3.1 インストール前のタスクおよび要件

3.1.1 ハードウェア要件
3.1.2 ソフトウェア要件
3.1.3 ネットワーク要件
3.1.4 LDomsの構成要件
3.1.5 Oracle VM Agent for SPARCのソフトウェアの入手

SPARCサーバーは、この項で説明する最小のハードウェアおよびソフトウェア要件を満たしている必要があります。

3.1.1 ハードウェア要件

Oracle VM Server for SPARCをインストールするには、SPARC Tシリーズ・サーバー、シリーズT2以上が必要です。サポート対象のハードウェア一覧は、『Oracle VM Server for SPARC 3.0リリース・ノート』を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E37707_01/index.html

3.1.2 ソフトウェア要件

Oracle VM Managerから検出できるようSPARCサーバーを構成するために必要なソフトウェアの一覧を次に示します。

Oracle Solaris 11.1 OS

Oracle Solaris 11.1 OSを実行している制御ドメイン。Oracle Solaris 11.1のインストールについては、このガイドでは取り扱いません。Oracle Solaris 11.1 OSの要件の詳細なリストについては、『Oracle VM Server for SPARC 3.0リリース・ノート』必須のソフトウェア・パッチに関する説明を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E37707_01

Oracle Solaris OSのインストールおよびアップグレード方法の詳細は、『Oracle VM Server for SPARC 3.0管理ガイド』ソフトウェアのインストールおよび有効化に関する説明を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E37707_01

SPARCのファームウェア

SPARCサーバーのファームウェアは、Oracle VM Server for SPARCをサポートするバージョンである必要があります。必要なファームウェアのバージョン番号は、『Oracle VM Server for SPARC 3.0リリース・ノート』Oracle VM Server for SPARC 3.0の機能を有効にするための必須ソフトウェアに関する説明を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E37707_01

システム・ファームウェアのアップグレードの詳細は、『Oracle VM Server for SPARC 3.0管理ガイド』システム・ファームウェアのアップグレードに関する説明を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E37707_01

Oracle VM Server for SPARCリリース3.0

Oracle VM Server for SPARCリリース3.0以上(ldomsmanagerパッケージ)。Oracle VM Server for SPARCリリース2.1はOracle Solaris 11 OSにデフォルトで含まれているため、このソフトウェアを手動でインストールする必要はありません。ただし、リリース3.0に更新する必要はあります。このガイドでは、Oracle VM Server for SPARCのアップグレードについては取り扱いません。Oracle VM Server for SPARCをリリース3.0にアップグレードする方法の詳細は、『Oracle VM Server for SPARC 3.0管理ガイド』LDOMシステムのアップグレードに関する説明を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E37707_01

Oracle VM Agent for SPARC

Oracle VM Agent for SPARCは制御ドメインにインストールする必要があります。Oracle VM Agent for SPARCでは、Oracle VM Server for SPARCを実行するシステムをOracle VM Managerから検出および管理できるようにします。Oracle VM Agent for SPARCのダウンロードおよびインストールの方法の詳細は、第3.1.5項「Oracle VM Agent for SPARCのソフトウェアの入手」を参照してください。

3.1.3 ネットワーク要件

Oracle VM Server for SPARCのネットワークの基本要件は、第2.1.3項「ネットワーク要件」で説明したx86ハードウェアの要件と同じです。

Oracle VM Server for SPARCには、さらに次のネットワーク要件があります。

ネットワーク構成プロファイル

Oracle VM Agent for SPARCでは、制御ドメインをDefaultFixedネットワーク構成プロファイルを使用して構成する必要があります。このネットワーク構成プロファイルが制御ドメインで有効でない場合、Oracle VM Agent for SPARCソフトウェアをインストールする際に、Oracle VM Agent for SPARCのセットアップ・ツールでこのネットワーク構成プロファイルを有効にしてネットワークを再構成できます。

または、Oracle VM Agent for SPARCをインストールする前に、DefaultFixedネットワーク構成プロファイルおよび制御ドメインのネットワークを手動で構成できます。ネットワーク構成プロファイルの詳細は、『Oracle Solaris 11ネットワーキングの紹介』ネットワーク構成プロファイルに関する説明を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E26502_01/html/E28986/index.html

サーバーのホスト名

サーバーのホスト名はlocalhostとは別のものにし、127.0.0.1とは別のIPアドレスに解決される必要があります。

サーバーのホスト名は、hostnameコマンドで確認します。

# hostname
foo.example.com

コマンドによってlocalhostが返される場合、hostnameコマンドを使用してホスト名を変更します。

ホスト名がIPアドレスに解決されるか確認するには、getentコマンドを使用します。

# getent hosts `hostname`
192.168.1.1

コマンドによってIPアドレスが返されなかったり、127.0.0.1が返される場合、/etc/hostsファイルまたはネーム・サービスを更新して、ホスト名が有効なIPアドレスに解決されるようにします。ネーム・サービスの詳細は、次のOracle Solaris 11.1でのネーム・サービスおよびディレクトリ・サービスの作業に関するドキュメントを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E26502_01/html/E29002/index.html

3.1.4 LDomsの構成要件

Oracle VM Agent for SPARCをインストールする前に、プラットフォームを出荷時のデフォルトの構成にする必要があります。Oracle VM Agent for SPARCをインストールする際、サーバーをOracle VM Managerで使用するために適した最初のLDomsの構成がOracle VM Agent for SPARCのセットアップ・ツールによって作成および保存されます。

プラットフォームを出荷時のデフォルトの構成にするには、次の手順を使用します。

  1. プライマリ・ドメイン以外にドメインがある場合、プライマリ・ドメイン以外のすべてのドメインを停止およびアンバインドします。

    # ldm stop -a
    # ldm unbind <domain>
  2. 出荷時のデフォルトの構成を選択し、プライマリ・ドメインをシャットダウンします。

    # ldm set-config factory-default
    # shutdown -i5 -g0 -y
  3. サービス・プロセッサから、システム電源を切断し、出荷時の構成をロードします。

    -> stop /SYS
    -> start /SYS

出荷時のデフォルトの構成の詳細は、『Oracle VM Server for SPARC 3.0管理ガイド』出荷時デフォルトの構成とLogical Domainsの無効化に関する説明を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E37707_01/html/E29665/index.html

3.1.5 Oracle VM Agent for SPARCのソフトウェアの入手

Oracle VM Agent for SPARCソフトウェアを持っていない場合は、Oracle VM Agent for SPARCを次のOracle Software Delivery Cloudからダウンロードします。

http://edelivery.oracle.com/oraclevm

Oracle VM Agent for SPARCのアーカイブ・ファイルを制御ドメインにインストールします。