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Oracle Solaris 11.1 の管理: SAN 構成およびマルチパス化 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
サードパーティー製ストレージデバイスの構成: デバイスの無効化
11. x86 ベースシステムのファイバチャネルデバイスからの Oracle Solaris OS のブート
マルチパス化は、ファイバチャネルホストバスアダプタ (HBA) コントローラの特定のポートで有効または無効にできます。特定の HBA コントローラポートのマルチパス化を有効にした場合、そのコントローラポートに接続されているサポートされるすべてのデバイスは、マルチパス操作用に有効化されます。
ソフトウェアをポート別に構成することを開始する前に、次のことを検討してください。
FC のグローバル設定とポート単位のマルチパス設定は、/kernel/drv/fp.conf ファイルで指定されます。
ポート単位のマルチパス設定は、グローバル設定よりも優先されます。したがって、グローバルなマルチパスが有効でも、特定のポートのマルチパスが無効な場合、そのポートはマルチパス化構成で使用できないことを意味します。逆に、グローバルなマルチパスが無効であっても、特定のポートが適切な driver.conf ファイル内で一覧表示されている場合は、そのポートのマルチパス化が有効になることがあります。
負荷分散は、/kernel/drv/scsi_vhci.conf ファイル内のグローバル負荷分散プロパティーによって制御され、ポート単位ベースで制御されません。
デバイスがホストに対して複数のパスを持つ場合、デバイスへのすべてのパスで、マルチパス化を有効または無効に構成する必要があります。
ポート別にマルチパス化を構成することによって、このマルチパスソフトウェアは、Symantec (VERITAS) Dynamic Multipathing (DMP) や EMC PowerPath などのほかのマルチパスソリューションと共存できます。ただし、このマルチパスソフトウェアと別のマルチパス化ソリューションの間でデバイスおよびパスを共有しないでください。
次の手順は SPARC ベースおよび x86 ベースの両方のシステムに適用されます。
マルチパスソフトウェアで制御するポートの数に応じて、マルチパス化を大域的に有効または無効にしたり、指定されたポートについて有効または無効にしたりできます。
使用可能なデバイスを一覧表示するには、/dev/cfg ディレクトリで ls -l コマンドを実行します。次の例は、ls -l コマンドの出力を示します。
# ls -l lrwxrwxrwx 1 root root 50 Jan 29 21:33 c0 -> ../../devices/pci@7c0/pci@0/pci@1/pci@0/ide@8:scsi lrwxrwxrwx 1 root root 61 Jan 29 21:33 c1 -> ../../devices/pci@7c0/pci@0/pci@1/pci@0,2/LSILogic,sas@1:scsi lrwxrwxrwx 1 root root 61 Jan 29 21:33 c2 -> ../../devices/pci@7c0/pci@0/pci@1/pci@0,2/LSILogic,sas@2:scsi lrwxrwxrwx 1 root root 53 Jan 29 21:33 c3 -> ../../devices/pci@7c0/pci@0/pci@9/LSILogic,sas@0:scsi lrwxrwxrwx 1 root root 54 Apr 16 20:28 c5 -> ../../devices/pci@780/pci@0/pci@8/SUNW,qlc@0/fp@0,0:fc lrwxrwxrwx 1 root root 56 Apr 16 20:28 c6 -> ../../devices/pci@780/pci@0/pci@8/SUNW,qlc@0,1/fp@0,0:fc
注 - コントローラ c5 および c6 は、デュアルポート FC HBA のポート A と B です。コントローラ c1 および c3 は、単一ポートの SAS HBA ポートです。コントローラ c2 は、Oracle の Sun Fire T2000 サーバーの内部 SAS コントローラです。
マルチパス化を明示的に有効または無効にする 1 つまたは複数のポートを決定します。
/etc/driver/drv/fp.conf 内で有効にする各 FC HBA ポートについて、次の行を追加します。
name="fp" parent="parent-name" port=port-number mpxio-disable="no";
ここで、parent-name はポートデバイス名、port-number は FC HBA ポート番号です。
たとえば、次のエントリでは、指定された 2 つのポートを除くすべての FC HBA コントローラポートのマルチパス化が無効になります。
mpxio-disable="yes"; name="fp" parent="/pci@6,2000/SUNW,qlc@2" port=0 mpxio-disable="no"; name="fp" parent="/pci@13,2000/pci@2/SUNW,qlc@5" port=0 mpxio-disable="no";
無効にする各 FC HBA ポートについて、次の行を追加します。
name="fp" parent="parent-name" port=port-number mpxio-disable="yes";
例:
name="fp" parent="/pci@6,2000/SUNW,qlc@2" port=0 mpxio-disable="yes";
# stmsboot -u
リブートを確認するメッセージが表示されます。リブート中に、デバイス名の変更を反映するように /etc/vfstab ファイルおよびダンプデバイス構成が更新されます。