ヘッダーをスキップ
Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース4.2
B71110-01
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

マップの作成

アプリケーション・ビルダーには、デスクトップ・ユーザー・インタフェースを持つページでFlashマップを生成するための組込みウィザードが用意されています。Flashマップの作成方法は、マップを既存ページに追加するのか、マップを新しいページに追加するのかによって異なります。

内容は次のとおりです。

Flashマップのサポートについて

Oracle Application ExpressのFlashマップのサポートは、AnyChart AnyMap対話モード・マップ・コンポーネントをベースにしています。開発者は、Macromedia FlashベースのフレキシブルなソリューションであるAnyMapを使用して、地理関連データを視覚化できます。Flashマップはブラウザでレンダリングされ、使用するにはFlash Player 9以上が必要です。Anychartの詳細は、次を参照してください。

http://www.anychart.com

AnyChartでは、*.amap拡張子を持つファイルにマップ・データが格納され、アメリカ合衆国、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニア、北アメリカおよび南アメリカの300個のマップ・ファイルがサポートされています。目的のマップをレンダリングするには、ウィザードでマップ・ソース(たとえば、「ドイツ」)を選択します。マップXMLによって、目的のマップ・ソースの.amapファイル(germany.amap)が自動的に参照されます。使用可能なマップについては、『AnyChart User's Guide』のマップの参照に関する説明を参照してください。

http://anychart.com/products/anychart/docs/users-guide/

既存ページへのFlashマップの追加

既存ページにFlashマップを追加するには、次のステップを実行します。

  1. 「ページ定義」にナビゲートします。「「ページ定義」へのアクセス」を参照してください。

  2. 「ページ定義」で、新しいリージョンを作成します。

    • ツリー・ビュー: 「ページ・レンダリング」で、「リージョン」を右クリックし、「作成」を選択します。

    • コンポーネント・ビュー: 「リージョン」で、「作成」アイコンをクリックします。

    「リージョンの作成」ウィザードが表示されます。

  3. 「マップ」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「マップ・タイプ」で、マップ・タイプ(たとえば、「ヨーロッパ」)を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「マップ・ソース」の「ツリー」に、選択したマップ・タイプのマップ・ソース・ファイルのリストが表示されます。使用するマップ・ソース(たとえば、「デンマーク」)をクリックします。

  6. 「表示属性」で、次の各項目を指定します。

    1. タイトル

    2. リージョン・テンプレート

    3. 親リージョン

    4. 表示ポイント

    5. 順序

      詳細を表示するには、アイテム・ラベルをクリックします。ヘルプが使用可能な場合は、アイテムにカーソルをあわせると、カーソルが疑問符付きの矢印に変わります。「フィールドレベル・ヘルプについて」を参照してください。

    6. 「次へ」をクリックします。

  7. 「表示属性」で、適切なマップ属性を選択し、「次へ」をクリックします。

    特定の属性の詳細を表示するには、アイテム・ラベルをクリックします。「フィールドレベル・ヘルプについて」を参照してください。

  8. 「ソース」で、次の項目を指定します。

    1. 問合せは次のいずれかの方法で指定します。

      • 表示されているフィールドにSQL問合せを入力します。「マップのSQL問合せの作成について」を参照してください。

      • 「問合せの作成」ボタンをクリックします。ビルド・チャート問合せウィザードが表示されたら、画面に表示されるステップに従います。

    2. 関連属性を指定します。選択したマップ・ソースに関連付けられているマップ参照情報を表示するには、ページの下部にある「マップ・リージョン情報」リージョンを展開します。

      データを地理的な位置に関連付けるには、「リージョン名」または「リージョンID」列の情報をマップ問合せに組み込む必要があります。「マップのSQL問合せの作成について」を参照してください。

  9. 「条件付き表示」で、次のステップを実行します。

    1. 条件タイプ: このコンポーネントがレンダリングされるために満たす必要があるリストから、条件タイプを選択します。「条件付きのレンダリングおよびプロセスの理解」を参照してください。

    2. 認可スキーム: オプションで認可スキームを選択します。このコンポーネントをレンダリングまたは処理するためには、この認可スキームがTRUEと評価される必要があります。詳細は、「認可を介したセキュリティの提供」を参照してください。

