リリース・ノート

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Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo 12c リリース1 (12.1.1)リリース・ノート

日付: 2012年6月

表1 改訂履歴
改訂日
変更の概要
2012年6月
GAリリース

この項では、次のトピックを取り上げます。

 


このOracle Service Architecture Leveraging Tuxedoリリースについて

リリース12c R1 (12.1.1)

このリリースの新機能と改良点

Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo (SALT) 12c R1 (12.1.1)には、次の機能が導入されています。

Webサービス構成ツール

SALT 12cで提供されるHTTPベースの構成ツールでは、構成ファイルを手動で編集することなく、既存のOracle TuxedoサービスをWebサービスとして公開できます。既存のOracle Tuxedoサービスのサービス定義の把握、メタデータ・リポジトリでのサービス定義の編集、およびWebサービス定義とSALTDEPLOYファイルの作成を、使いやすいグラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用して行うことができます。

詳細は、 SALT構成ガイドのSALT構成ツールの有効化に関する項を参照してください。

Security Assertion Markup Language (SAML)のシングル・サインオン(SSO)サポート

SALT Web Services Gateway (GWWS)が受信したSOAPメッセージ・リクエスト内部のSAMLトークンを認識する機能を提供します。トークンの内容に基づいて、GWWSはOracle Tuxedoリソースへのアクセスを許可するか拒否するかを決定します。

詳細は、SALT構成ガイドで、Oracle Tuxedo Web Servicesの構成やセキュリティ機能の構成に関する項を参照してください。

新しいデータ型のサポート

ネストされたView32データ型をサポートします。また、XMLとの間での、追加のViewおよびView32プリミティブ型のマッピングをサポートします。

詳細は、Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedoプログラミング・ガイドのデータ型のマッピングおよびメッセージ変換に関する項を参照してください。

注意: Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo Python、RubyおよびSCAの機能は、Oracle Tuxedo 12cリリース1 (12.1.1)に含まれています。詳細は、 Oracle Tuxedo 12cリリース(12.1.1)のドキュメントを参照してください。

 


アップグレードに関する考慮事項

SALT 12cリリース1 (12.1.1)を以前のSALTリリース上にインストールする方法の詳細は、Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedoインストレーション・ガイドを参照してください。

詳細は、Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo構成ガイドのSALT 1.1アプリケーションからの移行に関する項を参照してください。

 


Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedoのインストール前提条件

SALT 12cリリース1 (12.1.1)をインストールする前に、Oracle Tuxedo 12cリリース1 (12.1.1)がインストール済であることを確認する必要があります。

詳細は、Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedoインストレーション・ガイドのシステム要件に関する項を参照してください。

 


Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedoプラットフォーム・サポート

SALT 12cリリース1 (12.1.1)をサポートするプラットフォームの一覧は、Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedoインストレーション・ガイド付録A「Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo 12cリリース1 (12.1.1)のサポート対象プラットフォーム」を参照してください。

 


相互運用性に関する考慮事項

SALT 12c リリース1 (12.1.1)は、業界標準のWebサービス開発ツールキットのほとんどと互換性があり、それらを完全にサポートしています。詳細は、Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo相互運用性ガイドの相互運用性の考慮事項を参照してください。

 


既知の問題

次の項では、SALT 12c リリース1 (12.1.1)ですでに確認されている問題について説明します。問題の説明と、必要な場合は回避策または解決策を提示しています。

