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Oracle Solaris 11.1 でのネームサービスおよびディレクトリサービスの作業 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
4. Oracle Solaris Active Directory クライアントの設定 (タスク)
LDAP 用のクライアントプロファイルおよびデフォルト属性値の計画
ldapaddent コマンドを使用してサーバーに host エントリを生成する方法
11. LDAP クライアントと Oracle Directory Server Enterprise Edition の設定 (タスク)
複製サーバーを設定する場合、次の 3 つの方法が存在します。
単一マスター複製
浮動マスター複製
複数マスター複製
単一マスター
単一マスター複製では、指定されたパーティションまたはパーティション化されていないネットワークに対して、1 つのマスターサーバーだけが、ディレクトリエントリの書き込み可能なコピーを保持します。複製サーバーは、ディレクトリエントリの読み込み専用コピーを保持します。複製とマスターの両方が検索、比較、およびバインド操作を実行できますが、書き込み操作を実行できるのはマスターサーバーだけです。
単一マスター複製の不利な点は、マスターサーバーで単一点障害が発生した場合です。マスターサーバーがダウンした場合、どの複製サーバーからも書き込み操作を実行できません。
浮動マスター
浮動マスターは、指定されたパーティション化されたネットワークまたはパーティション化されていないネットワークに対し、書き込み権限を保持するマスターサーバーは常に 1 つだけである点で、単一マスターを使用する場合と似ています。ただし浮動マスターを使用すると、マスターサーバーがダウンした場合、アルゴリズムにより複製の 1 つが自動的にマスターサーバーに変化します。
浮動マスター複製の不利な点は、ネットワークがパーティション化され、どちらの側のパーティション上の複製もマスターになった場合、ネットワークを再結合する際、新規マスター間の調整が非常に複雑になり得ることです。
複数マスター
複数マスター複製では、ディレクトリエントリデータの独自の読み取り/書き込み複製を保持する、複数のマスターサーバーが存在します。複数マスターを使用すると、単一点障害を防ぐことができますが、サーバー間で更新による競合が発生する可能性があります。つまり、2 つのマスター上でエントリの属性が同時に変更される場合、競合による障害の解決ポリシー (最後の書き込みを優先するなど) の適用が必要になります。
複製サーバーを設定する方法については、使用しているバージョンの Oracle Directory Server Enterprise Edition の『管理者ガイド』を参照してください。一般に、大規模なエンタープライズ配備には、複数マスター複製が推奨されるオプションです。