    3. 「リージョンの作成」をクリックします。

新しいページへのFlashマップの追加

新しいページでFlashマップ・チャートを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. 「ページの作成」をクリックします。

  4. 「マップ」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「マップ・タイプ」で、マップ・タイプ(たとえば、「ヨーロッパ」)を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「マップ・ソース」の「ツリー」に、選択したマップ・タイプのマップ・ソース・ファイルのリストが表示されます。使用するマップ・ソース(たとえば、「デンマーク」)をクリックします。

  7. 「ページ属性」で、次のステップを実行します。

    1. 次を指定します。

      • ページ番号

      • ページ名

      • リージョン・テンプレート

      • リージョン名

      • ブレッドクラム

      詳細を表示するには、アイテム・ラベルをクリックします。ヘルプが使用可能な場合は、アイテムにカーソルをあわせると、カーソルが疑問符付きの矢印に変わります。「フィールドレベル・ヘルプについて」を参照してください。

    2. 「次へ」をクリックします。

  8. タブを含めるかどうかを指定して、「次へ」をクリックします。

  9. 「マップ属性」で、適切な属性を選択し、「次へ」をクリックします。

    特定の属性の詳細を表示するには、アイテム・ラベルをクリックします。「フィールドレベル・ヘルプについて」を参照してください。

  10. 「問合せ」で、次のステップを実行します。

    1. 問合せは次のいずれかの方法で指定します。

      • 表示されているフィールドにSQL問合せを入力します。「マップのSQL問合せの作成について」を参照してください。

      • 「問合せの作成」ボタンをクリックします。ビルド・チャート問合せウィザードが表示されたら、画面に表示されるステップに従います。

    2. 関連属性を指定します。選択したマップ・ソースに関連付けられているマップ参照情報を表示するには、ページの下部にある「マップ参照情報」リージョンを展開します。

      データを地理的な位置に関連付けるには、「リージョン名」または「リージョンID」列の情報をマップ問合せに組み込む必要があります。「マップのSQL問合せの作成について」を参照してください。

    3. 「次へ」をクリックします。

  11. 「作成」をクリックします。

マップのSQL問合せの作成について

アプリケーション・ビルダーでは、ウィザードを使用してマップを定義します。ほとんどのチャート・ウィザードでは、マップ・タイプとマップ・ソースを選択し、次の構文を使用してSQL問合せを指定します。

SELECT link, label, value
FROM   ...

説明:

  • linkはURLです。

  • labelは、データを関連付けるマップ上のポイントを示すテキストです。マップの「リージョンID」または「リージョン名」をラベルとして使用する必要があります。

  • valueは、マップ上のポイントと関連付けるデータを定義する数値列です。

次に、ページを新規作成する例を示します。

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. 「ページの作成」をクリックします。

  4. 「マップ」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「マップ・タイプ」で、「アメリカ合衆国」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「マップ・ソース」で、「国マップ」を展開し、「州」を選択します。

    maps_source1.gifの説明が続きます
    maps_source1.gifの説明

  7. 「ページ属性」で、適切な属性を指定し、「次へ」をクリックします。

  8. タブを含めるかどうかを指定して、「次へ」をクリックします。

  9. 「マップ属性」で、適切な属性を選択し、「次へ」をクリックします。

    問合せページが表示されます。

  10. ページの下部にある「マップ参照情報」リージョンを展開して確認します。

    maps_source2.gifの説明が続きます
    maps_source2.gifの説明

  11. 「問合せ」で、次の操作を実行します。

    1. 問合せは次のいずれかの方法で指定します。

      • 表示されているフィールドにSQL問合せを入力します。「マップのSQL問合せの作成について」を参照してください。

      • 「問合せの作成」ボタンをクリックします。ビルド・チャート問合せウィザードが表示されたら、画面に表示されるステップに従います。

    2. 問合せを作成するときには、リージョン名の情報を組み込む必要があります。次の例では、フロリダ(Florida)とアラスカ(Alaska)の情報を含めています。