個々の問題はChange Request (CR)またはBugDB番号によって示されます。

実行時のGWWS

CR番号
説明および回避策または解決策
問題が発生したリリース
CR334161
問題: SignBody WS-Securityポリシーを有効に設定すると、GWWSによって、非UTF-8着信SOAPリクエスト・メッセージが拒否されます。
GWWSを複数のエンコーディングをサポートするように構成すると、非UTF-8でエンコードされたSOAPリクエストを受信できます。ただし、GWWSは、その後の作業のため内部的にすべての非UTF-8エンコーディング・メッセージをUTF-8エンコーディング・メッセージに変換します。
サービスが<soap:Body>署名の検証を必要とする場合、GWWSは、常に元の<soap:Body>コンテンツではなく、変換されたUTF-8エンコードの<soap:Body>に対して署名を検証します。これにより、署名の検証は常に失敗します。
2.0
プラットフォーム: すべて
回避策:
Webサービス・クライアント・プログラムは、該当するサービスのWS-Securityポリシー・アサーションSignBodyを有効に設定した時、UTF-8エンコーディングを使用してSOAPリクエストを開始する必要があります。
CR328329
問題: GWWSは、ターゲットのTuxedoサービスが入力としてXML型バッファを使用したり、Tuxedoサービス・メタデータ定義で入力バッファが「サイズ」制限で定義されている場合、有効なSOAPリクエストを受け付けない場合があります。
GWWSによって、変換されたXMLバッファの最後に「\0」が自動的に追加されます。この追加バイトによってXMLバッファの長さが「サイズ」の値を超えた場合、後でGWWSのTuxedoバッファ検証ルーチンによって拒否されます。
2.0
プラットフォーム:すべて
回避策:
Tuxedoサービス・メタデータ定義におけるXML型バッファの制限「サイズ」を増やすか削除します。
CR306710
問題: Tuxedoサービスは、SOAPリクエスト・メッセージで生成された文字列と同様な非UTF-8エンコーディング文字列を受信しない可能性があります。
GWWSの複数のエンコーディング機能を「ON」に設定した状態で、Webサービス・クライアント・プログラムがJavaで記述されている場合、非UTF-8エンコーディングのメッセージを送信すると、GWWSはTuxedoサービスに同じ文字列の値を送信しない可能性があります。
これは、異なるエンコーディングの変換を実装する場合の一般的な問題である。 Javaエンコーディングの実装はTuxedoおよびSALTで使用されるICUエンコーディングの実装と少し異なる。そのため、Javaプログラムで作成したエンコーディング文字列は、ICUからUTF-8またはUTF-8からICUに変換された後、元の文字列に戻らない可能性がある。
2.0
プラットフォーム:すべて
回避策:
なし。顧客がこの文字を使用することは少ません。ICUバグによって一部の文字マッピングが確認された場合は、Oracle Tuxedoカスタマ・サポートに連絡すること。
9281764
問題: WCF (.Net) C#クライアントは、GWWSゲートウェイによって戻されたSOAP 1.2エラーを処理しない場合があります。
SOAP 1.2スタイルを使用したWebサービスとしてTuxedoサービスが公開されると、GWWSは、エラー(サービスが利用できない、起動中の問題など)を戻します。これが発生すると、C#クライアントは、無効なSOAPフォルトを受け取ったことを示す例外を受け取ります。
これは、GWWSは、戻された/Fault/Reason/Text要素に@xml:lang属性を指定しないためです。
11gR1
プラットフォーム: すべて
回避策:
解析できるXMLドキュメントとしてエラーを受け取るように、次のようにC#クライアントのコードを記述します。
...
catch (FaultException ex) {
MessageFault mf = ex.CreateMessageFault();
XmlReader xr = mf.GetReaderAtDetailContents();
...
}
--

相互運用性

CR番号
説明および回避策または解決策
問題が発生したリリース
CR330363
問題: SALTの複数のエンコーディング機能は、Microsoft .NET WCF 3.0エンジンと相互運用できません。
着信呼出しTuxedoサービスは、非UTF-8エンコーディングのMBSTRINGまたはXML型バッファを返すとき、SALTが複数のエンコーディング機能を有効化にする場合、SOAPレスポンス・メッセージはMBSTINGまたはXMLバッファと同じようにエンコードされます。Microsoft .NET WCF 3.0エンジンを使用して開発したWebサービス・クライアント・アプリケーションでは、このようなSOAPレスポンス・メッセージを受け付けできません。
2.0
サードパーティWebサービス・ツールキット: Microsoft .NET WCF 3.0
回避策:
Tuxedoサービスが非UTF-8型バッファを返し、GWWSの複数のエンコーディング機能が有効である場合、顧客は、カスタム・エンコーダ/デコーダを開発する必要があります。
または、TuxedoドメインのすべてのTuxedoサービスは非UTF-8バッファを返さないことを認識している場合は、GWWSの複数のエンコーディング機能を明示的にオフにすることができます。
CR296594
問題: HTTPコンテンツ長が65536を超える場合、SOAPフォルトのレスポンス・メッセージはMicrosoft .NET 3.0で受け付けできません。
HTTPコンテンツ長は65536の範囲を超える場合、GWWSサーバーがSOAPフォルトのメッセージを返すと、.NET WCF 3.0エンジンによって、レスポンスが整形式ではないとレポートする例外が送信されます。

注意: HTTPコンテンツ長は65536の範囲を超える場合、GWWSサーバーが通常のSOAPメッセージ(SOAPエラーのない)を返すと、.NET Webサービス・エンジンでは、そのメッセージを受け付けできる。

