dtlogin デーモンが Xsun または Xnewt サーバーを正しく起動できない場合は、次の構成ファイルが破損している可能性があります。
/etc/dt/config/Xservers
/etc/dt/config/Xconfig
次の手順では、この問題を修正する方法について説明します。
この手順では単純な例からの出力を示します。BEGIN SUNRAY CONFIGURATION
および END SUNRAY CONFIGURATION
コメントの間には、数 10 行が出力される場合があります。
Sun Ray サーバーのユーザーとしてシェルウィンドウを開き、/usr/dt/config/Xservers
および /etc/dt/config/Xservers
ファイルを比較します。
% diff /usr/dt/config/Xservers /etc/dt/config/Xservers
このコマンドは、既知の正常なファイルと疑わしいファイルを比較します。結果は次の例のようになるはずです。
106a107,130 > # BEGIN SUNRAY CONFIGURATION > :3 SunRay local@none /etc/opt/SUNWut/basedir/lib/utxsun :3 -nobanner . . > :18 SunRay local@none /etc/opt/SUNWut/basedir/lib/utxsun :18 -nobanner > # END SUNRAY CONFIGURATION
出力の最初の行には 106a107,130 が含まれます。106 は、2 つのファイルが ファイルの 106 行目まで同じであることを意味します。a107,130 は、 1 つ目のファイルに 2 つ目のファイルの行 107 から 130 の情報を追加すると、2 つ目のファイルと同じになるはずであることを意味します。
出力の最初の 3 桁の数字が 100 未満である場合は、/etc/dt/config/Xservers
ファイルが破損しています。
/usr/dt/config/Xconfig
および /etc/dt/config/Xconfig
ファイルを比較します。
% diff /usr/dt/config/Xconfig /etc/dt/config/Xconfig
結果は次の例のようになるはずです。
156a157,180 > # BEGIN SUNRAY CONFIGURATION > Dtlogin.*_8.environment: SUN_SUNRAY_TOKEN=ZeroAdmin.m1.at88sc1608.6d0400aa . . > Dtlogin.*_9.environment: SUN_SUNRAY_TOKEN=ZeroAdmin.m1.at88sc1608.a10100aa > # END SUNRAY CONFIGURATION
出力の最初の 3 桁の数字が 154 未満の場合は、/etc/dt/config/Xconfig
ファイルは破損しています。
いずれかのファイルが破損している場合は、この手順を続けて構成ファイルを置き換えます。
Sun Ray サーバーのスーパーユーザーになり、Sun Ray クライアントサービスをシャットダウンします。
Xservers
ファイルを置き換えるには、すべての Sun Ray クライアントサービスを置き換える必要があります。停止することをユーザーに通知することを忘れないでください。
# /opt/SUNWut/sbin/utstop
Xservers
および Xconfig
ファイルを必要に応じて置き換えます。
# /bin/cp -p /usr/dt/config/Xservers /etc/dt/config/Xservers # /bin/cp -p /usr/dt/config/Xconfig /etc/dt/config/Xconfig
ヘッドレスサーバーの場合は、Xservers
ファイルから :0
エントリをコメントアウトまたは削除してください。
認証ポリシーを初期化し直します。
# /opt/SUNWut/sbin/utstart -c
以前の Xservers
および Xconfig
ファイル内の余分の行が自動的に再構築されます。