      SELECT null link, region label, value Populations
      FROM (
      SELECT 'Florida' region, 18328340 value FROM dual
      UNION ALL
      SELECT 'Alaska' region, 686293 value FROM dual)
      

      注意:

      データベース表に格納されている地理情報を参照する場合、その情報は、マップ・ソースに関連付けられているリージョン情報に対応している必要があります。詳細は、『AnyChart User's Guide』を参照してください。
      http://anychart.com/products/anymap/docs/
      

    3. 「次へ」をクリックします。

  12. 「終了」をクリックします。

Flashマップ属性の編集

マップの作成後、マップ属性ページで属性を編集することによって表示を変更できます。

マップ属性ページにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. 「ページ定義」にナビゲートします。「「ページ定義」へのアクセス」を参照してください。

  2. チャート属性ページにアクセスします。

    • ツリー・ビュー: 「ページ・レンダリング」で、リージョン名をダブルクリックします。

    • コンポーネント・ビュー: 「リージョン」で、リージョン名を選択します。

      リージョン定義が表示されます。

  3. 「マップ属性」をクリックします。

  4. 対象となる属性を編集します。

    ページ上の特定のアイテムの詳細を表示するには、アイテム・ラベルをクリックします。

    ヘルプが使用可能な場合は、アイテムにカーソルをあわせると、カーソルが疑問符付きの矢印に変わります。「フィールドレベル・ヘルプについて」を参照してください。

  5. 「変更の適用」をクリックします。

ナビゲーションの選択肢について

マップ属性ページは複数のセクションに分かれています。これらのセクションにアクセスするには、ページをスクロールするか、ページ上部のナビゲーション・ボタンをクリックします。ページ上部のボタンを選択すると、選択されたセクションが表示され、その他のセクションはすべて一時的に非表示になります。ページのすべてのセクションを表示するには、「すべて表示」をクリックします。

FlashマップでのカスタムXMLの使用

マップ属性ページには、標準の属性で制御できない追加のマップ設定があります。チャートのルック・アンド・フィールをさらに制御するには、カスタムXMLを使用できます。

カスタムXMLを使用するには、次のステップを実行します。

  1. 「ページ定義」にナビゲートします。「「ページ定義」へのアクセス」を参照してください。

  2. マップ属性ページにアクセスします。

    • ツリー・ビュー: 「ページ・レンダリング」で、リージョン名をダブルクリックします。

    • コンポーネント・ビュー: 「リージョン」で、リージョン名を選択します。

      リージョン定義が表示されます。

  3. 「マップ属性」をクリックします。

  4. 「マップXML」までスクロールします。

  5. 「カスタムXMLの使用」から「はい」を選択します。

    カスタムXMLを使用すると、存在しない属性を持つリージョンは非表示となります。これらのリージョンを再度表示するには、「カスタムXMLの使用」で「いいえ」を選択します。

  6. XMLを編集します。

  7. 「変更の適用」をクリックします。


ヒント:

マップに対してサポートされているXML書式の詳細は、次のサイトのオンライン・マップXMLリファレンスを参照してください。
http://www.anychart.com/

非同期更新の有効化

マップ属性ページで「非同期更新」属性を有効にして、情報を監視するFlashマップを作成できます。この属性を有効にすると、マップが更新され、指定した時間間隔内に行われた基礎となるデータの変更が反映されます。

非同期更新を有効にするには、次のステップを実行します。

  1. Flashマップを作成します。「Flashマップのサポートについて」および「Flashマップのサポートについて」を参照してください。

  2. 「ページ定義」にナビゲートします。「「ページ定義」へのアクセス」を参照してください。

  3. マップ属性ページにアクセスします。

    • ツリー・ビュー: 「ページ・レンダリング」で、リージョン名をダブルクリックします。

    • コンポーネント・ビュー: 「リージョン」で、リージョン名を選択します。

      リージョン定義が表示されます。

  4. 「マップ属性」をクリックします。

  5. 「リフレッシュ」までスクロールします。

  6. 「非同期更新」で、「はい」を選択します。

  7. 「更新間隔」で、マップの更新間隔(秒)を入力します。最適なパフォーマンスを得るには、2秒を超える間隔を選択します。

  8. 「変更の適用」をクリックします。