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Oracle Solaris 11.1 ネットワークパフォーマンスの管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
「修復検出時間」は障害検出時間の 2 倍です。障害検出のデフォルト時間は 10 秒です。したがって、修復検出のデフォルト時間は 20 秒です。故障したインタフェースが RUNNING フラグでふたたびマークされ、障害検出手法がそのインタフェースを修復済みとして検出すると、in.mpathd デーモンはそのインタフェースの FAILED フラグを解除します。修復されたインタフェースは、管理者が最初に設定したアクティブインタフェースの数に応じて再配備されます。
ベースとなるインタフェースが故障したときに、プローブベースの障害検出が使用されていた場合、in.mpathd デーモンは、検査用アドレスが構成されていない場合は指定されたプローバ経由で、またはそのインタフェースの検査用アドレスを使用して、プローブを継続します。インタフェース修復時の回復プロセスは、故障したインタフェースの元の構成に応じて次のように進みます。
故障したインタフェースが最初はアクティブインタフェースだった場合、修復されたインタフェースは元のアクティブステータスに戻ります。システム管理者によって定義されたように、十分なインタフェースがその IPMP グループでアクティブになっていれば、故障中に代用品として機能していたスタンバイインタフェースは元のスタンバイステータスに切り替えられます。
故障したインタフェースが最初はスタンバイインタフェースだった場合、IPMP グループにアクティブインタフェースの元の数が反映されていれば、修復されたインタフェースは元のスタンバイステータスに戻ります。それ以外の場合、スタンバイインタフェースはアクティブインタフェースになります。
インタフェースの故障や修復時の IPMP の動作方法のグラフィカル表現を確認するには、「IPMP の動作方法」を参照してください。
デフォルトでは、故障したあと修復されたアクティブインタフェースは自動的に、IPMP グループ内で元のアクティブインタフェースに戻ります。この動作は、in.mpathd デーモンの構成ファイル内の FAILBACK パラメータの値によって制御されます。ただし、管理者によっては、データアドレスが修復されたインタフェースに再マッピングされるときに発生する短い中断でも許容できない可能性もあります。そうした管理者は、起動されたスタンバイインタフェースが引き続きアクティブインタフェースとして機能できるようにすることを好む可能性があります。IPMP では、管理者がデフォルト動作をオーバーライドして、インタフェースが修復時に自動的にアクティブにならないようにすることができます。これらのインタフェースは FAILBACK=no モードで構成する必要があります。関連する手順については、「IPMP デーモンの動作を構成する方法」を参照してください。
FAILBACK=no モードのアクティブインタフェースが故障したあと修復された場合、in.mpathd デーモンは IPMP の構成を次のように復元します。
IPMP グループがアクティブインタフェースの元の構成を反映している場合、デーモンはこのインタフェースの INACTIVE ステータスを維持します。
修復時点での IPMP の構成が、グループのアクティブインタフェースの元の構成を反映していない場合、FAILBACK=no ステータスであるにもかかわらず、修復されたインタフェースがアクティブインタフェースとして再配備されます。
注 - FAILBACK=NO モードは IPMP グループ全体に対して設定されます。これは、インタフェース単位でチューニング可能なパラメータではありません。