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Oracle Solaris 11.1 ネットワークの構成と管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
ネットワークのアドレス指定スキームを計画するときには、次の要因を考慮してください。
使用する IP アドレスの種類 (IPv4 または IPv6)
ネットワーク上の潜在的なシステムの数
独立した IP アドレスを持つ複数のネットワークインタフェースカード (NIC) を必要とする、マルチホームまたはルーターとなるシステムの数
ネットワークでプライベートアドレスを使用するかどうか
IPv4 アドレスのプールを管理する DHCP サーバーを使用するかどうか
IP アドレスの大まかな種類を次に示します。
これらの 32 ビットアドレスは、TCP/IP の元の IP アドレス指定形式です。その後、IETF は、IPv4 アドレスの不足や世界的なインターネットルーティングテーブルの容量不足に対する短期的および中期的な対応策として、クラスレスドメイン間ルーティング (CIDR) アドレスを開発しました。
詳細は、次のリソースを参照してください。
Internet Protocol DARPA Internet Program Protocol Specification
Classless Inter-domain Routing (CIDR): The Internet Address Assignment and Aggregation Plan
次の表に、サブネットを CIDR 表記と小数点付き 10 進数形式の両方で示します。
表 1-1 CIDR 接頭辞と 10 進数での表現
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動的ホスト構成プロトコル (DHCP) を使用すると、システムは、ブートプロセスの一環として、IP アドレスなどの構成情報を DHCP サーバーから受け取ることができます。DHCP サーバーは、DHCP クライアントに割り当てるアドレスの入った IP アドレスのプールを格納しています。そのため、DHCP を使用する 1 つのサイト用の IP アドレスプールは、すべてのクライアントに常時 IP アドレスを割り当てた場合に比べて、小さくなります。DHCP サービスを設定すると、サイトの IP アドレスまたはアドレスの一部を管理できます。詳細は、『Oracle Solaris 11.1 での DHCP の作業』の第 1 章「DHCP について (概要)」を参照してください。
128 ビットの IPv6 アドレスは、IPv4 で使用可能なアドレス空間よりも広大なアドレス空間を提供します。IPv6 アドレスは CIDR 形式の IPv4 アドレスと同様にクラスレスであり、サイトのネットワークを定義するアドレス部分を指定するために接頭辞を使用します。IPv6 アドレス指定についての詳細は、Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specificationを参照してください
IANA では、プライベートネットワークで使用するために、IPv4 アドレスのブロックと IPv6 サイト接頭辞が予約されています。これらのプライベートアドレスは、プライベートネットワーク内のネットワークトラフィックに対して使用されます。これらのアドレスはドキュメント内でも使用されます。
次の表に、プライベート IPv4 アドレスの範囲と、各範囲に対応するネットマスクの一覧を示します。
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IPv6 アドレスの場合、2001:db8::/32 という接頭辞は、このドキュメントの例だけで使用される特別な IPv6 接頭辞です。このドキュメントの例では、プライベート IPv4 アドレスと予約 IPv6 文書接頭辞を使用します。