JavaScript is required to for searching.
ナビゲーションリンクをスキップ
印刷ビューの終了
Oracle Solaris 11.1 での一般的な問題のトラブルシューティング     Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語)
このドキュメントの評価
search filter icon
search icon

ドキュメントの情報

はじめに

1.  システムクラッシュ情報の管理 (タスク)

2.  コアファイルの管理 (タスク)

3.  システムおよびソフトウェアのトラブルシューティング (タスク)

システムクラッシュの問題のトラブルシューティング

システムがクラッシュした場合の対処方法

トラブルシューティングデータの収集

システムクラッシュをトラブルシュートするためのチェックリスト

システムメッセージの管理

システムメッセージの表示

システムメッセージを表示する方法

システムログローテーション

システムのメッセージ記録のカスタマイズ

システムのメッセージ記録をカスタマイズする方法

リモートコンソールメッセージングを有効にする

実行レベルの変更中に補助コンソールメッセージングを使用する

対話型ログインセッションで consadm コマンドを使用するためのガイドライン

補助 (リモート) コンソールを有効にする方法

補助コンソールのリストを表示する方法

システムリブート後も補助 (リモート) コンソールを有効にする方法

補助 (リモート) コンソールを無効にする方法

ファイルアクセスでの問題のトラブルシューティング

検索パスに関連する問題を解決する (コマンドが見つかりません)

検索パスの問題を診断して解決する方法

ファイルとグループの所有権の変更

ファイルアクセスの問題を解決する

ネットワークアクセスで発生する問題の把握

4.  その他各種のシステムおよびソフトウェアの トラブルシューティング (タスク)

索引

ドキュメントの品質向上のためのご意見をください
簡潔すぎた
読みづらかった、または難し過ぎた
重要な情報が欠けていた
内容が間違っていた
翻訳版が必要
その他
Your rating has been updated
貴重なご意見を有り難うございました!

あなたの貴重なご意見はより良いドキュメント作成の手助けとなります 内容の品質向上と追加コメントのためのアンケートに参加されますか?

ファイルアクセスでの問題のトラブルシューティング

以前は使用できていたプログラム、ファイル、またはディレクトリにアクセスできないため、システム管理者に問い合わせる場合があります。

このようなときは、次の 3 点を調べてください。

この章では、これらの 3 点を確認する方法を簡単に説明して、可能な解決策を提案します。

検索パスに関連する問題を解決する (コマンドが見つかりません)

コマンドが見つかりません」のメッセージは、以下のどれかを意味します。

検索パスの問題を解決するには、コマンドが格納されているディレクトリのパス名を知る必要があります。

間違ったバージョンのコマンドが見つかってしまうのは、同じ名前のコマンドを持つディレクトリが検索パスにある場合です。この場合、正しいディレクトリが検索パスの後ろの方にあるか、まったく存在しない可能性があります。

現在の検索パスを表示するには、echo $PATH コマンドを使用します。

間違ったバージョンのコマンドを実行しているかどうかを調べるには、type コマンドを使用します。例:

$ type acroread 
acroread is /usr/bin/acroread

検索パスの問題を診断して解決する方法

  1. 現在の検索パスを表示して、コマンドが入っているディレクトリがユーザーのパス内に存在しない (あるいはスペルが間違っている) ことを確認します。
    $ echo $PATH 
  2. 次の点を確認します。
    • 検索パスは正しいか

    • 検索パスは、別バージョンのコマンドが見つかったほかの検索パスの前にリストされているか

    • 検索パスのいずれかにコマンドが存在するか

    パスを修正する必要がある場合は、手順 3 に進みます。修正する必要がない場合は、手順 4 に進みます。

  3. 次の表に示すように、適切なファイルでパスを追加します。
    シェル
    ファイル
    構文
    注意事項
    bash および ksh93
    $HOME/.profile
    $ PATH=$HOME/bin:/sbin:/usr/local/bin ...

    $ export PATH

    パス名はコロンで区切る
  4. 次のように、新しいパスを有効にします。
    シェル
    パスの場所
    パスを有効にするコマンド
    bash および ksh93
    .profile

    . $HOME/.profile

    .login
    hostname$ source $HOME/.login
  5. 新しいパスを確認します。
    $ which command

例 3-6 検索パスの問題を診断して解決する

この例は、type コマンドを使用して、mytool の実行可能ファイルが検索パス中のどのディレクトリにも存在しないことを示しています。

 $ mytool
  -bash: mytool: command not found
  $ type mytool
  -bash: type: mytool: not found
  $ echo $PATH
  /usr/bin:
  $ vi $HOME/.profile
  (Add appropriate command directory to the search path)
  $ . $HOME/.profile
  $ mytool

コマンドを見つけることができなかった場合は、マニュアルページでそのディレクトリパスを調べます。

ファイルとグループの所有権の変更

ファイルとディレクトリの所有権は、誰かがスーパーユーザーとしてファイルを編集したために、変更されることが頻繁にあります。新しいユーザーのホームディレクトリを作成するときには、必ず、そのユーザーをホームディレクトリ内のドット (.) ファイルの所有者にしてください。ユーザーをドット (.) ファイルの所有者にしなかった場合、そのユーザーは自分のホームディレクトリにファイルを作成できません。

アクセスに関する問題は、グループの所有権が変更されたとき、またはユーザーの属するグループが /etc/group データベースから削除されたときにも発生します。

アクセスに問題のあるファイルのアクセス権または所有権を変更する方法については、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の第 7 章「ファイルアクセスの制御 (タスク)」を参照してください。

ファイルアクセスの問題を解決する

以前はアクセスできていたファイルまたはディレクトリにアクセスできない場合は、そのファイルまたはディレクトリのアクセス権または所有権が変更されていることがあります。

ネットワークアクセスで発生する問題の把握

リモートコピーコマンド rcp を使用してネットワーク上でファイルをコピーするときに問題が発生した場合、リモートシステム上のディレクトリやファイルは、アクセス権の設定によりアクセスが制限されている可能性があります。他に考えられる問題の原因は、リモートシステムとローカルシステムがアクセスを許可するように構成されていないことです。

ネットワークアクセスに伴う問題、および AutoFS を通じたシステムへのアクセスでの問題については、『Oracle Solaris 11.1 でのネットワークファイルシステムの管理』の「NFS のトラブルシューティングの方法」を参照してください。