使用して、外部アプリケーションおよびポートレット・プロデューサに接続
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ポートレット・プロデューサには、次のものが含まれる可能性があります。 |
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管理者 |
4. バックエンド・サーバーをSpacesアプリケーションと同じアイデンティティ・ストアへ接続 |
バックエンド・サーバーには次のものが含まれる可能性があります。
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管理者 |
5. Spacesアプリケーションとの通信の保護 |
5.a シングル・サインオンの構成 5.b SSLの構成 5.c WS-Securityの構成 |
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管理者 |
6. (オプション) Spacesのオプションの構成:
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管理者 |
7. WC_Spaces (Spacesアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバー)の再起動 |
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Spaces管理者 |
8. Spacesへのログイン |
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Spaces管理者 |
9. グローバル・オプションの設定およびSpacesのカスタマイズ |
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Spaces管理者 |
10. アプリケーション・ロールの付与 |
脚注 1 初期設定で自動構成済
表2-2のロードマップは、Spaces管理者が新しいターゲット・ユーザーのためにSpacesをカスタマイズするために実行できる作業の概要を示しています。
表2-2 ロードマップ - Spacesの初回のカスタマイズ
タスク | ドキュメント | 担当者 |
---|---|---|
1. Spacesへのログイン |
Spacesに管理権限でログインし、管理ページにアクセスします。
ヒント: SpacesのURLは、 Spaces管理のURLは、 |
Spaces管理者 |
2. Spacesのカスタマイズ |
Spacesをターゲット・ユーザー向けにカスタマイズします。アプリケーションの名前およびロゴの選択、企業ブランドの適用、言語オプションの設定などがあります。詳細は、次を参照してください。
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Spaces管理者 |
3. 自己登録ポリシーの決定 |
新規ユーザー登録に関するポリシーを設定します。Spacesコミュニティの外部ユーザーによる自己登録を招待のみに限定するか、自己登録を広く一般に許可します。
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Spaces管理者 |
4. パブリック・ユーザー・エクスペリエンスの計画 |
第一印象は、非常に重要です。ようこそページに表示されるコンテンツ、およびユーザーがログインする前のSpacesの外観を決定します。
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Spaces管理者 |
5. ロールの作成および他のユーザーへの責任の委任 |
ロールを作成してユーザーのグループの特性を示し、Spacesアプリケーションでユーザーが何を表示でき、どのような操作を実行できるかを決定します。アイデンティティ・ストアでユーザー・ロールの管理および割当てを行います。
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Spaces管理者 |
6. ホーム・スペースのカスタマイズ |
Spacesユーザーのためのデフォルトのホーム・スペースを設計します。各ユーザーのロールに関連のある重要な情報およびアプリケーションに即時にアクセスできるようにします。
デフォルトのページ・スキームおよびページ・テンプレートにより、一貫性のあるルック・アンド・フィールを奨励または強制します。
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Spaces管理者 |
7. ディスカッション・フォーラムおよびお知らせの設定 |
ディスカッション・フォーラムおよびお知らせのデフォルト・オプションを構成します。
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Spaces管理者 |
8. ピープル・コネクション・コンポーネントの設定 |
アクティビティ・ストリーム、個人プロファイル、接続、メッセージ・ボードおよびフィードバックのデフォルトを構成します。
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Spaces管理者 |
9. メール通知の設定 |
すべてのユーザーのメールのためのデフォルト・オプションを構成します。
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Spaces管理者 |
10. 既存のスペースおよびスペース・テンプレートの提供 |
ユーザーは集中管理なしで独自のスペースを作成および管理できます。作成する可能性があるタイプのワークスペースおよびコミュニティのテンプレートを事前に作成しておき、ユーザーに提供します。
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Spaces管理者 |