7.14 仮想マシンCPUのハード・パーティショニングの設定

Oracle VMでは、CPU固定とも呼ばれる、ハード・パーティショニングの高度な機能が提供されています。ハード・パーティショニングとは、仮想マシンのCPUを物理CPUまたはコアにバインドし、指定したコア以外の他の物理コア上で仮想マシンが動作するのを防ぐものです。これは、Oracle VMはCPUごとにライセンスが供与されるために、Oracle CPUライセンスの目的で行われます。

Oracleの特別なライセンス・ポリシーの詳細は、Oracle Technology Networkで、次の場所にあるパーティショニングに関する説明のPDFドキュメントを参照してください。

http://www.oracle.com/us/corporate/pricing/specialty-topics/index.html

ハード・パーティショニングは、それ自身についてのホワイトペーパーでスペシャリストのトピックとして説明されています。ハード・パーティショニングの詳細は、次の場所にあるOracle VM Server for x86でのハード・パーティショニングのPDFドキュメントを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/vm/ovm-hardpart-168217.pdf

警告

CPUが固定された仮想マシンの別のOracle VM Serverへのライブ・マイグレーションは、ライセンス条件では認められていません。そのため、CPU固定されたゲストを含むサーバー・プールでは、DRSおよびDPMポリシーを有効化することはできません。

注意

Oracle VM ServerでNUMA (不均一メモリー・アクセス)がサポートされている場合は、システムがNUMAモードで正常に動作していることを確認してください。クラスタ化の設定では、CPUは、ローカル以外のメモリーおよび共有メモリーよりも高速にローカル・メモリーにアクセスできます。NUMAの性能の利点を十分に活用するには、仮想VCPUをOracle VM Serverの同じ物理CPUに固定してください。NUMAの詳細は、サーバー・ハードウェアのドキュメントを参照してください。