ナビゲーションリンクをスキップ | |
印刷ビューの終了 | |
Oracle Solaris 11.1 カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
1. Oracle Solaris システムのチューニングの概要
2. Oracle Solaris カーネルチューニング可能パラメータ
3. Oracle Solaris ZFS チューニング可能パラメータ
5. インターネットプロトコル群のチューニング可能パラメータ
RFC (Internet Request for Comments)
_icmp_err_interval と _icmp_err_burst
_respond_to_echo_broadcast と _respond_to_echo_multicast (ipv4 または ipv6)
IP で ICMP エラーメッセージを生成する頻度を制御します。IP は、_icmp_err_interval の間に最大で ip_icmp_err_burst の IP エラーメッセージを生成します。
_icmp_err_interval パラメータは、サービス拒否攻撃から IP を保護するためのものです。パラメータの値を 0 に設定すると、レート制限が無効になります。エラーメッセージの生成処理は無効になりません。
_icmp_err_interval は 100 ミリ秒
_icmp_err_burst は 10 エラーメッセージ
_icmp_err_interval は 0 から 99,999 ミリ秒
_icmp_err_burst は 1 から 99,999 のエラーメッセージ
はい
診断の目的でエラーメッセージの生成頻度を増やし たい場合
変更の可能性あり
詳細は、「IP パラメータの名前の変更 (Oracle Solaris 11)」を参照してください。
IP がブロードキャスト ICMPv4 エコー要求または IPv6 マルチキャスト ICMPv6 エコー要求に応答するかどうかを制御します。
1 (有効)
0 (無効)、1 (有効)
はい
セキュリティー上の理由でこの動作を行いたくない場合、無効にします
変更の可能性あり
詳細は、「IP パラメータの名前の変更 (Oracle Solaris 11)」を参照してください。
IPv4 または IPv6 が、ICMPv4 または ICMPv6 リダイレクトメッセージを送信するかどうかを制御します。
1 (有効)
0 (無効)、1 (有効)
はい
セキュリティー上の理由でこの動作を行いたくない場合、無効にします
変更の可能性あり
詳細は、「IP パラメータの名前の変更 (Oracle Solaris 11)」を参照してください。
IPv4 または IPv6 が、パケットをソース IPv4 ルーティングオプションを指定して転送するか、IPv6 ルーティングヘッダーを指定して転送するかを制御します。
0 (無効またはオフ)
0 (無効またはオフ) または 1 (有効またはオン)
はい
サービス妨害攻撃を防ぐためにこのパラメータは無効のままにします。
変更の可能性あり
詳細は、「IP パラメータの名前の変更 (Oracle Solaris 11)」を参照してください。
255
1 から 255
はい
通常、この値を変更する必要はありません。
変更の可能性あり
詳細は、「IP パラメータの名前の変更 (Oracle Solaris 11)」を参照してください。
255
0 から 255
はい
通常、この値を変更する必要はありません。
変更の可能性あり
詳細は、「IP パラメータの名前の変更 (Oracle Solaris 11)」を参照してください。
256
1 から 8,192
はい
この値は変更しないでください。論理インタフェースの数を増やす必要がある場合は、例外的に値を増やすことができるかもしれません。ただし、この変更が IP のパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
変更の可能性あり
詳細は、「IP パラメータの名前の変更 (Oracle Solaris 11)」を参照してください。
マルチホームシステム上の IPv4 または IPv6 パケットの送受信動作を制御します。このプロパティーの値には、weak、strong、および src-priority を指定できます。デフォルト値は weak です。
weak
weak、strong、または src-priority
weak
送信パケット - 送信パケットの発信元アドレスは、送信インタフェースに構成されているアドレスに一致する必要はありません。
着信パケット - 着信パケットの宛先アドレスは、着信インタフェースに構成されているアドレスに一致する必要はありません。
strong
送信パケット - 送信パケットの発信元アドレスは、送信インタフェースに構成されているアドレスに一致する必要があります。
着信パケット - 着信パケットの宛先アドレスは、着信インタフェースに構成されているアドレスに一致する必要があります。
src-priority
送信パケット - パケットの IP 着信先への経路が複数ある場合は、パケットの IP 発信元アドレスが送信インタフェース上に構成されている経路が優先されます。
そのような経路がない場合、弱い ES の場合と同様に、フォールバックによって「最適な」経路が選択されます。
着信パケット- 着信パケットの宛先アドレスが、ホストのいずれかのインタフェースに構成されている必要があります。
はい
厳密なネットワーキングドメイン (たとえばファイアウォールや VPN ノードなど) を通過するインタフェースがマシンにある場合は、このパラメータに strong を設定します。
変更の可能性あり
詳細は、「IP パラメータの名前の変更 (Oracle Solaris 11)」を参照してください。
squeue と TCP/IP 接続 を関連付けるモードを判定します。
値 0 の場合、新しい TCP/IP 接続と、この接続を作成した CPU が関連付けられます。値 1 の場合、異なる CPU に属する複数の squeue との接続が関連付けられます。
1
0 または 1
はい
特定の条件下で、すべての CPU に負荷を分散したい場合、このパラメータの値を 1 に設定します。たとえば、CPU 数が NIC 数を上回り、単一の NIC のネットワーク負荷を処理できない CPU ができた場合、このパラメータの値を 1 にします。
このプロパティーは、/etc/system ファイル内にのみ設定できます。
このパラメータを設定できるのは、大域ゾーン内だけです。
変更の可能性あり
次のパラメータの変更は非推奨です。
IP がパス最大転送単位 (PMTU) 検出情報をフラッシュしてから PMTU を再び検出開始するまでの間隔をミリ秒単位で指定します。
PMTU の検出については、RFC 1191 を参照してください。
1200 ミリ秒 (20 分)
2-999999999
はい
この値は変更しないでください。
変更の可能性あり
詳細は、「IP パラメータの名前の変更 (Oracle Solaris 11)」を参照してください。
IPv4 や IPv6 は、ICMPv4 または ICMPv6 のエラーメッセージを送信するときに、エラーメッセージの原因になったパケットの IP ヘッダーを含めます。このパラメータでは、パケットのうち IPv4 や IPv6 のヘッダーを除いてあと何バイトを ICMPv4 や ICMPv6 のエラーメッセージに含めるかを制御します。
IPv4 の場合 64
IPv6 の場合 1280
IPv4 の場合 8-6,636
IPv6 の場合 8-1,280
はい
この値は変更しないでください。 ただし、ICMP エラーメッセージに含む情報を増やすとネットワークの問題を診断する上で役立つことがあります。この機能が必要な場合は、値を増やします。
変更の可能性あり
詳細は、「IP パラメータの名前の変更 (Oracle Solaris 11)」を参照してください。