モニタリングとエラー報告 (タスク)

Solaris Volume Manager で、スライスレベルの物理エラーが原因でボリュームに書き込みできないというような問題が起きることがあります。問題が発生すると、Solaris Volume Manager がボリュームのステータスを変更するので、システム管理者は常に情報を把握できます。ただし、Solaris 管理コンソールを通じて Solaris Volume Manager の GUI を使用したり、metastat コマンドを実行してステータスを定期的にチェックしないと、ステータスの変化をタイムリーに把握することはできません。

この章では、Solaris Volume Manager SNMP エージェント (Solstice Enterprise Agents モニタリングソフトウェアのサブエージェント) など、Solaris Volume Manager のさまざまなモニタリングツールについて説明します。このツールを構成して SNMP トラップを報告する以外に、シェルスクリプトを作成して Solaris Volume Manager のさまざまな機能を能動的にモニターすることもできます。このシェルスクリプトは cron ジョブとして実行でき、潜在的な問題が顕在化する前にそれらを検出する上で役立ちます。

この章の内容は次のとおりです。

• 「Solaris Volume Manager のモニタリングと報告 (タスクマップ)」

• 「エラーを周期的にチェックするための mdmonitord コマンドの構成」

• 「Solaris Volume Manager SNMP エージェントの概要」

• 「Solaris Volume Manager SNMP エージェントの構成」

• 「Solaris Volume Manager SNMP エージェントの制限」

• 「cron ジョブによる Solaris Volume Manager のモニタリング」