アップグレードに関する注意事項とバグ情報

注 - アップグレードに関する最新のサポート情報については、「Oracle Solaris 10 1/13 へのアップグレード」を参照してください。

このセクションでは、アップグレードに関するバグ情報について説明します。これらのバグには、Oracle Solaris 10 OS へのアップグレード中に発生するものもあれば、アップグレードの完了後に発生するものもあります。

X11 Window Server に接続できない (16226141)

Oracle Solaris 10 1/13 リリースのインストールまたはアップグレード後は、次の X Window グラフィカルアプリケーションは起動できません。

Oracle EPM System Configurator
Fusion Middleware Configuration Wizard

これらのアプリケーションは、非グラフィカルコンソールモードで使用できます。グラフィカルモードでアプリケーションを実行する場合や、ほかの問題が発生する場合は、Oracle サポートにお問い合わせください。

UltraSPARC T2 システムがリブート時にハングする

Oracle Solaris 10 1/13 リリースへのアップグレード後、バージョン 4.29.1 より古い OpenBoot (OBP) バージョンで動作する UltraSPARC T2 プロセッサシステムがリブート時にハングアップする場合があります。

回避方法: システムを最新のファームウェアバージョンでアップグレードします。

詳細は、My Oracle Support の InfoDoc 1501499.1 を参照してください。

割り当て済み ZFS ボリュームをサイズ変更できない (15789119)

Oracle Solaris OS のインストールまたはアップグレード後、既存のスワップボリュームやダンプボリュームのサイズを変更できません。ボリュームのサイズを変更しようとすると、次のようなエラーメッセージが表示されます。

/response of "zfs set" command (on terminal): e.g. "cannot set property
for 'rpool/swap': volume is busy"/
/in /var/adm/messages and dmesg: e.g. "rpool/swap is a swap or a dump
device."/

次のいずれかの回避方法を使用できます。

回避方法 1: swap -d および swap -a コマンドまたは dumpadm -d コマンドを使用して、既存のスワップボリュームまたはダンプボリュームを新しいボリュームに置き換えます。
回避方法 2: swap -a コマンドを使用して、別のスワップボリュームを追加します。

インストールされているがブートされていないゾーンを含むシステムでアップグレードが失敗する

インストールされているのに、ブートされていないまたは準備ができていない非大域ゾーンによって、システムは正しくアップグレードされなくなります。エラーメッセージは表示されません。

回避方法: そういったゾーンが見つかった場合は、アップグレードを開始する前に、ゾーンの準備を整えてから停止する必要があります。例:

global# zoneadm -z myzone ready ; zoneadm -z myzone halt

選択したロケール以外のロケールもインストールされることがある

Solaris 10 リリースでは、インストールするロケールを選択した場合、関連するほかのロケールもインストールされることがあります。これは、すべての完全ロケール (メッセージが翻訳されている) とアジアおよび日本語の部分ロケールが、言語単位でパッケージ化し直されたためです。ほかの部分ロケールは従来通りに地理上の分類 (中央ヨーロッパなど) に基づいて、パッケージ化されてインストールされます。

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