2.0
サードパーティWebサービス・ツールキット: Microsoft .NET WCF 3.0
回避策:
なし。TuxedoサービスにTPFAILステータス・コードとともにtpreturn()を呼び出す時に大きいバッファを返すことを避けます。
CR294785
問題: Apache Axis2/Javaでは、最初に大文字のあるフィールド名を持つTuxedo FML32 TPFAILレスポンスの型付きバッファを扱うことができません。
TuxedoサービスはFML32バッファのTPFAILを返すと、SALTがSOAPフォルトの詳細で各フィールドをXMLセグメントとしてマッピングし、フィールド名は、直接XML要素タグ名として使用します。
FML32バッファには、最初に大文字のあるフィールド名が含まれている場合、Axis2は、このTuxedo FML32バッファから変換されたSOAPフォルト・メッセージを認識しない場合があります。
2.0
サードパーティWebサービス・ツールキット: Apache Axis2/Java
回避策:
FML32のフィールド名は、最初に大文字を使用しないように変更します。対応するTuxedoアプリケーションも変更し、再コンパイルする必要があります。
CR306978
問題: Apache Axis2/JavaがSALTによって生成されたSOAP with Attachment (SwA)機能のあるWSDLファイルを認識しません。
SwA機能を持つWSDLファイルがSALTによって生成される場合、Apache Axis2 wsdl2javaユーティリティによって、Apache Axisと異なるJavaスタブ・コードが生成されます。Axis2によって生成されたスタブ・コードは、SALTサービスへの正常な呼出しを開始できません。
2.0
サードパーティWebサービス・ツールキット: Apache Axis2/Java
回避策:
SwA機能のsoap呼出しにかわり、Apache Axisを使用します。
MTOMは、SALTでサポートされる代替添付形式です。CARRAYバッファ・ストリームに対してApache Axis2/JavaでMTOM機能も使用できます。
CR296221
問題: WSDLファイルにsoapエラーのsoap 1.2バインディングを定義すると、Apache Axis wsdl2javaユーティリティを使用してSALTによって生成されたWSDLファイルをコンパイルできません。
2.0
サードパーティWebサービス・ツールキット: Apache Axis
回避策:
これは、Apache Axisバグです。https://issues.apache.org/jira/browse/AXIS-2614を参照してください。
Webサービス・クライアント・プログラミングにApache Axisを使用する必要がある場合、SALT WSDLにSOAPバージョン1.1を定義できます。または、上記のURLで解決済のApache Axisソース・コードを使用してApache Axisクラスを手動で再コンパイルする必要があります。
または、soapフォルト機能を持つsoap 1.2バインディングに対して、Oracle WebLogic 9.x Webサービス、Apache Axis2、Microsoft .NET WCF 3.0などの別のサードパーティWebサービス・クライアント・ツールキットを使用することもできます。
CR323477
問題:非同期WS-Addressing機能を有効化する場合、GWWSがMicrosoft .NET WCF 3.0上に組み込まれた外部Webサービス・アプリケーションを呼び出すことができません。
SALTは、WS-Addressingの標準200408送信に準拠するWS-Addressingの機能をサポートしています。非同期な発信呼出しを起動するとき、GWWSは常にWS-Addressing soapヘッダーに<wsa:ReplyTo>エンドポイント・リファレンスを定義します。次の<wsa:ReplyTo>セグメントのサンプルを参照してください。
<wsa:ReplyTo>
  <wsa:Address>
    http://myhost:7102/?wsa_Msg_ID=uuid:B437A4F4-AF23-111E-FFFFFFAC1622FFFFFF9F0000-6BBE
  </wsa:Address>
</wsa:ReplyTo>
上記に示した例では、ホスト名「myhost」とポート番号「7102」はGWWSによって作成されたリスニング・エンドポイントを示しており、発信呼出しに対する非同期なSOAPレスポンス・メッセージを受け付けるために使用します。
ただし、Microsoft .NET WCF 3.0はリクエスト内の<wsa:ReplyTo>エンドポイントを認識せず、リクエスト接続を通じて常に同期レスポンスを返します。
Microsoft .NET WCF 3.0はGWWSの必要なエンドポイントにレスポンスを送信しないため、GWWSでは、非同期なレスポンスを受信する際、常にタイムアウトが発生します。
2.0
サードパーティWebサービス・ツールキット: Microsoft .NET WCF 3.0
回避策:
なし。Microsoft .NET WCF 3.0上に組み込まれた外部Webサービス・アプリケーションの発信呼出しを起動する時に、WS-Addressing機能を無効にする必要があります。WS-Addressing機能の構成に関する詳細は、Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo構成ガイドWebサービス・メッセージングの拡張機能の構成に関する項を参照してください。

 


製品ドキュメントの参照先

この製品のドキュメントは、OracleのWebサイトで参照できます。Oracleホーム・ページhttp://www.oracle.comからアクセスしてください。

.PDFファイルにアクセスするには、SALTドキュメントのホーム・ページを開いてPDFファイルのボタンをクリックし、表示または印刷したいドキュメントを選択します。Adobe Acrobat Readerを用意していない場合は、AdobeのWebサイト(http://www.adobe.com)から無料で入手できます。

 


Oracleカスタマ・サポートへの連絡

このSALTバージョンについてご不明な点がある場合、もしくはSALTのインストールおよび実行に関して問題が発生した場合は、Oracleカスタマ・サポートの次のお問合せ先までご連絡ください。

http://www.oracle.com/us/support/contact-068555.html

また、製品パッケージ内の「Customer Support」カードに記載されている連絡情報を使用してカスタマ・サポートに連絡できます。

カスタマ・サポートへのお問合せの際は、前もって次の情報をご用意ください。

 


関連項目


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