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Oracle Solaris 11.1 でのシステム情報、プロセス、およびパフォーマンスの管理     Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  システム情報の管理 (タスク)

2.  システムプロセスの管理 (タスク)

3.  システムパフォーマンスの監視 (タスク)

4.  システムタスクのスケジュール設定 (タスク)

5.  システムコンソール、端末デバイス、および電源サービスの管理 (タスク)

システムコンソール、端末デバイス、および電源サービスの管理に関する新機能

システム電源サービスの管理方法の変更

システムコンソールとローカル接続された端末デバイスの管理

システムコンソールとローカル接続された端末デバイスを管理する SMF サービス

システムコンソールの設定を変更する方法

補助端末に対してログインサービスを設定する方法

システム端末のボーレート速度を設定する方法

システム電源サービスの管理

システム電源の問題のトラブルシューティング

保守モードの電源サービスから回復する方法

索引

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システム電源サービスの管理

Oracle Solaris 11 リリースでは、電源管理構成が SMF 構成リポジトリに移動しました。電源関連のコマンド、デーモン、および構成ファイルを組み合わせて使用する代わりに、新しい poweradm コマンドを使用してシステムの電源管理プロパティーを直接管理します。これらの変更は、Oracle Solaris 11 で電源管理フレームワークを刷新するために広範囲で行われた変更の一部です。

次の電源管理機能は使用できなくなりました。

次のプロパティーは、電源管理コンポーネントを記述します。

次のコマンドを使用して、電源管理ステータスの簡単なサマリーを表示できます。

$ /usr/sbin/poweradm show
Power management is enabled with the hardware platform as the authority:
time-to-full-capacity set to 250 microseconds
time-to-minimum-responsiveness set to 0 milliseconds

次のコマンドを使用して、すべての電源管理プロパティーを表示できます。

$ /usr/sbin/poweradm list
active_config/time-to-full-capacity          current=250, platform=250
active_config/time-to-minimum-responsiveness current=0, platform=0
active_control/administrative-authority      current=platform, smf=platform
suspend/suspend-enable                       current=false
platform-disabled                            current=false

上記の出力で、active_control/administrative-authority は2つの設定がある構成のソースを示します。

上記の出力の platform-disabled プロパティーは、プラットフォームの電源管理が有効になっていることを示しています。

platform-disabled                            current=false

詳細は、poweradm(1M)を参照してください。

例 5-1 電源管理有効化と無効化

以前にシステムの保存停止と復元再開を行うために /etc/power.conf ファイルで S3-support を有効にしていた場合、類似する poweradm の構文は:

# poweradm set suspend-enable=true

suspend-enable プロパティーはデフォルトで false に設定されます。

電源管理を無効にするには、次の構文を使用します。

# poweradm set administrative-authority=none

次の SMF 電源管理サービスを無効にしても、電源管理は無効になりません。

online         Sep_02   svc:/system/power:default

保存停止と復元再開を無効にするには、次の構文を使用します。

# poweradm set suspend-enable=false

例 5-2 電源管理パラメータの設定および表示

次の例は、time-to-full-capacity を 300 ミリ秒、time-to-minimum-responsiveness を 500 ミリ秒に設定する方法を示しています。最後に、新しい値が Oracle Solaris インスタンスに通知されます。

# poweradm set time-to-full-capacity=300
# poweradm set time-to-minimum-responsiveness=500
# poweradm set administrative-authority=smf

次のコマンドは、現在の time-to-full-capacity の値を表示します。

# poweradm get time-to-full-capacity
300

次のコマンドは、プラットフォームによって設定された time-to-full-capacity の値を取得します。

# poweradm get -a platform time-to-full-capacity

この値が現在の値と同じになるのは、administrative-authority が platform に設定されている場合だけです。詳細については、上記の administrative-authority プロパティーの説明を参照してください。

システム電源の問題のトラブルシューティング

保守モードの電源サービスから回復する方法

time-to-full-capacitytime-to-minimum-responsiveness の両方を設定する前に administrative-authoritysmf に設定すると、サービスが保守モードに移行します。このシナリオから回復するには、次の手順を参照してください。

  1. 管理者になります。

    『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。

  2. administrative-authoritynone に設定します。
    # poweradm set administrative-authority=none
  3. time-to-full-capacitytime-to-minimum-responsiveness の両方を必要な値に設定します。
    # poweradm set time-to-full-capacity=value
    # poweradm set time-to-minimum-responsiveness=value
  4. サービスをクリアします。
    # svcadm clear power
  5. administrative-authoritysmf に設定します。
    # poweradm set administrative-authority=smf